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山姥の戯言日記

うつ病 解離性障害 セルフネグレクト 骨粗鬆症の闘病・雑記ブログ「私の場合」

真夜中の希死念慮 鬱(うつ)の波を乗り越えるということ

 

コロナうつ 介護うつ 仮面うつ 希死念慮はすぐ側にある

 

家族連れ

 

タイトルは重々しいが、うつ病患者の日常と捉えていただきたい。

鬱の程度には個人差があり、私は重度の部類に入っているらしい。

 

普段は起床後がもっとも希死念慮の強い時間帯である。

それが20日には、夜になってから急に重くなった。

 

今回は昨日20日の闘病について記録する。

 

 

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砂の曼陀羅: サマンサラ

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砂曼陀羅 中編: サマンサラ 

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砂の曼陀羅: 後編

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希死念慮とは?

 

前に解説してからだいぶ経っているので、改めて希死念慮の意味を確認しておこう。

 

希死念慮(きしねんりょ)

死にたいと願うこと。
[補説]自殺願望と同義ともされるが、疾病や人間関係などの解決しがたい問題から逃れるために死を選択しようとする状態を「自殺願望」、具体的な理由はないが漠然と死を願う状態を「希死念慮」と使い分けることがある。

 

引用元:希死念慮とは - コトバンク

 

引用しておいて何だが、少々歯切れの悪い解説である。

 

一般的には自殺願望(自殺念慮という表現が用いられることが多い。

希死念慮は医学用語であり、意味合いにさして差はない。

 

また、「この場から消えてしまいたい」というような、比較的軽い衝動も含むとの解釈もあるため、希死念慮の方が広義であると私は捉えている。

様々な人の目に留まるネット上で発信する場合、「自殺願望」や「死にたい」といったストレートな表現は極力避けるべきだと考える。

影響を受けやすい人も多く存在するためだ。

 

そこで、気持ちを表す表現として使用される言葉が希死念慮である。

うつ病患者としては、とても重宝な表現だ。

 

例えば心の中で「死にたい」気持ちが湧き上がってきた時、即座に「希死念慮」という言葉に置き換える。

すると少しだけ気持ちが分散して、「死」への願望も小さくバラバラになっていくような感覚になるのだ。

これは私にしか当てはまらないかもしれないが、私には私の希死念慮しか知る術がないので致し方ない。

 

希死念慮」の解説と私の解釈は以上である。

 

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昨夜の私の希死念慮

 

夕方、ブログの序文だけを書き、夜8時頃に作業を再開した。

ところが、なぜか言葉が出てこない。

書く内容も文章も半分以上頭の中にあるのに、書こうと意識した途端に真っ白になってしまうのだ。

 

集中力が欠けている時に、よくあることだった。

母や父の介護をしていた頃はしょっちゅうで、原因は不安障害である。

 

昨日は安心できることならあったが、不安要素は1つもなかった。

ただ、潜在意識の暗がりに何かがあるのを感じた。

自分の中に覚える自分じゃないような違和感である。

 

これが普段は意識しないようにしている私の希死念慮

小学生の頃からのつきあいだ。

うつ病治療を始めたのは1年5ヵ月前と、遅過ぎもいいところ。

 

昨夜のようにはっきりと意識してしまうと、後はずど~んと落ちるのみである。

気をそらすなんてことはできないし、根性でどうにかできるようなものでもない。

 

できることはただひとつ。

ひたすら落ち込む中で一線を保ち、守ることだけだ。

 

私は中学1年生の時、1回だけ未遂をやらかしている。

詳細は書かないが、私以外に知っているのは今の心療内科の主治医だけ。

「死にたい」などの言葉は1度も口にしたことがない。

悪い意味でも有言実行型の人間だからだ。

 

部屋にこもり、時間が過ぎるのを待つ。

いつもより強烈だったので抗不安薬アルプラゾラムを飲んだが、気休めにしかならないことはわかっていた。

 

何もせずにいられなくなり、こんなこともしてみた。

 

アホらしいと思われるだろう。

だが本人は必死である。

ツイートしたのはこれだけだが、「○○するまで死ねない」事柄を思いつく限り念じた。

 

そうして待つこと約4時間。

 

ようやく普通に呼吸ができるようになり、落ち着いてきた。

思ったより早く抜け出すことができたのである。

 

でもブログを書ける状態ではなかったため、早めに薬を飲んで眠った。

 

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カリフォルニア・ロケット療法

 

何やら陽気で華々しい響きだが、私が受けている治療法の名前である。

 

通常、うつ病治療には1つの抗うつ薬を使用する。

私の場合、サインバルタ(デュロキセチン)から始まり、最短で上限量まで増やしたものの効果は表れなかった。

 

厳密に言うと、聴覚異常はかなり改善され、鬱を客観的に意識できるようにはなったが、肝心の鬱はびくともしなかったのである。

 

最強と称される睡眠導入剤も効かず、不眠も続いていた。

 

そこで、第2の抗うつ薬ミルタザピンの導入である。

ミルタザピン抗精神病薬メジャートランキライザー)の非定型抗精神病薬に匹敵する効果があるとされている。
このミルタザピンSNRIもしくはSSRIを併用する治療法カリフォルニア・ロケットと呼ぶのだ。

私が先に処方されていたサインバルタSNRIに分類される。

 

抗うつ薬について詳しく知りたい方には、こちらの記事をご覧いただきたい。 

www.yamauba.work

 

ミルタザピンを上限量まで増やして2ヵ月余り。

それでも昨夜のようなことが起こる。

 

強靭な鬱を抱える私の現状からすれば、不眠から脱しただけでもヨシとするしかない。 

うつ病闘病は寿命が尽きるまで続くだろう。

 

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コロナうつ 他人ごととは思わずに

 

新型コロナウイルスの流行により精神面の不調を訴える人が急増し、私が通う病院でも患者数が増えているという。

 

不眠、食欲不振、倦怠感や意欲の低下などの症状が2週間以上続くようであれば、精神科や心療内科での早めの受診をおすすめする。

ご自身だけでなく、ご家族、特にお子さんの様子を注意深く見守っていただきたい。

 

うつ病は、身体面の不調となって表れることもある(仮面うつ)。

その場合、いくら検査をしても異常が見つかることはない。

子どもの頃の私がそうだったように、本当に体調が悪いのに仮病扱いされることが続けば、誰も望まぬ悲劇ともなり兼ねないのだ。

 

大人・子どもともに自殺者が急増していることは、警察庁の統計で明らかになっている。

しかも、これから迎える3月は、平年でも自殺者が多い月だという。

 

自分自身が、あるいは誰かが気づくことによって救える命があるかもしれない。

 

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あとがき

 

子どもの頃を思い出し、つい熱くなってしまった。

説教臭く感じた方もおられるだろう。

何卒、ご容赦を。

 

最後にもうひとつだけ、記しておく。

誰にも私のようになってほしくない。

それではまた。

 

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