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山姥の戯言日記

うつ病 解離性障害 社交不安障害 セルフネグレクトの闘病ブログ「私の場合」 アルツハイマー型認知症の父と同居 在宅介護

3.11によせて『キミの声を忘れてしまったよ』

 

『キミの声を忘れてしまったよ』

 

福寿草

 

 

キミの声を忘れてしまったよ

 

あどけない笑顔で

 

幸せいっぱいのキミの顔は憶えているのに

 

キミの声が思い出せないんだ

 

笑顔の裏で抱えていた思いも

 

今となっては知る術もない

 

何度も思ったよ

 

代わってあげられたらいいのに

 

でもキミの人生はキミのもので

 

私が出る幕はなかったね

 

なぜ? と問いかけてみても

 

どうして? と思いをぶつけてみても

 

海も 空も 何も教えてはくれない

 

この風に乗ったらキミに会いに行けるかな

 

そんなバカなことを考えたりもするよ

 

だってキミは夢にも出てきてくれない

 

区切りも 節目も

 

時間が止まった世界には存在しないんだ

 

忘れてしまったキミの声

 

遠ざかってゆくキミの笑顔

 

そんな世界でも 私は生きなくちゃいけないみたい

 

会いたいなんてわがままは言わないよ

 

でも 夢で逢えたらいいのに

 

声を聞かせてくれたらいいのに

 

福寿草が咲き 梅のつぼみが膨らみ始めるころ

 

この世界にキミがいないことを

 

繰り返し思い知らされる

 

いくら繰り返しても慣れない違和感

 

この悲しみも いつか消えるのかな

 

キミは許してくれるのかな

 

そんな私を

 

抉られた傷はまだ血を流しているのに

 

キミの記憶が遠ざかるのを止められない

 

生きるってそういうことなのかな

 

何を問いかけても 答えてくれないキミ

 

まだ冷たい春の風が 私を誘う

 

早く君のところへ行けたらいいのに

 

そう願うことさえ罪なんだろう

 

許してくれるか くれないかなんて 

 

キミの気持ちはもう存在しないかもしれないのに

 

自分を許せない私が 気持ちを勝手にキミに投影しているだけ

 

本当は 自分が自分を許せるかどうかなんだよね

 

私は無理に前に進むつもりはないよ

 

立ち止まっている人間がいてもいいと思う

 

前に進めなくてもいいと思う

 

心を置き去りにして 生きてはいけないから

 

祈りの時間に思うのは

 

自分の無力さと虚無感

 

それでも祈らずにいられないのはなぜだろう

 

キミの声を忘れてしまったよ

 

でも私は今日も祈っている

 

キミの声を忘れてしまったよ

 

でも私は今日も生きている

 

気持ちの時間は止まったままでも

 

私は今日も生きている