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山姥の戯言日記

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鎌倉殿の13人 第15回 上総広常散る 源頼朝の恐ろしい企て

 

「足固めの儀式」感想 涙の義時 去り行く命と新しい命

 

鎌倉殿の13人 感想記事 感想ブログ

 

今回の主なキャスト

 

北条小四郎義時 小栗旬さん

 

八重 新垣結衣さん

 

源頼朝 大泉洋さん

政子 小池栄子さん

大姫 落井実結子さん

北条時政 坂東彌十郎さん

りく 宮沢りえさん

牧宗親 山崎一さん

実衣 宮澤エマさん

阿野全成 新納慎也さん

三浦義澄 佐藤B作さん

三浦平六義村 山本耕史さん

和田義盛 横田栄司さん

畠山重忠 中川大志さん

安達盛長 野添義弘さん

 

源九郎義経 菅田将暉さん

源範頼 迫田孝也さん

 

上総広常 佐藤浩市さん

下総常胤 岡本信人さん

梶原景時 中村獅童さん

梶原景季 柾木玲弥さん

善児 梶原善さん

大江広元 栗原英雄さん

比企能員 佐藤二朗さん

 堀内敬子さん

 

文覚 市川猿之助さん

 

木曽義仲 青木崇高さん

源義高 市川染五郎さん

今井兼平 町田悠宇さん

巴御前 秋元才加さん

源行家 杉本哲太さん

 

後白河法皇 西田敏行さん

丹後局 鈴木京香さん

 

公式サイト: NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

公式Twitter: 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) | Twitter

公式Instagram: https://www.instagram.com/nhk_kamakuradono13/

 

なんという衝撃的な回だろう。

 

史実で上総広常が梶原景時に討たれることは知っていた。

ショッキングだったのはその経緯である。

 

まさか源頼朝がそこまで。

 

そして北条義時は……詳しい感想は本文で。

 

 

 

進退窮まった木曽義仲 北条義時と八重

 

源義経が率いる鎌倉勢が迫っていると知り、木曽義仲は暴挙に出る。

人質のような形で後白河法皇を捕らえたのだ。

平家の時は隠れていた法王も油断していたのだろうか。

 

本当に謀反を起こしてしまった義仲。

立場を逆転させるには、何が何でも戦に勝つしかなくなった。

 

一方、北条義時は八重を連れ、父の時政とりくに夫婦になった挨拶をしていた。

しばらく帰れないので、身重の八重を頼むと頭を下げる義時に、時政夫婦は喜んで応じた。

時政が放った「跡取り」というキーワードに、りくは微妙な笑顔になったが。

 

何はともあれ、八重にとっても安心できる環境になったことは間違いない。

 

御家人たちのクーデター

 

御家人たちの計画が決まった。

 

文覚がでっち上げた500日目という「足固めの儀式」の日に、頼朝の嫡男である万寿をさらい、頼朝に鎌倉退去を迫るというのだ。

御家人たちは鹿狩りを装って集うことになっている。

武装しても怪しまれないためだ。

 

潜入していた梶原景時は彼らに捕らえられてしまい、御所とは連絡が取れない状態である。

上総広常も内通者だが、御家人たちに知られてはいなかった。

 

それを知った頼朝は義時に命じる。

 

「必ず 御家人たちを説き伏せよ。今 兵を引けば すべてなかったことにしてやってもよい」

 

「命に代えても」

 

御家人たちが動き出す。

 

義時の運命やいかに。

 

義時 命がけの説得

 

三浦勢が捕らえる予定だった阿部全成は、かろうじて隠れ、逃れることができた。

 

一方、八幡宮の万寿と政子、大姫、実衣、義高(木曽義仲の嫡男)などが儀式を終えたところに、和田義盛畠山重忠らが乗り込んできた。

政子と万寿を連れ去ろうと目論む和田たちだったが、義高までが刀を抜き、応戦の構えを見せる。

 

「万寿様は私がお守りいたします! 主に刃を向ける者を 許すわけにはいかぬ!」

 

義高を旗印に掲げようとしていた御家人たちはたじろぐ。

 

そこへ事態を収めようと、義時が駆けつけた。

 

「既に企みは暴かれました。御所は守りを固めております。刀をおさめられよ!」

 

「これ以上の争いは 無駄でございます!」

 

「同士討ちしている時ではございません!」

 

 

命がけだけあって迫力が凄い。

 

義時の説得と畠山の機転で、和田はあっさり刀を収めた。

政子さん、もう少し素直に弟を褒めてあげて。

 

義時は次は宿老たちのもとへと向かった。

計画は失敗し、すべて終わったと知るや、一同は意気消沈する。

 

「鎌倉殿は 兵を引けば全て許すと仰せられました。御家人あってのご自分であること よくわかっておいでです」

 

義時の説得の後を、上総が続ける。

 

「小四郎に全て任せよう。そうと決まったら解散だ。めでたし めでたし」

 

まとめ役の上総の言葉に、一同は静かに従った。

 

こうして、義時の奮闘は報われたのである。

 

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源頼朝の恐ろしい企てに愕然とする義時

 

その夜、頼朝は上総と酒を酌み交わしていた。

頼朝は上総の労をねぎらう。

 

「上総介。そなたがいるから 今のわしがおる。これからも頼むぞ」

 

見守る義時も笑顔になる、主従の穏やかな酒宴に見えた。

 

翌日、御所では頼朝が裁きを行っていた。

同座するのは義時、大江広元比企能員安達盛長の4人。

 

大江は謀反は二度とあってはならぬこと、それには見せしめが必要だと主張。

つまり誰かひとりを選び、死んでもらおうと言うのだ。

 

戸惑い、反対する義時を無視し、頼朝と大江の会話が続く。

 

「しかし 誰にする?」

 

「それは 鎌倉殿がお決めになられること」

 

「やはり あの男しかおらぬだろう」

 

上総介広常殿」

 

耳を疑う義時。

だが頼朝も大江も本気でそう言っていた。

2人の顔を交互に見、義時はようやくある疑念に至る。

 

「まさか……初めから そのおつもりだったのですか。こうなることを見越して……」

 

「もっとも頼りになる者は もっとも恐ろしい」

 

このことは頼朝も初めから知っていた。

上総をいずれはどうにかせねばと思っていた矢先、謀反の件が持ち上がり、頼朝がこうなるように企てたのだという。

 

「敢えて謀反に加担させ 責めを負わせる。見事な策にございます」

 

不服そうな義時に頼朝は言い放つ。

 

「これだけ大きな企てがあったのだぞ。上総介の命と引き換えに 皆を許そうと言っておるのだ」

 

「承服できませぬ!」

 

「では 誰ならよいのか申してみよ。この中(謀反に加担した御家人一覧)で 死んで構わぬ御家人の名を ここで挙げてみよ!」

 

言い返せない義時に、頼朝の声音が穏やかなものになる。

 

「恩は感じておる。だから昨夜 別れを告げてきた。わしなりに礼を尽くした」

 

「明日 御家人たちを御所に集め その席で 皆の前で斬り捨てるというのはいかがでしょう。見せしめにするなら 効き目は大きい方が」

 

「なりませぬ!」

 

安達盛長に手配を命じ、場を去ろうとする頼朝に、義時が追いすがる。

 

「なりませぬ! なりませぬ!」

 

「上総介は言った。御家人は使い捨ての駒と。やつも本望であろう」

 

振り返って言った頼朝は去った。

 

安達に止められ、頼朝を呼ぶ義時の声だけが辺りに響き渡っていた。

 

上総広常散る

 

翌日、御所には御家人たちが集まっていた。

上総広常もそのひとり。

 

席に向かう時、上総の前を善児が遮る。

嫌な予感しかしない。

 

義時も姿を現し、三浦義村の隣に座した。

目で探すのは、何も知らない上総広常。

そこへ頼朝に命じられた梶原景時が、双六の道具を持って現れた。

上総と手合わせをしようというのだ。

 

2人の距離が縮まる。

 

別室の頼朝には、梶原が双六を始めた知らせが届く。

 

場面は戻り、双六に興じる上総と梶原。

賽を振り、勝負は梶原の勝ち。

 

と、梶原が賽を上総の後方に投げた。

不満そうな声を出しながら、上総が賽を拾おうとした時。

 

梶原の目配せとともに、嫡男 景季が隠していた太刀を取り、父に差し出す。

 

「上総介殿」

 

静かに呼ばれ、上総が振り向いた瞬間だった。

 

「御免!」

 

梶原の太刀が、大きく真横から上総の胸を切り裂いた。

懐剣がないことに気づく上総。

善児とすれ違った時にかすめ取られたのだ。

 

逃げようとする上総の背中を、梶原の太刀が容赦なく切り裂く。

 

和田義盛が、血迷ったかと大声を上げた。

 

梶原は負けじと声を荒げる。

 

上総介広常法皇様 ならびに 鎌倉殿に盾ついた大悪人なり! 御所に攻め入り 鎌倉殿を亡き者にせんと企んだ。その咎によって ここに成敗いたす」

 

傷だらけで逃げ惑う上総。

あまりのことに身動きできない御家人たち。

 

義時を見つけ、上総は名を呼ぶが、義時は伏せた顔を上げられない。

 

上総が頼朝を呼ぶと、ちょうどそこへ頼朝が現れた。

ひざまずき、食い入るように頼朝の顔を窺う上総。

その表情に一瞬、絶望の色が浮かぶ。

 

顔を伏せて落涙していた義時が、我慢ならずに駆け寄ろうとする。

それを止めたのは、頼朝の短く鋭い警告だった。

 

梶原はとどめを刺した。

必死に頼朝の顔を見つめる上総の背後から。

 

頼朝の顔を見、最後に義時の顔を見、上総は絶命した。

 

本心では上総を討ちたくなかった梶原が頼朝に向かいひざまずく。

御家人たちもそれに倣った。

 

最後まで経ち尽くしていたのは義時ただひとり。

涙だらけの顔でしばらく頼朝を見つめ、義時も皆と同じようにひざまずいた。

 

「謀反人 上総介広常を成敗した」

 

異様な空間に、朗々と響き渡る頼朝の声。

 

涙が止まらない義時。

 

「今こそ天下草創の時。わしに逆らう者は何ぴとも許さぬ。肝に銘じよ!」

 

承服の返事をする一同。

 

義時はただひとり、涙に暮れていた。

 

せつない書状と新しい命

 

同じ頃、時政の家では八重が陣痛に苦しんでいた。

慌てる時政やりく。

 

御所では頼朝に、上総の邸の受け渡しを終えた報告がなされていた。

鎧の間から見つかったという書状を、安達が頼朝に渡す。

だが上総の字は幼子が書いたような文字である。

 

頼朝は読めんと、義時に代読させる。

それは上総が心を込めた、頼朝の大願成就を願う書状だった。

 

しばし見つめ、丸めて捨てると席を立つ頼朝。

 

「あれは 謀反人じゃ」

 

その声音は、かすかに憂いをともなっていた。

 

 

場面は北条邸に戻る。

 

労わるように、八重の手に自分の手を重ねる義時。

沈んだ表情の義時を、気づかわし気に見つめる八重。

 

2人のところへ、りくが赤ん坊を抱いて来る。

義時の嫡男である。

 

我が子を始めて抱いても、笑顔を作れない義時のアップで「つづく」。

 

次回予告

 

次回は 第16回「伝説の幕開け」

 

義仲「恐るに足らぬ。この戦 勝った!」

義経「これより義仲の首を落とし 平家を滅ぼしまする!」

時政?「源氏に取り入り 付き従う」

八重「小四郎殿にかかっております」

義経「だまし討ちの何が悪い」

梶原「いい加減になされよ!」

義時「道理のわからぬ者は 鎌倉へお帰り願いたい!」

 

間違っていたらごめんなさい。

 

予告も義経多め、いよいよ義経伝説の幕開けだ。

梶原景時とのぶつかり合いは見応えあるだろうなぁ。

巴御前が戦う美しい場面が!

八重に励まされた義時も参戦だ。

最後の台詞がカッコいい。

楽しみ楽しみ。

 

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あとがき

 

以前、大江広元が「気になることが……」と頼朝に言っていた伏線がようやく回収された。

あれは上総広常のことだったのだ。

 

冷静に考えれば、御家人があれだけ集まり、決行に踏み切った大きな謀反だ。

誰もお咎めなしとは考えにくい。

 

頼朝にとって御家人たちは欠かせない存在だ。

彼らを手放さず、謀反を考えるような力を削ぎ落す方法。

それが御家人のリーダー格である上総を斬り捨てることだったのだ。

 

上総があんな形で討たれ、御家人たちは肝に銘じたことだろう。

 

あと、三浦義村が義時に言った言葉も印象的だった。

義時は頼朝に似てきている、これは誉め言葉だと。

 

まだそこまで強くは感じないが、親友の義村は気づいているのだろう。

 

なにしろ義時はしっかりしてきているし、強くなった。

次回の戦以降の変化も楽しみである。

 

それではまた。

 

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