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山姥の戯言日記

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鎌倉殿の13人 第17回 義高の悲劇と義時の非情な宿命

 

「助命と宿命」感想 義時の宿命と葛藤 芸術性に優れた回

 

鎌倉殿の13人 感想 感想記事 感想ブログ

 

今回の主なキャスト

 

北条小四郎義時 小栗旬さん

 

八重 新垣結衣さん

 

源頼朝 大泉洋さん

政子 小池栄子さん

大姫 落井実結子さん

北条時政 坂東彌十郎さん

りく 宮沢りえさん

牧宗親 山崎一さん

実衣 宮澤エマさん

阿野全成 新納慎也さん

三浦義澄 佐藤B作さん

三浦平六義村 山本耕史さん

和田義盛 横田栄司さん

畠山重忠 中川大志さん

安達盛長 野添義弘さん

源範頼 迫田孝也さん

 

源九郎義経 菅田将暉さん

静御前 石橋静河さん

 

梶原景時 中村獅童さん

下総常胤 岡本信人さん

大江広元 栗原英雄さん

比企能員 佐藤二朗さん

工藤祐経 坪倉由幸さん

藤内光澄 長尾卓磨さん

 

武田信義 八嶋智人さん

一条忠順 前原滉さん

 

源義高 市川染五郎さん

巴御前 秋元才加さん

 

平宗盛 小泉孝太郎さん

平知盛 岩男海史さん

 

後白河法皇 西田敏行さん

丹後局 鈴木京香さん

 

公式サイト: NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

公式Twitter: 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) | Twitter

公式Instagram: https://www.instagram.com/nhk_kamakuradono13/

 

 

場所は鵯越でもないし、馬で駆け下りてもいないのに「鵯越の逆落とし」。

 

後白河法皇の誤解を源義経に指摘した梶原平三景時だったが、義経は「鵯越」は響きがいい、馬で駆け下りた方が絵になると言って取り合わない。

 

「平三。歴史は そうやって作られていくんだ」

 

義経の言葉は、歴史にロマンを求める者をドキッとさせるに十分な威力があった。

この台詞を義経本人に言わせた三谷幸喜氏の勝利である。

 

そんなオープニングから始まった今回、私の中では2つ目の神回となった。

 

詳しい感想は本文とあとがきで。

 

 

t.co

 

 

義高を討て 義時に下った非情な命令

 

鎌倉に帰り、我が子と親友の子を眺める義時。

可愛らしい赤子の姿が、義時の心に束の間の平穏をもたらす。

 

八重は言う。

鎌倉は立派になったが、捨て子や孤児をよく目にする、その子らを助けたいと。

 

「この地で これからも むごい命のやり取りがあるのなら 私は せめて 子どもたちを救いたいと思うのです」

 

義時はしっかりと八重の言葉を聞き、何度も深くうなずいた。

 

場面は御所に移る。

木曽義仲を討ち取った今、片づけておかねばならないことがあると、頼朝は2つの憂いごとを挙げた。

 

ひとつは甲斐の武田信義

源氏の棟梁が誰かわからせてやると、頼朝は豪語する。

 

もうひとつは義仲の嫡男の義高

義高にとって頼朝は父の仇、義高が生きている限り安心できぬとして、頼朝は義時に義高を討つよう命じた。

戸惑った表情の義時だった。

 

その後、大江広元に頼朝は問われる。

義時を試していると見たが、やり遂げてくれるだろうかと。

 

「人の世を治めるには 鬼にならねばならぬ。やつには それをわかってもらう」

 

かくして、義高は牢へと移された。

 

義高の助命を願う政子 だが義高の想いは…

 

義高が討たれると聞き、反対する政子は頼朝の説得に乗り出すが失敗。

今度は義高を逃がそうと、密かに牢の義高に会いに行く。

 

しかし、義高の気持ちは動かなかった。

 

「御台所は一つ 考え違いをされております。私は 鎌倉殿を決して許しはしない」

 

機会さえあれば軍勢を率いて鎌倉を襲い、頼朝の首を取るつもりでいると続ける。

その時は義時の首もと。

 

義高は、義時は父の想いをわかっており、それなのに何もしてくれなかったと恨んでいたのだ。

 

「こうなってしまった以上 一刻も早く この首を取ることをお勧めいたします」

 

でも大姫が、と食い下がる政子に、義高は毅然と言い放った。

 

「いずれ 私よりもふさわしいお相手が見つかります。お引き取りください」

 

こうまで言われては、もはや言葉をなくすしかない政子だった。

 

義経 検非違使に任ぜられる 静御前との出会い

 

京では義経が、後白河法皇から検非違使に任命されていた。

だが、義経は頼朝からの任官推挙が出ていない。

 

「私が断りました。官位ほしさに 戦をしているわけではないので」

 

すかさず丹後局義経を持ち上げる。

 

「まあ どこまでも けなげな九郎殿」

 

すると法王はこう申し渡した。

 

「頼朝のことは 忘れてよい」

 

忘れていいはずがないのだが、ここが子どものような義経の困ったところ。

結局、頼朝の許しなく、検非違使の任に就くことになる。

 

無邪気に喜び、郎党たちと調子に乗る九郎義経

 

そこへ法王からの前祝いとして、白拍子たちが舞いを披露しにやって来た。

その1人に目が釘付けになる義経

 

静御前との出会いである。

 

一方、鎌倉では、義経の知らないところで縁談がまとまっていた。

相手は比企能員の姪の里。

 

どちらを向いてもトラブルの予感しかしない義経だが、本人はひたすら本能に忠実に従っていたようだ。

 

巴御前が義仲から託された文 義高の父への想い

 

和田義盛が捕らえていた巴御前が、義時に会いたいという。

義時が出向いていくと、巴は義仲に託された義高への文を取り出した。

それを義時から義高に渡してほしいというのだ。

 

夜になり、政子と巴を伴って義高の牢を訪れた義時。

 

「木曽殿は 鎌倉殿を敵と思うなと諭されております。これ以上 源氏同士で争ってはならぬと」

 

巴も義仲の言葉を伝える。

 

「自分が亡き後 平家討伐をなせるのは鎌倉殿しかいない。義高には 生きて 源氏の悲願成就を見届けてほしい」

 

「父の思い しかと受け止めた」

 

文から顔を上げ、巴を見つめた目線は政子へと移る。

 

「御台所 私が間違っておりました。改めて 父の大きさを知ることができました」

 

生き延びてくれるかとの問いに、コクンとうなずく義高。

 

でも義時への恨みは残っているようで、お前とは話したくないと。

そりゃないでしょうと言いたげに義時を見つめる義時の様子が、面白くもあり、気の毒でもあり。

 

だが、これがクライマックスに向けての伏線になっていたのだ。

 

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義高脱出作戦と武田信義・一条忠順の陰謀

 

義高脱出作戦が政子や義時たちの話し合いで具体的になる中、甲斐の武田信義と嫡男の一条忠順が鎌倉御所を訪れた。

 

鎌倉勢の戦に加勢したのに、法王からの恩賞が鎌倉方にだけ賜っていることが不服らしい。

 

頼朝のせいに違いないと憤怒する父親に、一条が義高のことを教えると、武田は「これは使える」と早速、義高に会いに行く。

 

ともに頼朝と戦おうとそそのかす2人だったが、父の思いを受け止めた義高は断固として拒否をする。

 

親子が義高に面会したことは、すぐに頼朝の知るところとなった。

頼朝は2人に疑念を抱く。

 

一方、いよいよ義高脱出作戦が実行に移された。

 

阿野全成が頼朝になりすまし、見張りの者たちを牢から遠ざけ、実衣や仁田忠常、義高の従者の海野幸氏も義高のもとへ。

 

義高に女房の変装をさせ、牢の外へと連れ出す計画だ。

 

源範頼とともに頼朝に戦勝報告をしている義時は気が気ではない。

 

話の流れで義仲の怪力エピソードが出る。

弓で岩を叩き割ると、そこから湧水があふれ出したというもの。

 

頼朝が真偽を義高に確かめるよう命じると、義時は慌ててその話は本当だと口にする。

でもにわかに信じがたい話なので、比企能員が義高に確かめに行こうと立ち上がりかけた。

 

それを制したのは安達盛長

比企が行くには及ばず、自分が確かめると言い部屋を後にする。

不安げな義時だったが、もう運を天に任せる他はなかった。

 

全成と実衣が牢を出た頃、戻ってきた安達は義高に直接確かめ、義仲の怪力エピソードが本当だったと証言した。

場が驚嘆の声と笑いに包まれる中、安達は義時にアイコンタクトを取る。

安達は嘘をついてくれたのだ。

 

その頃、牢には一条忠順の姿があった。

まだ諦めず、義高の機嫌を取ろうと現れたのである。

 

だが、そこにいたのは義高と入れ替わった海野幸氏だった。

 

義高はすでに牢を出ていた。

外で待っていた八重や子どもたちとともに、一旦、身を置く寺を目指す。

 

戦勝報告を終えた義時は、廊下で安達を呼び止める。

安達は義時に語った。

 

「冠者殿に生き延びてほしいと願うのは 私も同じ。御家人たちの心が これ以上 鎌倉殿から離れていってほしくはござらん」

 

義高が目的の寺に着いた頃、義高脱走の知らせが頼朝のもとに届く。

 

頼朝は激怒。

義高を捕らえるよう御家人たちに伝えよと、義時に命じる。

 

「冠者殿は?」

 

「見つけ次第 首をはねよ」

 

黙って頭を下げる義時。

この後、義時には思いもよらぬ苦難が待ち受けていた。

 

源義高の命運尽きる 

 

身を隠していた義高が、義時への文を残し、寺から抜け出した。

 

義時への不信感をあらわにした文には、鎌倉は恐ろしいところ、ふるさとの信濃で生きるとしたためられていた。

 

義高が向かった先には、義時が時を稼ごうと放った追っ手でひしめいている。

案ずる義時だったが、頼朝に呼び戻されてしまった。

 

義高は追っ手だらけの山中をさまよっていた。

そしてとうとう追っ手の1人に見つかってしまう。

 

応戦しようとした刀は、抜けないように紐で括られていた。

牢にいた間、抜刀できないようにされていたのだろう。

義高、万事休すである。

 

その頃、御所では頼朝が義時に、追っ手を増やすよう命じていた。

そこへ現れた政子と大姫、実衣。

大姫の強い望みで頼朝に会いにきたという。

 

義高の命乞いをするが父に断られ、大姫は帯から刃物を取り出すと、自分の喉元に近づけた。

義高がいなくなったら自分も死ぬと叫びながら。

 

あまりのことに愕然としつつ、頼朝はとうとう折れた。

 

「捕まえても殺さぬよう皆に伝えよ」

 

「かしこまりました!」

 

すぐさま部屋を飛び出した義時。

 

だが、時すでに遅しであった。

 

義時が頼朝の下知を皆に伝えようとしていると、1人の男が桶を抱えてやって来た。

すべてを察し、義時は項垂れる。

 

その後、頼朝と政子が残る部屋に通された男は、2人の前に得意げに桶を下ろした。

 

「謀反人 源義高 この藤内光澄が討ち取りました!」

 

桶の中は義高の首。

 

目を見開いて言葉を失う政子に、頼朝は静かに言い聞かせた。

 

「これは天命ぞ」

 

「断じて許しません!」

 

憤りを露わにして政子は部屋を去った。

 

その夜、義時は、父の時政から頼朝の文を見せられる。

義高を討った藤内光澄を、義時に明日中に殺せという内容。

 

時政は言う。

 

「あの方は 試しておられる。お前を いや 北条を」

 

「これは できませぬ」

 

「藤内は 功を焦ったのじゃ」

 

「できませぬ!」

 

「鎌倉殿のご命令じゃ!」

 

りくも夫に加勢する。

義時も妻子を持ってわかったのではないか、義時の命はもう義時だけのものではないと。

 

「覚悟を決めるんじゃ 小四郎」

 

家族、一族を背負い、義時が覚悟を決める。

 

北条義時の宿命

 

ヴァイオリンとピアノの重い調べに乗せ、その日はスロー映像から始まった。

まるで映画のように美しく印象に残るシーンだった。

 

一条忠順を伴い、頼朝が待つ部屋まで連れてきた義時。

廊下の向こうには数人の御家人たちが様子をうかがっている。

 

義高が牢からいなくなっていることに、最初に気づいたのは一条。

頼朝は1番手柄と持ち上げておいてから…問う。

 

「義高と何を話した?」

 

一条の顔色が変わる。

義時が合図をすると、御家人たちが一条を取り囲んだ。

 

「さらばじゃ」

 

頼朝の言葉に一条が慌てる。

たが、今度は義時が堂々と言い渡した。

 

「一条忠順。源義高をそそのかし 鎌倉殿への謀反を企んだ。その咎(とが)によって 成敗いたす!」

 

頼朝に斬りかかろうとした一条だが、あえなく御家人の刃に倒れ絶命。

頼朝の盾となり、義時は一条を冷たい目で見下ろしていた。

 

そして藤内光澄の処刑。

なぜだと叫ぶ藤内が首をはねられるのを、黙って見届けた義時。

その場を去ろうとすると、工藤祐経が待っていた。

 

「怖いところだ この鎌倉は」

 

「ようやくわかりましたか」

 

「私が生きていくところではない」

 

「ほかに行くところがあるのなら 一刻も早く出ていくことをお勧めします」

 

「あなたは」

 

「……私には ここしかない」

 

自嘲とも取れるような声音で言い、義時は去った。

 

時を移し、義時は武田信義と会っていた。

頼朝に対し謀反の志がない証に、起請文を書かせたのだ。

 

「これは警告です。二度と鎌倉殿と競い合おうなどと お思いになりませぬよう」

 

「お前たちは おかしい。狂っておる」

 

「謀反のつもりはなかったこと 鎌倉殿にはお伝えしましょう。これで 我らが甲斐に攻め込むことはありますまい」

 

静かに、威圧的に言って去っていく義時の背中に、武田は「謀反とは何か!」と叫びをぶつける。

謀反とは家人が主人に対して行うこと、自分は一度も頼朝を主人と思ったことはないと。

 

立ち止まって聞いていたが、義時は振り返らずにその場を後にした。

 

その夜、愛息の前で涙する義時。

八重は無言で心配そうに見つめる。

 

義時の回顧は続く。

 

姉の政子に藤内を処刑したことを告げた。

戸惑い、殺せと言った覚えはないと言う政子。

 

「姉上は 決して許さぬと申された。鎌倉殿も それを重く受け止められた。姉上 あなたの許さぬとは そういうことなのです。御台所の言葉の重さを知ってください」

 

振り返った政子に表情を緩めてみせ、それでも義時は淡々と続けた。

 

「我らはもう かつての我らではないのです」

 

場面はその夜に戻る。

 

我が子を腕に抱き、涙が止まらない義時。

 

「父を……許してくれ」

 

黙って夫に寄り添う八重。

何も知らない無邪気な金剛の姿で「つづく」。

 

次回予告

 

次回は 第18回「壇ノ浦で舞った男」

 

義経「勝たねば意味がない」

時政「九郎殿は強過ぎるんじゃ」

義経「多少の犠牲はやむをえん」

義時「ありえません!」

梶原「あのお方は 天に選ばれたお方。鎌倉殿も同じだ」

頼朝「やつを 決して御所に入れてはならん」

義経「この先 わしは誰と戦えばよいのだ」

 

間違ってたらごめんなさい。

 

いよいよ壇ノ浦の戦いだ。

義経のクレイジーっぽさが全開になっている。

もしかして義時と衝突する?

というか誰と衝突しても不思議ではない。

頼朝が怒っているのは義経のことかな?

いよいよ盛り上がってまいりました~。

 

予告に関しては以上。

 

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あとがき

 

上総広常が散った回に次ぐほどの神回だった。

 

まだ10代の義高が、死に吸い寄せられるように動いてしまうせつなさの前半。

 

後半は、この時代、北条義時として生を受けた男の宿命。

 

義高を救おうとしていた義時は、それまでの義時だったのに、クライマックスでは非情な男として主 頼朝の期待に応えてみせた。

 

苦しい葛藤をひとり、胸の中に閉じ込めながら。

 

赤子の金剛に泣きながら許しを乞う姿に、胸を締め付けられた。

 

今後の義時はどんどん変貌していくのだろう。

 

楽しみでもあり、せつなくもあるが、一視聴者としてしっかりと受け止めていきたい。

 

それではまた。

 

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