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山姥の戯言日記

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鎌倉殿の13人 第21回 儚く散る八重 北条義時の罪と罰

 

「仏の眼差し」感想 愛ある家族の大きな悲劇

 

鎌倉殿の13人 感想

 

今回の主なキャスト

 

北条小四郎義時 小栗旬さん

 

八重 新垣結衣さん

 

源頼朝 大泉洋さん

政子 小池栄子さん

大姫 南沙良さん

万寿 鳥越壮真さん

金剛 森優理斗さん

北条時政 坂東彌十郎さん

りく 宮沢りえさん

実衣 宮澤エマさん

阿野全成 新納慎也さん

北条時連 瀬戸康史さん

三浦義澄 佐藤B作さん

三浦平六義村 山本耕史さん

和田義盛 横田栄司さん

畠山重忠 中川大志さん

安達盛長 野添義弘さん

源範頼 迫田孝也さん

 

梶原景時 中村獅童さん

大江広元 栗原英雄さん

三善康信 小林隆さん

比企能員 佐藤二朗さん

千葉常胤 岡本信人さん

土肥実平 阿南健治さん

八田知家 市原隼人さん

鶴丸 佐藤遙灯さん

 

運慶 相島一之さん

 

後白河法皇 西田敏行さん

丹後局 鈴木京香さん

 

公式サイト: NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

公式Twitter: 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) | Twitter

公式Instagram: https://www.instagram.com/nhk_kamakuradono13/

 

 

鎌倉の町はずれに、源義経を偲ぶ北条義時土肥実平の姿があった。

死なねばならなかったのか、もったいない、と嘆く土肥とは違い、義経の死に関わった義時の心は闇に覆われていた。

 

そこへ現れたのは道を整備していた八田知家

義時に、飢饉で両親を亡くした子を預かってほしいと頼む。

 

場は義時の邸。

子の名は鶴丸といい、八重は千鶴丸を思い出した様子。

複雑な表情を浮かべ、母と鶴丸を見つめる金剛だった。

 

深い悲しみの回となった第21回「仏の眼差し」。

 

詳しい感想は本文で。

 

 

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源義経を偲ぶ御家人たち 義時が受ける罰とは

 

源頼朝は全国から兵を集めて奥州に攻め入り、戦は鎌倉方の圧勝となる。

焼け残った城には、金や財宝などがたくさん残されていた。

 

藤原泰衡の家人が、泰衡の首を頼朝に献上する。

首検分は義時が行い、泰衡に間違いないことを確認した。

すると頼朝は、主を裏切った家人に激怒。

即刻、首をはねさせる。

 

源氏の世はすぐそこだと、意気揚々の頼朝。

 

「だが その前に……」

 

法皇様でございますか?」

 

「京の大天狗を なんとかせねばならん。天下草創の大仕上げよ」

 

義時の顔を見て、頼朝はその暗い表情に気づいた。

悔やむなと声をかけ、淡々と続ける。

 

「己のしたことが 正しかったのか そうでなかったのか。自分で決めて どうする。決めるのは天だ」

 

「罰が当たるのを待てと」

 

「天が与えた罰なら わしは甘んじて受ける。それまでは 突き進むのみ」

 

義時の表情は晴れなかった。

 

夜になり、御家人たちは義経を偲びつつ、酒盛りをしていた。

衣川の義経の館がまだ焼け残っており、土肥実平の提案で、明日、皆で手を合わせに行くことになる。

 

畠山重忠義経の強さを語っていた。

 

「天狗に手ほどきを受けたというのも あながち嘘ではなかったのかもしれませんね。神懸かりの強さでした。九郎殿を裏切った泰衡が滅びたのは まさに神罰

 

泰衡をそそのかし、義経を討たせたのは義時である。

 

居たたまれずにその場を離れ、義時はひとりで飲んでいた梶原景時の隣に座った。

 

梶原は言う。

 

「九郎殿は亡くなったが その名は語り継がれる。そして 戦の何たるかも知らぬ愚か者として 梶原景時の名も また残る。これも宿命(さだめ)か」

 

梶原の盃に、酒を注ぐ義時。

 

暗鬱たる表情は変わることなく、終始無言だった。

 

源頼朝後白河法皇 駆け引きの始まり

 

頼朝は、上洛に向けて着々と準備をしていた。

 

京からは、北条時政が戻ってきている。

時政は後白河法皇に大層気に入られた様子だ。

比企能員がやっかむくらいに。

 

法皇の文には、奥州攻めの褒美に、望みの恩賞を出すとあった。

 

だが頼朝は、恩賞を断ったのである。

 

京の院御所では、法皇が静かに怒りを表わしていた。

 

「奥州攻めは勝手にしたことだと 言いたいのであろう。今後 わしの言いなりにはならぬとな。調子に乗りおって」

 

お側の公家さんに八つ当たりする法皇であった。

 

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頼朝の嫌がらせにも負けず 義時と八重の美しい夫婦愛

 

万寿と金剛が引き合わされた。

 

おおらかな万寿と利発な金剛は、可愛らしく手を結んで遊びに行き、場はそれぞれの両親だけになる。

 

政子が八重を見て幸せそうだというと、嫉妬したらしく、頼朝が昔のことを喋りだした。

八重とつき合っていた頃の話ばかりで、政子が話を逸らしても、すぐ元に戻す。

とうとう政子が怒ると、「仕事だ」と言って義時を連れて逃げ出した。

 

だが仕事に戻っても、頼朝の嫉妬は収まらなかった。

金剛が自分に似ていると、しつこいほどに言い張る。

とんだモラハラ上司である。

 

微妙な表情をしながらも、義時は笑顔を見せるしかなかった。

 

その日の夜、義時はそのことを八重に話した。

 

「もっと ご自分に自信を持ってください」

 

八重に言われ、義時は本音を漏らす。

 

「向こうは天下の鎌倉殿。源氏の棟梁 武士の頂におられるお方。どう あがいても太刀打ちできる相手ではない。 あらがっても 結局は言うなり。言われるがままに 非道なことをしている己が情けない」

 

八重は立ち上がり、義時の側まで行って向き合う。

 

「私は あなたを選び 金剛が生まれたのです。確かに昔は あのお方の側にいたいと思った。はっきり言います。どうかしていました。小四郎殿でよかったと思っています」

 

八重が冗談を言い、笑い合い、抱き締め合う美しい夫婦。

 

「私と金剛をお守りください」

 

「必ず」

 

「私も あなたをお守りします」

 

そっとうなずく義時。

 

2人の絆がしっかりと描かれた、とても印象的なシーンとなった。

 

北条家にまつわる人々 義時の弟登場

 

北条家では、りくが無事出産した男児を中心に、縁者が勢ぞろいしていた。

 

時政の娘の政子と孫の大姫、義時家族、実衣と全成夫婦。

ほかに、義時の異母妹ちえを妻にした畠山重忠、同じく異母妹あきを妻にした稲毛重成。

そして、遅れて登場したのが義時の異母弟 北条五郎時連(ときつら)である。

 

りくの言う「跡取り」お披露目の会のようだったが、視聴者に北条一族をお披露目する会にもなった。

 

大姫が心配だが、政子が言っていたように、若い娘にはありがちなことだろう。

 

八重と金剛 母と子の絆

 

邸の庭で、金剛と鶴丸がケンカしているのに気づいた八重。

金剛から鶴丸を離し、そのまま後ろから抱きかかえる。

 

騒ぎの後、八重は金剛と2人で話をした。

鶴丸の境遇、鶴丸の思い。

 

鶴丸の気持ちもわかってあげて。相手にしてほしいのです」

 

「母上は 金剛の母上です。私だけでは駄目なのですか」

 

「つらい思いをしている子を 助けてあげたいの。でも……」

 

金剛の小さな両手を、八重は自分の両手で包み込んだ。

 

「あなたが 一番大事」

 

うなずく金剛と、うなずき返す八重。

 

八重は我が子を愛しそうに抱きしめた。

 

金剛の思いがせつない母子のシーンとなった。

 

八重の悲劇と仏の眼差し

 

伊豆にある願成就院は奥州攻めの年、時政が創建した寺である。

 

運慶に作らせている阿弥陀如来を見に、時政と義時、時連の3人は、1泊の予定で訪れていた。

 

ちょうどその頃、鎌倉では八重と三浦義村が、子どもたちを連れて川遊びをしていた。

奥州から帰ってから元気のない夫を案じ、八重は何かあったのかと義村に問う。

知らんと答え、義村は誤魔化すようにその場を去ってしまう。

 

伊豆では、義時たちが運慶と出会っていた。

後は顔に筆を入れるだけという阿弥陀如来像が披露される。

言葉もなく、神々しい阿弥陀如来像を見つめる義時。

 

川では事件が起きていた。

鶴丸が川に流されたのだ。

遠くの岩にしがみついて泣く鶴丸を見て、八重の中で何かがはじけた。

 

「千鶴……」

 

川で殺されたと聞いた息子の名を呼び、どんどん川の中へ入っていく。

 

義村が騒ぎに気づいた時、八重は鶴丸を抱き、川の半ばまで戻ってきていた。

腰まで川に浸かった八重を見つけ、慌てて駆け寄った義村は、鶴丸を受け取り、そのまま岸へと歩き出す。

八重に背を向けて。

 

皆の注意は助け出された鶴丸に向いていて、川の中で1歩も動けない八重には誰も気づかない。

 

八重がいないことに、最初に気づいたのは金剛だった。

 

「母上!」

 

義村もようやく気づくが、すでに八重の姿はなかった。

 

大がかりな捜索も虚しく、その夜、八重は遺体となって発見される。

 

伊豆の義時は、まだ何も知らない。

 

「ふと 妻の顔を思い出してしまいました。息子の寝顔を見ている時の」

 

阿弥陀如来像を見つめながら、しみじみと語る様には、八重への穏やかな愛情があふれていた。

 

静で落ち着いた空気の中、阿弥陀如来像のバストショットで「つづく」。

 

次回予告

 

次回は 第22回「義時の生きる道」

 

頼朝「是非とも お力をお貸し願いたい」

政子征夷大将軍!」

「そうだわ 比奈を使いましょう」

義時「天罰だ」

比企「知ったような口を叩くな!」

畠山?「鎌倉殿への不信が膨らんでいるようです」

時連「私には無理です」

頼朝「小四郎は何をしておる」

梶原「再び 謀反の気配がござる」

 

間違っていたらごめんなさい。

 

やっぱり天罰だと思っている義時。

頼朝はいよいよ後白河法皇に拝謁。

征夷大将軍にノリノリの政子よ。

比企一族はまた何か思いついた模様。

能員は怒っていたけど。

時連にいきなり子どもたちの世話は無理でしょ。

また謀反の気配が…頼朝不信は頼朝が何とかしないとね。

 

強い悲しみの回の次はきな臭い回になりそう。

予告に関しては以上。

 

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あとがき

 

「よしむら~! うしろ! うしろ!」と思ったのは私だけではあるまい。

でも責めてもどうにもならないし、本人は責任を感じているだろうし。

 

鶴丸が八重さんに甘えたくて連れていったのだと思おう。

金剛が不憫でしょうがないけど。

 

八重さんの死は日常の中の死という感じで、ほかにもたくさん人が死んでいるドラマなのに、妙に胸に迫るものがあった。

もちろん、義時の妻であることも大きい。

 

予告に義時の「天罰だ」という台詞があった。

彼が今後どう変化していくのか、周囲はどんな変化を見せるのかがとても楽しみである。

 

八重さんを演じた新垣結衣さん、とてもよかった。

お疲れさまでした。

 

それではまた。

 

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