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山姥の戯言日記

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鎌倉殿の13人 第25回 源頼朝の長い1日 ついに落馬す

 

「天に望まれた男」感想 鈴の音 甘んじて受ける 天命を

 

鎌倉殿の13人 感想

 

今回の主なキャスト

 

北条小四郎義時 小栗旬さん

 

北条頼時(金剛) 坂口健太郎さん

 

北条時連 瀬戸康史さん

 

比奈 堀田真由さん

 

源頼朝 大泉洋さん

政子 小池栄子さん

源頼家 金子大地さん

北条時政 坂東彌十郎さん

りく 宮沢りえさん

実衣 宮澤エマさん

阿野全成 新納慎也さん

三浦義澄 佐藤B作さん

三浦平六義村 山本耕史さん

和田義盛 横田栄司さん

畠山重忠 中川大志さん

安達盛長 野添義弘さん

巴御前 秋元才加さん

 

梶原景時 中村獅童さん

大江広元 栗原英雄さん

三善康信 小林隆さん

比企尼 草笛光子さん

比企能員 佐藤二朗さん

 堀内敬子さん

千葉常胤 岡本信人さん

土肥実平 阿南健治さん

仁田忠常 高岸宏行さん

八田知家 市原隼人さん

 

公式サイト: NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

公式Twitter: 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) | Twitter

公式Instagram: https://www.instagram.com/nhk_kamakuradono13/

 

 

―― 建久9年 12月27日 頼朝に死が迫っている。

 

そんなナレーションから始まった今回。

 

源頼朝が様々な人物を相手に、様々な思いを打ち明ける展開となった。

 

詳しい感想は本文で。

 

 

 

 

まだ死にたくない頼朝と破れかぶれの全成

 

自分が亡くなった夢を毎晩見るようになった頼朝。

 

まだ死にたくないと、弟の阿野全成に相談をする。

 

しつこく頼朝に詰め寄られ、全成は嘘もまじえて返答するしかなかった。

 

  • 相性の悪い色「赤」を自分から遠ざける
  • 久方ぶりの者が訪ねてくるのはよくないことの兆し
  • 自分に恨みを持つ縁者には気をつける
  • 昔を振り返るのは✕
  • 人に先を託すのも✕
  • 仏事神事は欠かさぬこと
  • 赤子を抱くと命を吸い取られる

 

頼朝は全部信じ込んだ様子である。

 

果てして、すべてを守れるのかどうか。

 

誰も信じられない頼朝の不安

 

北条家の四女あきが亡くなり、夫の稲毛重成が追善のために橋を作った。

相模川で北条一門の供養が営まれる。

 

最初は行くのを渋っていた頼朝だったが……。

 

  • 仏事神事は欠かさぬこと

 

これを思い出し、行くことにする。

 

しかし、頼朝の心にはまだ不安があった。

済んだはずの北条時政と曽我兄弟の件を持ちだし、北条を信じてよいのかと、義時に確認する始末。

 

さらに、範頼を焚きつけたのは比企だとの噂を聞き、もう誰も信じられんと義時に訴える。

 

権力者もここまでいくと哀れなものである。

 

そこへ安達盛長が現れ、千葉常胤と土肥実平の来訪を頼朝に告げる。

 

  • 久方ぶりの者が訪ねてくるのはよくないことの兆し

 

これを思い出した頼朝は、2人に帰ってもらうようにと安達に命じる。

 

だが、どうしても頼朝に礼が言いたいと待っていたのであろう。

 

頼朝は御所内で2人に遭遇してしまうのだが、一言二言交わしただけで、そそくさとその場を後にした。

 

文覚ならともかく、いくら久方ぶりといっても御家人に会わないわけにはいかないだろう。

ちょっと過剰反応気味の頼朝であった。

 

ファンシーなホオズキ部屋と永遠のお別れのようなお顔

 

頼朝の災難は続く。

 

義時の弟 時連(ときつら)が、伊豆から送られてきたたくさんのホオズキを携え、政子のもとを訪れた。

政子は、頼朝の部屋が暗いからと言い、時連に持って行くように頼む。

 

頼朝が部屋へ戻ると、装飾がホオズキだらけのファンシーな部屋に変貌していた。

 

  • 相性の悪い色「赤」を自分から遠ざける

 

当然ながら頼朝は激怒。

時連は飾ったばかりのホオズキを、すべて撤収する羽目となった。

 

と、ここで「リーン」という鈴の音が、頼朝にだけ聞こえるという現象が起きた。

 

だが不思議がる暇もなく、今度は頼朝の嫡男 頼家が来ているとの知らせが。

 

来ていたのは頼家だけではなかった。

比企尼に能員と道の夫婦、そして頼家の子を産んだせつという女子。

 

頼朝は横目で赤子を見ていた。

 

  • 赤子を抱くと命を吸い取られる

 

全成の出まかせと思われる項目だが、頼朝は大真面目。

赤子を抱いてくれと言われ、抵抗する頼朝だったが、何せ相手は押しの強い比企勢。

 

比企尼の手前もあってのことだろうが、頼朝はとうとう赤子を抱いた。

 

そして前回、気まずい別れ方をした比企尼に話しかける。

でも比企尼は黙ったまま、何も言葉を返さない。

 

尼の表情が「永遠のお別れのようなお顔」に見えた頼朝は、仕事があると言って部屋を逃げ出してしまう。

 

実は眠っていただけというオチなのだが、頼朝からすれば、かなり不気味な思いを味わったことだろう。

 

女子好きは我が嫡男の証だ

 

せつとの子を見せに来たのに、頼家は他に妻にしたい女子がいると言い出した。

 

つつじというその女子は、頼朝の叔父 為朝の孫娘だという。

父親が若い頃、三浦義澄と戦友の仲で、父亡き後は三浦が預かって面倒を見たらしい。

頼家につつじを引き合わせたのは、義澄の嫡男 義村だった。

 

せつを妻にするつもりはなく、つつじを妻に迎えたいという頼家。

 

相手が源氏の血筋と知り、頼朝は喜ぶ。

つつじが妻、せつは側室ということで親子の意見は一致した。

比企にも文句は言わせないと、頼朝は頼家を応援する構えである。

 

「女子好きは 我が嫡男の証だ。頼もしいぞ」

 

こっそり顔を見合わせる義時と安達であった。

 

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北条家の人々 比奈の試練

 

供養の準備中、義時の嫡男 頼時(金剛)は、叔父の畠山重忠に話しかける。

 

「考えたんです。御家人の中で1番は誰なんだろうって」

 

子どもの考えそうなテーマである。

頼時のランキングでは、腕っぷしの強さ第1位は和田義盛、知恵が回る第1位は梶原景時、人と人を繋ぐ力第1位は父の義時。

しかし、すべてを兼ね備えているのは畠山重忠だというのだ。

総合第1位といったところか。

 

頼時はかなり畠山の叔父貴に憧れているようだ。

 

そこへ到着した北条家御一行様(頼朝除く)。

 

りくの「あなたに義母上(ははうえ)呼ばわりされる筋合いはございません」あり。

 

時政の、比奈の名前を「八重」と間違えるうっかりアクシデントあり。

 

これじゃ比奈さんを応援するしかないではないか。

 

「雛遊びの雛のように かわいい 比奈でございます」

 

キャッチフレーズつけてきたよ。

どこぞのアイドルか。

 

義時に惚れるだけあって、さすが肝が据わっていると思った次第。

 

頼朝と巴御前 頼朝の詫び

 

頼朝は縁起を担ぐために、方違えという方法で相模川に向かうことにした。

 

真っすぐ最上川に行かず、北へ向かい、一旦、和田義盛の別邸に寄るというもの。

その別邸には巴御前が住んでいる。

 

慌てたのは和田だ。

アポなしで妾の家に主君が突撃訪問である。

いくら「気遣いは無用」と言われても無理であろう。

 

巴は頼朝と会うことを拒絶し、一度は和田の応対だけで帰ったが、頼朝と安達はまた戻ってきた。

 

頼朝たちが通ろうとした道は、八田知家が工事中で引き返すしかなかったのだ。

そんな事情を知らない和田は、頼朝が怒っていると勘違い。

頼朝に会ってくれるよう、巴を拝み倒す。

 

二度目でやっと頼朝の前に出た巴御前

 

頼朝は巴に詫びた。

 

「義仲殿には……すまぬことをした。あの時は ああするよりほかなかった」

 

「遠い昔の話にございます」

 

「義仲殿も わしも 平家を討って この世を正したいという思いは一緒であった……すまぬ」

 

「義仲殿も そのお言葉を聞いて 喜んでいることと思います」

 

重苦しく、神妙な空気が流れる。

 

すると、頼朝は突然、思い出した。

 

  • 昔を振り返るのは✕

 

かくして頼朝は自分を取り戻し、慌てて和田の別邸を去って行った。

 

頼朝と北条家の人々 死ぬかと思った

 

寄り道で遅くなった頼朝が、やっと北条一門の供養に合流する。

 

皆で餅を丸めたり、酒を酌み交わしたり、ひとりマイベースに行動してみたり。

 

畠山重忠は餅を丸めるのも上手く、頼時をえらく感動させていた。

 

安達と風に当たっていた頼朝のもとへ現れたのは、りく。

頼朝相手でも、チクチク突っつく性格は変わらず。

 

続いてやって来たのは酒を手にした時政。

何か不満はないかと頼朝に問われ、あるわけがない、こんないい思いをさせてもらって……と、いい婿と結ばれた政子に感謝しつつ、時政は餅を勧めた。

 

「うまいですぞ~。ハッハッハ」

 

ところが一口目を頼朝はのどに詰まらせてしまった。

人を呼び、アタフタするばかりの時政。

 

そこへ政子たちとともに駆けつけた義時は、気合いを入れて頼朝の背中を叩いた。

ポンっと飛び出た餅。

 

「ううっ……死ぬかと思った」

 

命拾いの頼朝であった。

 

頼朝と政子 頼朝と義時

 

皆から離れたところに、頼朝、政子、義時の姿があった。

 

頼朝が喉が渇いたと言い、義時は水を貰いに行く。

 

夫婦水入らずのわずかな時間が始まると、政子は早速、頼家の女子問題を頼朝に確認する。

そこから話題は自分たちへと移り、頼朝は改まって政子に問う。

 

「悔やんではおらぬか?」

 

「それはわかりません。でも 退屈しなかったのは確か」

 

2人でしみじみしたり、言い争ったり、すぐに笑い合ったり。

 

そこへ義時が戻ってくると、頼朝は「よい折りだ」と言い、政子と義時に向かって語り始めた。

 

帝をお守りし、武家の棟梁として、源氏はこの先、100年、200年と続いて行かなければならない。

その足掛かりをつくるのが、嫡男の頼家だというのだ。

 

「小四郎、お前は常に側にいて 頼家を支えてやってくれ」

 

「はい」

 

「政子も これからは鎌倉殿の母として 頼家を見守ってやってほしい」

 

「お約束いたします」

 

「お前たちがいれば これからも鎌倉は盤石じゃ」

 

フラグを立てて政子にツッコまれると、自分は「大御所」になると言って話をはぐらかす。

政子が先に戻り始め、義時が頼朝を促す。

だが、話にはまだ続きがあった。

 

「人の命は定められたもの。あらがって どうする。甘んじて受け入れようではないか。受け入れた上で 好きに生きる。神仏にすがって おびえて過ごすのは 時の無駄じゃ」

 

「それが ようございます」

 

「神や仏には聞かせられぬ話だがのう。ハハハハ」

 

「鎌倉殿は 昔から 私にだけ 大事なことを打ち明けてくださいます」

 

かすかに微笑み、頼朝は両眼を閉じる。

その胸に去来した思いは何だったのか。

 

目を開けると、いつもの頼朝に戻っていた。

義時に安達を呼ぶように命じ、去っていく背中を見つめる。

慈しみ深い目の色で。

 

頼朝と安達盛長

 

誰よりも人生を長く頼朝と過ごしてきた人物、安達盛長

 

鎌倉御所への帰り道、頼朝の馬を引きながら、談笑していた。

 

「そなたといると いつも心が落ち着く」

 

「何よりの お褒めの言葉にございます」

 

安達は馬を止め、しっかりと頼朝に頭を下げた。

 

「初めて 北条の館に来た時……」

 

頼朝の言葉がそれ以上、続くことはなかった。

呂律が怪しかった上に、右手にしびれを感じているような仕草。

 

安達が心配そうに見上げる中、頼朝は倒れ込むようにして馬から落ちた。

鈴の音とともに。

 

鈴の音は各地で頼朝の異変を知らせた。

 

聞いたのは次の面々(登場順)。

 

政子

畠山重忠

源頼家

和田義盛

三浦義村

大江広元

梶原景時

比企能員

りく

 

謎の人選である。

肝心の北条義時は聞いていないのだ。

この辺の演出意図が明らかになる日はくるのだろうか。

 

ドラマに戻る、

馬の右側に落ちた頼朝に駆け寄り、「佐殿(すけどの)!」と安達が叫んだところで「つづく」。

 

次回予告

 

次回は 第26回「悲しむ前に」

 

義時「やらねばならぬのですか」

畠山「何の話をしているんだ!」

政子「鎌倉を混乱から守れるのはあなただけ」

一同「はっ」

道?「人に取られてはなりませぬ」

義時「鎌倉が栄えてこそ 北条も栄えるのです」

政子「佐殿……」

 

間違っていたらごめんなさい。

 

沈鬱さと混乱、それぞれの野望。

次回は大変なことになりそうで、ドラマ的には楽しみ。

義時は亡き兄の野望を背負っている。

応援してるけどまだ先は長い。

とりあえず次回、しっかりした働きを期待する。

政子も頑張って~。

 

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あとがき

 

頼朝の落馬の原因は、史実でも明らかになっていない。

 

ドラマでは、脳梗塞に似た病になり、意識を失って落馬した。

病なら記録に残っていてもいいような気がするのだが……謎である。

 

鈴の音の演出はちょっと過多だったかな。

音を使うなら、『真田丸』のラストくらいの方が長く印象に残る。

好みの問題なので、今回の方がいいという人もいるだろう。

 

頼時は最後まで重忠叔父さんの隣をキープしてた。

よほど大好きな設定なんだね。

 

頼時、時連、頼家など、若手の成長も楽しみである。

 

それではまた。

 

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