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山姥の戯言日記

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『青天を衝け』最終回 みぃんなが嬉しいのが1番なんだで

 

「青春はつづく」感想 吉沢亮さんに魅了されたドラマ

 

青天を衝け 感想ブログ

 

今回の主要キャスト

 

渋沢栄一 吉沢亮さん

 

渋沢兼子 大島優子さん

渋沢篤二 泉澤祐希さん

渋沢敦子 藤松祥子さん

渋沢敬三 笠松将さん

穂積歌子 小野莉奈さん

穂積陳重 田村健太郎さん

阪谷琴子 池田朱那さん

阪谷芳郎 内野謙太さん

 

八十田明太郎 ヒロウエノさん

佐々木勇之助 永村航希さん

 

大隈重信 大倉孝二さん

大隈綾子 朝倉あきさん

原敬 石丸謙二郎さん

 

徳川家康 北大路欣也さん

 

番組公式サイト大河ドラマ「青天を衝け」|NHKオンライン

公式Instagramhttps://www.instagram.com/nhk_seiten/

公式Twitter【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) | Twitter

 

最終回なので、くどくどした解説は無しに進めたい。

 

徳川家康公は冒頭に登場。

出たり出なかったりだったけど、ナビゲーターとしてドラマに華を添えてくださった。

楽しませていただきありがとうございました。

北大路欣也さん、大政奉還の際の無言の演技、とても素晴らしかったです。

本当にお疲れ様でした。

 

 

さて、最終回は視聴者に向けてメッセージを発信する家康公。

 

渋沢栄一の物語を閉じるにあたって 是非 皆さんに感じていただきたいことがあります。真心を込めて切り開いた 彼らの道の先を歩んでいるのは あなた方だということを。是非に」

 

それでは、詳しい感想は本文で。

 

 

 

渋沢栄一渋沢敬三 心優しき跡取りの孫

 

大正8年(1919年)、第1次世界大戦が終結した。

渋沢栄一、79歳の年である。

 

そして喜寿(80歳)を機に完全に実業界から引退した。

 

 

 

それにしても栄一、紛らわしい嘆きのポーズで孫を驚かせてはいけない。

敬三でなくても、あれでは心配されて当然である。

 

敬三との会話は、ちょっと不機嫌な爺様ぶりが出ていてとてもよかった。

かくしゃくとしていて、言葉の切れ味も鋭い。

私の中では、もう吉沢亮さんは名優である。

そんな爺様を見て笑顔になる敬三。

優しい孫だ。

 

引退したとあっても、栄一爺様働く働く。

敬三によると1日15時間は働いていたそうだ。

 

 

 

大学に通いながら、跡取りとして栄一の仕事を手伝う敬三も大忙しだ。

ある日、栄一の若い頃(篤太夫時代)の写真を見つけた敬三は、祖父への興味を一層募らせる。

 

そんな中、原敬首相が栄一のもとを訪れる。

 

 

原敬首相は大河ドラマに出たことがあるのだろうか。

個人的に、彼の登場でぐっと近代史に寄った印象を受けた。

 

大学を卒業した敬三は、まずは外の銀行で働いてみたいと栄一に申し出る。

第一銀行に就職させようと思っていた栄一だが、孫の願いをかなえることにした。

 

「俺はわがままな男だい。どうしても 敬三に跡を継いでほしくて あの子の人生を変えてしまった」

 

夜になり、兼子にそっと本心を吐露する栄一。

確かに強引だったけど、思った以上に気に病んでいた様子だ。

 

敬三の願いをかなえたのは、せめてもの償いだったのかもしれない。

 

渋沢栄一大隈重信マスクメロン

 

栄一は、政界を引退した大隈重信の見舞いに訪れた。

大隈さんが登場の前に可愛いマスクメロン『早稲田』が登場。

 

 

早く栄一に食べさせたくて、綾子を急かす大隈さん。

 

「初めて会うた時から旧知んようであったが そいから50年 親しみ続けた渋沢君に会え おいも元気が増すとであ~る」 

 

初「であ~る」から50年と思うとすごい年月だ。

大隈さんが政界にいた時は互いに反発し合い、後半は険悪な2人しか見られなかったから嬉しい。

穏やかに語り合う2人。

 

ワシントンに行く気かと問われ、行く気はなかった、役に立つとも思えないと答えつつも、栄一は続ける。

 

「しかし 胸がムベムベして眠れない」

 

「そいは年寄りだからや。おいもそうである」

 

「しかし 日本が世界から孤立するかもしれない危機に のうのうと寝て暮らせと……」

 

「寝ていろ! 82や。もちっと余生ば楽しめ!」

 

思いっきり不貞腐れた顔をする栄一。

ここ面白かったなぁ。

80過ぎたお爺さんなのに、どちらも子供みたいで。

 

大隈さんは栄一に願いを託した。

 

「決して アメリカと戦争の道に進んではならんのであ~る」

 

最後は笑顔になり、美味しそうにメロンをいただく栄一。

82歳(数え年)にして、4度目の訪米へと旅立った。

 

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渋沢栄一アメリカ 願いは虚しく…

 

ワシントン会議に合わせ、栄一はアメリカを訪れた。

 

 

栄一の目的は、ワシントン会議で日本移民差別問題を取り上げてもらうことだった。

だが移民問題が取り上げられることはなく、日本が欧米の要求をのみ、わずかに軍縮するのみにとどまった。

 

旅の最中、原敬首相暗殺、大隈重信逝去を知った栄一。

 

 

 

栄一の平和を訴える旅は続いた。

 

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渋沢敬三と渋沢篤二 親を思う子の心

 

大正11年(1922年)、渋沢敬三は、岩崎弥太郎の孫娘 木内登喜子と結婚する。

まさか、こんな形で再び弥太郎の名を聞くとは驚きである。

縁とは不思議なものだ。

お見合いだろうけど。

 

更に、銀行のロンドン支店に転勤も決まっていた。

 

敬三は栄一に、父を許してやってほしい、再生の機会を与えてほしいと頼み込む。

栄一も言ったが、敬三は本当に優しい子だ。

 

はっきりとした返事はもらえなかったが、希望を胸に、敬三は新しい家族とロンドンへ旅立った。

 

渋沢栄一と渋沢篤二と関東大震災

 

大正12年(1923年)9月1日、関東大震災が発生した。

 

 

事務所が全焼したことに深く落ち込む栄一だった。

 

そこへ現れたのは、家族の無事を確かめに駆けつけた篤二。

篤二を見るなり、よろよろと歩み寄り、そうか、生きていたかと栄一は抱き締める。

 

父親が大好きで、ずっとその愛情に飢えてきた篤二は、父さま、とひとこと言って、後は嗚咽を漏らすばかり。

よかったよかったと栄一も涙し、家族たちも泣きながら見守る。

 

ここはグッときた場面だった。

いくつになっても親は親、子は子なんだと、月並みな感想だけど感動した。

 

よかったね、篤二。

 

 

そして次の場面ね。

 

 

本当にすごい83歳だ。

「生きている申し訳」も「これしきのことを恐れて長生きしてきたと思うのか」も、栄一の人生を生きてこそ言える台詞だ。

ご高齢の視聴者には「決して真似をしないでください」と言いたくなる。

まあ、普通はしないだろうけど。

 

 

友に感謝する栄一。

 

だが、アメリカ移民の日本人の問題はうまくいかなかった。

日本人を排斥する法律が成立してしまったのだ。

国民は大きく反発し、反米思想が声高に叫ばれるようになる。

 

どれだけ情熱を傾けようと、命を削ろうと、努力は報われないこともある。

そのことも描いてくれてよかったと思う。

 

渋沢栄一と昭和 穏やかな散り際

 

敬三家族がロンドンから帰国した。

時代は昭和へと移る。

 

昭和6年(1931年)、栄一91歳の年、中国で大水害が発生。

募金を募るため、栄一はラジオ放送に出演することになった。

健康上、家を出られない栄一のため、自宅からの放送である。

 

栄一、最後のスピーチは書き出さない。

でもワンフレーズだけ。

 

「みぃんなが嬉しいのが1番なんだで」

 

幼い頃より一貫してきた栄一の信条だ。

だが、せっかくの栄一の努力がまたも裏切られることになる。

 

満州事変の勃発。

 

 

栄一の真心は届いても、時代が理想とは逆の方向に向かっているようだった。

 

そして同年11月11日、栄一は穏やかに永遠の眠りについた。

 

渋沢栄一渋沢敬三 繋がれていく命

 

ドラマのグランドフィナーレである。

 

栄一の追悼会で、敬三がスピーチをする。

敬三の優しさと、人間味が感じられるスピーチを。

 

そして、祖父から預かった伝言を聴衆に披露する。

 

 

栄一らしい。

 

場面は血洗島を訪れる敬三の姿へ。

あの大木を見上げていると、畑から若い栄一が声をかける。

 

 

祖父をもっと知りたいと願っていた敬三の幻想か。

それとも栄一の原風景に迷い込んだのか。

 

青天を衝くように出した拳で太陽を掴む。

 

栄一の血が敬三の中で生きているという証のようにも見えた。

尽きることなく繋がっていく命の道標。

 

一方で、若い栄一は笑顔で青天の下を駆け抜けていく。

 

このドラマらしい、いい終わり方だったと思う。

 

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あとがき

 

吉沢亮さん、91歳の演技もお見事だった。

素晴らしい演技に魅了されました。

本当にお疲れ様でした。

 

 

こちらは吉沢亮さんのインタビュー。

草彅剛さん、高良健吾さんとの共演についても語られているので、是非ご覧いただきたい。

 

あと、あまり触れることのなかった大島優子さんも、とても素晴らしかった。

登場から常に凛としていて、最後は上品で可愛らしいおばあ様になっていた。

表現が自然体でどの場面にも溶け込み、もっと見ていたいと思った。

 

お1人ずつ書いていきたいけどキリがない。

 

感想もこねくり回すとよくないので、この辺にしておこうと思う。

『青天を衝け』ありがとう。

 

今度の再放送は土曜日ではないのでご注意を。

最終回の再放送 12月29日(水)[総合]後1:05~

 

それではまた。

 

前回の感想記事

www.yamauba.work

 


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