「青春はつづく」感想 吉沢亮さんに魅了されたドラマ
今回の主要キャスト
渋沢兼子 大島優子さん
渋沢篤二 泉澤祐希さん
渋沢敦子 藤松祥子さん
穂積歌子 小野莉奈さん
阪谷琴子 池田朱那さん
八十田明太郎 ヒロウエノさん
佐々木勇之助 永村航希さん
大隈綾子 朝倉あきさん
番組公式サイト:大河ドラマ「青天を衝け」|NHKオンライン
公式Instagram:https://www.instagram.com/nhk_seiten/
公式Twitter:【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) | Twitter
最終回なので、くどくどした解説は無しに進めたい。
徳川家康公は冒頭に登場。
出たり出なかったりだったけど、ナビゲーターとしてドラマに華を添えてくださった。
楽しませていただきありがとうございました。
北大路欣也さん、大政奉還の際の無言の演技、とても素晴らしかったです。
本当にお疲れ様でした。
いつも丁寧に、真摯(しんし)に、ドラマの誘(いざな)い役として #徳川家康 に向き合ってこられた北大路欣也さん。「最後まで見届けたい」とご自身から言ってくださり、最終回まで登場していただきました。
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月27日
家康&栄一の時空を超えた2ショット。#青天を衝け#吉沢亮#北大路欣也#青天オフショット pic.twitter.com/NYzRWzNYvY
さて、最終回は視聴者に向けてメッセージを発信する家康公。
「渋沢栄一の物語を閉じるにあたって 是非 皆さんに感じていただきたいことがあります。真心を込めて切り開いた 彼らの道の先を歩んでいるのは あなた方だということを。是非に」
それでは、詳しい感想は本文で。
渋沢栄一と渋沢敬三 心優しき跡取りの孫
渋沢栄一、79歳の年である。
そして喜寿(80歳)を機に完全に実業界から引退した。
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
栄一は、喜寿の節目に第一国立銀行の役職を退き、実業界から完全に引退します。高齢の身でいつまでも仕事を続けるより、後進に道を譲ることを自ら決意しました。その後も、外交、教育、社会福祉など、より一層国のために尽力していくことになります。#青天を衝け
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
慶喜自身も目を通し、手を入れて完成した『徳川慶喜公伝』。慶喜没後5年となる大正7年に、全8巻が刊行されます。栄一が編さんを始めてから、25年の歳月がたっていました。完成後、栄一はこの伝記を慶喜の墓前に自ら献呈しています。#青天を衝け
それにしても栄一、紛らわしい嘆きのポーズで孫を驚かせてはいけない。
敬三でなくても、あれでは心配されて当然である。
敬三との会話は、ちょっと不機嫌な爺様ぶりが出ていてとてもよかった。
かくしゃくとしていて、言葉の切れ味も鋭い。
私の中では、もう吉沢亮さんは名優である。
そんな爺様を見て笑顔になる敬三。
優しい孫だ。
引退したとあっても、栄一爺様働く働く。
敬三によると1日15時間は働いていたそうだ。
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
栄一は、医学博士・北里柴三郎とともに、当時流行し不治の病と恐れられた結核の予防と撲滅に取り組みます。日本結核予防協会を設立し、栄一は副会頭に。機関誌への寄稿や資金集めなどに奔走します。その後、結核予防デーを設けるなど、正しい知識の普及に努めました。#青天を衝け
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
米国で排日運動が激化するなか、栄一は日米関係改善を目的とした合同協議会の実施を提案します。栄一のひたむきな思いに敬意を表し、米国金融界の大物・ヴァンダリップのほか、主にアメリカ東海岸から実業家や有識者が来日しました。#青天を衝け
大学に通いながら、跡取りとして栄一の仕事を手伝う敬三も大忙しだ。
ある日、栄一の若い頃(篤太夫時代)の写真を見つけた敬三は、祖父への興味を一層募らせる。
そんな中、原敬首相が栄一のもとを訪れる。
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
対米協調を主張する栄一の考えに賛同したのが、原敬首相でした。第一次世界大戦後、原敬はアメリカと協調しながら外交を進める方針を立て、日米関係の改善を模索します。#青天を衝け
個人的に、彼の登場でぐっと近代史に寄った印象を受けた。
大学を卒業した敬三は、まずは外の銀行で働いてみたいと栄一に申し出る。
第一銀行に就職させようと思っていた栄一だが、孫の願いをかなえることにした。
「俺はわがままな男だい。どうしても 敬三に跡を継いでほしくて あの子の人生を変えてしまった」
夜になり、兼子にそっと本心を吐露する栄一。
確かに強引だったけど、思った以上に気に病んでいた様子だ。
敬三の願いをかなえたのは、せめてもの償いだったのかもしれない。
渋沢栄一と大隈重信とマスクメロン
栄一は、政界を引退した大隈重信の見舞いに訪れた。
大隈さんが登場の前に可愛いマスクメロン『早稲田』が登場。
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
日本人で初めてマスクメロンを食べたといわれる大隈重信。メロンのおいしさを知った大隈は、趣味が高じて邸宅内に温室を作り、メロンを栽培。品種改良を行い、早稲田と名付け、試食会も行います。マスクメロン協会も立ち上げるなど、メロンの魅力に取りつかれます。#青天を衝け
早く栄一に食べさせたくて、綾子を急かす大隈さん。
「初めて会うた時から旧知んようであったが そいから50年 親しみ続けた渋沢君に会え おいも元気が増すとであ~る」
初「であ~る」から50年と思うとすごい年月だ。
大隈さんが政界にいた時は互いに反発し合い、後半は険悪な2人しか見られなかったから嬉しい。
穏やかに語り合う2人。
ワシントンに行く気かと問われ、行く気はなかった、役に立つとも思えないと答えつつも、栄一は続ける。
「しかし 胸がムベムベして眠れない」
「そいは年寄りだからや。おいもそうである」
「しかし 日本が世界から孤立するかもしれない危機に のうのうと寝て暮らせと……」
「寝ていろ! 82や。もちっと余生ば楽しめ!」
思いっきり不貞腐れた顔をする栄一。
ここ面白かったなぁ。
80過ぎたお爺さんなのに、どちらも子供みたいで。
大隈さんは栄一に願いを託した。
「決して アメリカと戦争の道に進んではならんのであ~る」
最後は笑顔になり、美味しそうにメロンをいただく栄一。
82歳(数え年)にして、4度目の訪米へと旅立った。
スポンサーリンク
渋沢栄一とアメリカ 願いは虚しく…
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
ワシントン軍縮会議の結果次第で日米関係に多大なる影響を及ぼす可能性があると考えた栄一。是非渡米しなくてはという思いに至り、満81歳にして4度目の渡米をします。#青天を衝け
栄一の目的は、ワシントン会議で日本移民差別問題を取り上げてもらうことだった。
だが移民問題が取り上げられることはなく、日本が欧米の要求をのみ、わずかに軍縮するのみにとどまった。
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
大正10年、京都に向かうため東京駅にいた原敬は、改札口で、群衆の中から進み出た青年に短刀で胸を刺され、倒れます。すぐに治療を施すもほぼ即死状態でした。#青天を衝け
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
大正5年の内閣総辞職に伴い、大隈重信は政界から引退します。その後は、妻の綾子と余生を過ごすも体調を崩し、大正11年、早稲田の自宅で亡くなります。日比谷公園で盛大な国葬が行われました。#青天を衝け
栄一の平和を訴える旅は続いた。
スポンサーリンク
渋沢敬三と渋沢篤二 親を思う子の心
大正11年(1922年)、渋沢敬三は、岩崎弥太郎の孫娘 木内登喜子と結婚する。
まさか、こんな形で再び弥太郎の名を聞くとは驚きである。
縁とは不思議なものだ。
お見合いだろうけど。
更に、銀行のロンドン支店に転勤も決まっていた。
敬三は栄一に、父を許してやってほしい、再生の機会を与えてほしいと頼み込む。
栄一も言ったが、敬三は本当に優しい子だ。
はっきりとした返事はもらえなかったが、希望を胸に、敬三は新しい家族とロンドンへ旅立った。
渋沢栄一と渋沢篤二と関東大震災
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
栄一は兜町の事務所の書斎で仕事中、震災にあいます。大きな揺れでシャンデリアが落下する中、職員と避難します。その夜、事務所は火災で全焼。慶喜公伝の貴重な資料や西郷や孫文ら友人からの大切な手紙などが焼失、二度と手に入らぬものも多く栄一はとても悔やみました。#青天を衝け
事務所が全焼したことに深く落ち込む栄一だった。
そこへ現れたのは、家族の無事を確かめに駆けつけた篤二。
篤二を見るなり、よろよろと歩み寄り、そうか、生きていたかと栄一は抱き締める。
父親が大好きで、ずっとその愛情に飢えてきた篤二は、父さま、とひとこと言って、後は嗚咽を漏らすばかり。
よかったよかったと栄一も涙し、家族たちも泣きながら見守る。
ここはグッときた場面だった。
いくつになっても親は親、子は子なんだと、月並みな感想だけど感動した。
よかったね、篤二。
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
地震のあと、渋沢家では、庭に急ごしらえの丸太小屋をつくり、家族の寝床としました。不気味な余震が続く中、栄一は横になったかと思うと、間もなく大きないびきをかいて、眠りについたといわれています。#青天を衝け
そして次の場面ね。
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
震災直後、家族は満83歳の栄一を心配し、故郷への避難を勧めます。しかし、栄一は「私のような老人が働いてこそ、生きている申し訳がたつ。これしきの事を恐れて長生きしてきたと思うのか。そんな意気地なしでは役には立たぬ」と一喝したといわれています。#青天を衝け
本当にすごい83歳だ。
「生きている申し訳」も「これしきのことを恐れて長生きしてきたと思うのか」も、栄一の人生を生きてこそ言える台詞だ。
ご高齢の視聴者には「決して真似をしないでください」と言いたくなる。
まあ、普通はしないだろうけど。
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
震災を知った海外の友人たちが栄一の安否を心配し、大使館などを通じて問い合わせがきました。栄一は電報で答え、友人たちに支援を求めます。すると、海外から援助を申し出る知らせが次々と舞い込んできました。#青天を衝け
友に感謝する栄一。
だが、アメリカ移民の日本人の問題はうまくいかなかった。
日本人を排斥する法律が成立してしまったのだ。
国民は大きく反発し、反米思想が声高に叫ばれるようになる。
どれだけ情熱を傾けようと、命を削ろうと、努力は報われないこともある。
そのことも描いてくれてよかったと思う。
渋沢栄一と昭和 穏やかな散り際
敬三家族がロンドンから帰国した。
時代は昭和へと移る。
昭和6年(1931年)、栄一91歳の年、中国で大水害が発生。
募金を募るため、栄一はラジオ放送に出演することになった。
健康上、家を出られない栄一のため、自宅からの放送である。
栄一、最後のスピーチは書き出さない。
でもワンフレーズだけ。
「みぃんなが嬉しいのが1番なんだで」
幼い頃より一貫してきた栄一の信条だ。
だが、せっかくの栄一の努力がまたも裏切られることになる。
満州事変の勃発。
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
栄一の呼びかけで集まった募金で購入された大量の救援物資は、特に被害の大きかった武漢に船で送り届けられるはずでした。しかし、満州事変が勃発。中華民国側の態度は硬化し、受け取りは拒否されました。物資は無駄にならぬよう現金化し、返金にあてるなどしました。#青天を衝け
栄一の真心は届いても、時代が理想とは逆の方向に向かっているようだった。
そして同年11月11日、栄一は穏やかに永遠の眠りについた。
渋沢栄一と渋沢敬三 繋がれていく命
ドラマのグランドフィナーレである。
栄一の追悼会で、敬三がスピーチをする。
敬三の優しさと、人間味が感じられるスピーチを。
そして、祖父から預かった伝言を聴衆に披露する。
【#青天ナビ】
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
栄一は亡くなる3日前に、見舞客に対して、次の言葉を残しました。
「長い間お世話になりました。百歳までも生きて働きたいと思っておりましたが、今度こそは立ち上がれそうにもありません。」
これは病気のせいであり、私のせいではありません。死後も、私は皆さんの事業や健康をお守りしますので、どうか今後とも他人行儀にはしてくださらないようお願い申します」#青天を衝け
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
栄一らしい。
場面は血洗島を訪れる敬三の姿へ。
あの大木を見上げていると、畑から若い栄一が声をかける。
最終回「青春はつづく」をご覧いただきありがとうございました。
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月27日
見逃した方、もう一度見たい方は ぜひ #NHKプラス でご覧ください。
▼配信ページはこちらhttps://t.co/ANvnLHH111
※配信期限 : 1/2(日) 後8:57 まで
※要ログイン#青天を衝け#追天#吉沢亮 pic.twitter.com/o0T62cCxns
祖父をもっと知りたいと願っていた敬三の幻想か。
それとも栄一の原風景に迷い込んだのか。
青天を衝くように出した拳で太陽を掴む。
栄一の血が敬三の中で生きているという証のようにも見えた。
尽きることなく繋がっていく命の道標。
一方で、若い栄一は笑顔で青天の下を駆け抜けていく。
このドラマらしい、いい終わり方だったと思う。
スポンサーリンク
あとがき
吉沢亮さん、91歳の演技もお見事だった。
素晴らしい演技に魅了されました。
本当にお疲れ様でした。
『青天を衝け』の最終回、いかがでしたか?
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年12月26日
ラストシーンのオフショットをお届けします。
公式Instagramでは、青天の下を走るメイキングを公開中。
最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。https://t.co/NOYoeyeRyX#青天を衝け#吉沢亮#青天オフショット#青天メイキング pic.twitter.com/dEDDQ4xdCI
こちらは吉沢亮さんのインタビュー。
草彅剛さん、高良健吾さんとの共演についても語られているので、是非ご覧いただきたい。
あと、あまり触れることのなかった大島優子さんも、とても素晴らしかった。
登場から常に凛としていて、最後は上品で可愛らしいおばあ様になっていた。
表現が自然体でどの場面にも溶け込み、もっと見ていたいと思った。
お1人ずつ書いていきたいけどキリがない。
感想もこねくり回すとよくないので、この辺にしておこうと思う。
『青天を衝け』ありがとう。
今度の再放送は土曜日ではないのでご注意を。
最終回の再放送 12月29日(水)[総合]後1:05~
それではまた。
前回の感想記事
スポンサーリンク