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山姥の戯言日記

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『青天を衝け』第37回 栄一と弥太郎の不毛な競争と兼子の孤独

 

「栄一、あがく」感想 弥太郎との戦い 兼子の孤独

 

青天を衝け 感想 感想ブログ

 

今回の主要キャスト

 

渋沢栄一 吉沢亮さん

渋沢喜作 高良健吾さん

 

徳川慶喜 草彅剛さん

 

渋沢千代 橋本愛さん

穂積歌子 小野莉奈さん

穂積陳重 田村健太郎さん

渋沢こと 森美理愛さん

渋沢篤二 泉澤祐希さん(子役/齋藤絢永さん)

大内くに 仁村紗和さん

渋沢ふみ 山本理楽さん

渋沢よし 成海璃子さん

伊藤兼子(渋沢兼子) 大島優子さん

渋沢武之助 熊谷すばるさん

 

隈重信 大倉孝二さん

伊藤博文 山崎育三郎さん

井上馨 福士誠治さん

明治天皇 犬飼直紀さん

岩倉具視 山内圭哉さん

三条実美 金井勇太さん

 

五代友厚 ディーン・フジオカさん

福地源一郎 犬飼貴丈さん

大倉喜八郎 岡部たかしさん

益田孝 安井順平さん

佐々木勇之助 永村航希さん

 

岩崎弥太郎 中村芝翫さん 

岩崎弥之助 忍成修吾さん

 

やす 木村佳乃さん

二代目 神田伯山 神田伯山さん

 

番組公式サイト大河ドラマ「青天を衝け」|NHKオンライン

公式Instagramhttps://www.instagram.com/nhk_seiten/

公式Twitter【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) | Twitter

 

妻を失った栄一の、なんと痛々しい様であることか。

それに、今回もまた別れが連続するとは。

 

徳川家康様は今回もお休み。

また思い出になりそうな頃にお出ましになると予想しておこう。

 

こちらは久々、徳川慶喜がオープニングだけ出演。

 

では、詳しい回想は本文で。

 

 

 

 

ボロボロの渋沢栄一 徳川慶喜の前で落涙

 

千代の死後、3ヵ月が過ぎても渋沢栄一はボロボロの状態だった。

元気がなく、顔色は悪く、笑いはしても空元気。

 

渋沢喜作はそんな従弟を心配し、益田孝や大倉喜八郎は妻たちがいまだに千代を惜しんでいると明かす。

井上馨は「渋沢は日本経済の要」との見解から、早く次の妻を迎えることを期待していた。

 

そんな中、京都へ出張に向かった栄一は、静岡の徳川慶喜のもとを訪れる。

香典を頂戴した礼を言うためだった。

 

慶喜は弟の徳川昭武の話を聞かせた。

2回目の留学から戻り、静岡にも顔を見せた昭武も、栄一を心配していたと。

 

 

また、川村恵十郎が現れ、商法会所の頃を懐かしんでいたとも。

 

茶をたてながら穏やかに伝える慶喜の前で、栄一は涙を堪えることができなかった。

慶喜は手を止めず、静かに見守る。

 

深い悲しみに包まれた元主従の短いシーンであった。

 

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政府の肝いり 共同運輸会社ついに設立

 

 

設立当初から、共同運輸会社には若干の追い風が吹いていた模様。

 

 

そして、共同と三菱の真っ向勝負の幕が開く。

両者の過激な競争を、講談師に語らせる演出も面白い。

 

 

 

スピード競争して衝突って、過激過ぎる。

客の命もかけて競争してはいけない。

しかも2年続けたって、持久戦でもあったわけだ。

 

過酷だったことは容易に想像できる。

 

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渋沢栄一 伊藤兼子と再婚する

 

千代が亡くなった翌年の出来事らしいので、喪が明けてすぐというところだろう。

 

プロポーズにはあまりにも事務的な言いよう。

まるで家政婦の面接のようだと思った。

兼子さんも微妙な表情になっちゃって。

 

確かに栄一クラスになると、奥方たちの交流も大事だし、今後も大物の接待をすることがあるだろう。

大内くにでは荷が勝ち過ぎる……そうだね。

 

にしても、あんな業務連絡みたいなプロポーズは兼子が可哀そう。

 

兼子を見ていても、栄一は兼子を1人の女性としては見ていなかった。

それでも結婚してくれた兼子に感謝しないと。

言っても仕方ないけど、突然、妻を亡くした翌年に再婚なんて、栄一にとっても兼子にとっても無理がある結婚になってしまった。

 

歌子が男の子を出産し、栄一は「千代に見せてやりたかった」と涙して出て行ってしまうし、兼子が篤二に話しかけたら無視して出て行ってしまうし。

兼子の立場、辛過ぎる。

 

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岩倉具視 逝去

 

民を愛しているお上(天皇)。

そのお上を愛している岩倉具視

 

山内圭哉さん演じる岩倉具視らしい最期だった。

本当に、できる人ほど激務で身体壊しちゃうんだな。

きっと想像を絶する働きをしていたのだろう。

栄一は例外だけどね。

 

 

敵方なのにまったく憎めない岩倉さんでした。

山内圭哉さん、お疲れさまでした。

 

五代友厚の忠告 伊藤博文の忠告

 

そして、岩崎弥太郎も病に倒れる。

 

 

倒れつつも、岩崎は栄一の合本を逆手に取る奥の手があると息巻く。

 

五代友厚が共同運輸を訪ねてきた。

共同に、三菱と協定を結ぶことを進言しにきたのだ。

 

栄一が簡単にうなずくわけもなく、五代の忠告をことごとく突っぱねる。

おまけにパリで政府への借款がなくなったことや、小野組が手放し五代が買った第一銀行の株の話まで出して。

意固地になっていて冷静ではない栄一。

 

その勢いで伊藤博文に岩崎の話をしに行く。

 

 

大隈重信を追い出しておいてよく言うと思ったら、本人もそう思っていた。

まあ、あれとこれとでは全然事情が違うとも思うけど。

 

でも栄一、そんなに偉くなってもビシッと言ってくれる人がいてよかった。

少しは冷静になった様子だった。

 

そして忙しいことに、今度は岩崎弥太郎が亡くなった。

 

 

無念さ故かすごい最期だったなぁ。

 

「日本に 繁栄を~~~!!!」

 

言い方が呪いの言葉かと思って焦った。

 

知らせを受けて呆然と佇む大隈さん。

後ろ盾を失ってどうなるんだろう。

 

知らせは栄一のもとへも。

「嘘だ」を連発していたのは、勝負がつく前に亡くなってしまったから?

 

何にしても、岩崎弥太郎は死んでしまったのだから、不毛な競争を続ける理由がなくなった。

理由がなくなった不毛な競争は、本当にただの不毛な競争でしかない。

どちらかが勝ってもすぐに潰れるだろうし、下手をすれば共倒れ。

待ってましたとばかりに外国の船が入り込み、また利権を奪われる事態に陥ることも考えられた。

 

「もう……ほかに道はないようだ」

 

五代が見守る中、席を立った栄一は、正面に座す弥太郎の弟 岩崎弥之助に手を差し伸べた。

弥之助も立ち上がり、握手に応じる。

 

 

不毛な競争はようやく終わった。

 

五代と栄一だけが部屋に残り、栄一は五代に礼を言った。

 

「渋沢君 日本を 頼んだど」

 

ドラマでの五代の最期の言葉。

その年の秋、彼も亡くなったとナレーションが入る。

明治18年(1885年)、栄一45歳の年である。

 

まずは岩崎弥太郎を熱演された中村芝翫さん。 

静かな時も常に迫力のようなものを感じていました。

敵になり切った豪快キャラを見せていただきありがとうございました。

大隈さんはこれからも頑張ってください。

 

そして五代友厚役のディーン・フジオカさん。 

 

こちらはディーン・フジオカさんのインタビュー。

 

栄一とのあのシーンや、吉沢亮さんに感じたことなど、とても興味深い内容なので、是非ご覧いただきたい。

 

私はパリの借款が消えたことを、最初に栄一に責められた時、少しも悪びれていない受け答えが好きだった。

 

「青天白日。いささかも天地に恥じることはなか」

 

潔い生き様を見せていただきました。

本当にお疲れさまでした。

 

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兼子の本気と栄一の本心

 

「離縁してくださいませ」

 

ある日の渋沢邸、栄一の座敷で兼子が頭を下げた。

とうとう言わせちゃったね、栄一。

 

そりゃまだ日も浅いんだし、ちょっと無神経な態度や言葉っていうのは仕方ないと思う。

でも兼子が言っていた「いくばくかの情」、これは絶対不可欠でしょう。

どんなに辛かったことか。

 

鈍いにも程がある栄一だけど、真剣に頭を下げて謝罪した。

誠実に、自分の気持ちを言葉にした。

それが1番の良策であることを栄一は知っている。

 

栄一の真っすぐな言葉で、兼子の女の矜持は守られた。

 

やっと2人が夫婦になれた瞬間だったのかもしれない。

 

栄一45歳、兼子33歳のはずなんだけど、全然若く見える。

大島優子さんはとても自然にお芝居をされる役者さんなんだな。

吉沢亮さんとの相性も良さそうで、今後もますます楽しみである。

 

内閣制度発足 大帝国憲法 渋沢家の懸念事項

 

また後ろにギュッと押し込めてきた。

伊藤博文が、明治天皇より内閣総理大臣に任命され、その3年後、大帝国憲法が発布された。

 

ラスト間際に3年飛んだぞ。

栄一48歳、兼子36歳の年だ。

で、篤二は17歳っと。

千代の死から7年後の世界だ。

 

出かける親たちを乾いた目つきで眺め、篤二が煙草をくわえて歩き出したところで「つづく」。

 

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次回予告とあとがき

 

次回は 第38回「栄一の嫡男」

 

喜作「徳川!」

一同「ばんざーい!」

慶喜「何が偉業だ」

栄一「俺たちはそれを……忘れさせてはならねぇ」

??「よぉし、買った。ハハハハハ」

やす「ありがとう」

栄一「私は諦めません」

刺客「渋沢め!」

 

最後の刺客って書いたけど賊?  暴漢? 暗殺未遂だよね。

渋沢さんもあったんだ……驚き。

タイトルは篤二か。

う~む、何かしちゃうんだろうなぁ。

17歳だしなぁ。

栄一と慶喜の絡みが増えていきそう。

静岡なら美賀子と鵜飼勝三郎も出してくれたまえ。

バザー上手くいくといいね、兼子さん。

 

次回予告に関しては以上。

 

今回は、なんか忙しかった印象。

共同運輸と三菱の不毛な競争のせいか。

いや、それだけじゃないな。

感情の動きも忙しかったんだ。

 

栄一からすると、千代が死んでボロボロ。

でも仕事仕事。

喪が明けたらすぐ再婚。

でも仕事と子どもたちのため。

気持ち切り替えられません。

それより三菱潰さないと。

俺は正しい。

だから勝たなくてはならない。

歌子が孫を産んでくれた。

嬉しくてしょうがない。

でも一緒に喜ぶはずだった千代がいない。

ひとりで泣いてこよう。

 

なんかね、中盤までは兼子はずっとひとりだったんだよね。

自分が就くべき座にはまだ千代がいて、兼子には居場所がないの。

プロポーズという名の家政婦面談があんな感じだったからね。

 

最後はちゃんと夫婦らしくなり、兼子も奥様がピッタリ板についていた。

そこはよかったと思った。

 

でも共同運輸と三菱の競争は……やっぱり岩崎と栄一は似てるなぁと。

五代と話してる時から栄一っぽくなくて、伊藤さんに言われてやっと目から鱗

 

まあ、人は一面ではないからね。

そんな時もあるんだろう。

まとまり悪くて申し訳ない。

 

次回の篤二に期待しよう。

それではまた。

 

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