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山姥の戯言日記

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『青天を衝け』第31回 栄一と喜作の再会 千代の苦難 富岡製糸場

 

「栄一、最後の変身」感想 ブラック栄一 官から民へ!

 

青天を衝け 感想ブログ 吉沢亮 高良健吾 橋本愛 富岡製糸場

 

今回の主要キャスト

 

渋沢栄一 吉沢亮さん

渋沢喜作 高良健吾さん

 

渋沢千代 橋本愛さん

渋沢うた 山﨑千聖さん

渋沢こと 吉川さくらさん

大内くに 仁村紗和さん

 

尾高惇忠 田辺誠一さん

ポール・ブリュナ マッシモ・ビオンディさん

 

渋沢ゑい 和久井映見さん

須永才三郎(渋沢市郎) 石川竜太郎さん

渋沢てい 藤野涼子さん

渋沢よし 成海璃子さん

尾高やへ 手塚理美さん

尾高きせ 手塚真生さん

尾高ゆう 畑芽育さん

 

井上馨 福士誠治さん

江藤新平 増田修一朗さん

隈重信 大倉孝二さん

大隈綾子 朝倉あきさん

西郷隆盛 博多華丸さん

大久保利通 石丸幹二さん

三条実美 金井勇太さん

 

五代友厚 ディーン・フジオカさん

小野善右衛門 小倉久寛さん

三野村利左衛門 イッセー尾形さん

 

公式Instagramhttps://www.instagram.com/nhk_seiten/

公式Twitter【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) | Twitter

 

 

渋沢市郎右衛門の初七日が過ぎ、栄一の妹ていの婿になる須永才三郎が挨拶にやって来た。

婿とはいえ、中ん家の跡取りになるわけで、どこから見つけてきたのか、かなり賢そうなイケメンである。

須永伝蔵の親戚筋だろうか。

喪が明けたら祝言を挙げるとのこと。

生前、市郎右衛門から「市郎」と名乗るようにと言われていたそうだから、彼は渋沢市郎となるわけだ。

 

いかにも頼もしい才三郎に、栄一は母ゑいとていのことを頼むと頭を下げる。

とっさまが亡くなったばかりで何だが、おていちゃん、よかったね。

かっさまもすっかり安心している様子だった。

 

この後の感想は本文で。

 

 

 

 

くにが妊娠! 栄一は…そして千代は…

 

場は渋沢栄一の屋敷。

大阪の女中 大内くにが、大きなお腹で現れた。

栄一が呼んだのだ。

 

ちょうど外へ出ようとしていた千代と鉢合わせになり、栄一は慌てふためく。

 

くにが謝罪しながら言うには、迷惑をかけるので大阪でひとりで産むつもりだったと。

 

すると、栄一が信じられない一言を。

 

「は……腹の子は 俺の子なんだ……」

 

まだ言ってなかったのかよ! とツッコんだのは私だけではないだろう。

血洗島で、千代に「話しておかねばならないことがある」と言って、何を話したんだ?

 

くに からであろう文を読み、回想したシーンからすると、彼女は身ごもったことを知らせてきたはず。

だから、千代にすべてを話したのだと思っていたのに違った。

 

「俺の子なんだ」直後の千代の表情、一瞬だけど目が据わったよ。

何度も一時停止して確認したので間違いない。

美女の怒りの眼差しの、なんと凄みのあることか。

 

くには身寄りがなく、放っておくわけにもいかず。

 

そこまでの理由がありながら、なぜ隠していたのか理解に苦しむ

しかも、くにを屋敷に呼んでおいて。

 

あの場面だけ切り取ると、栄一は千代に対しても、くにに対しても不誠実な男だ。

どちらにも責任がある身で、土壇場まで隠しておくとは。

くににも思うところはあるけど、悪く言う気にはなれない。

 

千代がひとりになってから漏らした、深くて心底呆れたようなため息。

あれがすべてだろう。

 

そして、前回の感想記事にコメントをくださった Betty0918さんに教えていただいた事実。

いよいよ出てきましたね、渋沢の女性問題。史実どおりだと渋沢の女性関係だけでドラマが終わってしまいそうなのでかなり簡素化はするでしょう。今までそんな素振りなかったのに突然の女好きになってしまいましたね。

 

お~まいがっ!

 

あ、その前に、コメントくださった Betty0918さんに御礼申し上げます。

いつも勉強させていただいております。

本当にありがとうございました。

 

改めて、お~まいがっ! な実物の暴れん坊ぶり。

前回放送後に、吉沢亮さんのファンの方々がショックを受けてらしたが、なんとソフトに描かれていることか。

私も Betty0918さんに教えていただいてから少し調べたけど、大内くには描く理由がちゃんとあるのだ。

 

私は時々「大河ファンタジー」と評することがある。

もちろん、悪い意味ではない。

 

ドラマにはロマンが必要なのだ。

 

吉沢亮さんのファンの皆さん、これでもまだ好意的に描かれていたのですよ。

吉沢亮さんが生きている渋沢栄一を見守りましょうぞ。

 

渋沢成一郎 釈放! 2人の渋沢の苦悩と葛藤

 

やっとオープニングテーマ曲明けのシーンになる。

 

投獄されてから約2年半後、渋沢成一郎は釈放の身となった。

 

最初に身を寄せたのは栄一の屋敷。

栄一がよこした迎えが、渋沢邸に連れてきたらしい。

 

最初は互いに様子をうかがうような挨拶を交わしたが、徐々にヒートアップし、互いに言いたいことをぶつけ合う。

パリから帰国した栄一が、御一新後の国造りに邁進していた頃、成一郎はまだ戦の中に取り残され、多くの仲間の死を目にしてきたのだ。

自分も死ねばよかったと言いつつも、日が経つにつれ、未練が……と嗚咽を漏らす。

 

なんて人間臭い苦悩だろうか。

奇麗ごとなど何もない、人間ゆえの苦悩を素直に口にする成一郎。

それを言葉にしたことで、成一郎はもう大丈夫だろうと感じた。

 

あまりにも遠く、道を違えた2人だが、栄一の女性問題も人間らしいと言えば人間らしいものだ。

 

史実でもドラマでも、聖人君子ではなかった栄一と、死を覚悟して戦に身を投じながらも、最後には生きることへの未練を抱いていた成一郎……いや、喜作。

土方が言った通り、やはり2人の渋沢は「生きる」人間だ

 

掴み合いにまでなっていたのに、最後は昔のように小突き合い、泣きながらの抱擁。

よかった、喜作。

それでこそ栄一の兄貴分だ。

 

 

そこへ妻のよしが駆けつけ、喜作はしっかりと抱き締める。

 

作太郎も大きくなっただろうね。

次に出てくる時は青年になっているかも。

 

時は明治4年1871年)、喜作33歳、栄一31歳の出来事である。

この場は、めでたしめでたしであった。

 

2組の超美形夫婦、いつまでも見ていたい。

 

銀行事業難航す 役人に染まってしまった栄一

 

名を戻した喜作は、栄一の推薦で大蔵省で働くことになった。

詳しくはないが、このことからも、栄一が上層部の重要人物であったことがわかるのではないだろうか。

単なるポジションの話ではなく、才能や仕事ぶりで得た信用とでも言うべきか。

 

改正掛を潰した大久保利通は、岩倉具視らと諸外国歴訪の旅に出ている。

栄一の直の上司である井上馨は、「鬼のいぬ間に」経済の改革を一挙に推し進めるつもりだったが、それを見越した大久保に先手を打たれていた。

 

司法省トップの江藤新平が言うには、岩倉使節団が帰国するまで新規の改正は一切するなと、大久保が約状に判を押させていったというのだ。

 

 

あ~、この辺、『西郷どん』でも何となく記憶にある。

 

それは置いておいて、三条実美大隈重信西郷隆盛が居並ぶ会議の場で、栄一は経済の改正を進める意義を熱く語る。

一言も発しない西郷が、時折、感じ入ったように前のめりになっていたのが印象的。

 

場は築地の大隈邸へと移る。

栄一が食べているうどんが、すごく美味しそうだった。

CM来るんじゃない?って思うほど、美味しそうに食べていた。

 

なぜ大隈が使節団に加わらなかったのかと、栄一が疑問を口にすると、大久保に疎まれているからだと井上が答える。

 

ちょうどその場にいた大隈の妻 綾子が、五代友厚からの文をこっそり2人に見せる。

 

 

五代に同意するように小声で笑っていると、奥で書類に目を通していた大隈が栄一を呼んだ。

栄一が重鎮たちの前で語った「バンク(ナショナルバンク)」の名称について、井上も加えた3人で考え始める。

あれこれ案を出し合い、最終的に「金行」、でも扱っているのはほとんど銀なので「銀行」に決定。

 

本当にこれだけで、現代も使われている「銀行」の名が決まったのかと、拍子抜けするような決まり方だった。

 

そして、大商人を集めての栄一のプレゼンのシーンへ。

 

国立銀行」と書かれた文字を「ぎん……ぎょう……」と読んでしまったのは、今回初登場のこの方。

 

 

また、このシーンの解説はこちらがわかりやすい。

 

 

個々で銀行を設立しようとしていたところに、政府と2社との合同銀行に持ち込んだということは、国は本当に懐が苦しくて焦っていたのだろう。

 

でもなぁ……旧静岡藩で己も商人になりきり、旧幕臣や商人たちを説得した時の栄一とは、まったく違った。

前もって知っていた彼らの銀行設立話を、何が何でも潰そうという思惑すら感じるくらい。

同じ合本の話でも、此度は国の利益を第一に考えていたせいだろうか。

 

追いすがって這いつくばるように頭を下げる三井組の三野村利左衞門や、小野組の小野善右衛門

見下ろす栄一の冷酷な眼差しといったら。

あんな表情の栄一は初めて見た。

とてつもない違和感があった。

そんな子に育てた覚えはない、と言いたくなるほどの。(育ててないから)

 

喜作は驚いたように微妙な表情で見つめていたが、おそらく視聴者の大半も、画面の前で似たような表情をしていたのではなかろうか。

 

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群馬の富岡製糸場 尾高惇忠と再会する喜作

 

大蔵省から富岡に派遣され、喜作は製糸場の開業準備を手伝うことになった。

 

尾高惇忠と現場監督のポール・ブリュナの打ち合わせも順調で、翌月には試運転を始められるところまできている。

 

最初はメートル法もレンガの作り方も知らなかったと、惇忠は喜作に笑って聞かせる。

フランス人のブリュナを呼ぶだけでも、地元住民の大反対を受けたとも。

 

建設に関しては、こんな裏話もあった。

 

反対する者たちの気持ちもわかると、惇忠は続ける。

 

「昔の俺たちも変わらねぇ」

 

そうだなぁ……と喜作も昔を思い出す。

 

「あの あにぃが フランス人と働いているとは」

 

「腹を割って向き合ってみれば 結局は 人と人だった」

 

「さすがだのう……」

 

やはり惇忠あにぃは、喜作にとっても永遠のあにぃのようだ。

栄一には兄貴を気取る喜作だが、惇忠には自然で素直な表情を見せ、言葉で語る。

本当に前向きになれたのだと、深く印象に残るシーンになった。

 

断髪頭を似合うと褒められ、大いに照れる喜作。

いや、そういう惇忠こそ、髪を切ってからは初登場だ。

早くスーツ姿が見たい。

絶対にカッコいいに決まっている。

 

「浦島太郎のような気分」の話から、「変わったのは栄一だ」と喜作が嘆く。

彼が思い返すのは、商人たちを冷たく見下ろす栄一の顔。

身分の話も出たけれど、獄から出てすぐ大蔵省勤務って、すごいことだと思っていないのかな、喜作は。

 

何にしても、生き残ったからには前に進まなくてはならない

力強い惇忠の言葉に、すねた表情のままうなずく喜作だった。

 

三井組ハウスをめぐる攻防 やり過ぎな大蔵省と栄一

 

三井組が新たな顔として建設した立派な『三井組ハウス』

 

完成披露パーティーに訪れた井上馨は、「ここが日本初の銀行になる」と言って三野村をうろたえさせる。

やんわり否定する三野村をほぼ無視し、井上は一方的に決めつけ(言い渡し)て帰っていった。

 

納得のいかない三野村は、すぐ栄一に抗議をしに大蔵省に現れた。

井上と同じ考えの栄一は、憤りを露わにする三野村に対し、にべもない態度で接するのみ。

 

合同銀行は、既に小野組と新たに建設するよう申し合わせていると三野村は主張。

栄一は、今から普請していては時も費用ももったいない、あの建物(三井組ハウス)で合同銀行を始めたいと返すだけ。

なんと理不尽な言い草か。

 

諦めない三野村に、また暗に公金取り扱いの特権剥奪をほのめかす栄一。

ブラック栄一 炸裂 である。

何という目で三野村を睨むのだ。

 

苦悩と逡巡の表情を見せつつ、三野村はとうとう折れた。

 

 

してやったりとばかりに、大きく息を吐き、満足気な笑みを薄っすら浮かべる栄一。

 

去り際、三野村は痛烈な言葉を栄一に投げかける。

 

「しかし 渋沢様も やはり お上(かみ)のお役人様でございますな」

 

「あれほど『商人の力』『商人の力』とおっしゃっていても 所詮 私たちとは立っている場所が違う」

 

「いや 違う。私は 皆さんと力を合わせたいと……」

 

― 略 ―

 

「しかし これだけはわかる。私ら商人が 手を組んで力をつけるどころか これから先も 地面にはいつくばったまま あなた方 お上の顔色をうかがうのみ」 

 

「徳川の世と何も変わりませぬな」

 

ブラック栄一にとって、これ以上はない破壊的なパンチだった。

脳裏に、幼い頃の光景がよみがえる。

無理難題をふっかける代官に、頭を下げるしかなかった父親の姿。

そして雨に打たれながら、多額の御用金を代官に納めた時の自分のみじめな姿。

 

さすが三野村さん、いい仕事なさるわ~。

手加減なく、ブラック栄一を打ちのめしてくださった。

戻れなくなる前でよかったね。

 

尚、何の見返りもなく金や労働力を搾取されていた血洗島の民と、豪商 三井組では、かなり状況は違ったようだ。

 

三井組ハウスは取り上げられたわけではなく、しっかりと政府から多額の譲渡金を受け取っていたのだ

 

当然のことなんだけどね。

ドラマしか観ていないと伝わらない事実である。

 

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女性の社会進出の先駆け! 尾高ゆう 富岡の工女第1号になる

 

富岡製糸場に働き手が集まらず、尾高惇忠は悩んでいた。

 

彼は娘のゆうに頼みごとをするため、自宅に戻った。

 

「富岡の伝習工女になってくれ」

 

ストレートである。

 

妻のきせは心配のあまり、夫の職場の悪い噂話 を口にする。

  • 若い娘ばかり集めるのは娘の生き血をとるため
  • 糸をとる腰掛けの下に油を搾る仕掛けがある

生き血とか、下の解説で理由はわかるけど、油を搾るって何?

まあ、置いておこう。

 

 

ドラマでは父親が頭を下げていたが、史実では志願したようだ。

14歳の娘 ゆう、天晴れな大和魂の持ち主と見た。

 

それに惇忠の母のやへ、思いの外、元気で安心した。

末っ子の平九郎に死なれ、長七郎まで亡くし、どうしておられるかと心配だった。

本当に、惇忠が生き延びてくれてよかった。

 

ドラマでは、これまでの窮屈だった女の在り方を語り、戸惑う孫のゆうに、新しい時代を作る後押しをする。

やへさんも前に進んでいて嬉しかった。

 

ゆうが、いい意味での見本となったおかげで、その年の10月、富岡製糸場は操業を開始した。

ちなみに、翌年には従業員が500人を超え、女性の社会進出の先駆けとなる。

 

それに、こんな解説も。

 

明治5年でこの労働条件。

文章で見る限りは、確かに恵まれている。

 

視察に訪れた栄一とともに、喜作も初のスーツ姿を披露。

言うまでもなくカッコいいよね、高良健吾さんだもの。

 

「やっぱり あにぃはすげぇ」

 

栄一と2人になると、喜作はまたしても惇忠あにぃリスペクト。

工女たちに読み書きも教えているのだとか。

 

何となく淀んだ空気の栄一と、はつらつとした喜作が実に対照的な場面。

 

喜作は急に、イタリアに渡ることを打ち明ける。

ちょっとドヤ顔で。

 

イタリアだけじゃなく、スイスとフランスも!

すごいじゃないか、喜作。

 

でも早く帰ってきてほしいなぁ。

  

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栄一に男児誕生! 西郷隆盛との語らい

 

その秋、千代は男の子を産んだ。

名前は篤二(とくじ)。

 

ゑいが渋沢邸を訪れ、篤二をあやしていた。

 

東京に来たのに喜作が異国へ行ってしまい、よしはまた以前のように千代と仲良くしている様子。

男の子を産んだのが、あの人(くに)じゃなくてよかったと、相変わらず率直な言い方をする。

ゑいが気を遣って話題を変えるのが面白い。

本当にいい姑さんだね。

 

ほのぼのシーンはここまでで、続いたのは殺伐とした政府の会議のシーン。

 

殺伐というか、怒鳴り合いになっていたな。

予算を握る大蔵省と各省の対立は深刻な事態になっていたらしい。

江藤新平 vs 井上馨(feat.大隈重信)みたいな口喧嘩になり、三条実美や他の閣僚も止めに入るが、ひとり 西郷隆盛だけは椅子に座ったまま鼻歌を。

 

その晩、西郷は栄一の屋敷を訪れた。

初めて2人で酒を酌み交わしたのは、栄一が「篤太夫」になったばかりで、平岡円四郎の命で密偵の仕事をしていた時だ。

西郷は左内や円四郎とともに、慶喜を将軍にしようと動いていた頃が、1番よかったと言い出す。

 

「俺のしてきたことは ほんのこて正しかったんじゃろかい。いつか 平岡殿に叱らるっとじゃなかかち」

 

本音で話す西郷が、栄一の本音も引き出した。

偉くなりたかったわけではないと、栄一は静かにつぶやいた。

 

「静岡を離れ 政府に入ったのは 新しい日本を作りたかったからだ。なのに……高い所から 物言うだけの己が どうも 心地が悪い……おかしろくねぇ」

 

うなずいたものの、西郷は、あの頃の徳川慶喜に比べれば何てことはないと笑う。

 

西郷の言う「あんな時分」に将軍となり、徳川を立て直した慶喜は化け物だという評価らしい。

だから恐ろしくなり、大久保利通と必死になって潰したのだと。

 

「今んままでは 慶喜公にも 申し訳が立たん。おはん(栄一)は おいとは違っ。まだ いろんな道が開いちょ」

 

力強く言って笑い、栄一にも後悔しないようにと助言する。

 

西郷にはもう道はなく、覚悟を決めているようにも聞こえる台詞だった。

 

博多華丸さんの西郷隆盛には、得体の知れない説得力がある。

渋い男前だし、声もいい。

 

さて、ドラマはラストシーンを迎える。

栄一と千代が子どもたちを寝かしつけているシーンだ。

 

西郷さんの後押しで胸がぐるぐるし始めたらしく、胸を押さえた栄一の脳裏に、慶喜の最後の命が浮かぶ。

 

「渋沢 この先は日本のために尽くせ」

 

千代の前に行き、栄一は改まって座した。

 

「お千代……俺は 大蔵省を辞める。『過ちて改めざる これを過ちという』……とはいえ まことに何度も何度も違えて すまねぇ」

 

「しかし……やはり 俺の道は官(かん)ではない。一人の民(みん)なんだ」

 

菩薩様のような微笑みを浮かべ、同意する千代。

 

「今度こそ最後の……最後の変身だ」

 

栄一が静かに決意を新たにしたところで「つづく」。

 

 

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次回予告とあとがき

 

次回は 第32回「栄一、銀行を作る」

 

栄一「日本のバンクの第一歩だ!」

??「ここは危のうございます!」

五代「魑魅魍魎が跋扈しておる」

ゑい「近くにいん者を 大事にすんのを 忘れちゃあいげねぇよ」

三野村「よっぽど 何でも合本させるのが お好きと見える」

大隈?「あん2人め……」

弥太郎「この弥太郎が いっちゃるき」

栄一「ありがとう」

弥太郎「ハハハハハハハ」

 

例によって、自信のある人だけ太字に。

「ここは危のうございます!」で廊下に立っている女性、初めは美賀君で、台詞は鵜飼勝三郎かと思ったんだけど、通せんぼされているのも女性なんだよね。

しかも子連れ? っぽいのよ。

一時停止しても顔が遠くて断言できないけど、守られているのが天璋院という可能性もある。

で、現れたのが子どもを見せに来た美賀君とか……ほぼ妄想なので当てになさらず。

五代が栄一にアドバイスを?

もうちょっと具体的にプリーズ!

民になった栄一に、三野村の当たりは強くなるだろうなぁ。

足元をすくわれないように踏ん張れ栄一!

弥太郎って誰だよ!

自己紹介してくれて助かったよ!

そろそろ慶喜出してくれ~。

 

次回予告に関しては以上。

 

さて、今回はブラック栄一、あのまま落ちなくて本当によかった。

やっぱりね、ワクワクしてバリバリ仕事している栄一が観たいのだ。

毎日「おかしれぇ~」って言っているような栄一がね。

 

とはいえ、今回のラストで32歳。

まだ若いし、勢いがあるから、間違った方へもたまに突っ込んじゃうよね。

でも西郷の言う通り、栄一には縛るものが何もない。

道を違えても、何度でも軌道修正できるんだ。

あんだけ才能を持て余して、自由なんだよ?

思うようにやっちゃってくださ~い!

 

そして、何といっても喜作。

オリパラ期間もあったから、あんな自然な喜作を観たのは半年ぶりくらいに感じた。

実際はもっと短いんだけど。

久々で新鮮だったなぁ。

 

時代がどんどん流れていく。

次回は明治何年までいくかな。

 

そういえば、18日、新キャスト第8弾が発表になった。

役柄を見ていると、ほぼネタバレになっているので、知りたくない方は避けていただきたい。

 

今回はダラダラと長くなってしまい、誠に申し訳ない。

 

それではまた。

 

前回の感想記事

www.yamauba.work

 

次回の感想記事

www.yamauba.work

 


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