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山姥の戯言日記

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『青天を衝け』第40回 訪米実業団 渋沢栄一と渋沢喜作と徳川慶喜

 

「栄一、海を越えて」感想 会心のスピーチと息子の不始末と今生の別れ

 

青天を衝け 感想ブログ

 

今回の主要キャスト

 

渋沢栄一 吉沢亮さん

渋沢喜作 高良健吾さん

 

徳川慶喜 草彅剛さん

 

渋沢兼子 大島優子さん

渋沢篤二 泉澤祐希さん

渋沢敦子 藤松祥子さん

渋沢敬三 笠松将さん

穂積歌子 小野莉奈さん

穂積陳重 田村健太郎さん

阪谷琴子 池田朱那さん

阪谷芳郎 内野謙太さん

高梨孝子 土居志央梨さん

 

猪飼正為 遠山俊也さん

八十田明太郎 ヒロウエノさん

佐々木勇之助 永村航希さん

大倉喜八郎 岡部たかしさん

益田孝 安井順平さん

 

伊藤博文 山崎育三郎さん

井上馨 福士誠治さん

井上武子 愛希れいかさん

加藤高明 天田暦さん

大隈重信 大倉孝二さん

 

孫文 東浩さん

ウィリアム・タフト ニール・ギャリソンさん

ロジャー・グリーン スティーブ・ワイリーさん

 

徳川家康 北大路欣也さん

 

番組公式サイト大河ドラマ「青天を衝け」|NHKオンライン

公式Instagramhttps://www.instagram.com/nhk_seiten/

公式Twitter【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) | Twitter

 

 

まず一言目に言いたいことは、渋沢栄一の老年期を演じる吉沢亮さんの巧みさ。

とても素晴らしかった。

 

でも次回の最終回に向けて、寂しくなる回でもあった。

まさか立て続けに大きなお別れが待っていようとは。

 

栄一がアメリカを駆け抜けた今回、詳しい感想は本文で。

 

 

 

渋沢栄一 70歳にして実業界を引退 渡米する

 

逆に70歳まで実業界のトップを走り続けていたことに驚く。

それでも引き止めようとする面々、引退させてやってくれと思った。

 

のんびり隠居するための引退ではないのだ。

栄一の場合は。

 

伊藤博文との穏やかな語らいが、ずっしりとした重みを帯びていた。

 

「怖かったんじゃ。絶えず 列強におびえてきた。日本を守ろうと思う心が強過ぎて 臆病心が出とったんじゃ」

 

「恐れや臆病からくる争いは とても危うい。これがある限り 人は 戦争をやめられません」

 

そして栄一は、排日運動が盛んなアメリカに赴き、民間外交を行うことを伊藤に明かす。

 

アメリカを頼んだぞ」

 

長年の友である栄一を、伊藤は心の底から信頼していた。

 

友の言葉を受け、栄一たち渡米実業団は、明治42年(1909年)アメリカへと旅立った。

 

 

渡米実業団は実業家と大学教授、新聞記者ら51人のメンバーで、各地の工場、エネルギー施設、発電所、牧場や大学、福祉施設などを訪れた。

列車は豪華だが、行程は多忙を極めたという。

 

 

これを約90日間続けたのである。

すごい体力の一行だ。

 

渋沢栄一 タフト大統領と面会 そして突然の訃報

 

政治家の外交と違い、民間レベルの外交となると、迎える側の態度もソフトな印象がある。

日本に友好的なタフト大統領が相手なら、尚更のこと。

 

 

 

旅の目的のひとつをクリアし、栄一の顔も晴れ晴れとしていた。

 

順調に旅を続ける栄一のもとに、ある日、信じがたい訃報が飛び込む。

伊藤博文が暗殺されたというのだ。

激しいショックを受ける栄一。

 

 

栄一は涙し、いつまでも静かに伊藤の名を呼び続けた。

 

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渋沢栄一のサンフランシスコでのスピーチ

 

最も排日運動が盛んな都市として、サンフランシスコでの講演はキャンセルした方がいいとの声も上がる中、栄一はしっかりと壇上に立っていた。

 

アメリカは頼んだぞ」

 

亡き友の声に背中を押されて。

 

 

今回の見どころのこのスピーチ、とにかく圧巻だった。

小さい頃から一貫している栄一の理想論。

まるで実現できることのように聞き惚れてしまう。

これぞ栄一である。

 

危惧されていた講演会は拍手喝采で終わった。

 

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渋沢篤二 廃嫡される

 

また放蕩の虫が騒いだ様子の篤二、今度はとんでもない過ちをしでかしてしまう。

 

 

ドラマでは描かれていない部分の解説もある。

敦子を離縁して、玉蝶を家に入れたいなどと、よく言えたものだ。

呆れ過ぎて逆に感心する。

 

でも、これが篤二のSOSなのかもしれない。

跡取りなんて無理です、解放してください、という。

 

栄一はとうとう決断する。

 

「嫡男 篤二を廃嫡とし……」

 

遺言書を読み上げる栄一。

篤二は長男だが嫡子ではなくなる……つまり、跡取りではなくなるということだ。

衝撃を受ける一同。

 

 

穂積は長女 歌子の姓、阪谷は次女 琴子の姓である。

 

こうして、栄一はやっと篤二の苦しみを知るに至った。

 

でもあっちが悪い、こっちが悪いって話じゃなく、優しい喜作が篤二の息子の敬三に言って聞かせていたね。

おめぇの母上は悪くねぇ、篤二だって……って。

 

「おめぇの親父は よく頑張っておった。ただ 向いていなかったんだ」

 

賢そうな敬三は納得したようだった。

思わず、ありがとう喜作、と心の中でつぶやいた。

 

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渋沢栄一と渋沢喜作

 

翌年、明治天皇崩御、時代は大正になった。(大正元年:1912年)

 

血洗島の大きな木の下で語らう栄一と喜作。

ゆったりした時間の中での彼ららしいやり取りに、変わったものと変わらないものの両方を見せつけられた。

 

祭りの笛が聞こえ、畑の向こうの舞いの中に混じっていく幻想的なシーン。

喜作の最後の登場シーンだった。

大正元年、74歳で生涯を閉じたとナレーションが入る。

 

 

 

高良健吾さん、言葉で言い表せないほど楽しませていただきました。

栄一とのコンビは面白くてカッコよくて最高です。

本当にお疲れ様でした。

 

今回はここで終わってほしかった。

 

渋沢栄一徳川慶喜

 

「尽未来際(じんみらいさい)共にいてくれて……感謝しておる」

 

いろいろ話していたけど、これに尽きると思う。

やはり孤独で寂しかったというような、人間らしい感情があふれ出ていた。

ように思う。

 

慶喜の最後のシーンは涼しげな目元で微笑んでいる顔だった。

77歳の天寿をまっとうしたとのナレーション付き。

大正2年のことである。

 

いくら亡くなった時期が近いとはいえ、喜作と慶喜を続けられては寂しい。

喜作の余韻に浸ることすらできなかった。

 

今までだって多少の力技で出来事を前後させることがあったのだから、ここも何か工夫がほしかった。

ワンクッション入れるとか、慶喜のシーンは最終回冒頭にするとか。

 

そう悔しく思うほど、いいシーンだったのだ。

 

 

草彅剛さん、たくさんの素晴らしいシーンをありがとうございます。

吉沢亮さんとの共演、痺れました。

「生きていてよかった」ありがとうございました。

本当にお疲れ様でした。

 

こちら、草彅剛さんのインタビュー。

 

是非ご覧いただきたい。

 

渋沢栄一渋沢敬三

 

刻々と変化する世界情勢に巻き込まれていく日本。

  • 孫文に経済協力するも、中国で内戦ぼっ発
  • 第1次世界大戦、始まる
  • 大隈首相、加藤外務大臣とぶつかる栄一
  • 日本も第1次世界大戦に参加
  • 井上馨死去

大隈、加藤とのやり取りは見応えがあった。

栄一の気迫は老い知らず。

 

そんな中、栄一は孫の敬三のもとを訪れる。

高校は農学部に進もうとしている敬三に法学に進んでもらい、後々は栄一の跡取りとして実業界に身を置いてもらうためだ。

わざわざ正装し、頭を下げる栄一だったが、敬三は当然ながらすぐにはうなずかない。

 

敬三には気の毒な話。

でも夫が廃嫡となった敦子にしてみれば、息子が跡取りになれば渋沢邸に留まる理由にもなるし、すこしは面目が立つというもの。

篤二だってそうだ。

居場所を失うことにはならない。

 

生物学者を夢見ていた敬三だが、もし栄一の望みをかなえようとするならば、それは両親のための決断にもなるだろう。

 

ラスト、徳川家康公が白い布の間からご登場である。

 

慶喜よ よくぞ生き抜いてくれた」

 

寿命を追い越されたことは気にされておられぬご様子。

 

「栄一はまだまだ止まりませんよ。さぁ どうか最後まで 私と共に見守っていただきたい」

 

と、視聴者に訴えたところで「つづく」。

 

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次回予告とあとがき

 

次回は 15分拡大 最終回「青春はつづく」

 

敬三「偉人という響きは……祖父には似合いません。皆さんには 失敗したこと かなわなかったことも 全て含んで…… 『お疲れさん』と 『よく励んだ』と 渋沢栄一を思い出していただきたい」

栄一「大丈夫……大丈夫だい」

 

ほぼ喪主の挨拶。

語ることは特にないかな。

 

ということで、予告に関しては以上。

 

40話を観た時点では、やっぱり慶喜の最後のシーンと、家康公のシーンは、最終回冒頭がよかったのではと思うのだ。

これは喜作の最後のシーンの余韻をもっと感じていたかったという、個人的なわがままであり、最終回を観れば感想は変わるかもしれない。

 

『2人の渋沢』がすごく好きだった。

 

それにしても役が老いてからの演技、皆さん素晴らしい。

特に1番多く映って1番多く喋っている吉沢亮さんには脱帽である。

 

もう詰め込み過ぎだよ~。

感想が書き切れなかった部分も少々。

 

残すは最終回のみ。

ご一緒に楽しみましょうぞ。

それではまた。

 

前回の感想記事

www.yamauba.work

 

最終回の感想記事

www.yamauba.work

 


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