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山姥の戯言日記

うつ病 解離性障害 セルフネグレクト 骨粗鬆症の闘病・雑記ブログ「私の場合」

私の記憶障害は解離性健忘か 対人恐怖症は日本だけの病?

 

解離性健忘と 文化結合症候群(文化依存症候群)

 

白い小さな花

 

いくらなんでも3日連続で庭の話題は…と思い、以前、少しだけ話した自分の記憶障害について調べていた。

 

ところが私の悪い癖で、どんどん横道に逸れてしまい、深く追求するまでには至らなかった。

 

調査は途中経過であるものの、せっかく調べたことだし、新しい知識を得ることもできたので記録しておきたい。

 

 

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  • 作者:きしべのあざみ
  • 発売日: 2020/06/23
  • メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
 

  

私の記憶障害と解離性障害ついて

 

年号が「平成」になった日のことは憶えている。

私は百貨店で新人アルバイトで、「昔っぽい名前ですね」などと先輩と会話をしていた。

 

記憶があやふやになり始めたのは、精神疾患(主にうつ病)の母の看護・介護を始めてからである。

 

うつ病の看護はハードだ。

母の場合、一度火がつくと、数日間、死のうとする行為が繰り返された。

刃物を持ち出す、薬を大量に飲もうとする、家の中に火をつけようとするなど、家の中で済んでいるのならまだいい方だ。

 

外へ出て車に飛び込もうとする、川に飛び込もうとする、池や沼に沈もうとするなど、屋外活動も活発だったのである。

私は母より力が強いはずなのに、本気で死のうとしている人の力には恐ろしいものがある。

幸い、認知症になる前の父とブラザーがいてくれたので、大事に至らなかったに過ぎない。

 

これから書く母の行動は、明らかにうつ病の症状ではなく、私はある薬の副作用を疑っている

 

ナイフを持って「誰かを刺してくる」と外へ飛び出そうとしたり、杖で「〇〇の玄関や窓を割ってくる」などと常軌を逸した行動をしそうになったのだ。

日中に家にある割れ物類を外で叩き割ったり、夜に外に出て獣のような奇声をあげたり。

現在の私の主治医にも確認したが、それらはうつ病の症状ではないという。

(※ただし稀に一時的に狂暴になる例あり)

 

わかってはいたけれど、生前の担当医は相談しても「家族でなだめてください」と返すばかり。

 

もう毎日が必死だった。

いつ母が暴れるかと1日中ビクビクして暮らし、晩酌する父が余計なことを言わないかとビクビクし、とにかく母と父を2人だけにすることを避けた。

なぜなら母の異常行動の原因は、十中八九、父の言動だったからである。

 

私は5分と同じ場所にいられないくらい落ち着きがなくなり、ついには家族と食事もできなくなり、常にひとりでピリピリしていた。

 

そして思ったのである。

「もう〇年の〇月」「もう私は〇〇歳」と考えると絶望するので、今が何年か、私が何歳かを忘れてしまおうと。

 

普通なら、そう考えても実現はしないと思うのだが、やはり私は普通ではなかったらしい。

本当に忘れることに成功したのだ。

 

これには心的外傷後ストレスPTSDも多大な影響を及ぼしている。

 

まず、いつから母の看護が始まったかがわからない。

平成の約半分が、記憶から抜け落ちているのだ。

母が施設で亡くなってから数ヵ月後、やっと今が平成の何年かと、自分の年齢を確認してみた。

 

いやぁ驚いたのなんのって。

 

今が平成何年かわからないまま、新年号になりホッとしている。

始まったばかりでとてもわかりやすいから。

 

記憶に関することで、現在も残っている症状は次の通り。

 

  • まだ平成で言われると、いつのことかわからない
  • いつから母の看護が始まったか記憶がない
  • いつから自分が心療内科に通い始めたか記憶がない
  • 他の平成の出来事も憶えていない、もしくは時系列があやふや
  • 鏡を見ても自分の顔がわからない

 

前回の記事では「剥離性健忘」と記述したが、「解離性健忘」の方が一般的なようだ。

症状だけを見ると、私の状態に最も近いのが解離性健忘である。

 

だがしかし。

解離性健忘は、解離性障害の症状の1つでもあるのだ。

 

厚生労働省の公式ホームページで確認してみた。

✳該当ページは削除されました。 

 

解離性障害

ズバッと当てはまる部分もあれば、?な部分もある。

 

つまり、私の記憶障害は解離性健忘と思われるが、解離性障害であるかどうかはグレーゾーンなのだ。

やはり主治医の裏取りが必要。

 

元々そのつもりだったのでいいのだが、そのページで初めて聞く病気の名前を見つけたので、次はその話題を。

 

出展:解離性障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省

 

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対人恐怖症(社交不安障害)の原因は日本の文化? 

 

皆さんは「文化結合症候群(文化依存症候群)」という言葉をご存知だろうか。

特定の地域に多く発する、特定の病のことを言うらしい。

 

いろいろ検索してみたが、こちらの記事がわかりやすかった。

 

yomidr.yomiuri.co.jp

 

記事内にはこうある。

 

視線恐怖症も含めた対人恐怖症は、日本における文化依存症候群に含まれていて、海外でも「taijin kyofusho」と表記します。

 

海外に当てはまる言葉がないということは、日本独自のものであると言える。

私は知らなかったので驚くと同時に、深く納得することもできた。

 

同調圧力という言葉を最近やたらと聞くようになったが、まさにこれこそ日本文化の暗部と言えよう。

他国にはない優れた素晴らしさもありつつ、大きな問題点もある。

どの国にも共通だとは思う。

 

でも私は日本人だ。

もっと個性を認め合える、生きやすい国になってくれることを願う。

 

出展:日本の社会・文化から生まれる「対人恐怖症」…心を支える小さな工夫 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)

  

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あとがき

 

自分の記憶の話を久々に詳しく書いた。

こうして折に触れて思い出すことは、私のような人間には必要だとつくづく感じる。

 

ちなみに「記憶障害」だけで検索すると、認知症に関する検索結果でほぼ埋め尽くされていた。

 

うつ病や不安障害は様々に併発していることが多く、正確な診断も難しいものと思われる。

薬も合う合わないがあるし、最適な治療を受けている人はどれぐらいいるのだろうか。

 

ちょっと今回はかたい話になったかな。

前半の話題で誤解を受けたかもしれないが、私は少しも母を恨んではいない。

元凶の父は別であるが。

 

そんな感じで今回は締めよう。

それではまた。

  

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