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山姥の戯言日記

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『麒麟がくる』39回 月さびよ 明智が妻の 咄せむ

 

本願寺を叩け」感想 麒麟を呼ぶ者があなたであったなら

 

小川に映る雲と空

 

今回の主要なキャスト

 

明智十兵衛光秀 長谷川博己さん

熙子 木村文乃さん

 天野菜月さん

たま 芦田愛菜さん

十五郎 石塚陸翔さん

明智左馬之助 間宮祥太朗さん

藤田伝吾 徳重聡さん

斎藤利三 須賀貴匡さん

織田信長 染谷将太さん

織田信忠 井上瑞稀さん

佐久間信盛 金子ノブアキさん

羽柴秀吉 佐々木蔵之介さん

三条西実澄 石橋蓮司さん

徳川家康 風間俊介さん

菊丸 岡村隆史さん

築山殿 小野ゆり子さん

望月東庵 堺正章さん

 門脇麦さん

 

今回のキャスト表は明智一族・郎党を上に固めてみた。

木下藤吉郎羽柴秀吉と名を改めている。

 

タイトルの歌は、松尾芭蕉が後年詠んだもの。

 

 月さびよ 明智が妻の 咄(はなし)せむ

 

では本編で、芭蕉とともに明智が妻の話をすることにしよう。

 

 

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砂の曼陀羅: サマンサラ

砂の曼陀羅: サマンサラ

 
砂曼陀羅 中編: サマンサラ 

砂曼陀羅 中編: サマンサラ 

 
砂の曼陀羅: 後編

砂の曼陀羅: 後編

 

  

困った主(あるじ)信長に振り回される光秀たち 

 

織田信長は、武士では異例の地位まで上っていた。

だが朝廷の儀式を疎かにし、正親町天皇(帝:坂東玉三郎さん)への挨拶もなしに岐阜城へ戻り、三条西実澄がわざわざ忠告に訪れる事態に。

 

もっと京にいてもらわねばと言われ、信長はその場で嫡男の織田信忠家督を譲り、京に置くとの返答を。

 

 

井上瑞樹さんのコメントが初々しい。

初登場であの緊迫感のある場面とは、さぞかし緊張しただろう。

奇妙丸が成長した姿だと思うと感慨深い。

 

ところで蘭奢待の件、帝に献上した片割れが毛利に下されたと知り、信長はやはり面白くなかった様子。

信長の立場から考えれば当然の心理だとは思うが、一気に帝不信にまで及んでしまっているようだった。

帝を喜ばせたかった信長だから、自分の思いが裏切られたと感じていても不思議ではない。

 

一方、本願寺との戦が5年も続く中、明智十兵衛光秀松永久秀佐々木信盛羽柴秀吉らは苦戦し、疲弊していた。

そこへ武具もつけずに現れた信長はブラック企業の社長さながらの振る舞い。

どんなに敵が手強いと聞かされても、気合いが足りぬせいだと無茶苦茶なことを言う。

 

ついには坊主の鉄砲が当たるはずもないと、ひとりで敵の前へ。

最初は秀吉が盾を持って信長を守るが、銃撃で盾を弾き飛ばされて身を隠す。

信長は甲冑なしの姿で更に前へ出る。

狂気の沙汰である。

 

敵の弾が一発足に当たったところで、光秀が覆い被さるように信長を横に倒し、身を挺して戻るよう説得する。

まったく困った主(あるじ)だ。

 

でも藤田伝吾に担がれて、放せ~っ! と喚いている信長が面白かったのでヨシとしよう。

 

 

徳重聡さん、カッコいいからもっと殺陣を観たいのだけど、今回の働きはどんな殺陣よりナイスでござった。

信長が、わがままで周囲の大人を困らせるお坊ちゃんに見えたよ。

ここが1番盛り上がったかな。

 

その後、光秀がいきなり倒れ、意識不明に。

 

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明智が妻 熙子の壮絶な愛情

 

意識がないまま、京の明智邸に運ばれた光秀。

熙子(ひろこ)は光秀の脈を確認するなり、裸足で望月東庵先生を呼びに行く。

 

「東庵先生 我が夫をお助けください! 私と一緒に来てください! 今すぐ願います!」

 

「夫が死んでしまいます!」

 

必死な熙子は今度は東庵先生の腕を取り、引きずるようにして駆け出す。

途中で東庵先生の草履が片方脱げてしまうが、熙子は先生の声も耳に入らない様子で走り続ける。

 

後から薬箱を持ってくるよう言い使ったは、目ざとく先生の草履を見つけて拾った。

よほどのことと思い、駒も走り出す。

 

熙子のいい場面だから言いたくはないが、伝吾、先に誰かを使いに走らせ、光秀が瀕死で帰ってくることを熙子に伝えておかなきゃ。

なんて、野暮なことを言ってみる。

 

前から胸を患っていたのか、本当に走ったからなのか、光秀が危険な状態であることを告げられ、熙子は廊下で苦しそうに膝をつく。

そこへ、たまと一緒にが現れる。

 

早くも嫁いでいたようだ。

荒木の義父に許しを得て…って荒木という名、聞いたことがあるぞ。

 

でも思い出している暇はない。

光秀が生死をさまよっているのだ。

ここで死なないとわかっていても、ドラマ的には一大事である。

 

そして熙子、今度は雷雨の中をお百度参り(?)

苦しそうだし、絶対身体壊す。

駒が見つけてくれてよかった。

もう野暮は言うまい。

 

光秀が父の形見と言っていた数珠を懐に忍ばせていた熙子。

懐かしそうに、楽しそうに苦労話をして笑う。

熙子の笑い声は小鳥のさえずりのように心地いい。

髪を切って売った話も出てきたね、芭蕉さん。

 

翌朝、光秀は目を覚まし、生還を果たした。

熙子の顔を見て、かすかに微笑む光秀。

 

熙子が光秀の手を握るんだけど、長谷川博己さんの手がすごく奇麗。

 

光秀はよかったが、今度は熙子の心配をせねば。

  

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十兵衛に似て器量よし? 少しは薬になりましたかな

 

数日後、信長が秀吉とともに光秀を見舞う。

見舞いと言っても元気な様子を見てからは、戦と政治の話であった。

空いた大和の守護の座に筒井順慶駿河太郎さん)を押す信長に、それではまた久秀との間に火種を作ることになると反論する光秀。

 

久秀は一旦は幕府と織田軍から離れたものの、前回、許しを乞う文を信長に送っていた。

本願寺との戦に加わっていたから許されたのだろうが、一度敵に回った久秀を信長が優遇することはないだろう。

秀吉が言ったように2人以外の者を守護にしたら、両者とも納得がいかないだろうし、その場しのぎにしかならない。

 

家柄から言っても順慶が妥当だと思う。

久秀にはどうにかして引いてもらうしかない。

 

そこへ、たまが菓子のようなものを持って現れた。

熙子じゃなくてたま? と思ったが、熙子はもう床に伏せっていたのかも。

 

「たまと申すか。十兵衛に似て器量よしじゃな」

 

信長から見ても光秀はイケメンらしい。

ニコニコとたまに接する様子は、素敵なおじさまっぽい信長。

建築中の安土城の話をし、たまにも見せてやりたいと。

 

「夢のようなお城でございますね」

 

「ああ 夢の城じゃ」 

  

快活に笑い、信長は早くも席を立つ。

普請奉行と天主の話を詰めると言っていたが、本当に安土城を造るのが楽しそう。

そして廊下に出てから、声音を落として光秀に念を押す。

 

「大和の話じゃが やはり筒井に任せる。よいな」

 

反論したげな光秀を遮るように秀吉が割って入り、信長が去ると内緒話を。

ここは久々のお調子者モード。

 

足を撃たれた信長は、あれで懲りた様子だと。

 

「少しは薬になりましたかな」

 

そう言っておどけた表情をし、聞こえないように笑う秀吉。

光秀はニコリともせず、辛そうに身体の向きを元に戻して苦いため息を。

大和の守護の件を案じているのだろう。

 

家老の信盛ですら光秀に頼るくらいだ。

信長の家臣たちは気苦労が絶えないようである。

 

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信ずるに足るとすれば やはり 明智様かと

 

徳川家康が久々の登場!

とテンションが上がったものの、初登場の正妻・築山殿がやけにツンツンしてる。

 

家康の嫡男・信康信長の息女・徳姫を嫁にもらっていて、出産の当日らしい。

信長も、娘の徳姫も嫌いそうな築山殿は、初孫を楽しみにしている家康と違い、我が子信康が嫡男の地位を奪われることを危惧している様子。

 

出産の知らせがあり、女児誕生とわかった。

 

「お世継ぎはお預けでございますな。どこまでも役に立たぬ嫁御じゃ」

 

めでたいめでたいと喜ぶ家康に、築山殿はそう言って見舞いに向かう。

怖いお姑さんだこと。

 

そして怖い嫁がいなくなると…

 

「来ておるか?」

 

「はっ」

 

菊丸も登場!

京に行っていたのは、やはり信長周辺に探りを入れるためだった。

 

菊丸の報告によると、織田家臣でも尾張以来の譜代と新参の間に意気込みの違いがあり、家中は一体とは言えないと。

しかも安土城のことで頭がいっぱいで、三河のことなど忘れているとも。

 

「信ずるに足るとすれば やはり 明智様かと」

 

「そうか…やはりな…」

 

2人して「やはり」「やはり」って、これからどう光秀に関わってくるんだろう。

信長を動かすには、先に光秀に頼み込むとか?

大和の国に火がつきそうだから、もそっと待っててあげて。

 

で、このシーンのリハーサルでは。

 

岡村隆史さん、改めておめでとう!

真面目人間だし、現場も真面目しかないと思ってただろうから驚いただろうね。

これが大河のサプライズか! って、そんなにあることじゃないと思うよ。

岡村隆史さんも菊丸も愛されキャラなんだよ、きっと。

 

家康初孫とともに、こちらもめでたやめでたや。

 

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ずっと こうしていよう

 

熙子は胸の病だった。

母上のお世話をする幼い十五郎が可愛い。

嫁いだ長女とは一回りくらい違う嫡男なのかな。

 

明智左馬之助と駒のはからいで、伊呂波太夫尾野真千子さん)の一座からメンバーが派遣され、熙子のための病魔退散の祭りが行われた。

皆に顔色がいいと言われたという熙子に、最後の持ち直し的な儚さを感じてせつない。

 

でも心底楽しそうな笑顔。

 

皆にはその笑顔が残るのだろう。

 

左馬之助、イケメンだけど父の光安に似て皆を明るくしてくれる優しい人。

岸にまで呼び捨てにされてて驚いたけどね。

家康は孫まで授かったというのに、結婚は…してなさそうだね。

ドラマだから、いきなり妻子が現れても不思議ではないけど。

 

祭りの夜、散りばめられた大きめの花吹雪みたいな紙を拾う熙子。

光秀も現れ、夫婦だけのひとときを。

 

熙子が光秀の父の形見を持っていたように、光秀も求婚した日に熙子からもらった温石(おんじゃく)を大事に持っていた。

 

絵に描いたような美しい夫婦の、絵に描いたような無垢な愛情。

 

 「私は 麒麟を呼ぶ者が 十兵衛様 あなたであったなら…ずっと そう思っておりました」

 

「眠くなりました」

 

「ずっと こうしていよう」

 

光秀の腕の中で、熙子は永い眠りについた。

 

 

木村文乃さんのコメントを是非ともご覧いただきたい。

可愛らしく、素晴らしい熙子をありがとう、木村文乃さん。

 

 

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次回予告とあとがき

 

次回は第40回「松永久秀の平蜘蛛(ひらぐも)

 

光秀「これは松永久秀の罠だ」

久秀織田信長 恐るるに足らず!」

信長「嘘をつきおった 十兵衛が!」

秀吉「抜かりはござりませぬ」

帰蝶「殿と一緒に たたりを受けるやもしれぬ」

光秀「帝が?」

実澄「平蜘蛛という」

信長「平蜘蛛じゃ」

たま「内緒」

光秀「松永様の笑い声が聞こえておるぞ。『どうだ 十兵衛 恐れ入ったか!』」

 

戦国オンチでも、久秀と平蜘蛛の話は有名で知っていた。

平蜘蛛とは平らなクモみたいな茶釜のことである。

逸話には諸説あり、平蜘蛛の最期をどう描くかが、このドラマでの1つの見せ所。

 

普通にいくか、イレギュラー入れるか。

私は後者と予想。

 

そして記事が遅くなった代わりに、もう1つ予想しとこ。

光秀を蹴落とそうとする秀吉 VS 光秀の力になろうとする家康(と菊丸)って構図になるんじゃないかと。

あくまで予想よ、予想。

それも面白いなと思って。

 

予告に関しては以上。

 

では今回の総括!

といっても2つだけ。

  • 伝吾に担がれる駄々っ子信長
  • 美しい夫婦の今生の別れ

 

次回が楽しみでならない。

吉田剛太郎さんの怪演に期待しよう。

それではまた。

 

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