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山姥の戯言日記

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『麒麟がくる』36回 決定的な訣別 光秀の悲しみと苦悩

 

第36回「訣別」感想 珍しき鳥と籠から飛び出した鳥

 

黒い雲と白い雲

 

今回の主要なキャスト

明智十兵衛光秀 長谷川博己さん

織田信長 染谷将太さん

木下藤吉郎 佐々木蔵之介さん

柴田勝家 安藤政信さん

佐久間信盛 金子ノブアキさん

足利義昭 滝藤賢一さん

三渕藤英 谷原章介さん

正親町天皇(帝) 坂東玉三郎さん

三条西実澄 石橋蓮司さん

武田信玄 石橋凌さん

熙子 木村文乃さん

 門脇麦さん

 

光秀視点で観ているから、もう光秀が可哀そうで可哀そうで。

なんという終わり方…。

 

では波乱の回となった「訣別」の感想を本文で。

 

 

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砂の曼陀羅: サマンサラ

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砂曼陀羅 中編: サマンサラ 

砂曼陀羅 中編: サマンサラ 

 
砂の曼陀羅: 後編

砂の曼陀羅: 後編

 

 

正親町天皇と光秀 思いはひとつ

 

前回のエンディングの続きから始まった今回のオープニング。

 

場は早速御所へ。

三条西実澄の供として、庭を挟んだ廊下で待つ明智十兵衛光秀は、厳かに流れてきた正親町天皇(帝)が詠んだ詩(うた)を聴く。 

 

水を渡り 復た水を渡り 花を看 還た花を看る

  春風 扛上の路 覚えず君が 家に至る

 

聴き終えた光秀が自然に微笑んだ。

実澄の解説によると、

 

「春風吹く中 川を渡り 水を看(み) 頭上の花を看ながら いつの間にか友の家に着いていた」

 

「人は水の流れや花を見る時 無心に時を過ごす」

 

という、とても穏やかな意味を持った詩である。

なんと素敵な詩を詠む帝であろうか。

 

自分はこのように生きたいと思うが、実澄はどうかと問われ、実澄がまた粋な返しをする。

 

「今日は 庭に珍しき鳥が舞い降りております。 『万葉』の歌を好む 珍しき鳥ゆえ そのことを お聞きあそばれてみるのも 一興かと」

 

「かの者が参っておるのか?」

 

いささかテンションが上がる帝。

何やらしたためた紙を御簾越しに落とす。

 

「珍しき庭の鳥へ」

 

紙の落とし方も物言いも、果てしなく雅である。

珍しき鳥のもとに帝のメッセージが届けられた。

 

ー 朕(ちん)はこの詩の如く 日々生きたいと思う ー

 

今度は光秀のテンションが上がり、庭越しに帝に言葉を返す。

 

「私も そのように生きたく存じまする。さりながら 迷いながらの道でございます」

 

珍しき鳥のさえずりは帝の耳に届いた。

 

「目指すは いずこぞ?」

 

「穏やかな世でございます!」

 

その道は遠いと憂いつつ、帝は言葉を続ける。

 

「ちんも迷う…なれど 迷わずに歩もうではないか」

 

明智十兵衛 その名を胸にとどめ置くぞよ」

 

「は……」

 

そう答え、上げた光秀の顔は喜びで輝いてた。

 

 

坂東玉三郎さんのコメントが深い。

「ちんも迷う…」は信長への懸念から発せられた言葉か。

「迷わずに歩もうではないか」は、穏やかな世を目指す者として、自分の思いが光秀と同じであると示したもの。

 

人の心を掴む完璧な帝。

光秀の顔が輝くのも道理である。

 

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織田家家臣3人衆 信盛が喋った!

 

明智邸に帰ってもまだ夢見心地な光秀を待っていたのは、木下藤吉郎柴田勝家佐久間信盛の3人。

 

光秀の帰りを待つ間、熙子(ひろこ)から酒のおもてなしを受けていて、藤吉郎は既に出来上がった状態。

しかし、いつものお調子者モードはまったくなく、的を射た鋭いことをズバズバ言ってのける。

 

「公方様は ああ見えて油断のならぬお方じゃ」

 

徳川家康風間俊介さん)と同意見の様子。

育ちのいい勝家と信盛を手ぬるいとまで評し、今回は光秀と直接の会話はないまま退場。

 

勝家は松永久秀吉田剛太郎さん)討伐に気乗りでないことを隠さず、藤吉郎に痛いところを突かれまくったせいもあってか、以前より荒々しさが出ていた。

 

 

安藤政信さんのコメント、役柄とギャップがあり過ぎて面白い。

勝家のことは語らず、光秀の心配ばかりして「ぎゅっと抱きしめてあげたい」とまで。

安藤政信さん、優し過ぎる。

 

そして、今回はいっぱい喋った佐久間信盛

織田家の家老だけあって、3人の中では1番まともに礼儀正しく光秀と言葉を交わしていた。

藤吉郎の言いたい放題にも涼しい顔、勝家が義昭を貶した時は穏やかにいさめる。

 

今川義元片岡愛之助さん)を討ち取った時のイメージが強く、後は口数が少なかったので、どういう人物像なのか今回初めてわかった。

帰りしな、思うところを信長に直言してほしいと、そっと光秀に頼む。

信長は家老の言うことにさえ耳を傾けないということなのかな。

 

光秀も大変だけど、信盛も日頃から苦労しているんだろうなぁ。

 

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義昭が戦う将軍に? 光秀の心境は

 

足利義昭がいきなり強烈なブラザーコンプレックスを発揮している。

先代将軍の亡き兄、足利義輝向井理さん)が武芸の達人であったことを気にして、稽古に励むようになったと三渕藤英は言う。

 

「兄君は兄君、公方様は公方様なのだが…」

 

知らない人を見るような目で義昭を見、呟く光秀はどこか悲しげだった。

 

義昭が無理を言い、強制的に相手をさせられる光秀。

己の弱さを思い知らされても、ムキになった子どものように逆上して刀に振り回されるだけの義昭。

過去の穏やかな義昭と光秀の会話が、オーバーラップする形で光秀の心境を表わしていた。

 

義昭はすっかり変わってしまった。

光秀は義昭が大好きだったのだ。

貧しい民を救うために将軍になる決意をした義昭を。

京を戦乱のない、花咲く穏やかな都に戻したいと言っていた義昭を。

 

それが今では戦に積極的で、自らも刀を持って戦う将軍になろうとしている。

光秀はどれだけ悲しく思ったろうか。

 

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何年経っても初々しい夫婦

 

今まで出てくる月は満月ばかりだったのに、ここへ来て初めて三日月が登場。

光秀と熙子、夫婦2人のシーンである。

 

御所へ行ったことを熙子に明かし、信長が帝を敬う気持ちが少しわかった(少しじゃないだろ~)、信長はもう将軍や将軍職の価値を重んじてはいないのでは、というような心配をしつつ、さり気なく熙子に膝枕を。

 

膝枕を正面から観たいと思ったら、すぐ体を起こして熙子を坂本城に誘う光秀。

1番最初に熙子に城を見せたかったのだという。

本当に仲睦まじい夫婦である。

 

 

木村文乃さんが仰る通り、本当にあたたかい貴重なシーンになっていた。

光秀も辛いばかりでないことが、視聴者にとっても癒しになっていると思う。

 

そして夫婦は近江の坂本城へ。

熙子の手を取り、窓辺まで連れて行くジェントルマン光秀。

 

 

新しい暮らしでの夢を語り、笑い合う2人。

 

 

再び木村文乃さんのコメントを。

見慣れていないせいか、確かに長年連れ添った夫婦というより、初々しい新婚さんみたいだった。

 

熙子は妻として、光秀は夫としても申し分なし。

ただ、光秀の苦しみはまだまだ続いていた。

 

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十兵衛はどこまでも十兵衛

 

ナレーションによると、幕府軍は大掛かりな松永久秀討伐に繰り出したが、信長本人は加わっておらず、久秀を取り逃がすという失敗で終わった。

 

信長の動きが鈍いと見た武田信玄は、京への進撃の手始めとして、遠江徳川家康を討つために出陣する。

 

そんな折り、信長は近江にいる光秀を美濃に呼び出した。

相変わらずメンヘラチックな信長、まず3日前に見たという夢の話から入る。

京で信玄に捕らえられ、義昭に残忍な処刑を言い渡されるというもの。

悪夢の原因は、己が義昭をいさめるために送った文だという。

 

「まことに手厳しい文でございました」

  

光秀がそう言うくらいだから、義昭が憤慨した姿は想像がつく。

 

悪夢のせいで遠慮が足りなかったと思った信長は、鵠(くぐい:白鳥)を義昭に贈って機嫌を取ろうとする。

「鵠」で調べてみたら弓の的、的の中心という意味もあるそうだが、戦国時代から同じ意味を持つなら、あまりいい贈り物ではない気がするのだが…。

 

自分なりに義昭には気を遣っていると言う信長に、光秀は親しい大名にももっと気を遣うべき、信玄に攻め入られている家康にもっと援軍を出すようにと直言する。

だが信長はこちらもギリギリ、朝倉義景ユースケ・サンタマリアさん)との戦に明日出陣すると断る。

 

「家康を助けても わしが負けたら元も子もあるまい」

 

光秀は食い下がる。

信長には義昭がついている、義昭が一言発すれば畿内の者たちが馳せ参じるだろうが、家康は違うと。

 

 

信玄、義景、浅井長政(金井浩人さん)にも義昭が上洛を促していることを知っている信長は、義昭は当てにできないとバッサリ。

 

「わしを追い落とすつもりか?」

 

信長は光秀に疑いの目を向ける。

ここは信長の言い分の方がもっともで、まだ義昭を信じている光秀の方がどうかしているように見えた。

同じ情報を得ているのに、ただ「信じたい」だけなのではと。

 

もちろん光秀は信長の疑いを否定し、もしそのような動きがあれば食い止めてみせるとまで言い切った。

 

信長の表情がふと緩む。

そして以前、帰蝶が言っていた言葉を聞かせる。

 

「十兵衛は どこまでも十兵衛じゃと」

 

意味を図り兼ねている明智十兵衛光秀、本当にどこまでも十兵衛過ぎるから。

知略に長けているはずなのに、本気で義昭を信じているようだ。

忠誠を誓った人だから?

命懸けの願いを聞き届けて、摂津春門片岡鶴太郎さん)らを幕府から追い出してくれたから、これからも自分の意見を聞き入れてくれると思ってる?

 

思ってるんだろうなぁ、どこまでも十兵衛だから。

 

とにかく鵠を届けよと命じられ、困惑したままの光秀が返事をする。

そこへ信長が援軍を出していた家康が、信玄に大敗したとの知らせが入った。

 

信長は信玄と義景・長政に挟まれた形になるのかな。

家康どころか信長も窮地ではないか。

 

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「信長から離れろ」 涙の訣別

 

場面は京へ。

義昭から駒に文が届けられる。

今まで預かった金を全部鉄砲に使う、戦が終わったら金を返すと。

 

駒ちゃんの代わりに私から一言。

 

ふ・ざ・け・ん・な 

 

お下品でごめんなさいね。

まさか駒の気持ちまで踏みにじるとは。

 

そして二条城に届けられた鵠。

おとなしいけど窮屈そうな籠だ。

 

ところが義昭は受け取れないと。

信長と戦をすることを決めたと光秀に告げる。

絶句する光秀(本当に信じていたのか…)。

 

やはり信玄の進撃に呼応し、義景・長政と信長を挟み撃ちにする計画だったのだ。

 

「信長の命運は尽きた!」

 

確かにドラマ内の現状ではそう言われても仕方がない。

三渕藤英もともに信長と戦うようにと、光秀に言い聞かす。

 

涙が止まらない光秀。

泣きながら考え直すよう義昭に訴えるが、もう義昭は聞き入れてくれなかった。 

 

光秀の悲しみが伝わったのか、目に涙を溜めながらも、信玄とともに戦うと宣言する義昭。

 

「信長から離れろ。わしのために…そうしてくれ」

 

残酷な囁きに、嗚咽に近い光秀の泣き声がしばらく続く。

悲しみだけでない、悔しさ、苦しさを含んだ涙。

 

振り絞るように、光秀はやっと言葉を発した。

 

 

「それは できませぬ」

 

「十兵衛…」

 

「御免!」

 

涙を拭い、広間を走り去る光秀。

追おうとした藤英を義昭は止めた。

 

「十兵衛は鳥じゃ…籠から出た鳥じゃ…また 飛んで戻ってくるやもしれぬ」

 

戻ってはこないとわかっているような表情。

光秀が泣き始めてから、間をたっぷりとったシーンで見応えがあった。

 

 

この場面に関する滝藤賢一さんのコメントを是非ご覧いただきたい。

 

嗚咽を漏らしながら、怪我の癒えていない右足を引きずるように廊下を急ぐ光秀。

 

義昭が畿内の大名を集め、兵をあげたところで「つづく」。

 

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次回予告とあとがき 

 

次回は第37回「信長公と蘭奢待(らんじゃたい)。 

信長「今や将軍はおらぬ」

藤吉郎「我らの世でござる」

菊丸「背後に武田がいるからじゃ」

義景「お前 寝返ったな?」

藤英「いつから裏切り者になり果てた!」

光秀「三渕様!」

義昭「なぜじゃ?」

義昭「信長を討つ!」

信長天正…」

「勝てるとお思いに」

信長「叩き潰せ!」

宗久「人もまた変わるとか…」

蘭奢待を所望と言うてまいった」

実澄蘭奢待…」

信長「これが…蘭奢待

 

もぉ~予告の台詞被らせ過ぎ!

私の耳では判別できない声の人がいて、また名前が間違っている場合もあると思われるので、何とか大目に見ていただきたい。

とりあえず「蘭奢待」って何? という疑問は残したまま、予告は以上。

 

さて、今回の総括!

  • 帝の詩、最高か
  • 珍しい鳥扱いの光秀
  • 帝からのメッセージ、家宝だね
  • 藤吉郎の言いたい放題(でも的確)
  • 勝家やっぱりイケメン
  • 信盛が喋った! 信盛が喋ったよ!
  • 兄のようになりたい義昭(無茶すんな)
  • 強過ぎる光秀カッコいい
  • つうか義昭変わり過ぎ
  • 光秀は悲しそう、藤英は嬉しそう
  • 三日月初登場
  • ラブラブな美男美女夫婦、目の保養
  • 進撃の武田信玄
  • 自業自得で悪夢を見た信長
  • でも光秀より正しいことを言う信長 
  • 十兵衛はどこまでも十兵衛 
  • 白鳥、おとなしいな
  • 家康、信玄に大敗
  • 義昭、おとなしい白鳥を受け取り拒否
  • 信長と戦をすると告げられた光秀
  • 「信長から離れろ」
  • 涙が止まらない光秀
  • 「それは できませぬ」
  • 訣別
  • 最後も鳥扱いされる光秀

 

今回もいろんな光秀を観ることができた。

鳥というのが何かのキーワードになっていたのだろうか。

 

何というか、言葉にならない感情がどわ~っと押し寄せた回だった。

次回はどうなる? 光秀。

と期待しつつ、それではまた。

 

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