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山姥の戯言日記

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『麒麟がくる』41回 光秀vs秀吉 逃げよ菊丸 桂男の物語

 

月にのぼる者」感想 光秀の魅力満載の回

 

満月

 

今回の主要キャスト

 

明智十兵衛光秀 長谷川博己さん

織田信長 染谷将太さん

羽柴秀吉 佐々木蔵之介さん

正親町天皇(帝) 坂東玉三郎さん

三条西実澄 石橋蓮司さん

足利義昭 滝藤賢一さん

菊丸 岡村隆史さん

 門脇麦さん 

たま 芦田愛菜さん 

明智左馬之助 間宮祥太朗さん

藤田伝吾 徳重聡さん

 

光秀と丹波の国衆、光秀と秀吉、光秀と信長、光秀と菊丸、光秀と正親町天皇

やはり佳境ともなると見どころだらけである。 

光秀専用ジェットコースターに一緒に乗せられた気分。

 

では、詳しい感想は本文で。

 

 

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砂の曼陀羅: サマンサラ

砂の曼陀羅: サマンサラ

 
砂曼陀羅 中編: サマンサラ 

砂曼陀羅 中編: サマンサラ 

 
砂の曼陀羅: 後編

砂の曼陀羅: 後編

 

 

それぞれの心情を考えているうちに憶測の連鎖

 

手こずった丹波の国衆たちとの戦に、光秀はようやく勝利する。

そこで下した国衆たちへの裁断は、政治力に長けた光秀が選択した最善の道。

首をはねなかったのは単なる温情ではない。

 

戦地となり、荒れ果てた町や農地の復興に当たらせるのは、地元の国衆たちがもっとも適任である。 

遺恨を残したままというデメリットもあるが、自分たちで復興した国を再び戦で荒らそうと思う者は、まずいないだろう。

 

丹波の国衆が信長に従わないのは、恩義のある足利家に義理立てしてのこと。

義昭はまだ信長討伐を諦めてない。

 

義昭の立場に立てば、気持ちはわからないでもない。

義昭は比叡山焼き討ちから信長嫌いに拍車がかかったのだが、このドラマの信長に世を平らかにする技量はないからだ。

 

相談相手であり軍師的存在でもあった帰蝶には去られ、もっとも頼りとする光秀も信頼できなくなっている信長。

案の定、狂気の暴走に歯止めがかからなくなっている。

いや、例え帰蝶が側にいて、信長が光秀を信じていたとしても、暴走は続いていたと思った方がいいのか。

 

帰蝶が去ったのは、自分の言葉に信長が耳を傾けてくれなくなったからかもしれない。

比叡山焼き討ち、豪華過ぎる安土城築城に、帰蝶が異を唱えていたとしたら。

 

帰蝶には、本能寺で信長と運命をともにしてもらいたいが、なんとなく帰蝶がいない本能寺が目の裏にちらつく。

幻であることを願う次第だ。

 

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光秀VS 秀吉! 息を呑む心理戦

 

「私の足元に及ばぬどころか 見事に私の足をすくった」

 

光秀ははっきりと秀吉に言い放った。

平蜘蛛(ひらぐも)の件である。

 

いつの間にか秀吉の身辺を調べ、誤魔化しのきかない事実を突きつける光秀。

 

前回のコメントで佐々木蔵之介さんが言っていたように、秀吉に非はない。

光秀もそれをわかった上での心理戦と思うと面白い。

 

信長に光秀の不信感を抱かせるために告げ口をした、義理より出世を選んだなどと、光秀は笑顔で言いがかりをつける。

本心と演技、半々といったところか。

 

対する秀吉は、最初は強く否定していたものの、光秀と久秀の密談を盗み聞きしていた義弟の名を出され、観念してみせる。

必殺・平謝りを繰り出す秀吉だが、ひとつだけ真実と思われる言葉があった。

 

光秀に、秀吉が思う「平らかな世とは?」と問われて出た言葉。

 

「昔の わしのような貧乏人がおらぬ世ですかな…」

 

本気であることは次のシーンとセットにするとわかりやすいが、その前に。

 

「こたびのこと 貸しにしておく」

 

この光秀の言葉が生きる場面は今後あるのか。

ちょっと気になった。

 

菊丸を怪しむ台詞を残して去った秀吉。

なんと見応えのあるシーンであったことか。

光秀の目ヂカラはすごく、秀吉もたまに鋭い視線を送り、息を呑むような真剣勝負の心理戦だった。

 

結果的に秀吉が光秀に借りを作った形になったが、完全に光秀の勝ちとも言い切れない気がする。

 

そして秀吉は早速、口の軽い義弟を家臣たちに抹殺させる。

 

待つ間、秀吉は群がる貧しい子らに金を恵んでいた。

戻ってきた家臣たちに、こう呟く。

 

「見よ 昔のわしじゃ…皆 昔のわしじゃ」

 

 

マクベスの台詞を思い浮かべるとは…さすが佐々木蔵之介さん。

このドラマの秀吉が佐々木蔵之介さんで本当によかったと思う。

 

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逃げよ 菊丸!

 

望月東庵先生(堺正章さん)に鍼を打ってもらう口実で、光秀は菊丸に会いに行く。

やはり菊丸の正体に勘づいていた光秀は、一刻も早く京から逃げよと忠告を。

 

切々と語られる菊丸の心情がせつなかった。

 

 

岡村隆史さんのコメント、今生の別れみたいでやっぱりせつない。

初回から登場して、光秀とのシーンが多かったものね。

 

一方、市場から帰ってきて2人の話を立ち聞きしてしまったと、何も知らないたま

たまは、亡くなった母の代わりに父の側にいたいと、健気な思いを吐露する。

 

でもちょっと待った。

 

「母上が亡くなり 父上ひとりを残して…嫁には行けませぬ」

 

う~む、やはり幼い嫡男・十五郎(石塚陸翔さん)の存在感が希薄。

こういうのが逆に気になっちゃうタイプなので、前回から尾を引いている。

今回もか~。

 

駒が大人らしく、たまを諭す。

父上のことは案じず、自分の将来を大事に…みたいなことを。

それじゃなてくても仲人は信長だ。

父上を案じるなら、なおさら輿入れした方がいい。

 

場面は変わって京の町を歩く菊丸。

人気の少ない路地に入ると、突然、後ろから迫ってくる武士が2人。

あの勢いからすると、白昼堂々と菊丸を斬るつもりだったらしい。

 

さすがは忍びの菊丸、すぐ殺気に気づいて太刀をかわす。

逃げようとした方向から更に2人の刺客が現れたが、見の軽い菊丸に翻弄されるばかり。

武器など使わず、手あたり次第のもので身を守り、応戦し、菊丸は無事に逃げ切った。

 

土煙の中を駆け抜け、幻のように姿が見えなくなるスローはとても美しかった。

 

これが最後じゃないといいな。

初回から光秀と濃い関りを持った菊丸には、最終話まで出てほしい。

  

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平蜘蛛の価値

 

安土城の廊下を歩く光秀と左馬之助。

BGMは信長と近衛前久が打つ鼓の音とかけ声。

凛とした鼓の音と、不穏さを印象づける演出が相まっていい感じである。

 

そういえば、伊呂波太夫尾野真千子さん)が光秀に頼んでいた。

信長に、前久が京に戻れるよう申し入れてほしいと。 

 

願いはかなったようで、前久は元の公家らしい装束に身を包んでいた。

 

 

やっぱり公家姿がお似合いの本郷奏多さん、凛々しくも美しい。

信長と懇意にしていれば、宿敵・二条晴良小藪千豊さん)も手は出せまい。

 

「前(さき)の関白も 今や信長殿の操り人形じゃ。やむなし。やむなし」

 

光秀に自嘲してみせ、前久は完成前の天守見学へと強制連行された。

ここから信長との息詰まるシーンが始まる。

 

それにしても、光秀の背中越しの信長、ちっちゃ!

いくら何でも遠過ぎるだろう。

前回の公式Twitterを再掲。

 

話をドラマに戻そう。

晴良は京での評判が悪いと言いつつ、自分の風評は上々だと言ってのける信長。

信長の評判が悪いことも知っている光秀は、ストレートに問う。

 

「それは どなたにお聞きになりましたか?」

 

信長の顔色が変わる。

 

「どなたに? …皆がそう申しておる!」

 

子どもみたいな返しをする信長。

光秀に痛いところを突かれまくり、とうとうキレる。

 

「もうよい!」

 

「もそっと素直な物言いをせよ!」

 

「私は素直に 正直な気持ちを申し上げておりまする」

 

しばしの沈黙の後、光秀は左馬之助に平蜘蛛の釜を持ってこさせ、信長の前まで行って差し出す。

嘘をついたことを詫び、伊呂波太夫から聞いた久秀のメッセージとともに。

 

「殿にも そういうお覚悟をお持ちいただければ幸いと存じまする」

 

誇り高く、志高く、心美しい主君になってほしいと願う光秀。

瞬きもせず、大きな目でジッと光秀を見つめていたが、我に返ったように一瞬目を伏せた信長は立ち上がった。

 

「なんとも 厄介な平蜘蛛じゃな」

 

面倒くさそうに平蜘蛛に近寄り、釜の蓋を開けてみたり、片方を少し持ち上げて斜めにしてみたり、ぞんざいな扱いをする。

もはや平蜘蛛には興味がなく、光秀の真意も響かなかったようだ。

 

金に換えると言い、戸惑う光秀を面白そうに見つめる。

今まで見たことのない、顔をゆがめた笑顔で。

 

光秀、信長はもう以前の信長には戻らないよ、と言いたくなった。

平蜘蛛の行き先はいかに。

 

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正親町天皇(帝)に拝謁 神秘的な満月の夜

 

月見の晩、ようやく光秀の帝への拝謁がかなった。

帝が光秀と話がしたいと言ってから何年後のことだろうか。

実澄だけを供に現れた帝と、庭に控えていた光秀。

 

初めて尊顔を拝した光秀の表情は、まるでこの世のものではない存在を見るかのような顔だった。

月の光にだけ映し出される姿は、神秘的な存在感をより濃く放っている。

 

帝が話し始めたのは、桂男(かつらおとこ)の物語

確認するように、光秀にあらすじを語らせる。

 

私は知らなかったので面白く聞き入った。

SFファンタジーのような物語だった。

欲望に負けてエゴに走り、神の怒りに触れた男は、不老不死のまま月に閉じ込められたという内容。

 

帝は先帝から、月は遠くから眺めるのがよい、美しいものに近づき、そこから何かを得ようとしてはならぬと、教えを受けたという。

しかし、力ある者は皆、月へ駆け上がろうとするのだと。

 

「ちんは これまで あまたの武士たちが あの月へのぼるのを見てまいった。そして 皆 この下界へ帰ってくる者はなかった」

 

「信長はどうか?」

 

「この後 信長が道を間違えぬよう しかと見届けよ」

 

とうとう帝にまで信長を丸投げされた光秀。

早く譲位しろと迫るくらいだから、もう帝の言うことも聞かないんだろうけど。

 

 

坂東玉三郎さんのコメント、上品で素敵。

思いを託された光秀は、ひとりで限界まで耐えるんだろうな。

 

そして、いよいよたまの輿入れの日がやってきた。

 

 

芦田愛菜さん、奇麗ね。

やっぱり駒の言葉が背中を押したんだ。

今回はこのシーンで「つづく」。

 

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次回予告とあとがき

 

次回は第42回「離れゆく心」

 

信長「女 子ども ひとり残らず殺せ!」

光秀「それでは人はついてまいりませぬ!」

信長「ついてこなければ 成敗するまでじゃ!」

光秀「来るな!」

信長「帰れ」

秀吉「来るな?」

信長「帰れ」

家康「今の信長様は味方を遠ざけてしまわれておる。己を貫くほかありませぬ」

光秀「全ての争いが公方様に繋がっておる」

藤孝「公方様?」

信長「何の話をした?」

義昭「信長がいる京へは戻らぬ」

光秀「うっ!」

信長「申せ!」

光秀「殿!」

 

信長は相変わらずだし、秀吉はカチンときてるし、最後なんて信長が光秀を殴っているしで、なかなか激しい予告だった。

 

「離れゆく心」は信長の心かな。

一瞬だけ菊丸が映ったので安心した。

そして何より、左馬之助に恋の予感!

長かった……長かったな、左馬之助!

 

次回予告に関しては以上。

 

今回の総括! 

 

  • すべてが見どころだった 

 

手抜きじゃないのよ。

だって光秀がずっと誰かと絡んでるんだもん。

次回はもうどうなっちゃうの~? 

 

あ、よく考えたら『麒麟がくる』ってタイトル自体がファンタジーだ。

残りわずか。

皆さん、一緒に楽しみましょ~!

 

それではまた。

 

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