また新しい日がやって来た。
今日は昨日より心身ともに落ち着いている。
フラッシュバックは半日以上は続いたが、夜にはかなり薄れていた。
雨模様で散歩に出られないせいか、正体の見えない恐怖心も弱い。
正直なところ、ただでさえ、できることが少ないのに、これでいいのかという思いがないことはない。
でも無理をしてよかった試しがないので、焦らないよう自分に言い聞かせている。
自分を説得するのは、こんなに難しいことだったろうか。
誰しも持ち得る葛藤というものは、私が感じているものと同じなのだろうか。
比べることは不可能なので、知る術はない。
今朝、まだ眠っていた時、母の声で目覚めた。
階下から、はっきりした声で私を呼んでいた。
あまりにもはっきりしていたので、思わず目を開けてしまったが、もう声は聞こえなかった。
よくある夢である。
どこか非難めいた響きがあり、有無を言わせない切実な声。
母は生前、介護ができなくなっていく私に不満を持っていた。
私の中で、そのことは今でも尾を引いている。
要は、うつ病の母の介護で共倒れしたのだが、それを母に告げる気になれなかったのである。
母の病状が悪化するにつれ、私は母に近寄ることすら怖くなっていった。
早く楽になりたくて、自分が消えるべきか、母も消すべきかなどという、物騒な考えに飲み込まれてしまうからだ。
非現実的なのは承知の上で、当時は本気で危険を感じていたのである。
なんて親不孝な娘だろう。
そう自分を強く責めても、物騒な考えは消えてくれない。
本当にギリギリまで追い詰められた。
母が高熱を出し、意識不明で入院しなければ、私は実行していたかもしれないのだ。
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また重い話になってしまって申し訳ない。
そういう経緯もあり、母の声を聞く度、生前を思い出し、私は頭の中を整理する必要があるのだ。
よくあることなのに、毎回、同じようにしないといられない。
いい夢の時もあるが、それはそれで罪悪感に沈むことになる。
私は母を恨んでも憎んでもいない。
2人とも犠牲者であり、被害者であるからだ。
私が自分の人生を歩きたかったように、母にも別の人生を歩みたかったという思いがあった。
母は幸せではなかったのだろうと思うと、ただ、ひたすら悲しい。
悲しいけど、もう取り戻すことはできない。
母は、私の深刻な病状を何も知らなかったはずである。
せめてもの救いになるのだろうか。
いや、母なら否定するだろうな。
今回は軌道修正できず、最後まで重くなってしまった。
嫌な気持ちになった方には、お詫びを申し上げる。
それではまた。
応援ありがとうございます!!