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山姥の戯言日記

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『青天を衝け』第21回 慶喜は第15代将軍に 篤太夫はパリ使節団に

 

「篤太夫、遠き道へ」感想 将軍慶喜 長七郎と再会した篤太夫の船出

 

青天を衝け 21回 吉沢亮 高良健吾 満島真之介 橋本愛 志尊淳

 

今回の主要キャスト

 

渋沢篤太夫(栄一) 吉沢亮さん

渋沢誠一郎(喜作) 高良健吾さん

 

徳川慶喜 草彅剛さん

 

原市之進 尾上寛之さん

徳川昭武 板垣李光人さん

山髙信離 山本浩司さん

小栗忠順(ただまさ) 武田真治さん

栗本鋤雲(じょうん) 池田万作さん

板倉勝静 永井秀樹さん

永井尚志 中村靖日さん

向山一履(かずふみ) 岡森諦さん

田辺太一 岡本聡さん

杉浦愛蔵 志尊淳さん

福地源一郎 犬飼貴丈さん

高松凌雲 細田善彦さん

福沢諭吉 中村萬太郎さん

 

レオン・ロッシュ ディディエ・ケアロックさん

 

渋沢千代 橋本愛さん

渋沢市郎右衛門 小林薫さん

渋沢ゑい 和久井映見さん

渋沢てい 藤野涼子さん

渋沢よし 成海璃子さん

尾高惇忠(じゅんちゅう) 田辺誠一さん

尾高長七郎 満島真之介さん

尾高平九郎 岡村健史さん

 

孝明天皇 尾上右近さん

睦仁親王 犬飼直紀さん

二条斉敬 森啓一朗さん

中川宮 奥田洋平さん

岩倉具視 山内圭哉さん

トメ 梅沢昌代さん

 

徳川家康 北大路欣也さん

  

なるべく前情報を入れずに書いているこの感想ブログ。

が、オープニングテーマの出演者に志尊淳さんのお名前が出てきてピックリ。

 

猪飼勝三郎(遠山俊也さん)ロスの私へのプレゼントとしか思えない。(絶対違う)

気が多い私は志尊淳さんも大好きなのだ。

もう先に出しちゃおう。

 

前回の予告に出ていたのに台詞を拾うことに夢中になって、ちゃんとお顔を拝見していなかった。

でも私にとっては嬉しいサプライズ。

 

他にも新たな顔が続々登場の今回、見応えがあり過ぎ。

では早速、感想を。

 

 

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太夫 パリ行きを即決! 成一郎は尾高家

 

オープニング、原市之進がもっとじっくり考えろと諭すのも構わず、その場でパリ行きを決めてしまう渋沢篤太夫

 

胸がぐるぐるしておかしれぇ篤太夫は誰にも止められない。

あれ程しつこく言い続けてきた「攘夷」も1発で吹っ飛んだ様子。

 

まさに僥倖、篤太夫は出会いに恵まれている。

 

テーマ曲明け、大目付永井尚志から御用の説明を受ける篤太夫

幕府が前貸しってことは後で返さなくちゃならないのか。

誰が何にいくら遣ったかを記録する経理事務担当ってことだね。

 

そして「見立て養子」の話が出た。

国を出る時は、その者の家を断絶させぬため、見立て養子を定めることになっていると。

 

太夫は無二の友 渋沢成一郎に相談したいが、成一郎は前回捕らえた謀反人を江戸に送る御用の最中。

 

その成一郎は御用を終え、故郷 血洗島の尾高惇忠の家を訪れていた。

弟の尾高平九郎も、「攘夷」を掲げて村を出て行った成一郎の話に耳を傾ける。

 

成一郎の覚悟を聞いた惇忠は、緊迫した空気の中、口を開いた。

 

「俺は……今や 一橋様のお考えに異論なしだ」

 

やっと緊張から解き放たれる成一郎。

 

「ほかの者には何を言われても構わねぇが…あにぃにだけは 道が違うと言われたくなかった」

 

今でも惇忠あにぃは皆のあにぃ

誰に仕えてどれだけ偉くなろうとも変わらない関係性が素晴らしい。

 

成一郎が帰り支度をしていると、妻のよし千代を連れて現れた。

 

束の間の再会である。

 

「足りねぇもんはありませんか?」

 

「足りぬものといえば…そうだな、おめえと作太郎だけだ」

 

単身赴任の夫が高良健吾さんなら、言われたい台詞ナンバーワンであろう。

 

だが、前回の篤太夫との喧嘩が尾を引いてか、千代をしょんぼりさせる発言をしてしまう少し残念なイケメン侍でもあった。

  

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世界最小!米国で話題の【JUUL】が日本初上陸!

  

徳川慶喜 第15代将軍に就任 孝明天皇崩御

 

孝明天皇の強い希望もあり、慶喜はとうとう将軍になった。

 

ところが、それから間もなくして孝明天皇崩御

幕府は大きな後ろ盾を失うことになる。

 

次の幼帝についているのは、先帝に追い出された幕府を敵視する公家ばかり。

 

岩倉具視も追い出された公家の1人だが、孝明天皇崩御を悲しみ、幼帝を支えながら王政復古を実現させる決意をする。

それにしても岩倉さんのお世話係のトメさん、なかなかの存在感である。 

 

慶喜にとっては、ただでさえ苦難が待ち構えていることは確かなのに、前途多難な船出となった。

 

太夫 久々に慶喜と謁見す

 

パリ出立の前に、篤太夫は久々に慶喜にお目見えがかなった。

太夫が顔を上げると、そこにはフランスの軍服姿の慶喜がいた。

驚きを隠せない篤太夫

 

慶喜の話によると、フランスの皇帝である第3代ナポレオンからの贈り物だという。

似合わないのはチョンマゲだからだと思うんだけど。

 

慶喜はパリへ派遣する弟の徳川昭武を、篤太夫に引き合わせる。

 

そして5つの心得を弟に話して聞かせた。

  1. 会が終わった後は、条約を結んでいる6か国を訪ね、その地の王に挨拶をすること
  2. それが終わればフランスで学問を修めること(3~5年、それ以上でもいい)
  3. 学んでいる間は、師を必ず重んじよ
  4. もし日本に常ならぬ事変が起きたと風聞を耳にしても、みだりに動かぬこと
  5. この度の渡欧の一行は、一和に、円満に努めること

 

外交と、後は留学の日々である。

 

4つ目の心得の時、昭武は不安そうな表情になったが、慶喜は構わず5つ目の心得に入った。

一緒に聞いていた篤太夫の表情も引き締まる。

 

昭武が素直に了承すると、慶喜は昭武を下がらせ、人払いをした。

太夫と2人で話がしたかった様子

 

「どうする? もう将軍になってしまった」

 

慶喜には珍しいフランクな問いかけ。

太夫が答えたように、その座は堂々とした慶喜に相応しい。

加えて言うなら、その軍服姿にも2分くらいで慣れた。

 

慶喜が篤太夫に語ったのは、もし自分に子ができても、次の将軍は昭武に継がせるという重大な話だった。

ただ問題なのは、昭武が帰ってくるまで自分が幕府を潰さずにおれるかだと。

 

「人の一生は 重荷を負うて遠き道を行くがごとし…急ぐべからず…」

 

続けようとした篤太夫だったが、慶喜が後を引き受ける。

 

「不自由を常と思えば不足なし 心に望みおこらば 困窮したる時を思い出すべし」

 

「堪忍は無事長久のもとい」

 

「怒りは敵と思え」

 

 (唱和)勝事ばかり知りて負くることを知らざれば 害その身にいたる 己を責めて人を責むるな 及ばざるは過ぎたるよりまされり」

 

大権現様(徳川家康)の遺訓を交互に唱え始めた辺りから、太夫の目が潤み、慶喜の表情が緩んでいたのが印象的

2人の声が重なり、きっと思いも重なったのだろう。

多くを語り合うよりも志が同じであることを表わす、とても素晴らしい演出だった。

 

苦境にある慶喜が笑顔になるとは。

 

「遠き道 苦労もあろうが 弟を頼んだぞ」

 

「ははっ 必ずや民部公子(昭武)をお支えいたします」

 

絶対に名場面に入るであろうシーンを撮り終えた2人のオフショット。

 

ちなみに「民部公子」という呼び方について。

 

かくして昭武一行は、翌日に京を出発、船で横浜に到着した。

 

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太夫 ロッシュの握手に驚く 新顔続々登場!

 

横浜に入ってからは新しい顔が次から次へと登場。

公式ツイッターの順でご紹介しよう。

 

フランス公使のロッシュが現れ、カタコトの日本語で挨拶すると、昭武の手を取って握手をした。

 

「なんと なれなれしい…!」

 

太夫がものすごい形相でロッシュを目で追っていると、涼やかに杉浦愛蔵が登場。

 

 

栄一と仲良くなるんだね、楽しみじゃないか。

愛蔵がもう1人探していた高松凌雲は、篤太夫の隣に立っていた。

 

 

どんだけイケメン投入してくるのだ『青天を衝け』は。

 

愛蔵は自己紹介しながら、同じ外国方から随行するのは、外国奉行の向山さんと組頭の田辺さんだと伝える。

お2人とも前回に出演済みである。

 

今度は医師の凌雲に声をかける人物が。

 

福沢諭吉さん。

 

公式サイトにもキャストとして載っていないので、今回のみの出演かもしれない。

お札繋がり? この扱いどうよ? ジャイさん。

 

諭吉先生の連れが新キャストとして載っていた。

愛蔵と同じ外国方の福地源一郎

 

 

予告で「フランス人には気をつけろよ」と言っていた人物である。

正しくは「モンブランというフランス人にはきをつけろよ」であったが。 

 

そして、いつの間にか自然に混じっていた昭武の教育係 山高信雄

 

 

「ははっ」という声は聞こえたけど、今回は台詞はなかったような。

ま、一緒にパリに行くんだからこれからこれから。

 

1回に出てきちゃうと役名とか覚えるの大変。

やっぱり続きは覚えてから観たいものね。

 

それより話の筋に戻ろう。

 

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勘定奉行 小栗忠順にビビらされる篤太夫

 

まず小栗忠順に関して、愛蔵が篤太夫に小声で教えたことをおさらいしておこう。

 

杉浦愛蔵が語る「小栗忠順のここがすごい!」

  • 異国との貿易や税の交渉を一手に引き受けている
  • 豪商の三井を引き入れ 横浜の荷物為替組合を結成させた
  • 茶や生糸の売り買いにまでも詳しく いつも感服させられる

 

なかなかのやり手…などという表現では生ぬるい。

外国との貿易や、日本経済を動かす先頭に立っているご仁である。

 

フランスに600万ドルの借款を受けるのも、パリ行きの大きな目的。 

勘定方として随行する篤太夫と、勘定奉行 小栗忠順のマンツーマンのミーティングが行われた。

 

  

600万ドルは日本の450万両に相当するらしい。

大過ぎて想像できない。

でも篤太夫が褒められたのでヨシ。

そんな大金の借款を担うとは、篤太夫も大いに評価されているようだ。

 

当面の費用は幕府から出るものの、3~5年に及ぶ昭武の留学の費用の見込みについて篤太夫が尋ねると、忠順の態度は一変する。

 

「それはおかしいのう。確かお主は つい近頃まで 高崎城を乗っ取り 横浜を焼き討ち 攘夷討幕を唱えておったとか」

 

そのような男が幕府の将来を案じるのはおかしいと篤太夫に迫る。

 

「昔の話でございます…」

 

「ほんの1~2年前の話であろう」

 

鋭い…というか、2年前のことを昔話にしようとする篤太夫に無理がある。

太夫は過去の自分の考えを認め、今は違うと必死に釈明。

 

「今は なんとか生きて 日の本の役に立ちてぇと思っております!」

 

太夫の目の奥の色を見定めようと、グイと顔を近寄せる忠順。

更にググイ~ッと。

 

若干気圧され気味だが、篤太夫も忠順の目を見つめ返す。

 

「冗談だ」

 

忠順は大笑いをして篤太夫の肩を親し気に叩く。

太夫の一橋での働きは知っていて、自分が勘定奉行である限り、金は送り続けると約束した。

だが慶喜と同じように、幕府の行く末については案じていた。

 

6年前にアメリカに渡り、造船所を見た際の興奮した様子を、篤太夫に語って聞かせる忠順。

例のネジを見せながら、日本にも早く造船所を作らねばと思ったと。 

今さら造船所を作っても、その時分に幕府がどうなっているかわからぬと続ける。

 

「しかし いつか公儀がしたことが日本の役に立ち 『徳川のおかげで助かった』と言われるなら それもお家の名誉となろう」 

 

「小栗様…」

 

キラキラとした瞳で忠順を見つめる篤太夫

 

「お主なら 嫌いな異国からでも多くのことを学べよう。無事に戻らば 共に励もうぞ」

 

「ははっ」

 

さすが愛蔵も憧れる小栗忠順

人心掌握にも長けていることを示す面白いシーンとなった。 

 

太夫と成一郎 長七郎との再会を果たす! 篤太夫が友に託したこと

 

渡航の2日前、篤太夫はまだ江戸にいるかもしれない成一郎に会いに行く。

「見立て養子」の相談をするためだ。

 

ところが成一郎はもう京へ発ったと知り、落胆する。

 

次に篤太夫が足を運んだのは、長七郎が牢に入っている小石川代官所

太夫が名乗り出ると、役人は「おや? 昨日までの渋沢様とお顔が違うような…」と戸惑った様子を見せる。

 

そこへ現れたのが、並々ならぬ気迫に満ちた成一郎。

 

「失礼する! 渋沢だ! 今日こそは尾高長七郎に目通りを願いたい!」

 

後退りするほど驚く篤太夫と、そんな篤太夫にやっと気づく成一郎。

互いに思わぬ再会を喜び抱き合ったりと、子どものようにはしゃぐ。

 

やはり栄一と喜作は変わらない。

兄弟喧嘩のようなシーンも面白いが、仲良くしている2人を見ると、こちらの気分まで明るくなる。

 

代官所の一角で待たされる2人。

成一郎は篤太夫のフランス行きに仰天する。

 

「はあ? フランス? 何でそんな…」

 

「まぁだから なぜかと言うと殿が…あ いや 民部公子が物産会に…水戸侍もおって 3代目のナポレオンが…」

 

「あ~ ちっと訳がわからねぇ」

 

「俺も訳がわからねぇ…」

 

焦っているのか、いつもは理路整然と喋りまくる篤太夫の台詞がめちゃくちゃである。

水戸侍の後に3代目ナポレオンが出てきては、成一郎でなくてもわかるまい。

 

この先はもっと訳のわからぬところへ飛び込むのだとこぼす篤太夫の顔を、ジッと見つめる成一郎。

 

「おめえ ちっと わくわくしてねぇか?」

 

「わくわくなどしてねぇ お前! 日の本のために行くんだい」

 

ムキになって立ち上がった篤太夫だが、途端に現実感が押し寄せてきたようだ。

3~5年は帰らない、時間がないから家族には文で知らせるしかない、その前に成一郎と、長い間顔を見ていない長七郎に会いたかったと。

 

そこへ役人が現れ、2人はようやく長七郎との面会を許された。

 

暗い牢屋を、門番が持つ灯かりで案内される2人。

 

尾高長七郎はいた。

闇に置き去りにされた子が絶望にくれるような姿で。 

成一郎が声をかけると、長七郎は弱々しい動作で近くまで来る。

 

「喜作?……おぉ 喜作……あぁ 栄一も…」

 

送金と薬の礼を言っていたので、病にかかっているらしい。

不衛生で病死する咎人(とがにん)が多いとは聞いていたけど、長七郎はもう少しマシな牢に入れられているかと思った。

 

ただの咎人ではなく、討幕を目論んでいた志士となれば当然の扱いか。

太夫や成一郎が幕臣となっても、どうすることもできないものか。

長七郎が牢で病死という未来でないことを願うばかり。

 

長七郎は語る。

満月の夜、3人で陣屋の牢をのぞきに行ったことを思い出していたと。

高島秋帆が牢に入れられていた頃の話だ。

 

きっといつか出られる、望みを捨てるなと励ます成一郎に、長七郎は気弱な声で答えるのみ。

太夫の顔を見ると、苦しい胸の内を明かした。

 

「ここは 生きたまま死んでるみてぇだ。捨てるべきだった命も 捨てることのできねぇまま……今宵も こうして月を思い浮かべるしかねぇ」

 

立ち上がって目を閉じる長七郎を、篤太夫は返す言葉もなく見上げていた。

 

太夫と成一郎 しばしの別れの前に

 

場所は露店の蕎麦屋

太夫はやっと気がかりだった見立て養子の話を成一郎に。

 

息子がいない篤太夫は、尾高の末っ子の平九郎を見立て養子にと考えていた。

幕臣の養子となれば、平九郎もそのうち幕臣の道へ進むことになるのだ。

確かにいい考えだし、淳忠と平九郎を幕府に誘っていた成一郎も同意する。

太夫の実家と尾高家には、成一郎からも話をしておくと約束してくれた。

 

もう1つ気がかりなこととして、言いにくそうに、篤太夫千代から一度も文の返事が来ていないことを打ち明ける。

千代のことだから、きっと考えあってのことだろう。

 

でも器量よしで女ざかりの妻を、己の都合でほったらかしている罪悪感からか、篤太夫は要らぬ心配(妄想)をして成一郎に大笑いされる。

千代がどんなに篤太夫を思っているか、会ったばかりの成一郎は知っていたのだ。

 

しかし余計なことは言わず、千代に釘を刺しておくということで太夫を安心させた

こういうところは、いかにも篤太夫兄貴分っぽい。

 

やがて、篤太夫が帰ってくる頃、日本はどんな国になっているかとの話になる。

短い間に国には様々な変化があった。

予想はつかないが、今よりよい国になっていることを願う篤太夫

 

「おう。俺たちが よい世にしていくんだい」

 

「あぁ。負けらんねぇ」

 

互いの顔を見て微笑み、頷き合う2人。

 

太夫はしばしの間、成一郎とも日本ともお別れである。

 

成一郎役の高良健吾さんのインタビュー、是非ご一読を。

 

太夫の船出 夫を思う千代

 

太夫が乗った船が日本を離れる日、千代のもとに篤太夫からの文が届いた。

フランスへ行くと知り、もう生きて顔を見ることはできないのかと嘆くゑい

そうかもしれないと言いつつ、市郎右衛門は文を読み始める。

母を慰めるてい

 

この時代、身内が異国へ行くことは、今生の別れかもしれないという覚悟が必要だったのだろう。

 

「突然 思いもかけぬことになり 一家の皆もさぞ驚いていることでしょう。しかし私は 決して お千代のことを思わぬ日はありません。お千代殿へ。篤太夫より」

 

文を思い出しながら、篤太夫の懐剣を大事そうに胸に抱く千代。

そして強い眼差しでしっかりと前を見据えた。

千代は篤太夫が選ぶ道をいつも信じている。

絆の強さを感じるシーンだった。

 

いよいよ船は港を離れた。

大海原を眺めつつ、篤太夫は幼き頃の高島秋帆との会話を思い出していた。

このままではこの国は終わる、誰かが守らなくては…との秋帆の言葉に、幼い栄一は迷いなく答えた。

 

「俺が守ってやんべぇ この国を!」

 

太夫が笑顔を浮かべる。

大きな目はキラキラと輝き、やはりわくわくしている様子だ。

 

と、いきなりご登場の徳川家康

エンディングでご登場とは…すっかり忘れていた。

 

太夫が、その一家が、そして我が徳川がどうなるのか、しかと見届けていただきたいとのお言葉。

「つづく」の文字は出ず、そのまま次回予告へと突入した。

 

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次回予告とあとがき

 

次回は 第22回「篤太夫、パリへ」

 

太夫「これが…パリ!」

??「ようこそパリへ(フランス語)」

太夫「何日かけても見切れねぇ品ばかりだ!」

??「『日本は1つの国家ではなく連邦国』と書いてあります」

??「公儀を陥れる薩摩とモンブランの策略だ!」

モンブラン「ゴダイ」

太夫「ゴダイ…?」

愛蔵「消滅した」

??「ふざけるな 渋沢!」

??「面白くなりそうだ(フランス語)」

 

使節団の顔はおろか声すら誰かわからない状態。

薩摩の国父もいたから、幕府とは別口で参加し、それで「連邦国」ということにされたのかな。

何となく最後のフランス語は五代ではないかと根拠のない推測。

愛蔵の「消滅した」は…ええっ? こんな早かったっけ?

太夫に怒っているのが誰なのかも気になる。

 

薩摩が幕府の先手を打っているのは、以前の五代のシーンではっきりしている。

後れを取った使節団、どうなるどうなる?

 

次回予告に関しては以上。

幕府の使節団の主要メンバーの名前と顔は覚えたけど、声だけでは全然わからない。

 

さて、今回。

太夫がしばらく日本からいなくなるので、それぞれの思い、場面を丁寧に書き過ぎたようだ。

慶喜の将軍就任、孝明天皇崩御など、立て続けに大きな出来事があった回でもある。

 

孝明天皇を演じた尾上右近さん、お疲れさまでした。 

尾上右近さんの孝明天皇、とても素晴らしかった。 

 

他の言いたいことは感想に書き切ったが、久々の長七郎登場は嬉しかったな。

 

太夫がいない間に日本はどうなるのか。

次回を楽しみに待ちたい。

 

それではまた。

 

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