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山姥の戯言日記

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『青天を衝け』第20回 徳川宗家を継ぐ慶喜と幕臣になる篤太夫

 

「篤太夫、青天の霹靂」感想 慶喜 徳川宗家を継ぐ 篤太夫と成一郎の運命は

 

青天を衝け 篤太夫、青天の霹靂 吉沢亮 高良健吾 草彅剛 町田啓太

 

今回の主要キャスト

 

渋沢篤太夫(栄一) 吉沢亮さん

渋沢誠一郎(喜作) 高良健吾さん

 

徳川慶喜 草彅剛さん

美賀君 川栄李奈さん 

徳信院 美村里江さん

黒川嘉兵衛 みのすけさん

原市之進 尾上寛之さん

猪飼勝三郎 遠山俊也さん

川村恵十郎 波岡一喜さん

須永虎之助(伝蔵) 萩原護さん

 

徳川家茂 磯村勇斗さん 

和宮 深川麻衣さん

天璋院 上白石萌音さん

小栗忠順(ただまさ) 武田真治さん

栗本鋤雲(じょうん) 池田万作さん

板倉勝静 永井秀樹さん

永井尚志 中村靖日さん

向山一履(かずふみ) 岡森諦さん

田辺太一 岡本聡さん

土方歳三 町田啓太さん

松平容保(かたもり) 小日向星一さん

松平定敬(さだあき) 小日向春平さん

  

渋沢千代 橋本愛さん

渋沢うた 三井絢月さん

渋沢市郎右衛門 小林薫さん

渋沢ゑい 和久井映見さん

渋沢てい 藤野涼子さん

 

孝明天皇 尾上右近さん

二条斉敬 森啓一朗さん

中川宮 奥田洋平さん

岩倉具視 山内圭哉さん

大久保一蔵 石丸幹二さん

 

徳川家康 北大路欣也さん

 

前々回辺りに、徳川家茂天璋院に耳打ちした名前の予想、思いっきりハズレ

皆さんもおわかりですよね? とか書いちゃって赤っ恥~。

ま、私にはよくあることである。

 

それでは今回の感想いってみよう!

 

 

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将軍 徳川家茂死去! 次なる後継者は…

 

病に臥せていた徳川家茂は、見舞いに徳川慶喜が訪れていることに気づき、無理に身体を起こそうとする。

無念な思いを吐き出しながら、家茂は慶喜の腕に抱きとめられる。

 

消えゆこうとしている家茂の儚さと、包み込むように支える慶喜の頼もしさ。

 

「私はずっと……あなたとこうして 腹を割って話してみたかった」

 

惨い(むごい)ながらも美しい2人のシーンだった。

 

3日後、家茂は21年という、あまりにも短い生涯の幕を閉じた。

 

磯村勇斗さん、見事に徳川家茂を演じ切ってくださった。

 

とても誠実で、ご自身に厳しい真面目な方なんだなという印象のインタビューだった。

是非ご覧いただきたい。

 

今回の徳川家康様はオープニングテーマ曲明けにご登場。

代々の徳川将軍の中でただ1人、陣中で亡くなった家茂に労いの言葉をかけておられた。

 

江戸城では、家茂がこっそりと託した言葉を、天璋院が初めて明らかにした。

家茂に万が一のことあらば、「跡目は田安の亀之助殿に」との言葉を。

誰? と思ったら、まだ4歳の幼子だというではないか。

 

慶喜将軍後見職ありきの指名だろう。

…が、家茂の心持ちが想像できない。

 

慶喜を目の敵にしている幕府への配慮なのか、将軍になれば苦境に立たせられるであろう慶喜への配慮なのか。

渋沢篤太夫慶喜に建白した内容からすると後者だけど、両方っていうのもアリなのかな?

 

そしてもう1人、家茂の死に打ちのめされている方がおられた。

妻の和宮である。

 

詠んだ歌は、劇中の台詞で表現されていた。 

そして次の将軍に慶喜を推挙したという和宮

 

「次は…次は 慶喜が苦しめばよいのです」

 

何故? どうしてそこまで慶喜を憎むのだ。

ちょっと前の一橋陰謀説を真に受けているのか?

御台所ともあろうお方が。

 

とはいえ、まだ20歳そこそこの相思相愛の夫婦だったのだ。

気持ちがまったくわからないわけでもない。

 

諸行無常というが、若い2人にはあまりにも過酷で無情な運命だった。 

  

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青天の霹靂! 篤太夫たちの運命は?

 

癒しの猪飼勝三郎殿が冒頭から飛ばしている。

将軍の訃報を大きな声で叫んでしまい、近寄ってきた篤太夫を廊下に連れ出し、内密の話だから誰にも言うなと念押しを…もうかなりの人数に聞かれてしまっている。

 

しかも慶喜が次の将軍になるかもしれないと言い、また皆に聞かれてしまっているし。

テンション高めで嬉しそうに去る猪飼殿に比べ、戸惑いを隠せない篤太夫

 

上でも触れたが、慶喜に次のような建白をする。

 

ドラマではここまで具体的なことは言っていないが、台詞の趣旨は同じである。

 

「言いたいことは それだけか?」

 

慶喜の問いに、篤太夫それひとつのみと返し、一橋家に残るよう更に言い募る。

 

「そして 某(それがし)に あなた様を支えさせてください!」

 

慶喜は無言でその場を去った。

 

言われなくてもわかっていただろうし、篤太夫もそうと知りながら言わずにはいられなかったというところか。

 

しかし、事態は2人の望まぬ方向へと進んで行くのであった。 

 

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追い詰められた慶喜の選択 

 

幕府の老中らや、会津藩主の松平容保桑名藩主の松平定敬兄弟に、将軍となる決断を迫られる慶喜

 

なかなか首を縦に振りそうにない慶喜を見て、大目付 永井尚志は大勝負に出る。 

家茂が病床で、政務を慶喜に任せたいと「ご遺命」を遺したというのだ。

先々代の頃から永井は慶喜びいき、虚言と思われるが、老中 板倉勝静はそれを認める。 

 

遺命とあらば、いかに頑固な慶喜でも従わざるを得ない。

 

「私はこの先 私の思うように 徳川に大鉈を振るうやもしれぬが それで構わぬのだな?」

 

精悍な顔つき、上品ながらも威厳ある口調。

その場の一同がひれ伏した。

 

こうして、慶喜は徳川宗家を継ぐこととなった

事実上の将軍とも言えるが、この時点ではまだ正式に将軍職には就いていない

 

慶喜の徳川宗家相続は一橋邸の家臣たちも知るところとなり、伝蔵改め須永虎之助も直参の臣下となることを喜んでいた。

 

だが渋沢成一郎は、虎之助の首根っこを掴んで篤太夫のところまで行き、2人の前で何やら怖い顔。

 

「喜んでいる場合ではねぇ! 幕吏(ばくり)幕吏と言っていた俺たちが 直臣とは…」

 

攘夷などもうどうでもいいと言いつつ、成一郎はまだ割り切れていなかった様子。

罪悪感なのだろうか。

 

本当の外国の有り様、幕府の苦しい外交政策など知る術もなく、尊王攘夷」を盲信していた過去など、それこそどうでもいいのではないか。

今は一橋家の家臣。

その道をまい進すればいい。

 

…などと考える暇もなく、一橋家家臣は長州征伐に乗り出すこととなった。

長州と戦うことに複雑そうな顔をしていた篤太夫も、悩んでいる場合ではなくなった。

 

慶喜が篤太夫を「入り用」とのことで、なんと川村恵十郎と同じ役目で本営入り

慶喜直々の命である。

 

周囲はたいした出世と囃し立てるが、篤太夫はまた複雑な表情。

見ていた成一郎も別の意味で複雑な表情。

 

まだまだ悩み多きお年頃である。

 

千代に届けられた文と懐剣(かいけん)太夫の覚悟 

 

前回はなかった血洗島の渋沢家のシーンがあってよかった。

 

しかし文には戦に出陣するという報告と、送った懐剣を形見にしてくれというシリアスな内容が書かれており、懐剣を目にした千代は口を押えてポロポロと涙を落とす

 

「栄一は侍となったんだ。死ぬ覚悟なんだんべ」

 

父の市郎右衛門は息子の気持ちを代弁し、一橋のお殿様のお供とは誉れなことだと語って聞かせる。

 

 

「何が誉れだい!」

 

納得がいかず、興奮する母のゑいと、母を落ち着かせようとする妹のてい

 

言葉を話すようになった篤太夫の娘 うたが泣いている母を心配する。

でも嗚咽を必死に押し殺している千代は返事ができない。

 

そんな2人を無言で見守る市郎右衛門の目は、言葉とは裏腹に悲しい色に満ちていた。

 

幕府の敗北と天子様と岩倉具視 

 

太夫の家族を心配させた戦は、北九州の幕府軍の敗退により、慶喜が出陣する前に幕府の敗北で終わった。

それでも出陣するよう促す松平容保・定敬兄弟。

 

だが慶喜は「この戦を望んでいるのは天子様だけ」と言い放ち、和睦へ向けて迅速に行動を始める。

不服そうに無言で立ちすくむ会津藩主と、そんな兄に心配そうに声をかける桑名藩主。

 

一方、朝廷では孝明天皇が、何も思うようにいかぬと愚痴をこぼしていた。

そして急に岩倉具視のことを思い出す。

和宮を徳川に嫁がせた賊臣(ぞくしん)として、岩倉は朝廷から追放されていた。

 

「岩倉は どうしておるのか…」 

 

今ごろ思い出す、やや調子のいい帝の呟きが、岩倉具視のシーンへと繋がる。

 

岩倉の住まいを、薩摩の大久保一蔵が訪ねていた。

山内圭哉さん演じる岩倉具視、クセがあるけど憎めない感じが大好きだ。

 

大久保から、薩摩も長州も王政復古に賛同していると聞き、岩倉は大喜び。

 

 

オフショットもいい感じ。

やはりクセが強めと話題だった模様。

 

このお姿だと、近所の民と同じく本当にお公家様? と思ってしまう。

でも最初に見た公家装束では、誰にも負けない強いオーラを放っていた。

 

敵とか味方とかなしに公家復帰お待ちしております。

 

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猪飼勝三郎との別れ 篤太夫と成一郎の新たな旅立ち

 

幕府の御家人となる者たちが慌ただしく準備に入り、篤太夫も勘定方の仕事の引き継ぎをしていた。

 

そこへ現れた猪飼勝三郎殿。

なんと殿にはついて行かず、江戸の一橋邸へ帰るというのだ。

私がビックリした。

猪飼殿だけは、何が何でも慶喜から離れないものと思い込んでいただけに。

 

元気のない篤太夫

猪飼殿との別れは辛いよねぇ…と思っていたら違った。

 

ここを出たら、殿はもう上様。

建言など二度とできないと嘆き、泣き出してしまう。

なんて純粋で自分に正直な男なことか。

忙しく動きながらも、成一郎が遠くから心配そうな視線を送った。

 

「泣くな~…ほら、泣くな」

 

猪飼殿、最後まで篤太夫を励まし、慰めてくれて感謝しかない。(謎目線)

もう載せないつもりでいたけど、最後かもしれないので…ど~ん!

 

最後じゃないといいな。

慶喜が江戸に戻った際は、絶対に再会してほしい。

 

と思っていたら、場面はまさに猪飼殿が帰ろうとしている江戸の一橋邸へ。

 

徳信院が言うには、美賀君は公儀の都合で大奥には入らないとのこと。

公儀の都合って何? そこんとこもっと詳しく!

と思ったが話はそれきり。

 

美賀君は大奥3,000人の女たちを御台所として束ねるのは自分には無理、それに慶喜は京から戻って来ないだろうとネガティブな発言を。

 

大奥3,000人って多過ぎない?

和宮の降嫁に何人ついてきたのだろう。

 

美賀君と徳信院の登場はかなり久々だったが、相変わらず華やかで麗しいツーショットだった。 

 

場面は移り、篤太夫たちが京の一橋邸を後にするところ。

 

今まで使っていた机を名残り惜しそうに撫でる篤太夫

そこへ成一郎から気遣わしげな声がかかる。

 

「栄一、行くぞ」

 

優しい声で栄一呼び? と思ったが、そういえばこの2人が篤太夫、成一郎と呼び合っているシーンは一度もなかった。

両者とも、互いに栄一、喜作と呼び合っていたことを表わす場面だったのであろう。

 

仲のいい兄弟のような関係は変わっていない。

個人的にとても嬉しく感じたシーンだった。

 

幕臣として働き始める篤太夫と成一郎

 

大阪の陸軍奉行所の書記官として働き始めた篤太夫と成一郎。

つまらない部署でのつまらない仕事で下っ端扱いされるばかり。

 

仲良く並んで愚痴っていた2人だが、苛立ちから喧嘩が始まる。

内容は血洗島でもしていたような、子ども染みた兄弟喧嘩

うむ、やはり2人は変わっていないようである。

 

「何が『お主』だい。生意気に似合わねぇ武家言葉など使いおって」

 

「似合わねぇだと? おめえ…お主こそ 仕官して2年も経つのに いつまで だんべぇだんべぇ言い続けるつもりだい!」

 

「はあ? だんべぇだんべぇなんて言ってねぇだんべぇ!」

 

「あっは~! 言ってんだんべぇ! 毎日なっから言ってんだんべぇ!」

 

取っ組み合いになり、先輩たちに止められる2人。

笑わせてもらった。

 

しかし篤太夫は笑えない大仕事を上司に言いつけられることになる。

謀反の疑いのある大沢という男を捕縛せよとの命令だった。

 

奉行の名代として赴く篤太夫に、新選組が護衛としてつけられた。

 

どちらも憶えていないようだったが、篤太夫土方歳三の再会である。

 

 

現場に到着した篤太夫は、男に二言はないと1人で大沢の屋敷に入る。

大勢潜んでいた大沢の仲間たちが、一斉に篤太夫に刀を向けた。

 

1人奮戦するも、部屋の隅に追い詰められる篤太夫

 

その時、土方が障子を蹴破り踏み込んできた。

 

「神妙に縛につけ!」

 

見事な太刀さばきで次々と敵を峰打ちにする。

当然だが篤太夫とは大違い、あまりにも強過ぎる土方。

追い詰められた格好のまま、茫然と見つめる篤太夫だった。

 

大沢一味をすべて捕らえ、最後に残った篤太夫と土方は、それぞれの胸中を吐露する。

互いに武州の元百姓だとわかって打ち解け、短いながらも濃密な語らいとなった。

 

再会を約束し、別れた2人。

こちらは公式ツイッターよりオフショット。

 

大沢を江戸に連行する役目を成一郎が担うことになった。

「渋沢」の名に反応した土方に、成一郎はキョトンとした顔。

 

太夫は、よほど土方のツボにハマったようである。

 

パリの博覧会に派遣されるのは

 

 勘定奉行小栗忠順外国奉行栗本鋤雲は、相変わらずの慶喜嫌い。

我々で公儀を守るしかないと話しているところへ、誰をパリの博覧会に派遣するのか教えてほしいと、フランス側から催促があったという知らせが届く。

 

小栗は慶喜に相談してみようと文を送る。

 

文に目を通した慶喜は、パリか…とため息をつき、原市之進に尋ねた。

 

「渋沢はどうしておる?」

 

1人廊下に佇み、懐のお守りをギュッと握った篤太夫で「つづく」。

 

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次回予告とあとがき

 

次回は 第21回「篤太夫、遠き道へ」。 

 

市之進「お主に頼みたいのは パリへ参ることだ」

成一郎「はぁ? フランス?」

徳川昭武「精いっぱい勤めてまいりまする」

杉浦「『杉浦』と呼び捨てでも構わぬぞ」

福地「フランス人には気をつけろよ」

小栗「確かお主は 攘夷討幕を唱えておったとか」

ゑい「ひょっとしたら この世で顔を見ることもできねぇんだんべか」

慶喜「己を責めて 人を責むるな」

太夫「某を パリに行がせてください」

 

ついに篤太夫おフランスへ!

そりゃ成一郎もびっくりだ。

慶喜の弟の昭武、やっぱり凛々しくて可愛い。

杉浦さんはフレンドリーだけど、小栗さんの圧がすごい。

フランスに行く前に家族に会えないもんかね。

長七郎と会っていたのは篤太夫と成一郎か?

慶喜が西洋の軍服姿に!

 

太夫の華々しさとは逆に、生気を失った長七郎の虚ろな様子が気になる。

もう生きる気力すらなくしているようで。

幼馴染みの従兄弟3人組の姿を、またいつか見ることができるのだろうか。

 

予告に関しては以上。

 

今回の感想はストーリーを追う形になり、長くなってしまった。

でもどこも切るところがなく、流れを追わなくてはちぐはぐになってしまう、とても濃密な回だったと思う。

 

自分が後継者になるしかないと覚り、「徳川は滅亡する」とさり気なく口にした慶喜は、先が見えているようで印象的だったし、そう考えると篤太夫に将来を託した感じに思えてしまう。

実質、天璋院が束ねている大奥をそのままにしたのも納得がいく気がする。

 

太夫目線だと、幕臣の下っ端になり、不貞腐れて成一郎と子ども染みた喧嘩をしてみたり、土方歳三と再会を約束するほど打ち解けたり、今在る場所で必死に足掻いている様子が描かれた。

長州征伐の際は千代に形見を送るほど覚悟を決めたのに、戦わずして敗北が決する事態となり、どれほど気が抜けたことだろうか。

 

徳川家茂を演じた磯山勇斗さん、お疲れさまでした。 

 

次回はまた大きく動く。

楽しみにしておこう。

それではまた。

 

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