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山姥の戯言日記

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デパス(エチゾラム)の功罪 正しい服用がリスクを抑える

 

デパスエチゾラム)を服用するにあたって 

 

デパス(エチゾラム)

デパスエチゾラム)錠1mg

 

前回の記事で、私がデパスエチゾラムを服用することになった話題を取り上げた。

 

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記事内では生前服用していた母に関する過去記事も紹介し、デパスエチゾラムに関して、マイナスなイメージばかりを読者様に植えつけてしまったかもしれない。

 

デパスエチゾラムは処方される薬の中でも、常にトップ3内に入っているような薬である。

現在、服用されている方には不安に感じた方もおられるだろう。

 

今回は正しく服用していれば問題は少ないデパスエチゾラムについて記したい。

 

 

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デパスエチゾラム) 正しく服用していればリスクは少ない

 

デパスエチゾラムが日本で開発され、製造承認を受けたのは1983年(昭和58年)のこと。

デパスは先発品の名前で、一般名や後発名は成分のエチゾラムである。

当初は向精神薬としての指定がなく、幅広く各診療科で取り扱われていた。

 

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麻薬及び向精神薬取締法の対象となる向精神薬の指定を受けたのは、2016年(平成28年)のこと。

販売されてから30年余りが過ぎていた。

他の向精神薬ではあり得ないことである。

 

つまり30年以上の長きに渡り、依存性のあるデパスエチゾラムが気軽に処方されてきたのだ。

そのような経緯があるので、デパスエチゾラムの依存患者は多い

故人である私の母もその中の1人であったことを記しておく。

 

とにかく、決められた量を決められた回数飲むこと

これが守れる人には効果的に働いてくれるだろう。

 

向精神薬を服用する上でやってはいけないことの代表を2つ。

 

  • 自己判断で量を増やさない
  • 自己判断でいきなりやめない

 

上は依存症への入り口で、下は恐ろしい離脱症状が待っている。

足りなくても要らなくても医師への相談は絶対に必要だ

  

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数字に表れない常用量依存

 

決められた量より多く飲んでしまう乱用なら、まだ周囲が気づきやすいだろう。

 

もう飲む必要はないのに、以前と同じように飲まないといられなくなるのが 常用量依存 である。

通常の量を飲むだけだからといって、問題がないわけではない。

元々長期の処方は推奨されておらず、患者が高齢になるほど副作用が出やすくなる。

 

しかし常用量依存に関するデータが皆無であることからも、判断が難しい依存症だということが想像できる。

 

母は依存症だったのだろうと思う。

血圧や心臓の薬も含めて山ほどの薬を毎日飲んでいたが、事あるごとに不安げな顔でデパス飲むー」と言っていた

 

母の薬を何一つ把握していなかった、解離性障害の私の記憶に残るほど

 

母に起きた「まれ」らしい副作用

 

母が通っていたのは、私も以前に通っていた心療内科だ。

母はうつ病でその病院にかかり、不眠や、なんらかの不安障害を治療していた。

 

症状はうつ病らしい症状しかなかったのだが、ある日突然、驚くような異常行動を見せるようになった。

その異常行動を今の私の主治医に話したところ、うつ病の症状ではない」とのこと。

 

当時の私もそうは感じたが、何か別の精神疾患を併発したのではと、その思いしかなかった。

薬の副作用を疑うほど知識がなかったのである。

 

前の医者も「ご家族でなだめてください」と言うだけで、薬の副作用を疑っていた素振りはなかった。

私は聴覚異常のせいで母の付き添いができなかったので、症状を説明したのはブラザーだ。

言葉が足りなかった可能性は大いにあり得る。

 

ただ「死にたい」と言って、そうしようとするだけならわかる。

もちろんそのケースも通過済みだが、母の異常行動は極度の興奮状態になり、「取り乱す」なんて生易しい表現以上に暴れようとするのだ。

しかも大声で泣きわめきながら

 

家族で連携して、いくらなだめても、数時間は続く。

ひどい時は、睡眠を挟んで3日続いたこともある。

 

静かになったなと思うと、その辺の物に火をつけたり、とにかく目が離せない。

 

父の側でやることが多かったので、言葉で言い尽くせない負の気持ちが収まらなかったのだろう。

 

そして母の死後、不安障害の人のためのサイトでデパスエチゾラムまれな副作用というものを読んだ。

 

興奮状態、取り乱す、意識朦朧(もうろう)

 

母が泣きわめきながら家族の手を振り払おうとして、滑って転倒したことがあった。

目は開けているのにキョトンとした感じで横たわったまま。

話しかけても反応はなし。

まさに朦朧としている状態。

 

しばらくすると、やっと頷くくらいになり、もう何をどうすればいいのかがわからなくなった。

転んだといっても家族に掴まれながらゆっくりだったので、その時は怪我がなかったのが幸い。

 

そんな状態が、母の腰痛がひどくなり、暴れられなくなるまで続いた。

最低でも3年…と私が憶えているということは、たぶんもっと長期間だったのだろう。

 

私の記憶も薄れていたり、ぽっかり空いていたりするので何か抜けているかもしれない。

でも「薬の副作用」だと言い切れるほどの根拠が、あの時はあったのだ。

 

もういい。

明るくて優しかった若い頃の母がいるから。

 

立証も否定もいらない。

 

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昨日の診察時の私とデパスエチゾラム)3日目

 

気分的な変化は、これといって感じられない。

判断するにはまだ早いのかな。

効かないって。

 

乱用率をデパスと争っているフルニトラゼパムも飲んでるけど、あれで眠れたりハイになれたりする人が羨ましいわ。

 

ああ、昨日の私ね。

たぶん一瞬怒りが戻ってきたんだと思う。

主治医の話が耳に入らないくらい。

 

デパスって文字を見たもんだから…

 

踏んづけてやる!!!

 

ってなったんだろうなぁ。

いや、踏んづけずにありがたく服用してるけど。

 

そういえば解離性障害って言われたんだった。

どちらかというと、そっち気にしてこうか。

   

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あとがき

 

最善の治療を受けるポイント

  • 薬は医師の指示通りに飲む
  • 何かあれば、すぐ電話などで相談する
  • 効かなかったら替えてもらうか増やしてもらう
  • 医師は患者の正確な状態を把握したいので誤魔化さない

 

医師と相性が悪そうだったら他の病院を当たってみよう。

いい医者ばかりじゃないからね。

 

それじゃまた。

 

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