今日知ったばかりの聴覚情報処理障害APD! あなたは大丈夫?
皆さんは 聴覚情報処理障害APD というものをご存知だろうか。
私の聴覚異常はこのAPDの症状に当てはまるのだが、実は本日5日に知ったばかりである。
この症状が、名前のある障害によるもだとは思ってもみなかった。
APD本人が知らなかったほどなので、社会における認知度はまだまだ低いものと思われる。
今回は、聴覚情報処理障害APD について記そう。
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聴覚情報処理障害APDとは?
聴覚情報処理障害APDとは、聴力検査では正常なのに、日常生活の中で様々な困難を来す聴覚の障害である。
聞こえているのに聞き取れないという症状が代表的なものといえる。
私が知るきっかけになった記事と、関連記事をご紹介しよう。
そして、APD当事者会のホームページはこちら。
まさか、こんなに多くの人が苦しんでいるとは知らず、とても衝撃を受けた。
理解されない気持ちもわかるだけに、少しでも多くの人に知ってもらいたい。
超弱小ブログであるが、ほんの一助になれば幸いである。
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聴覚情報処理障害APDの症状
APD(聴覚情報処理障害)当事者会 APS の公式サイトから以下に引用する。
APD疑いにみられる症状
- 聞き返しや聞き誤りが多い
- 雑音など聴取環境が悪い状況下での聞き取りが難しい
- 口頭で言われたことは忘れてしまったり、理解しにくい
- 早口や小さな声などは聞き取りにくい
- 長い話になると注意して聞き続けるのが難しい
- 視覚情報に比べて聴覚情報の聴取や理解が困難である
「APDの理解と支援」より引用
このすべての症状が、私には当てはまるのだ。
しかも、うつ病治療を始めるまでは、聞こえる音すべてが不協和音という症状まであったのである。
「雑音など聴取環境が悪い状況下」とはどういう状況なのか。
個人差はあるだろうが、人が多くてざわざわしている場所、大音量で音楽をかけている場所などは、ほとんどの人が想像するところかと思う。
もちろん、それらも含まれる。
だが、私の場合は換気扇、エアコン、ガス、ストーブなど、普通の聴力なら気にならない音まで苦痛だった。
うつ病治療の副産物ともいうべき、不協和音解消に至るまでは、自分の部屋から出たくなかったほどである。
そんな中で、今ではできない調理や洗い物の家事をこなしていたのだ。
よくできたもんだと自分を褒めてあげたい。
「口頭で言われたことは忘れてしまったり、理解しにくい」というのもわかる。
一生懸命聞くのだが、頭の中にまず残るのは、言葉の意味ではなく声の反響音なのである。
これも私の場合であるが、頭に残る反響音はかなりダメージが大きい。
口頭で言われている段階で、脳の働きがもう鈍っているのだ。
聞き間違いが多い私は、テレビもいまだに字幕放送で観ている。
音を出しながらでもだ。
関係ないけど、最近のNHKのアナウンサーは早口だと思うがどうだろう?
私の脳と耳がおかしくなっただけだろうか。
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聴覚情報処理障害APDの原因
こちらもAPD(聴覚情報処理障害)当事者会 APS 公式サイトから以下に引用する。
背景要因
「APDの理解と支援」より引用
原因もまた個人によって様々なようである。
私の場合ははっきりしている。
トリガーは東日本大震災である。
幼い頃より蓄積されたものが一気に噴出した。
その年の6月に自家中毒を起こして死にかけ、7月から聴覚異常が始まった。
音楽鑑賞も大好き、テレビも大好きだったが、あの年から生活が一変したのである。
不協和音が治まったことにより、主治医は心因性の症状だったと判断した。
あの年から始まった身体の不調や悪化した症状は、うつ病治療を続けていけば治まるものもあるのかもしれない。
それが、この身体で生き続けるための希望のひとつとなっている。
しかしながら、聴覚情報処理障害APDは発達障害との関りも深く、特に児童などはコミュニケーションに問題を抱えることも多いようだ。
また、社会に出て仕事を始めてから初めて気づく人もいれば、もっと年齢を重ねてから気づく人もおり、私のように今日気づく人もいるだろう。
基本的に、聴覚情報処理障害APDは治るものではない。
それぞれの個性に合った対処の仕方、生き方を見つけるしかないのだ。
次のサイトでは、耳鼻咽喉科医の方が様々なアドバイスを掲載している。
もしかしたら自分もそうかもしれないと思ったら、訪問することをおすすめする。
私が闘っているうつ病も治るものではない。
どうつきあっていくか、どう生きるかが最重要課題となる。
悲嘆にくれる必要などないのだ。
自分さえその気になれば、道はきっと見つかる。
出典:APD(聴覚情報処理障害)当事者会 APS - APD(聴覚情報処理障害)当事者会 APS
出典: 聴覚情報処理障害(APD)のサイトにようこそ!! - apd-community ページ!
出典:第6回聴覚障害者医療研究集会 抄録集 (PDFファイル)
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あとがき
私が、自分は発達障害かもしれないと思ったのは最近のことで、もう現実的に社会復帰が不可能になってからである。
でも知っていたとしても、それに人生が左右されることはなかっただろう。
病気でも何でも、周囲に理解されないことは辛いと思う。
そういう時は同じ苦しみを抱えている人と話すのが1番だ。
今回ご紹介した APD(聴覚情報処理障害)当事者会 APS のようなサイトもある。
孤立しないよう、絶望しないように、是非ともご自身の心を守っていただきたい。
それではまた。
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