うつ病の分類と症状 冬季うつ病の特徴は
私にすれば今頃になって書くか? という話題ではある。
でも、今だからこそ書いておくべきだと思い立った。
コロナ鬱(うつ)は現在大きな問題となっているが、それに加え、うつ病には元々冬季うつ病というものがある。
今回はうつ病の分類や症状、特に冬季うつ病の特徴などを記そうと思う。
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うつ病の分類
うつ病とは?
憂鬱(ゆううつ)になったり、気分が落ち込んだりする症状を抑うつ気分といい、抑うつ気分が強い状態を抑うつ状態(うつ状態)という。
その抑うつ状態がある程度続き、かつ重度の場合をうつ病と呼ぶ。
原因による分類がもっとも一般的で、主に外因性(身体因性)、内因性、心因性(性格環境因性)に分けられる。
外因性(身体内因性)うつ病
アルツハイマー型認知症、脳梗塞、脳炎のような脳の病気、甲状腺機能低下症のような身体の病気、副腎皮質ステロイドなどの薬剤等、身体的疾患が原因となっている場合。
内因性うつ病
性格傾向や認知面、気質などの内面に原因がある典型的なうつ病。
一定期間で自然に治ることもあるが、再発する場合もあるので、早期発見による抗うつ剤による治療が望ましい。
躁(そう)状態がある場合は、双極性障害と呼ばれる。
心因性(性格環境因性)うつ病
心理的原因といわれ、社会や家庭のストレスや人間関係などのストレスなど、性格や環境が強く関係していることが原因となる。
抑うつ神経症(神経症性抑うつ)とも呼ばれ、環境の影響が強い場合は反応性うつ病と呼ばれる。
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うつ状態で見られる症状
自分で感じる症状
- 憂うつ
- 気分が重い
- 気分が沈む
- 悲しい
- 不安である
- イライラする
- 元気がない
- 集中力がない
- 好きなこともやりたくない
- 細かいことが気になる
- 悪いことをしたように感じて自分を責める
- 物事を悪い方へ考える
- 死にたくなる
- 眠れない
周囲から見てわかる症状
- 表情が暗い
- 涙もろい
- 反応が遅い
- 落ち着かない
- 飲酒量が増える
体に出る症状
- 食欲がない
- 体がだるい
- 疲れやすい
- 性欲がない
- 頭痛
- 肩こり
- 動悸
- 胃の不快感
- 便秘がち
- めまい
- 口が渇く
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冬季うつ病(季節性うつ病)とは?
季節性感情障害(SAD)という病気が発端と考えられ、特に日照時間が短くなる秋や冬に多く見られる。
10月頃から発症し、3月頃に回復するという周期性のものだが、重度の場合は抗うつ剤による治療が必要となる。
症状は上記のうつ病の症状とほぼ同じだが、過食・過眠になることもある。
なるべく日光に当たる、適度な運動をする、部屋な中を明るくしておくなどの生活習慣によって、改善や軽減が見られることが多い。
日に当たると幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが体内で分泌され、セロトニンは睡眠に必要なメラトニンの原料となる。
メラトニンは睡眠だけでなく、日々のホルモン分泌による生活リズムにも関わる重要な要素である。
ただし、ストレスなどが原因のうつ病の場合、セロトニンやノルアドレナリンなどの脳内の神経伝達物質の働きが悪くなっていると推測されるものの、まだ実証されているわけではない。
重いようなら自己診断で済ませずに、受診することをお勧めする。
また、過食になると炭水化物を多く求める傾向になるので、バランスのいい食事を心がけるとともに、不規則な生活時間に陥らないよう注意も必要だ。
二次的な症状である末端冷え性にも気をつけよう。
と、ここまでは、まだうつ状態で済んでいる人、うつ状態にもなっていない人に向けての言葉である。
私自身が不規則な毎日を送っているうつ病患者のため、説得力はないだろうし、過食に陥っている人が読んだら苦痛を覚えるだろう。
でもこれだけは言える。
信頼できる医師を見つけること。
どうか苦しんでいる皆さんが、その苦しみをわかってくれる医師に出会えますように。
心より願っています。
出典:うつ病|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省
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冬季うつ軽減・予防アイテム
短い日照時間を補うため、様々なライトが販売されている。
私の鬱は季節を問わないが、秋と冬に調子が悪くなる人には有効かもしれない。
興味のある方は試してみてはいかがだろうか。
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あとがき
私は春・夏が苦手なので、まるで逆である。
でも暗くなるのが早くなり、時々気分も沈むことがあるので、冬季うつ病の人にとってはとてもつらい時期だろうと想像する。
加えてコロナ禍である。
こんな私でも生きている。
家も借金だらけだけど、生きている。
どうか、頼れるものがあったら何にでも頼ってみてほしい。
現在、また厳しい状況になってきている。
誰にとっても他人事ではないのだ。
どうかこの記事が、どなたかのお役に立ちますように。
それではまた。
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