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山姥の戯言日記

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鎌倉殿の13人 第46回 感想 尼将軍誕生! 義時と上皇の駆け引きの行方

 

鎌倉殿の13人「将軍になった女」男の意地の張り合いと悲しい姉妹の物語

 

鎌倉殿の13人 感想 感想ブログ

 

今回の主なキャスト

 

北条義時小四郎) 小栗旬さん

 

政子 小池栄子さん

 

北条泰時(太郎) 坂口健太郎さん

 

のえ 菊地凛子さん

 

北条時房(五郎) 瀬戸康史さん

 

実衣 宮澤エマさん

阿野時元 森優作さん

北条朝時 西本たけるさん

 福地桃子さん

平盛綱 きづきさん

三寅 中村龍太郎さん

 

三浦義村(平六) 山本耕史さん

大江広元 栗原英雄さん

三善康信 小林隆さん

二階堂行政 野仲イサオさん

 

後鳥羽上皇 尾上松也さん

藤原兼子 シルビア・グラブさん

藤原秀康 星智也さん

慈円 山寺宏一さん

 

語り 長澤まさみさん

 

公式サイト: NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

公式Twitter: 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) | Twitter

公式Instagram: https://www.instagram.com/nhk_kamakuradono13/

 

 

 

 

 

息子を鎌倉殿に 野望に燃える実衣 義時に謀られる

 

実朝と公暁亡き後、たったひとり源氏の血を引く男子となった阿野時元。

無位無官ゆえに「目はない」と諦めていたものの、母の猛プッシュでその気になりつつあった。

 

だが、頼った三浦義村の裏切りにより、実衣の動きは北条義時に筒抜けだった。

 

というより、義村を差し向けたのは義時だったのだ。

 

あとは時元を挙兵に追い込むだけ。

さすれば謀反人として討ち取るという企てだ。

 

義村は義時に問う。

 

「いいんだな。命まで奪って」

 

「災いの火種は 放っておけば いずれ必ず燃え上がる。公暁のようにな。鎌倉は 誰にも渡さん」

 

義村にチクッと言っとかないと気が済まない義時。

 

それはともかく、挙兵を目前にし、義時が差し向けた塀に囲まれた時元は、自害して果てたという。

ナレーションのみで伝えられる呆気ない幕切れであった。

 

実衣を断罪! 首をはねよと冷酷な義時

 

失意の実衣は、時元の謀反に関わっていたのか、詮議を受けることになる。

 

初めは政子に言われた通り、全てを否定していたものの、途中でもう言い逃れはできないと確信したのだろう。

罪を認めてしまった。

 

実の妹にも関わらず、義時は「首をはねてしまえ」と冷たく言い放つ。

 

実衣のいる牢を政子が訪れる。

 

いつもの実衣らしく、ひねくれたことを言ったり、強がってみせたり。

でも政子が背を向けて帰ろうとすると、子どものように駆け寄って背中にしがみついた。

死にたくない、とすすり泣く実衣。

 

大丈夫、大丈夫よ、と繰り返しながら、政子は妹を抱き締め続けた。

 

のえの野望 北条家の後継者問題

 

早く親王を下向させるよう鎌倉から催促の文が届き、後鳥羽上皇は義時の意図を正しく読み取っていた。

 

「こうなったら化かし合いよ」

 

鎌倉へは、同じことを意図する文が届く。

 

どちらが先に親王下向の件を断るか、上皇と義時の根競べが始まった。

 

断ってしまいましょう、と時房が発言すると、泰時が口を挟んだ。

 

「叔父上 向こうが待てと言うなら 待つべきです。上皇様と争って何になるのですか」

 

「太郎!」

 

義時は激怒していた。

 

「もういい。お前の声は耳に障る。行け」

 

泰時は政所を追い出されてしまう。

 

その後、忘れ物を届けに来た初に庭で遭遇し、泰時は愚痴をこぼした。

 

「今の父上は 何かにとりつかれたかのようだ。喧嘩してでも食い止めるのが 私の役割だと思ってるが どうにも空回りばかりだ」

 

泰時がまた義時に刃向かったことは、のえの耳にも届いていた。

 

「そろそろ跡継ぎのことも 考えておくのもよろしいんじゃございませんか」

 

夕食時、ここぞとばかりにその話題を口にする。

 

「嫡男は太郎だ」

 

「そ…その太郎殿が あれでは」

 

「確かに あいつは出過ぎたことを言うが 父親に平気で盾つくくらいがちょうどいい」

 

のえは、八重が「訳あり」だったことを持ちだし、跡継ぎが太郎では世間が納得しないと言い張る。

 

なら次郎が継げばよい、この話はよそうと返した義時だったが、のえに引く気はまったくないようだった。

 

「そもそも 八重さんも比奈さんも 北条にとっては敵の血筋ではありませんか」

 

とうとう機嫌を損ねた義時は、箸を膳に叩きつけるようにして置いた。

 

「何が言いたい」

 

「政村も15歳になりました。あなたと私の子が 後を継ぐべきです」

 

のえが言いたかったのはこれだ。

 

義時には相手にされなかったが、隠居した二階堂の爺様は本気である。

いや、その前に、ずっと前から のえが本気だったのだが。

 

爺様にきつく言われ、のえも怒りを爆発させる。

 

「あ…あの親子はおかしいんですよ。喧嘩ばかりしているくせに どこか認め合ってる。き…気持ち悪いったらありゃしない!」

 

「あの方に相談してみろ。きっと相談に乗ってくれる」

 

「どなたでございますか」

 

それは政村の烏帽子親である、三浦義村のことだった。

 

この後継者問題――のえが一方的に問題視しているだけだが――は、もしかしたら最終回に関連してくるかもしれない。

 

こういうやり取りがあったことは覚えておこう。

 

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私の考えが鎌倉の考えです

 

上皇と義時の意地の張り合いは熾烈を極めていたが、鎌倉殿不在の期間は長引くばかりで、そろそろ決着をつけなければならない。

 

義時は、時房に1,000の軍勢とともに京へ上るよう命じ、政子に報告をしていた。

 

軍勢の数で上皇を脅し、鎌倉に都合のいい答えを出してもらうのだ。

次の鎌倉殿は皇族ではなく、その下の摂関家より選ばせる。

 

「こちらの意のままになるお方を」

 

「ほかの宿老たちも 同じ考えなのですね?」

 

「私の考えが 鎌倉の考えです」

 

真顔で言う義時には、政子も時房も大江広元も、もう何も言えないという感じである。

 

泰時は叔父を心配していた。

 

「ここは 妙な誇りは捨てるべきです。親王様をお断りするのであれば 上皇様の前で頭を下げていただきたい」

 

「兄上に逆らうのか」

 

「あの方の言いなりになっていては いずれ取り返しのつかないことになります。誰かが止めなければ」

 

「蹴鞠なら自信があるんだがなあ」

 

「鎌倉の行く末は 叔父上にかかっております」

 

甥の真面目な説得に、何とかうなずき返す時房だった。

 

次の鎌倉殿が決定 鎌倉に不満を募らせる後鳥羽上皇

 

京は院御所で上皇と再会した時房。

 

幸運なことに、上皇から蹴鞠で勝負しようとの誘いが。

 

結果は限りなく時房の勝ちに近い引き分け。

藤原兼子の助言により、時房は己の負けを認めて上皇に頭を下げた。

 

これに気を良くした上皇

 

「本音を言う。親王を鎌倉へやる気はない。代わりの者を出す。それで手を打て」

 

時房には願ってもない結果となった。

 

鎌倉には、慈円僧正が極秘でやって来た。

身内である九条家の血を引く2歳の三寅を、次の鎌倉殿に推薦するためである。

話はあっさり決まり、慈円は手続きを進めるために京へと帰った。

 

その京では、結局は鎌倉の思い通りになったことに、上皇が不満を漏らしていた。

 

「どう思う 秀康」

 

上皇は側近の藤原秀康に問う。

 

「私が気になるのは 慈円僧正」

 

三寅の人選は慈円の独断だったらしい。

ひとりで勝手に話を進め、図に乗っているように見えると秀康は言う。

 

「この藤原秀康にお任せいただければ ひとつきで鎌倉を攻め落としてご覧に入れます」

 

「頼もしいな 秀康」

 

不敵な笑みを浮かべる上皇であった。

 

尼将軍 誕生! どうしてもやっておきたいこと

 

実朝が殺されてから半月以上が過ぎた7月、三寅が義時の館に入った。

まだあどけない幼子である。

 

「三寅様は まだ幼く この先 元服されるのを待ってから 征夷大将軍となっていただきます」

 

義時は政子に、この先の見通しを話していた。

 

「それまでは どうするのですか」

 

「私が執権として政を執り行いますので 不都合はないかと」

 

「なりませぬ。あなたは 自分を過信しています。三寅様は まだ赤ん坊ですよ。御家人たちが おとなしく従うはずがない。また鎌倉が乱れます」

 

「しかし…」

 

政子が人差し指を自分に向ける。

 

「私が 鎌倉殿の代わりとなりましょう」

 

「姉上が」

 

「もちろんです。鎌倉殿と同じ力を認めていただきます。呼び方は そうですね…尼将軍にいたしましょう」

 

こちらは立候補であっさり尼将軍の誕生。

もう少し何かあるのではと思っていた。

 

こうして、その日の夕刻に執り行われた政所始(まんどころはじめ)は、三寅のお披露目と同時に、尼将軍 政子のお披露目の場ともなった。

 

儀式を終え、側近たちを引き連れて廊下を歩く政子に、義時が話しかける。

 

「姉上にしては珍しい」

 

「あら そうですか」

 

「随分と前に出るではないですか。私への戒めですか」

 

「全てが自分を軸に回っていると思うのは およしなさい」

 

意識過剰な弟に言うと、政子は微笑んだ。

 

「どうしてもやっておきたいことがあります。よろしいですね。尼将軍の言うことに逆らってはなりませんよ」

 

どうしてもやっておきたいこと。

 

それは罰が定まらず、半年近く牢に入れられたままの妹を救い出すことだった。

 

政子と実衣 孤独な姉妹 とうとう2人きり

 

「放免になりましたよ。もう大丈夫。誰も あなたを咎めはしません」

 

牢の中で政子が語りかけた実衣は、短期間で10歳は老け込んで見える。

反応も鈍く、頭の中で必死に政子の言葉を追いかけているようだった。

 

「私は 尼将軍になりました」

 

「…尼将軍?」

 

「誰も私には刃向かえない。小四郎もね」

 

実衣の正面まで行き、政子は優しく妹を抱き締めた。

 

「みんな いなくなっちゃった。とうとう2人きり」

 

その声には涙が混じり、実衣の表情も悲しく揺れる。

身体を離すと、政子は笑顔で言った。

 

「支え合ってまいりましょう。昔みたいに」

 

「…はい」

 

小さく何度もうなずき、実衣は素直にそう返す。

 

そこから政子が大姫に教わった呪文を唱え始めるが、間違っていて実衣に訂正される。

が、実衣も間違えていてナレーションに訂正されるという流れ(正しくはオンタラクソワカ)。

 

大事なのは実衣の表情である。

政子と一緒に唱えているうちに、泣き笑いの表情になる。

ようやく救われたのだ。

 

「ボンタラクソワカー」と唱えながら、姉妹が抱き締め合うショットで「つづく」。

 

次回予告

 

次回は 第47回「ある朝敵、ある演説」

 

上皇北条義時追討の狼煙(のろし)とする!」

義時「これは 執権としての最後の役目にございます」

義村「義時追討」

泰時「父上を必ずお守りくださいます」

義時「攻めてくるぞ」

政子「三代に渡る源氏の遺跡(ゆいせき)を守り抜くのです!」

 

間違っていたらごめんなさい。

 

いよいよ最後の大波が。

何かもう、なんも言えねえ~という感じ。

義時はどう行動するのだろう。

政子の演説は最後の方かな。

 

息を詰めて見守るとしよう。

 

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あとがき

 

実衣の野望は打ち砕かれ、息子を失い、自分もどうなるかわからない中で、放免という決着を見た。

 

だが、もうひとり、のえの野望はまだくすぶったままである。

 

承久の乱に突入すれば、それどころではなくなるだろうが、物語はその後も続く。

その辺をどう描くのか注目したい。

描かれない可能性もなくはないけれど。

 

あとは何といっても義時だ。

追討の院宣が出されてから、どう立ち回るのか。

周囲はどんな反応を見せるのか。

 

とても楽しみである。

 

それではまた。

 

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