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山姥の戯言日記

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鎌倉殿の13人 第45回 感想 八幡宮の惨劇 その時 義時は…仲章は…鎌倉殿は…

 

鎌倉殿の13人「八幡宮の階段」公暁の敵討ちと顛末

 

鎌倉殿の13人 感想 感想ブログ

 

今回の主なキャスト

 

北条義時小四郎) 小栗旬さん

 

政子 小池栄子さん

 

北条泰時(太郎) 坂口健太郎さん

 

のえ 菊地凛子さん

 

北条時房(五郎) 瀬戸康史さん

 

源実朝(鎌倉殿) 柿澤勇人さん

千世 加藤小夏さん

公暁 寛一郎さん

実衣 宮澤エマさん

阿野時元 森優作さん

北条朝時 西本たけるさん

平盛綱 きづきさん

トウ 山本千尋さん

 

三浦義村(平六) 山本耕史さん

大江広元 栗原英雄さん

三善康信 小林隆さん

 

源仲章 生田斗真さん

 

運慶 相島一之さん

 

歩き巫女 大竹しのぶさん

 

語り 長澤まさみさん

 

公式サイト: NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

公式Twitter: 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) | Twitter

公式Instagram: https://www.instagram.com/nhk_kamakuradono13/

 

 

 

 

 

雪の八幡宮 北条義時の思い 三浦義村の目論見

 

――建保7年(1219年)1月27日夜。夕方から降り続けた雪は 強さを増している。

 

八幡宮奥での儀式が終わり、廊下を歩いていた鎌倉殿の前に、歩き巫女が姿を現す。

 

「天命に逆らうな」

 

それだけ言い、背中を向けて去って行った。

 

同じ頃、三浦義村は行列の外から一行を眺めようとしていた。

そこへ現れた北条義時と弟の時房。

 

義時は源仲章に、半ば強引に奪われる形で太刀持ちの役目を解かれたのだ。

 

「どうなんだ」

 

義時は義村に問う。

 

公暁殿は どこに潜んでいる」

 

「なぜ 俺に聞く」

 

「察しはついている」

 

「では 聞こう。それがわかっていながら お前は なぜ動かぬ」

 

「思いは同じ」

 

ハッとして、義時の横顔を見つめる義村。

 

「鎌倉殿は 私に憤っておられる。もし 公暁殿が討ち損じたなら 私は終わりだ」

 

淡々と言い終えた義時をまた見つめていた義村だったが、やがて顔を前に向ける。

 

2人の視線の先では、松明がバチバチと音を立てて燃えていた。

 

そこへ警固の役目を担っている北条泰時がやって来る。

 

「父上は ここから動かぬよう。公暁殿は 父上の命も狙っております」

 

ここで初めて自分も狙われていることを知る義時。

 

三浦と裏で繋がっている可能性がなくなった。

 

今回ばかりは、義村も本気で北条を潰そうとしていたようである。

 

八幡宮の惨劇

 

鎌倉殿を先頭に、拝賀式の行列が階段を下り始める。

 

警固に向かおうとした泰時の腕を、義時は強く握って引き止めた。

 

「聖なる儀式の邪魔をしてはならぬ」

 

行列は公暁らが潜む場所にどんどん近づいて来る。

 

「覚悟~!」

 

行列が真横に差しかかった時、公暁は仲章に襲いかかった。

 

「義時~!」

 

雄叫びと共に太刀が振り下ろされる。

 

ここからの仲章の死に様が実に見事だった。

無様な狼狽ぶりをさらし、今度は背中を刺され、バッタリと雪の上に倒れ込む。

 

公暁はやっと顔を見て義時ではないと覚るが、時すでに遅し。

 

「寒いんだよ~!」

 

最期の叫びもかすれて途切れ、仲章はとどめを刺されて絶命した。

 

劇中の義時だけでなく、視聴者の留飲をも下げる殺されっぷりである。

演じた生田斗真さんには賛辞を贈りたい。

 

さて、次は…と鎌倉殿に向き合う公暁

 

「鎌倉殿~!」

 

「動くな!」

 

刀を抜いて泰時が叫ぶも、公暁に鋭く制される。

 

公暁は一歩一歩近づいていくが、鎌倉殿は動かない。

 

だが目の前で公暁が足を止めると、衣の中から泰時に預けられた短剣を取り出す。

 

鞘を抜こうとするものの、鎌倉殿の動きは止まった。

 

「天命に逆らうな」

 

頭の中に甦る歩き巫女の言葉。

 

鎌倉殿はゆっくりと短剣を手放した。

 

静かに一歩進み出、公暁にうなずいてみせる。

その表情に恐怖の色はなく、天命を受け入れようとする穏やかな覚悟だけがにじみ出ていた。

 

「鎌倉殿~!」

 

泰時の声が響く中、公暁の太刀は鎌倉殿の命を奪った。

 

八幡宮の階段には重苦しい絶望の空気が流れ、人々は静まり返っていた。

 

阿闍梨公暁 親の敵 討ったぞ! 源氏嫡流 簒奪(さんだつ)の謀略は ここに明ら…」

 

高らかに宣言したまではよかったが、公暁は読み上げるはずの書状を落としてしまう。

 

書状は鎌倉殿が流した鮮血に濡れ、字は読めなくなっていた。

 

すかさず、義時が号令を発する。

 

「斬り捨てよ!」

 

兵たちが一斉に公暁たちに攻め寄る。

 

泰時だけが呆然自失とし、喧騒の中を後退りした。

 

その目が映していたのは、倒れて動かぬ鎌倉殿の姿だけだった。

 

まだやらねばならぬこと と 別れの歌

 

仲章の遺体の前に立つ義時、時房、義村。

 

「笑えるな。お前の代わりに死んでくれた」

 

それだけ言うと、義村は身をひるがえして去った。

 

時房は呆然とつぶやく。

兄上は天に守られているようだと。

 

その頃、公暁はまだ捕まらずに逃げていた。

 

公暁を捕らえる。決して逃してはならん」

 

場は転じて政所。

 

義時と大江広元、善信が集まっていた。

 

上皇様に文を出せ。鎌倉殿を失ったが 動揺は一切ないと」

 

泣いていた善信は手配をしに行き、義時と大江の2人だけになる。

 

「ご無事で何よりでございました」

 

「まさか私まで狙っていたとはな」

 

源仲章殿には災難でしたが 自業自得。おかげで手間が一つ省けました」

 

「どうやら 私には まだ やらねばならぬことがあるようだ」

 

同じ頃、時房は政子と実衣に、鎌倉殿の亡き骸が部屋に戻ってきたことを告げていた。

 

そこへ鎌倉殿の妻の千世がやって来る。

 

千世は部屋に残されていたという歌が書かれた紙を持っていた。

 

時房が代読する。

 

――出ていなば 主なき宿と なりぬとも

   軒端の梅よ 春を忘るな

 

別れの歌だと時房は言う。

 

千世は、これが鎌倉殿の最後の言葉だと。

 

まるで己の死を予感していたかのような出来事である。

 

鎌倉殿は、完全には公暁を信じ切っていなかったのだ。

だから、八幡宮に持ち入れることを嫌がっていた短剣も、ひっそりと衣に忍ばせていたのだろう。

 

でも天命には逆らわず、運命を受け入れてしまった。

 

千世たちの胸に悲しみだけを残して。

 

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義時とのえの夫婦喧嘩 2人の仲はますます険悪に

 

着替えに戻った義時を、のえは抱きついて迎えた。

 

のえの身体を自分から離し、仲章が死んだことだけを短く伝える義時。

 

ふと足を止め、のえに声をかける。

 

「お前も救われたな」

 

「あ……はい?」

 

「あいつは お前に目をつけていた。いずれ お前は 言わなくてよいことを しゃべっていただろう。私は お前を斬っていたかもしれない」

 

「えっ……わからない。やいておられるのですか」

 

「八重も比奈も もう少し出来た女子だった」

 

「言っていいことと悪いことがございます! 今のは どちらでしょうか! 今のは どちらでしょうか!」

 

仲章のことで叱られても、夫が嫉妬しているとしか考えが及ばない のえ。

 

義時も義時である。

本当のことだからといって、先妻2人と比べて落とされては、のえだって傷つく。

 

険悪な雰囲気になってしまったが、今後はどうなっていくのだろう。

 

三浦義村の焦りと一世一代の大嘘

 

三浦義村は焦っていた。

 

「早く若君を見つけ出せ。他のやつらに先を越されるな」

 

「見つけ次第 殺すんだ」

 

「我らが謀反に加担していたことをしゃべられたら 三浦は終わりなんだ!」

 

弟たちに命じ、御所に戻る義村。

 

御所では尋問ともいえる義時の詮索が待っていた。

 

どこまで知っていたかと訊かれ、相談は受けたが断ったと答える。

 

「信じてもらえそうにないな」

 

「無理だな」

 

「では 正直に言うことにする。確かに一時は考えた。公暁をたきつけて 実朝を殺し てっぺんまで上り詰めようと思った。だが やめた。なぜだか教えてやろうか」

 

「聞かせてもらおうか」

 

「お前のことを考えたら 嫌になったんだよ。今のお前は 力にしがみついて 恨みを集め おびえ切っている。そんな姿を見ていて 誰が取って代わろうと思う」

 

「私には もう敵はいない。天も味方してくれた。これからは 好きなようにやらせてもらう」

 

「頼朝気どりか。言っとくが これで鎌倉はガタガタだ。せいぜい 馬から落ちないように気を付けるんだな」

 

「私が狙われていたことは? 公暁が私を殺そうとしていたことは 知っていたのか」

 

ゆったりした口調だった義時が、急に感情的になる。

 

「私に……死んでほしかったのではないのか!」

 

公暁が お前も殺そうとしていると知ったら 俺は その場であいつを殺していたよ」

 

そう言い放つと、義村は去って行った。

両手で襟元を正しながら。

 

自分を思っての台詞が嘘だとわかった義時は、果たしてどう出るのか。

 

義村を許した義時と義時を許せない泰時

 

政子の前に現われた公暁は、そのまま逃げ延びて三浦館に匿われていた。

助けを求めてきた公暁を、義村の弟らは殺せなかった様子である。

 

義時と緊迫したやり取りをしてきた義村は非情だった。

 

すっかり油断していた公暁は、義村によって討たれることになる。

 

首桶を携えて御所を訪れる義村。

 

首検分をしたのは義時だった。

 

束の間、義村に視線をぶつけ、義時は立ち上がった。

 

「鎌倉殿の敵は この 三浦平六左衛門尉義村が とってくれたぞ」

 

「さすが 頼朝様挙兵以来の忠臣でございますな」

 

大江広元が応じると、義村は居住まいを正した。

 

「この先も三浦一門 鎌倉のために身命を賭して 働く所存にございます」

 

「北条と三浦が手を携えてこその鎌倉。これからも よろしく頼む」

 

「はは~っ!」

 

これで嘘が帳消しになったわけではあるまいが、義時は義村を許した。

義時の根本にある人間性がそうさせたのだろう。

 

廊下を歩く義時を、泰時が追って来る。

 

「何だ」

 

「あの時 何故 私の腕をつかまれたのですか」

 

あの時とは、惨劇が起こる直前、泰時が鎌倉殿の側に向かおうとした時のことである。

 

「父上は 鎌倉殿の死を望んでおられた。全て父上の思い通りになりました。これからは 好きに鎌倉を動かせる。父上は そうお思いだ。しかし そうはいきませぬ」

 

「どういう意味だ」

 

「私が それを止めてみせる。あなたの思い通りにはさせない」

 

「面白い。受けて立とう」

 

泰時からすれば、父が許せないのも道理だ。

 

鎌倉殿の死は、親子に決定的な決裂をもたらした。

 

政子とトウ 悲しい宿命を背負った2人の女

 

公暁の死を知った政子は、計り知れないほどのショックを受けていた。

我が子 実朝の死を悲しみながらも、孫の公暁には逃げ延びてほしいと願っていたのだ。

 

頼朝と自分の血を引く肉親を全て失い、政子は絶望の淵にいた。

 

懐剣を手にし、己の喉元を突こうとした瞬間……。

 

政子を止めたのは、見事な縄抜けとアクションで逃げ出してきたトウだった。

 

「ならぬ」

 

「では あなたが殺して」

 

政子の手から刃を奪うトウ。

 

「主の命がなければ 人は殺せない。自ら 死んではならない」

 

政子は泣き崩れ、声を上げて泣き続けた。

 

そっと立ち去るトウ。

 

まさかトウが政子を止めるとは思ってもみなかった。

それぞれの業が、2人を呼び合わせたのであろうか。

 

なんともせつないツーショットだった。

 

次の鎌倉殿を巡るそれぞれの思惑

 

京に鎌倉殿暗殺の報が届き、御所は激震に見舞われていた。

 

仲章まで討たれたと知り、後鳥羽上皇の表情はますます険しくなる。

 

上皇や藤原兼子は、親王を鎌倉に下向させるのをなかったことにしたい。

しかし、それでは鎌倉は北条のやりたい放題になる。

 

「早々に手を打つべきでは」

 

慈円僧正には何か策があるようだった。

 

さあ、朝廷はどう出る…と思ったら、場は鎌倉に転じた。

 

こちらでは親王下向を断ってしまえという義時と、約束通りに親王を迎えるべきという泰時、時房、善信が対立していた。

 

ここまで進んだ話を今さら反故にしては、朝廷の信頼を失い兼ねないと、善信は強く主張する。

 

「確かに こちらから断れば そうなるな。ならば 向こうから断ってくるように仕向けたい……こうしよう。この者(泰時)の申す通り 一日も早く親王様に来ていただきたいと 強く催促するのだ」

 

「あえて でございますな」

 

大江広元は一貫して義時に同調の構え。 

 

上皇様は 実朝様をみすみす死なせた鎌倉にお怒りのはず。必ず断ってくる」

 

「よい お考えかと」

 

「さりとて 向こうも我らを操る手駒は残したい。さて どう出るか。のう 太郎」

 

何も返せない泰時であった。

 

一方で実衣は、息子の阿野時元を鎌倉殿に、という野心に燃えていた。

 

「鎌倉で源氏嫡流の血を引くのは 全成様の子である あなただけなのですよ。必ず鎌倉殿にしてみせます。この母に任せておきなさい」

 

う~ん、ろくなことにならない気がする。

あれだけ義時に「目はない」とはっきり切り捨てられたのに。

 

残り3回の放送だが、まだまだ波乱はありそうだ。

 

鎌倉の闇 義時と政子の正念場

 

鎌倉を出て伊豆に帰ると言う政子の言葉を、「なりません」と一蹴する義時。

 

「もうたくさんなんです。なぜ止めるのです」

 

「姉上が頼朝様の妻だからです。頼朝様のご威光を示すことができるのは あなただけだ。むしろ立場は 今まで以上に重くなります。今こそ 北条の鎌倉をつくるのです。邪魔する者は もう誰もいない」

 

「勝手にやりなさい」

 

「姉上には とことん つきあってもらう」

 

「放っておいて!」

 

「鎌倉の闇を忌み嫌うのは結構。しかし 姉上は 今まで何をなされた。お答えになってください。闇を断つために あなたは何をなされた! 頼朝様から学んだのは 私だけではない。我らは一心同体。これまでも そして この先も」

 

政子が固まってしまったように、義時の言うことにも一理ある。

 

逃げ出したい政子の気持ちもわかるが、伊豆に帰るには官位が重たかろう。

 

鎌倉は今、正念場にある。

 

政子も幕府もろとも、腹をくくるしかないのだ。

 

頼朝様がなしえなかったことがしたい

 

「仏像を作ってほしい。私に似せた仏像を」

 

義時は運慶に仏像を依頼していた。

 

しかし運慶はやらんと言う。

 

「なぜだ。お前が申したことではないか」

 

「変わったなあ」

 

「何が」

 

「お前だよ。迷いのない顔。つまらん顔だ。今のお前に興味はない」

 

「天下の運慶に 神仏と一体となった己の像を作らせる。頼朝様が なしえなかったことがしたい」

 

「ハハハハハハハ。偉くなったなあ」

 

「望むものは何でもくれてやる」

 

「俺が 欲得で仕事をしていると思わんでくれ」

 

義時は得意のロジックで運慶の発言を覆し、更に続ける。

 

「お前は俗物だ。だから お前の作るものは 人の心を打つ」

 

「……期日は」

 

「決めておらぬ」

 

その代わり、1人で彫ること。

正真正銘の運慶の作として、と義時は条件を出した。

 

承諾する運慶。

 

「それじゃあ お前のために 作ってやるよ」

 

「それがよい」

 

去って行く義時。

 

義時を顔だけで見送った後の運慶の横顔で「つづく」。

 

次回予告

 

次回は 第46回「将軍になった女」

 

義時「鎌倉は 誰にも渡さん」

兼子?「尼将軍の言うことに逆らってはなりませんよ」

上皇「こうなったら 化かし合いよ」

藤原秀康?「鎌倉を攻め落としてご覧に入れます」

泰時「鎌倉の行く末は 叔父上にかかっております」

 

間違っていたらごめんなさい。

 

映像がコロコロ変わるわりに5人しか喋っていなかった。

やっと尼将軍キター! という感じだ。

化かし合いと言っておきながら、上皇は鎌倉を攻める気満々?

トキューサ叔父が鎌倉を背負うのか!

よくわからないが泰時と一緒に応援しておこう。

 

尼将軍誕生と化かし合いが楽しみである。

 

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あとがき

 

クライマックスに突入し、回を追うごとに内容が濃密になってきている。

 

柿澤勇人さん、寛一郎さん、生田斗真さん、本当にお疲れ様でした。

 

前述の通り、放送は残すところ3回。

皆さん、大いに楽しみましょう。

 

それではまた。

 

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