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鎌倉殿の13人 第42回 感想 政子の案で鎌倉殿形勢逆転 義時は窮地に

 

鎌倉殿の13人「夢のゆくえ」夢破れ失意の鎌倉殿の逆転劇

 

鎌倉殿の13人 感想 感想ブログ

 

今回の主なキャスト

 

北条義時小四郎) 小栗旬さん

 

政子 小池栄子さん

 

北条泰時(太郎) 坂口健太郎さん

 

のえ 菊地凛子さん

 

北条時房(五郎) 瀬戸康史さん

 

源実朝(鎌倉殿) 柿澤勇人さん

千世 加藤小夏さん

公暁 寛一郎さん

実衣 宮澤エマさん

阿野時元 森優作さん

 福地桃子さん

北条朝時 西本たけるさん

平盛綱 きづきさん

トウ 山本千尋さん

 

三浦義村(平六) 山本耕史さん

八田知家 市原隼人さん

大江広元 栗原英雄さん

三善康信 小林隆さん

二階堂行政 野仲イサオさん

 

源仲章 生田斗真さん

陳和卿 テイ龍進さん

 

後鳥羽上皇 尾上松也さん

藤原兼子 シルビア・グラブさん

慈円 山寺宏一さん

 

語り 長澤まさみさん

 

公式サイト: NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

公式Twitter: 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) | Twitter

公式Instagram: https://www.instagram.com/nhk_kamakuradono13/

 

 

 

 

 

鎌倉殿の夢に現れた後鳥羽上皇 鎌倉殿の決意

 

「私だよ。上皇様だよ」

 

のっけからカジュアルに登場した後鳥羽上皇

鎌倉殿の夢の中である。

 

「実朝 共に力を合わせ 日本を治めようぞ。北条に惑わされるな。んん…義時は食わせ者よ」

 

鎌倉殿の鼻の上で指を弾いてみせると、さらばじゃ!…とウルトラマンのように飛び去った。

 

そういえば頼朝(大泉洋さん)もよく後白河法皇西田敏行さん)の夢を見ていた。

こちらもコミカルだったことを思い出す。

 

「父上がつくられた この鎌倉を 源氏の手に取り戻す」

 

夢で見たことを、お告げだと解釈していた時代。

北条泰衡を呼び出し、鎌倉殿はそう宣言した。

北条(義時)の手中にある政の主導権を、将軍である自分の手に取り戻したいというのだ。

 

何事も人任せにせず、自分で裁きをする上皇を手本としたいと言い、鎌倉殿は泰時に助力を乞う。

 

「私も北条の者ですが」

 

「義時に異を唱えることができるのは お前だけだ」

 

「鎌倉のために この身を捧げます」

 

こうして、泰時は鎌倉殿の側につき、父の義時と対立することになる。

 

早くもぶつかり合う義時と泰時(with 鎌倉殿)

 

日照りが続いたため、将軍家領だけでも、秋からの年貢を去年の3分の1にしたいと、鎌倉殿から提案が出た。

宿老たちは難色を示す。

 

そんな中、鎌倉殿の補足説明をした泰時に対し、義時が鋭く問う。

 

「お前は どういう立場で そこにいるのか」

 

「太郎は 私が頼んで ここにいてもらっている」

 

「父上が 義理の弟というだけのことで 頼朝様のおそばにお仕えしたのと同じです。私も 鎌倉殿のいとこということで ここにおりますが 何か」

 

さすがにこれには義時も反論できなかった。

 

妻ののえ、舅の二階堂行政に強く押され、義時は「執権」を名乗ることにする。

 

伊豆の御家人から訴状が届いた。

近くの将軍家領の者たちだけが、年貢を3分の1に引き下げられたと知り、百姓たちが不公平だと怒っているというのだ。

 

「将軍家領だけ年貢を減らすから こういうことになる」

 

義時は泰時を睨んでいた。

鎌倉殿がすぐに対応しようとする。

 

「太郎 不作がどれくらいの様子か 伊豆に行って確かめてくれ」

 

「既に 弟 五郎をやって 調べさせております」

 

鎌倉殿も泰時ももう言葉を発することはできなかった。

なおも、義時は続けた。

 

「鎌倉殿を責めているのではない。周りの者に もっとしっかりせよと申しておる!」

 

最後は気迫のこもった泰時への叱責である。

そうすることで鎌倉殿にもダメージを与えるのは承知の上だ。

 

両者のぶつかり合いは見応えがあるが、この調子がいつまで続くのであろうか。

 

京からの客 陳和卿と丹後局

 

源仲章が京から戻ってきた。

宋の技術者である陳和卿(チン・ナケイ)を連れて。

 

陳和卿の挨拶を聞き、このシーンは夢で見たことがあると大興奮の鎌倉殿だったが、泰時は胡乱な目で仲章と陳和卿を見ていた。

陳和卿は鎌倉で大きな船をつくることになる。

 

一方、政子のもとへは丹後局が訪れていた。

 

政子の弱音を聞き、丹後局は語る。

 

「まだ そんな甘えたことを言ってるのですか。いいかげん 覚悟を決めるのです。あの 源頼朝と結ばれたというのは そういうこと。人並みの人生など 望んではなりませぬ」

 

「何のために生まれてきたのか 何のために 辛い思いをするのか。いずれ わかる時が来ます。いずれ…」

 

丹後局の言葉を、微笑んで噛みしめる政子だった。

 

しかし、頼朝と結婚したのが約40年前ということは……義時、現在50代後半?

そりゃあ、黒さ以外に渋さも出てくるわけだ。

 

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鎌倉殿の夢と政子の苦悩 その決断は

 

陳和卿の夢の話を信じている鎌倉殿。

泰時は、源仲章が前もって鎌倉殿の夢日記を盗み見し、陳和卿と謀り、鎌倉殿に信じさせるよう仕向けたのではと疑っていた。

 

それを聞いた義時は、船づくりまでが上皇の狙いだと確信する。

元々造船に反対だっただけに、その思いはより強くなる。

 

義時が政子に、「私の言うことを聞かないと実朝も頼家のようになっちゃうよ」という趣旨の回りくどい脅しをしている頃、鎌倉殿は夢を語っていた。

 

「いずれは私も あの船に乗って かの国へ渡ってみたいと思っている」

 

その時は泰時も一緒、妻の千世も一緒。

 

だが、夢の実現の前に立ちはだかる男がいた。

 

上皇様にそそのかされてつくる船など 必要ござらぬ!」

 

義時はもはや言葉を選ばなかった。

 

鎌倉殿は政子に意見を尋ねる。

政子は義時の意に沿うよう、言葉を選びながら答えた。

 

「結局 兄上と同じではないか。もうよい。船は中止だ」

 

絶望した鎌倉殿は、そう吐き捨てて去ろうとした。

止めたのは三善康信だ。

 

泰時も、造船に協力した御家人と鎌倉殿の絆を示す案を出し、鎌倉殿を留める。

 

三善が船をつくらせてくれと政子に頭を下げる。

 

義時も政子に向き直った。

 

「鎌倉殿にとって何が1番大切か よくお考えいただきたい。尼御台」

 

ここまで来ると、全てが脅しに聞こえてしまう義時の台詞。

 

政子は結論を出せずにいた。

 

本当は息子の好きなようにさせてやりたいが、それが彼の命を縮めるようなことになってはいけない。

 

大江広元に政子は相談をしていた。

 

大江は言う。

 

「あとは 尼御台のお気持ち一つ」

 

「私が決めるのですか? 私は そんな大事を決められるような女子ではないのです」

 

「逃げてはなりません」

 

「逃げたいわよ!」

 

「頼朝様が世を去られて どれだけの月日が流れようと あなたが 頼朝様の妻であったことに変わりはない。あのお方の思いを引き継ぎ この鎌倉を引っ張っていくのは あなたなのです。逃げてはなりません」

 

大江の熱のこもった説得は、政子の表情を毅然としたものにさせていた。

 

「とうに腹をくくったはずなのに 駄目ですねえ……皆を集めなさい」

 

「はっ」

 

最後の返事に至るまで、このシーンの大江は感情表現に満ちていた。

 

恋と呼べるかはわからないが、政子に心酔しているのは確かである。

 

義時の謀略 夢破れ失意の鎌倉殿

 

造船は続けられた。

政子が許したのである。

 

船を見学する鎌倉殿と泰時に、八田知家が予定通り4月に完成すると告げる。

 

と、ここで八田の思わぬ事実が発覚。

若く見えるが、実は三善康信と変わらない年齢だというのだ。

年中胸をはだけていると、年齢不詳になる謎の現象が起こるのか。

 

ある夜、寝静まった船上に時房とトウがこっそりと現れた。

板に書かれた設計図面に、何やら書き足していく時房。

 

この2人で行動するということは、義時の命令なのだろう。

 

やがて4月になり、船は完成した。

 

ところがアクシデントが発生する。

船が重過ぎて海まで引けないのだ。

 

「重さの勘定を誤ったか」

 

わざとらしく義時が呟くと、時房が「そのようですね」と返す。

目論みが成功し、心の中では笑っているのだろう。

 

それぞれ去って行き、場には鎌倉殿と政子、泰時の3人だけが残された。

 

政子は失意の息子に寄り添い、そんな2人を泰時は見つめる。

 

船はその後、朽ち果てた姿をさらけ続けたそうだ。

 

政子の発案で鎌倉殿が形勢逆転 窮地の義時

 

夢と同時に、権威を示す機会も失った鎌倉殿。

 

「母は考えました」

 

政子が鎌倉殿に笑顔で告げる。

 

「あなたが鎌倉の揺るぎない主となる手を」

 

場は転じ、政子、義時、実衣、時房、泰時と、北条の面々を集めた部屋で、鎌倉殿は高らかに宣言した。

 

家督を譲る。鎌倉殿を辞し 大御所となる」

 

「外から養子をとることにした」

 

突然のことに慌てる義時たち。

平然としているのは政子と泰時だけだった。

 

血筋で言えば、京で修業をしている公暁がいると義時が言うと、あれは仏門に入っていて、おいそれと還俗はできないと応じる鎌倉殿。

養子は上皇に願い出て、朝廷に連なる高貴な血筋よりもらい受けると言い切った。

 

義時が黙っているわけがない。

 

「鎌倉殿とは 武士の頂に立つ者のことでございます」

 

「その鎌倉殿を 今後は私が大御所として支えていく」

 

そのようなことを1人で決めてしまってはならないと義時が言うと、政子が息子に助け舟を出した。

 

「鎌倉殿の好きなようにさせてあげましょう」

 

「尼御台…」

 

実衣が北条はどうなるのかと声を上げ、義時がその後を引き受ける。

 

「鎌倉殿は 源氏と北条の血を引く者が務めてきました。これからもそうあるべきです」

 

「北条が何ですか。小四郎 あなたが言ったのですよ。北条あっての鎌倉ではない。鎌倉あっての北条と。まずは鎌倉のことを考えなさい」

 

泰時も参戦する。

 

「執権殿は ご自分の思い通りに事を動かしたいだけなのです」

 

「そういうことではない」

 

「鎌倉は 父上一人のものではない!」

 

「黙れ!」

 

「都の やんごとなき貴族から養子を取る。実現すれば これ以上の喜びはございません」

 

「ありがとうございます」

 

反論の余地がなくなる。

義時は明らかに窮地に追い込まれた。

 

その後、憤然としたまま廊下を歩いていると、行く手には源仲章が待っていた。

 

「鎌倉殿より伺っております。跡継ぎの件 早々に上皇様と相談し しかるべきお人を見つけたいと思っています」

 

癖のある態度で「失礼」と言い、仲章は去って行った。

 

「このままでは済まさん」

 

何しろ頼家を葬った人だから、この台詞は怖過ぎる。

いったい、どんな手を打つのだろうか。

 

などと予想する暇もなく、今度は京から公暁が帰って来た。

 

またしても大きな波乱の予感。

 

さて、公暁はどう出る?

 

北条時政の穏やかな日

 

北条時政、久々の登場である。

 

義時に見舞いを言付かり、泰時が盛綱を伴って伊豆を訪ねたのだ。

 

りくは時政を置いて、京へ帰ったという。

ここの暮らしはりくに似合わないから、「いいんじゃねえか」と他人事のように呟く時政。

 

そんな祖父を見て、泰衡が思わず微笑む。

 

「爺様は お顔が穏やかになられました」

 

「政を離れて久しいが 今が1番 幸せな気がする。力を持つってのは しんどいなあ」

 

何気に深い言葉である。

そのしんどい位置に、今、義時はいるのだ。

 

ナレーションにより、時政はこの後、78歳で逝去したことを知る。

鎌倉を追われて10年後のことだそうな。

 

孫たちとお喋りをする時政の穏やかな笑顔で「つづく」。

 

次回予告

 

次回は 第43回「資格と死角」

 

鎌倉殿「新しい鎌倉殿が決まりそうだ」

上皇「何?」

公暁「鎌倉殿になる所存です」

義時「その時 必ず あの男が立ちはだかる」

義時「許されるはずがないだろう!」

兼子「持ってまいれ」

時房「なっ……なっ……」

仲章「ハハハハハ!」

のえ「少し休みます」

三浦?「真の鎌倉殿にあらず」

政子「この母に お任せあれ」

 

間違っていたらごめんなさい。

 

養子問題、性急過ぎない?って思ってたら、ほら~。

公暁が鎌倉殿になりたいって言ってるよ。

そもそも何故お坊さんになったかという話だが。

う~ん、後はよくわからない。

政子と鎌倉殿、三浦義村公暁、義時の三つ巴になるのかな。

それとも一時的にでも三浦と義時は手を結ぶのか…。

やはり予告だけでは読めない。

 

次回を楽しみにしておこう。

 

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あとがき

 

今回は観ていて考えるというか、勘ぐる部分があった。

 

政子は「鎌倉のため」と言っているけど、結局は息子の実朝のためなんじゃってこと。

出家したからといって公暁をスルーしているのが納得いかない。

 

もうひとつ。

義時は自分のためではなく、やはり息子の泰時のためなんじゃないかと思った。

少なくとも盛綱(鶴丸)を強引に御家人にしたのは、自分のためではない。

泰時の1番の味方だからだ。

 

と思うのだけどどうだろう。

 

まだ真っ黒になりきれていない心の中は、泰時への愛情であふれているのかもしれない。

あんなに可愛がって、男手ひとつで育てた息子だもの。

成長著しく大人になってもまだまだ可愛いはず。

 

まあ、そうだといいな~という希望的観測でもあるわけだけれども。

 

戯れ言はこれくらいにして締めよう。

 

それではまた。

 

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