行きはよいよい帰りは…1時間もかかった徒歩の試練
真上の空 2021年11月10日撮影
ちょっと大袈裟なタイトルになったが、今日の通院の帰りはまさに地獄だった。
久々に根性を発揮した自分を褒めてあげたい。
根性とか言わない方なんだけどね、人生には根性で乗り切るしかない場面もあるのだ。
今日の私のように。
それでは本日の通院の記録、軽いノリでいってみよう。
ブラザーに送迎を頼むつもりが「送」だけに 些細な連絡ミス
ブラザーは確かに言ったのだ、「今日は予定はない」と。
信じ込んだ私はのんびり準備していた。
昨夜は心持ち早く眠り、睡眠時間は約7時間。
私自身はベストの時間にベストのタイミングで準備しているつもりだった。
ところが、なぜかブラザーが焦っている。
徐々に余裕がなくなり、私に文句を言い始めた。
急かされるままに車に乗り、ようやく事実が判明する。
プラザーは、本当は午前中に皮膚科と歯科に行く予定だったのだ。
私があんなにのんびり準備するとは思わず、「予定はない」と言ったらしい。
こちらからすると「先に言えよ!」という話だが、送ってもらっている以上、機嫌を損ねる事態は避けたい。
彼が気にしているのは、私を迎えにくる時間があるかどうかだ。
焦ってイライラしたまま行動させても良いことにはならない。
特に運転は。
「歩いて帰るから気にしなくていいよ」
言ってしまった。
もちろん本気で言った。
大丈夫か? と心配しつつも、ブラザーの声が朗らかになる。
こういう時はわかりやすくて助かっている。
そして私は心療内科へ、彼は皮膚科へと別々の行動になった。
診察は5分もないほどで終わり、採血をし、私は帰途についた。
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痛くないのに歩けない 筋力不足?
例によって、病院近くの店に寄り、和生菓子などを買った。
見せに入った時点で、伝い歩きが必要だった。
もう痛みはないのに、「しんどい」のだ。
どういう風にと問われれば、足を交互に前に出して歩く動作、すべてが苦しくて「しんどい」のである。
私の状態は、筋力が落ちた『フレイル』と呼ばれる状態だと思うのだ。
痛くて歩けない期間が長かったため、筋力が落ちている事実は容易に想像がつく。
本来なら、リハビリから始めなくてはならないのではないだろうか。
要するに、歩けることは歩けるけど、すぐ疲れて足が動かなくなる、といった感じなのだ。
まあ、素人分析はこれくらいにして、店を出てからは本当に地獄だった。
10mくらい必死に歩いては休んだり、時には花壇などに腰かけたりしながら、また必死に数メートル歩く……いつ、家に着くんだろうと思った。
休憩しつつ、スマホで撮影した画像はこちら。
まずは病院近くの紅葉。
いつもより水量多めの小川。
そして遊歩道を埋め尽くす赤い落葉。
葉がある遊歩道の手前は、傾斜のある坂になっていて、夏までは芝の緑で埋め尽くされていた。
と、このように美しい景色を眺めながらだったが、足も気分も重い。
銀杏の大木の下で、また休憩。
電線があまりに密集していたので、天辺付近だけを撮影。
ちょうど、この時、ブラザーから電話が来た。
急がされて出てきたため、私は家の鍵も持っていなければ、杖も持っていなかった。
ブラザーは鍵を隠した場所を教えるために、連絡をくれたのだ。
病院を出てから30分以上は経ち、やっと帰路の半分くらいである。
「家路は遠い」
「うん 気をつけてね」
噛み合っているかどうかは別にして、それぞれ「じゃあね」と言って電話を切った。
彼はおそらく歯科から電話を寄こしたのだ。
私は久々に己の根性を試していた。
腰かける場所もないところでは、柵などにつかまって少し休む。
ちょうどいい石垣にも腰を下ろした。
草で隠れてしまっているが、フェンスの外側に、ちょうど腰かけやすい石垣が続いている。
また歩き出した。
ここからは休憩なしである。
坂を慎重に下り、ちょっと奇麗な光景を見つけたので撮影。
ここはちょうど坂を下った辺り。
また平面になると、恐ろしいくらいに足が出ない。
でも私の根性は昔ながらの力を持ったまま生きていたようだ。
無理でもリズムに乗せて一歩一歩進み、信号のない道路は大股で横切った。
そして、そのリズムのまま、近道の駐車場に足を踏み入れた時である。
そこだけ舗装されておらず、車の脇には雑草がいっぱい。
土の感触だけでも不安定なのに、どちらかの足が雑草に引っかかり、バランスを崩してしまった。
『転ぶ!』と思った瞬間、身体への負担が最小限のコケ方をしていた。
左ひざだけを地面に打ちつけ、両手で転倒を防いだのである。
クラウチングスタートの形に近い。
問題はそれからだった。
幸い、柔らかい土と雑草のエリアだったので、左ひざは無傷。
でも両足が疲労の限度を超えていたせいで、立とうと思っても立てないのだ。
仕方ないので、その格好のまま少し休憩である。
『私は雑草を研究しています』と、心の中で雑草研究家になりきり、それらしく雑草を触ったり、眺めたり。
やがて『イケる』と思える瞬間がやって来て、最後の根性を振り絞った。
立ち上がれた。
結構、立ち上がれるものである。
そこを抜ければ、もう家が見える。
街には正午を知らせる音楽が鳴り響いていた。
まるで、私の生還を祝うファンファーレのように。
最後の1枚は、少し離れた場所から撮った、うちのサザンカである。
これから約3分ほどして、私は無事に家の中に入ることができた。
普通に歩けば10分の道を、1時間以上かけて歩き切ったのである。
この間、根性しかなかったと言っても過言ではない。
それに、私は転んでもただでは起きない女。
こうして壮大なネタに昇華させた。
ネタだけではない。
これを機に、自分なりのリハビリを開始する。
無理せず、足腰をもう傷めないようにしながら。
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診察の内容 アリピプラゾール(エビリファイ)に関して
5分もなかったので書かないつもりだったが、通院の記録だから記しておこう。
アリピプラゾールに関しては効果があることを主治医に伝えた。
ただし、鬱(うつ)自体は現状維持なこともつけ加えて。
あとは薬の処方の話だけで終わってしまったので、記録としては上の2行だけである。
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あとがき
正午過ぎに帰宅し、しぱらく玄関に座り込んでいた。
自分の部屋に戻ったのは20分後くらいか。
しばらくはグッタリしていて、数時間経ても疲労感は抜けず、ただひたすら身体を休めていた。
ブログを書き始めたのは、真っ暗になってからである。
途中で更新プログラムのダウンロードが始まってしまい、終わるのを気長に待ってから再開した。
つまり、今日はこれしかしていない。
無駄とは思わないが、またしても予定がずれてしまった。
ま、こんな日もあるよね。
それではまた。