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山姥の戯言日記

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『麒麟がくる』31回 命がけの説得と殿 キレッキレの光秀

 

第31回「逃げよ信長」感想 光秀 信長 藤吉郎 それぞれの変化 

 

石垣と杉林

 

明智十兵衛光秀(長谷川博己さん)の他に気になった人物

 

いやぁ、今回もあっという間で。

 

光秀に変化が見られた。

木下藤吉郎にも。

 

最初の感想としては、殿(しんがり)の2人の奮闘ぶりをもっと観たかったということ。

では詳しい感想は本文で。

 

  

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徳川家康も参陣! 士気が上がる朝倉討伐

 

既に織田信長勢は若狭まで兵を進めていた。

明智光秀はもちろん、松永久秀吉田剛太郎さん)徳川家康の顔もある。

後は朝倉義景を攻めるだけとなり、信長の号令が轟く。

 

オープニングテーマ明け、早速、摂津春門が登場。

三渕藤英谷原章介さん)細川藤孝眞島秀和さん)兄弟から戦況を聞き、高みの見物の物言いをする。

 

一方で、信長軍は2つの城を落とし、順調に敦賀の領地も手に入れていた。

あまりにも順調に。

 

戦の一休みと、酒に興じる宴の座をはずした光秀は、薄暗い庭に佇む家康に声をかける。

すると家康は意外な昔話を始めた。

 

昔、薬草売りの百姓からもらった干し柿の味を今でも憶えていると。

その百姓売りは、尾張潜入作戦を担った光秀だった。

確かに恐ろしく賢い子ではあったけど、光秀の顔を憶えていたとは。

 

 

風間俊介さん、なんて一途なコメントを。

この大河では、義昭上洛に家康はともなっていなかったことになってるのね。

 

過去映像がインサートされるんだけど、幼少期の家康:竹千代(岩田琉聖さん)の可愛らしいことったら。

 

その時の光秀の言葉から、家康は待つとはどういうことか、耐え忍ぶとはどういうことかを教わったと言う。

 

「今はつらくとも 日がかわり 月がかわれば 人の心もかわります…いずれ 母上に会える時がきます…無理をせず  待つことです…」 

 

そう、あの時のちびっこ家康は人質の身の上が嫌で、母上に会いたい一心で、抜け出すために光秀の薬草のかごの中に隠れていたんだよね。

こんな風に。

 

 

随分前に感じると思ったら、9ヵ月前の放送だった。

懐かしいねえ。

 

立派な武将となった家康は、ずっと光秀が抱えてきた虚しい現実を、同じように思い悩んでいた。

 

「わかります」

 

一言だけ言い、昔の自分を見るかのように、若い家康の背中を見つめる光秀。

そこに久秀が現れた。

 

さすが年の功である。

1つ目の城を奪う時は激戦だったのに、今いる2つ目の城は、まるで「どうぞお入りください」と言わんばかりにあっさり明け渡したように感じると。

 

「 げせぬ……朝倉め  一体  何を考えておるのだ?」

 

そこまで来たら答えは目前じゃん!

と、心の中で叫んだ私だったが、これはお市の方のお手柄の逸話を、光秀に横取りさせるための伏線だったのだと(言い方…)数分後に知る。

さすが光秀愛し松永久秀殿。(違)

 

光秀の厳しく引き締まった表情から、この時は既に、答えが可能性として頭の中に浮かんでいたのだとわかる。

これはリピートしての感想。

 

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お市の方初登場! なればこそじゃ

 

さて、場面は変わって越後の朝倉館。

最近ずっとシリアスでいい感じの朝倉義景と、もったいない扱い(個人的な意見)山崎吉家(榎本孝明さん)が登場。

 

ここでようやく浅井長政(金井浩人さん)の名が出てきた。

 

それにしても家老にも策を教えていないなんて、義景、嫡男毒殺されてから人間不信になっちゃった?

 

「なればこそ……なればこそじゃ」

 

目が据わっている義景の静かな迫力たるや。

 

そして長政が住まう近江の小谷城では、背後から信長を襲おうとする長政と、お市の方の別れのシーン。

確かに長政の言い分を聞くと、先に約束を破ったのは信長ということになる。

 

でも背後を守る約束をしたのは長政。

信長が朝倉を討つ気でいることを知らなかったとは思えないんだけど。

要するに隠居した父親に逆らえなかったのでは? なんて思った。

戦国時代の隠居って久秀もそうだけど、全然隠居してなくない?

 

何にしても大変お美しいお市の方でござった。

  

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織田信長は死んではならぬのです!

 

一夜明け、猛スピードで馬を駆る明智左馬之助間宮祥太朗さん)の姿があった。

久秀から大ヒントをもらった光秀の命で、可能性の1つを探りに行っていたのだろう。

 

朝倉から奪った金ヶ崎城では、織田家家臣や久秀らが朝倉をどう攻めるかで揉めている真っ最中。

左馬之助から文書を渡され、顔色を変えた光秀は密かに議論の場から信長を呼び出す。

 

ここから緊迫した光秀と信長のシーンが始まる。

 

信長は長政に裏切られるなどと露ほども思っておらず、精神的ダメージは膨大。

ダメージは怒りへと形を変え、逃げろという光秀を蹴飛ばすほどまでに逆上する。

 

光秀は命がけだった。

怒り狂い、朝倉を討ちに行くつもりの信長の前に立ちふさがる。

 

しばしの間、無言で睨み合う2人。

 

 

沈黙を破ったのは、信長の言い分を逆手に取った光秀の、力のこもった声と言葉だった。

 

帝から「天下静謐(てんがせいひつ)を」と託された信長の命は、もはや信長1人の命ではないのだと。

大任を果たすまで生きてもらわねばならぬのだと。

 

信長の睨みつける眼から、怒り狂う武将の色が徐々に失せ始める。

 

 

織田信長は 死んではならぬのです!」

 

絶叫するように言い、光秀は額を床につけて土下座をする。

 

「お願い申し上げまするー!」

 

最後は命を絞り出すような必死な声。

 

信長は、頭では光秀の言うことが正しいと判断できたようだ。

力なくゆっくり部屋の中ほどまで戻ると、脱力したようにストンと腰を下ろす。

その動作によってガチャつく鎧は、信長の心のように重そうに聞こえた。

 

「一人で考えたい……先に戻っておれ……」

 

素直に従った光秀が、まだ議論が続く場に戻ると…。

 

白熱する言い争いがピタッと止まるほどの、異様なうめき声が響き渡った。

 

憎しみ。

恨み。

悔しさ。

悲しさ。

惨めさ。

 

負の感情を必死に飲み込もうとする信長の呻きだと、誰も気づく者はいない。

光秀以外は。

 

柴田勝家安藤政信さん)が家来に様子を見に行かせようとしたので、慌てて自分が見てくると言い、光秀が場を去ろうとした時。

 

うめき声が止んだ。

 

しばしの沈黙の後、しっかりした足取りで信長は戻ってきた。

心配げに声をかけた勝家だったが、信長は苦々しくも落ち着いた口調で長政の裏切りを告げる。

 

騒然とする場を一喝して黙らせた信長。

 

「退き戦は 明智 その方らに任せる」

 

「はっ!」

 

「わしは 逃げる」

 

信長はそう宣言すると、さっさと出て行った。

戸惑う面々。

 

ここで退き戦を任された切れる男、光秀の本領発揮である。

 

「松永様! 信長様を!」

 

「おう! 心得た!」

 

「ご一同! 迷うている暇はありませぬぞ!  信長様には 急ぎお立ち退きいただく!  続いて本軍! 采配は柴田殿に!」

 

「承知!」

 

「私は この金ヶ崎に残り 時を稼ぎ 後を追います! おのおの 支度を!」

 

あまりにキレッキレだったので大きな字で書きだしちゃったけど、邪魔だったら申し訳ない。

 

ここで戦国音痴の私の疑問。

金ヶ崎の退き口? で光秀が殿(しんがり)を務めたことは知っていたけど、とっくに信長の家臣になってからだと思っていた。

 

今、ドラマの中での今、光秀ってどういう立場?

 

幕府の人間だから、織田家臣もためらうことなく言うこと聞くの?

 

でも殿(しんがり)って信頼できる強い家臣に与えられる名誉ある役目じゃなかったっけ。

 

信長が高い地位にいるから、光秀を家臣扱いしても自然なことなの?

有識者およびエロい人、時間があったらおせーておせーて。

 

あと、ものすっごく気になったこと。

 

信長が光秀を初めて明智と呼んだ(気がする)。

間違ってたらごめんなさい。

 

緊迫した場面で公式Twitterの染谷翔太さんのコメントを入れたのも、信長のあの眼を見て欲しかったから。

明智呼びといい、なんか意味深~。

 

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木下藤吉郎の悲哀と願い

 

慌ただしく光秀が廊下を進んでいると、庭に藤吉郎がかしこまっていた。

光秀に殿の務めを申し出たのである。

 

  

そこから始まる貧しいが故に犯した罪の懺悔。

光秀はこんなに急いでいる時でも、しっかりと最後まで話を聞く。

 

芋を病気の妹が食べたとしても、亡くなっていたかもしれない。

それでも拭えない罪悪感に藤吉郎は長年苦しんできたのだ。

こんな浅ましい自分は生きる価値があるのかと。

 

地べたを這いまわる虫を手に乗せて見せ、こいつは羽根があるのに飛ぶことを知らない、自分と同じだと。

 

「わしにも羽根はある! わしは飛ばぬ虫で終わりたくない!」

 

これはすごいわ。

罪悪感に圧し潰されることなく、過去の罪もすべて受け入れた上での上昇志向。

信長より恐ろしく感じる理由が少しだけわかった気がした。

 

光秀は殿がいかに危険な役目で、命を落とし兼ねないと厳しく言っても、藤吉郎の気持ちは変わらなかった。

 

「死んで名が残るなら……この藤吉郎 本望でござる!」

 

 

佐々木蔵之介さんが仰るように、今までの秀吉とは違う一面を知ることができた。

 

一度抱え込んでしまった闇は一生消えない。

このドラマでは描かれないだろうが、晩年の秀吉を思うとせつなくなる。

 

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金ヶ崎の戦 光秀が悟ったこと

 

信長が浅いの領地を避けて退却する間、光秀と藤吉郎は最後尾で敵と戦っていた。

実は私が楽しみしていたシーンの一つでもある。

本当は2人だけではなかったらしいけど。

 

期待していた分、短くあっさり感じてしまったのかもしれないが、主人公の見せ場にはもう少し時間を割いて欲しいと思った。

 

それにしても明智軍の鎧兜のカッコよさ。

 

  

まあ、明智軍と言っても名前を知っているのは光秀と左馬之助だけなんだけどね。

藤田伝吾徳重聡さん)~、早く光秀の家来になって~。

 

さて、殿の明智主従は夜の草むらに隠れて休憩中。

ここで光秀が左馬之助に語る。

 

今まではなるべく戦はせぬ、無用な戦はさせぬと思ってきたが、今回の戦ではっきりとわかったと。

 

「そんな思いが通るほど この世は甘くはない

 

高い志があったとしても このうつつの世を動かせる力を伴わねば 世は変えられぬ

 

「戦のない世を作るために 今は戦をせねばならぬ時なのだと

 

声までが別人で、淀みのない透き通った音ではなく、苦し気に喘ぐように出てきた言葉の数々。

これが戦国時代の現場の声なんだろうな…と思いつつ聞いた。

 

それは長年に渡り光秀が悩み続けた思いへの答えでもあり、家康に問われた答えでもあった。

 

光秀は世を動かす力を持とうとするのだろうか。

このドラマを観る限り、本能寺の変はそういうことではない気がするんだな。

 

なんか夜中に短いスポット…5秒くらいだったかな、寝ぼけてたから映ってたのが光秀かは確信がないんだけど、1人の兜を被った武将の周りが突然真っ暗になって、武将は何やら絶望に近い驚愕の表情。

そして文字で「終わりの始まり」って。

 

う~ん…不確かな情報なのでここまでにしとこう。

 

とにかく光秀が悟ったのは、戦のない世にするために戦は必要で、今は戦をすべき時だってことね。

それなら、本能寺の変すべき戦に入るのかもしれない。

 

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夏の約束

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その頃、京の二条城では春門が将軍足利義昭を上手いこと言いくるめていた。

春門の言うことを何でも鵜呑みにしてしまう義昭。

 

そして次は駒が待つ部屋へ。

信長のやり方が気に入らないのはわかるけど、以前の光秀以上に夢見過ぎ。

「戦のない世にする」って言って駒ちゃん喜ばせてるけど、この公方様、本当に自分ならできると思ってそうなところが怖い。

 

政治の大事なところは春門に任せっきりだし、藤藤兄弟は将軍教育何もしてなさそうだし~。

 

将軍の「立場」だけに自覚が芽生えて、このお方も変わりつつある。

駒ちゃん、頼むから早く離れてくれ。

 

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麒麟の言葉と笑顔の信長

 

光秀がやっと無事に京に帰ってきた。

 

二手に分かれ、先に帰っていた藤吉郎との再会を喜んだのも束の間、藤吉郎は泣き崩れてしまう。

光秀とともに殿を務めたことを誰も信じてくれないと。

藤吉郎、嘘つき呼ばわりまでされて不憫なこと、この上なし。

 

 

怒った光秀は酒盛りをしているらしき織田家臣たちの元へ急ぐ。

 

突然現れた光秀にねぎらいの言葉をかける面々、まず盃を置けよ。

姿勢を正したのは柴田勝家だけ。

 

光秀は藤吉郎がいかに立派に殿を務めたかを一気にまくしたて、最後に強烈な台詞を放つ。

 

「誰のおかげで その酒が飲めると お思いか!」

 

スカッとしたね。

なんと気高く美しい啖呵であろうか。

勝家が何か言いたそうで、それが言い訳じゃなさそうで少し気になったけど。

 

さっさと戻ってきた光秀に礼を言う藤吉郎。

気を落ち着けるように一呼吸おき、光秀は信長のことを尋ねる。

 

藤吉郎の話によると、帰ってから寝所に引きこもり、誰とも会おうとしないと。

でも光秀が行ったらあっさり部屋に入れた。

 

信長は悩んでいたのだ。

帰蝶川口春奈さん)への文に「負けた」と書くのか、坂東玉三郎さん)にはどう申し上げたらよいのかと。

真面目な顔のまま、光秀が座り直す。

 

光秀は今回の戦を負けとは思っていないと言った。

なぜなら織田信長が生きているから。

生きているなら次がある、とも。

 

そして麒麟の話を。

 

信長が「存じておる…」って言ったんだから、誰から聞いたか確かめてよ~、と思ったけど、おそらく父上か、帰蝶であろうな。

 

光秀が京へ逃げ帰ってくる途中、麒麟の声を聴いたとか言い出した。

訝しみながらも、何と言っていたか訊いてみる信長。

 

信長には次がある と」

 

最初は小さな笑い声が、次第に大きな笑い声になる。

光秀も一緒に笑っていた。

ああ、この関係が永遠に続けばいいのに。

 

いや、その前に光秀は家臣じゃないから。

本能寺まで家臣にならなかったら面白いけど、佐々木蔵之介さんのコメントにあったように、いつかはライバルになるんだもんね。

 

「次か…」

 

陶酔したように笑顔で信長が呟き、光秀が微笑んで頷いたところで「つづく」。

 

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次回予告とあとがき

 

第32回は「反撃の二百挺」

義昭「戦は負けだな」春門「もはや信長ごときは無用かと」

光秀「お言葉にお気をつけくだされ!」宗久「鉄砲300挺を納めよとは」

光秀「では200挺頂けませぬか?」順啓「200挺…?」

東庵本願寺がある」光秀「仏は重うございませぬか?」信長「重いぃ!」

義昭「信長があれほどもろいとは夢にも思わなんだぞ」

家康「公方様はああ見えて食えぬお方じゃ」

 

やったー、来週こそ筒井順啓駿河太郎さん)が登場!

光秀は鉄砲調達に奔走し、信長は仏が重くてキレて、義昭との関係は悪化?

最後の家康の台詞が気になる。

駒のこと光秀に教えちゃう?

 

予告に関しては以上。

 

今回の総括

  • 光秀が悟った
  • 光秀がキレッキレ
  • だから信長に蹴飛ばされても体勢が崩れない
  • 変わらぬ久秀の光秀愛
  • 大人になってもどこか可愛い家康
  • 死ねなくなった信長
  • 闇を抱えつつも不憫な藤吉郎
  • 光秀の立場ってどうなってるの?
  • 全然隠居してない隠居たち
  • 左馬之助……いや、もう訊くまい 

 

冗談はさておき、左馬之助は立派に光秀の右腕となった。 

それではまた。

 

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