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山姥の戯言日記

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『麒麟がくる』30回 帝:坂東玉三郎さんの神秘的な存在感

 

第30回「朝倉義景を討て」感想 信長、正親町天皇に拝謁

 

紅葉

 

明智十兵衛光秀(長谷川博己さん)の他に気になった人物

 

まず一言。

 

義昭、何してくれてんだよ! え?

 

女好きの木下藤吉郎佐々木蔵之介さん)要注意と思っていたが、とんだ伏兵が潜んでいたもんだ。

 

では、この勢いで本編の感想に突入致す!

 

 

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公方様がお待ちかね!?

 

最初のシーンは光秀の旅支度から。

密かに「明智左馬之助間宮祥太朗さん)どこ行った?」と思っていたら美濃にいたと。

立派になって…ところで嫁はもろたんか?(しつこい疑問)

 

そして藤吉郎登場。

信長の思惑について探りを入れるが、光秀は知らぬふりを通す。

 

それにしても、強飯とごぼうとタコの煮物って美味しそう。

強飯っておこわのことらしい。

おこわもごぼうも私は大好きだ。

 

廊下を進む光秀、今度は駒とばったり。

駒ちゃん、髪型……普通の女の人になっちゃった。

それとも公方様と会うから?

 

「公方様が…お待ちかね!?」

 

光秀の驚き方が面白い。

ここでオープニングテーマ曲。

  

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義昭、駒にアプローチ…そして…

 

義昭に金銭を献上する駒。

丸薬に「芳仁丸」と名前をつけたようだ。

 

芳仁ベンガルさん)はもうこの世にいないのかなぁ。

駒に丸薬作りを教えてる時点でもう息も絶え絶えって感じではあったけど。

あれっきりっていうのはなんかもったいない気がする。

 

まあ、それより義昭よ、義昭。 

ウィスパーボイスで弱音を吐いておいて、心配そうな駒にいきなりアプローチ。

要するにお忍びデートのお誘いじゃないのさ!

 

蛍を見て嬉しそうな義昭の顔を窺い、笑顔になる駒…。

優し過ぎるのよ、駒ちゃんは~。

深入りしちゃダメよぉ~。

 

そりゃ春門が呆れるのも当然だわ。

初めて幕府の魔物に同意したわよ。

  

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帰蝶と奇妙丸 「朝倉をお討ちなされと」

 

さて、美濃に帰郷した光秀、まずは松永久秀吉田剛太郎さん)と再会。

なるほど、信長があちこちから名器を召し上げたのは、戦にかかるお金のためだったのか。

というか、将軍の御座所の城を建てた費用は信長持ちだったのか?

それ、幕府が負担するとこじゃないの?

謎だ。

 

久秀とともに呼び寄せられていた藤英も登場し、信長が朝倉義景ユースケ・サンタマリアさん)と戦をすると明言したことを告げる。

久秀は信長寄りの反応を示すが、藤英は違った。

将軍になる前の義昭一行が義景に世話になったため、ともに戦うわけにはいかないと信長に返したと。

 

「戦に加わるには大義名分が必要」

 

藤英ははっきりそう言ったぞ~。

私は確かに聞いたぞ~。

 

その後の久秀。

 

「やるなら 信長殿お一人でどうぞ… そういうことか」

  

藤英ではなく光秀の顔を見て言う。

さあ、どうする? といった風情は面白がっているようでもあり、なかなか本心の見えない人物である。

 

信長に呼ばれて部屋を通された光秀を待っていたのは、9歳になった奇妙丸(柴崎楓雅さん)

信長の嫡男である。

信長が座す場所に堂々と座り、微動だにせず光秀を真っすぐ見据える姿は、子どもながらもなかなかの風格だ。

 

光秀が戸惑っていたのも束の間、帰蝶が奇妙丸を呼びに現れた。

ひっさびさ登場の帰蝶、相変わらず美しい!

 

 

川口春奈さんって声もいいんだよね。

個人的な好みだけど、無駄な響きがないの。

役柄もあるんだろうね。

すっかり母親になった大人の貫禄もばっちり。

 

信長は庭にいると言われ、部屋を出ようとした光秀だったが、足を止めて帰蝶を振り返った。

 

そして問う。

 

帰蝶様は 朝倉との戦をどう思われますか?」

 

光秀の気持ちにちょっと複雑なものを感じた。

単に才女の意見を聞いておきたいだけでなく、身内(従兄妹)として慮っている部分もあったような気がして。

 

しかし、亡き斎藤義龍伊藤英明さん)の子で、美濃を追われた龍興までが越後に出入りし、義景と接触していたとは。

 

既に国境では小競り合いが始まっていると。

もう待ったなしの状況ではないか。

 

やっと落ち着いたばかりの京の心配までし、帰蝶は信長に言った言葉を明かす。

 

「朝倉をお討ちなされと」

 

小気味いい台詞だ。

実際、義景は美濃を取るつもりでいるから、戦は避けられないんだよね。

 

強敵の朝倉軍にどうやって勝つか、それを考えるしか道はない。

 

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たたけば門は開かれるやもしれませぬ

 

庭で鷹に餌やりをしていた信長は、義景に勝ついい手はないかと光秀に問う。

 

すると、光秀は京を発つ日に見た御所の塀が修繕されていて、直したのは信長だと聞いた話を持ちだす。

結論への導入部ね。

 

前回、私は信長が帝を軽視しているように思ったが、勘違いだったようだ。

父上への供養と思って、とか、結構いい行いもしてたんだね、信長。

 

次に光秀は、昔読んだ書物の話を始めた。

その話、どこかで聞いたか読んだことあるな~と思いつつも、信長の背後に映る鷹が可愛くてしょうがなかった。

 

毛をぷく~っとさせて凄くリラックスしてるの。

間違っても信長のちょんまげを突っついたりしなさそうなくらい。

今まで出てきた鷹で1番可愛かったなぁ。

 

で、信長はいつかも話していた幼い頃の父とのやり取りを思い出し、ハッとする。

光秀が言わんとしていることを理解したのだ。

 

帝から勅命をいただけば大義名分が立つと。

 

ただし、帝が認めなければ信長一人の戦になる。

 

「賭けだな…」

 

そう呟き、帝への拝謁がかなうか案じる信長に、光秀は確信を持って返す。

 

「あのように南の御門をお直しになったのです…たたけば門は開かれるやもしれませぬ」

 

笑顔で納得し、信長は粋なはからいを見せる。

光秀の妻子を呼んだと。

 

とても嬉しそうな可愛い笑顔になり、廊下を走っていく光秀。

全身から恋しさがあふれ出ていた。

 

そして光秀はやっと妻子と再会。

駆け寄る娘の(平尾菜々花さん)と、たま竹野谷咲さん)

少し後ろに控える妻の熙子、更に藤田伝吾徳重聡さん)もいた。

 

改まった熙子が、自分たちを京へ呼んでほしいと願い出る。

一旦は首を横に振り、悩んだ光秀だったが、熙子の切実な表情を見て承諾した。

嬉しそうな二人。

 

「伝吾を守りにつければ…」 

 

伝吾、責任重大。

 

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摩訶不思議な町医者と禁断の恋

 

場面は京へ。

碁を打つ指のアップから始まったんだけど、まさか帝と東庵先生とは…。

帝ってこの方よ、正親町天皇

 

 

駒は将軍と元々顔見知りで、東庵先生は帝?

しかも信長にどう対処すべきかとか訊かれてるし、東庵先生って何者?

ただのギャンブル好きの町医者じゃないよね、こうなると。

伊呂波太夫尾野真千子さん)より接点あるじゃん!

 

公家衆の知り合いが多いことは描かれてたけど、帝までとは誰が思おうか。

だってさ、帝に仕える医者とか他にいるんだよね? こういう時代って。

世を動かす人にアドバイスとか、とんだフィクサーだよ。

  

短い場面だったけど、めっちゃ衝撃的だった。

 

そして更なる衝撃が!

義昭と駒のシーン。

初めての蛍デートからだいぶ経つから、もう何度目かのデート帰りなんだろうか。

会話を聞く限りはそのようだった。

 

 

滝藤賢一さん、仰ることはごもっともなんだけど…いや、演者さんじゃなくて義昭よ、義昭!

そこは一線引いておかなきゃなんないところでしょ~!

 

駒ちゃんも流されちゃだめだって~!

ああ…もう、これだからウブ同士の恋愛って……。

 

また駒が泣くことになるの確定ね。

 

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あやし美し春爛漫

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神秘的な存在感と古き友の毒

 

破格の扱いで、信長はとうとう帝の拝謁に。

廊下をしずしず歩く信長の背後に舞う桜の花びらが奇麗。

 

 

こっちまで緊張するシーンだった。

無言なだけ余計に。

 

ここで正親町天皇を演じる坂東玉三郎さんのインタビューを。

 

 

演出も相まって、人なのに人ではないような神秘的な存在感だった。

もうちょっと観せてくれてもいいのに~。

 

まあ、光秀のとこに急いで帰ってきた信長から話を聞こう。

でもどうして光秀だけ?

発案者だから?

ん…ま、いっか。

 

半ば茫然と余韻に浸りつつ、帝に褒められたと子どものような笑顔を浮かべる信長。

感動を隠さず、帝から言われた言葉を一つ一つ、宝物みたいに光秀に言って聞かせ、最後に勅命をいただいたことを報告する。

 

光秀まで心震えるような表情に。

 

場は一転して越前の一乗谷

義景に春門からの文が届いた。

すっかり面白くなくなった顔で、義景は確かに言った。

 

「摂津殿は わしの古き友じゃ」

 

えええ、春門って友だちいたの?

い、いや、そこじゃない。

義景、春門のこと信用しちゃってるの? だ。

 

シリアス・ユースケ・サンタマリ~ア~、やっぱ好きだわ。

それにしても榎本孝明さんの使い方、もったいなくない?

 

忙しなく場面は変わり、今度は京の二条城へ。

義昭、春門、藤英に対面する光秀。

 

「幕府も総出で出陣すべし」

 

との信長の言葉を伝える。

が……。

 

義昭は吉報を待つだけで、お得意の「後は任せる」で退場。

春門は想像がつくけど藤英はどう言うか? と思ってたら、最終的には朝倉と戦うことになり、不承知とのこと。

 

大義名分があれば云々言っていたのに、勅命に幕府が一人も動かんとは。

それでも義景に畿内を治める度量はないと食い下がる光秀に、春門が「三渕の奸計」を暴露。

ちゅどーん! と喰らった顔になる光秀であった。

そりゃそうだよね。

 

そして毒を用意して運んだのは春門の元家臣だと。

とんだ友を持ったもんだね、義景よ。

一緒にチュー太郎様を探してあげたりしてた愛しい嫡男毒殺に、春門も絡んでたんだってよ~。

 

ある時は敵、ある時は味方みたいな有毒な風見鶏ってとこかね。

 

 

  

 

谷原章介さんはこう仰ってるけど、藤英に春門が使えるもんかな。

その毒殺の一回きりで終わりじゃない?

 

討論としては勅命に従わない理由になってない気がしたんだけど、ショックのせいか光秀は黙ってしまうんだよね。

話の筋道おかしいのに。

 

幕府は将軍を守るためにしか動かないって言ってるようなもん。

 

春門が憎たらしい口調で京を一歩も出ないと言って去った後、 今度は藤英が、

 

「この戦は気乗りがせぬ…わたしの弱さのせいかもしれぬ」

 

 

とか言っちゃって~。

結局は信長が負ける気しかしないんじゃないの?

まあ、どっちにしても勝った武将の上洛を待っていればいいってさ。

 

「出陣じゃ!」

 

信長の掛け声で一気に最高潮に。

最後に光秀が映ったけど幕府のお役目辞職してきたのか?

 

なんて考える暇もなく「つづく」の文字と怒涛の予告が!

 

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次回予告とあとがき

 

第31回は「逃げよ信長」、待ってました!の回。

 

光秀がすごい迫力織田信長は死んではならぬのです!」

信長「逃げることなどできぬ!」光秀「命と引き換えになりますぞ!」

藤吉郎「本望でござる」信長「目障りじゃ!どけぇ!」 

光秀「お願い申し上げまする!」義昭「信長殿の負けじゃ」

家康「何のために戦うのでしょうか」久秀「なにっ?」

左馬之助?「十兵衛様…」「公方様は…」義景「長政じゃ」

長政?「これより出陣いたす」信長「ううう~~!!!」

光秀「大きな国ができれば 平穏が訪れ 麒麟がくる

 

いくら盛り上がる回の予告だからって詰め込み過ぎ。

お市の方っぽい人もいたような…。

家康風間俊介さん)がいたってことは菊丸(岡村隆さん)も出るかな。

 

予告に関しては以上。

 

今回の総括。

  • ねねのおこわが食べたい
  • 義昭~~~!!!(怒)
  • 帰蝶、美しい
  • 鷹、可愛い
  • 嬉しそうな光秀と信長も可愛い 
  • 帝、ミステリアス
  • まさかの毒毒コンビ
  • 伝吾、頑張れ
  • 左馬之助、嫁は?

 

義昭・駒スキャンダル以外には光秀がほぼ絡んでいて面白かった。

予告の信長逆上しっ放しで久々にゾクゾクきそう。

でも藤英の闇っぽいとこも気になってきた。

長々と書いたわりにまとまらなくて申し訳ない。

 

それではまた。

 

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