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山姥の戯言日記

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PayPay銀行のトークンアプリと怪談『揺れる黒髪』

 

PayPay銀行のトークンアプリについて 今日の短編は怪談

 

今日の青空と雲

今日の青空 2021年8月11日撮影

 

昨日、今日と風が冷たい日が続き、日中の気温も低く、寒く感じる。

まるで秋のようだ。

 

ブログの方は、夏休みの自由研究がまったく思い出せず、お題の参加は無理。

遊んでいた思い出しかない。

 

そのような次第で、今回は身近な話題から記そう。

 

  

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PayPay銀行のトークンアプリがダウンロードできない?

 

ブラザーがPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行に口座を作ろうとしていた。

申し込みが済んでカードも送られてきたのだが、その先が問題。

 

トークンアプリなるものをダウンロードして、登録が終わると口座開設となるのだが、そのアプリは彼のスマホに対応しておらず、ダウンロードができないというのだ。

 

私も口座を持っているが、ジャパンネット銀行時代にパソコンで申し込み、トークンはカード型のものが送られてきた。

今でもそのトークンカードを使用している。

 

ちなみにトークンとは、本人認証のために一度だけ生成するワンタイムパスワード機能のことをいう。

メールで送られてくる形式もあり、取り引きなどの際には必ず必要となる。

カード型だと、自分でポチっと押すと、ワンタイムパスワードが表示されるのだ。

 

ブラザーがネットで調べたら同じような人がたくさんいて、中には口座開設を諦めた人もいるらしい。

 

それなら「ヘルプ」を見てみれば? と提案。

が、彼曰く「そのヘルプがわからない」とのこと。

じゃあ「問い合わせ先に電話」と再提案すると、電話も繋がりにくいらしいと煮え切らない返事。

 

その上、スマホを最新のものに替えないと口座開設できないのかと、あり得ない疑問を口にする。

 

スマホ画面ばかり見ている彼に、カードを送ってきた書類を見るよう促した。

「カスタマーサポート?」と問い合わせ先を見つけたようなので、今度は電話をするよう促す。

 

電話は一発で繋がり、事情を話すと、カード型トークンを送ってくれるという話で一件落着した。

 

彼のスマホは5年前に買ったもの。

5年経つとそんなに不便になるものなのか?

私のスマホは最新の機種らしいが、たった5年で「古い機種」になるということか。

あんなに高いのに冗談じゃない。(払ってないけど)

 

まあ、今回は口座開設の話なので、めでたしめでたしである。

 

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短編小説 怪談『揺れる黒髪』


 それは10年以上前、私がある飲食店に事務員として勤めていた頃の話です。

 

 厨房からつながる廊下には、食材倉庫、スタッフのロッカ―ル―ム・休憩室が連なり、事務室は1番奥にありました。事務所の扉は基本開けっぱなしで、厨房のスタッフも気軽に出入りができるようになっていたのです。

 

 仕事に慣れ始めた頃、私はあることが気になるようになりました。目の端に、開けた扉の奥で動くものが見え、ハッとしてそちらを見ると誰もいない……そんなことが何度か続いたのです。

 

 でも、誰もいないのだから気のせい、仕事で目が疲れているのかもと自分を言い聞かせ、忙しい仕事に没頭することで不気味さを紛らわせていました。事務所にはもう1人、先輩女性事務員がいたのですが、彼女は何も気づいていない様子です。

 

 しかし、その現象が止む気配はなく、ある日、私はいつもと違う行動をとりました。すぐにパッと顔を向けず、目の端に全神経を集中します。顔の向きはそのままで、徐々に目だけを動かしていったのです。

 

 そして私の目がとらえたのは……長い髪の毛でした。

 

 顔も身体も見えないのに、長いストレ―トヘアの端だけがゆらめいて見えたのです。まるでそよ風になびくように。

 

 女性だと思ったのは直観です。扉の陰に消えてしまいそうになったので、私は我慢できずにそちらに顔を向けました。やはり誰もいません。女性がいたところまで行ってみましたが、ほぼ直角に開いた扉と壁の隙間は10センチもないのです。どんなに痩せた人間でも隠れるには無理がありますし、実際に隙間には何もなかったのです。

 

――この世のものではない…それさえはっきりすれば、あとは無視をすればいい。


 私は霊感の強い親友の言葉を思い出していました。怖がったり騒いだりすると、余計に近寄ってくるどころか、他のものも呼んでしまうことがあると。

 

 怖くないと言えば嘘になりますが、親友が言ったような状況は避けたいものです。それからは、目の端にあの長い黒髪が映っても、顔を向けなくなりました。怖くない、怖くないと心で唱えつつ。


 しばらくは、それで済んでいたのです。

 

 それなのに、ある日、新たな現象が起きてしまいました。

 

 事務室に誰かが入ってきて、顔を上げると誰もいないのです。私は思わず先輩に尋ねました。


「今、誰か入ってきた音がしませんでした?」


彼女は集中していた書類から私に視線を移し、ポカンとした顔で室内を見回します。


「何も聞こえなかったけど…やだ、変なこと言わないで。私、怖がりなんだから」
「すみません…勘違いですね」

 

 確かに「音」というには、あまりにもかすかなものでした。擬音にすると、「スッスッスッ」という感じが1番近いのですが、そこまではっきり聞こえたわけではありません。むしろ気配とか、圧と言った方が近い気もします。

 

 その現象はしばらく続きました。近寄る気配は、いつも書類に集中して顔を下げている時でしたので、私は気づかないふりをして顔を上げなくなりました。

 

 そうしてやり過ごしていた、ある日の昼休み、5つ年上の調理師が事務室にやってきました。管理職でもあるので彼のデスクもあるのですが、なぜか入り口付近の応接セットに向かい、長いソファにどっかりと腰を下ろします。厨房やホ―ルスタッフと私たち事務員の休み時間は異なります。先輩はちょうど仕事で銀行へ行っていたので、事務室には私と彼の2人だけでした。

 

 彼は雑誌を眺めていたので、私は私で仕事に集中していました。

 

 しばらくすると、彼は明るく私の名前を呼びました。普段とはちょっと様子の違う声に、私は慌てて返事をします。

 

「は、はい? 何でしょうか?」
「あそこに髪の長い女の人いるよね?」


 いつも目の端でとらえていた場所を指さされ、思わず無言でうなずいてしまった私です。


「いるんだけどさ、パッと見ると消えてんだよねぇ」

 

 同じものを見ている人がいたと、ホッとする部分もありましたが、私には複雑な気持ちがありました。なぜなら…。


「ねえ、顔見てみたくない? 美人かブスか」


 怖がっていないどころか、平気で茶化すように言う彼。その感覚は、完全に私とはずれています。普段は明るく頼れる存在ですが、大事な何かが抜け落ちているように見え、私はあまり彼を良く思っていませんでした。


「あの、こういう話はあまり茶化さない方がいいと思うんですけど」
「え、なんで? 美人かブッサイクか、これってめっちゃ重要なポイントじゃん」


 足を組み替え、私の方に身を乗り出す彼。


「重要なポイントって、いったい何を……」


 私はそれ以上、言葉を続けることができませんでした。

 

 身を乗り出した彼の隣で、長い黒髪が揺れたのです。

 

 怪訝そうに私を見ていた彼は、私が呆れて絶句したと思ったようでした。

 

「そんな真面目なだけじゃモテないよ~」

 

 また雑誌に目を移し、彼は背もたれに寄りかかろうとします。

 

――女性の顔が見えてしまう!

 

 恐怖しかなく、私は固く目を閉ざしてうつむきました。目を閉じると、尚更はっきりと感じます。彼の気配と、彼の隣にいる女性の気配を。

 その時、スタッフと挨拶を交わす先輩の声が、廊下から聞こえてきました。銀行から帰ってきたのです。


「ただいま~」
「お疲れ様です!」


 私は安堵の声で迎えました。彼がいる方向が見えないよう、書類を不自然にかざしながら。


「なぁに、それ?……あれ? 顔色悪いわよ、大丈夫?」
「え、そうですか? 全然大丈夫ですけど」

 

 無理に笑う私の顔から、先輩の視線はソファの彼に移りました。実はこの2人、仲が悪いことで有名なのです。

 

「ちょっと、あんた! いじめたんじゃないでしょうね?」
「そんなわけねえだろ。怪談してたんだよ、か・い・だ・ん」
「また…事務室じゃ怪談禁止って言ったでしょ! 私がいなくても絶対禁止!」
「うるさくて本も読めねえよ。おばさんはコリゴリ、若くて美人の幽霊に憑りつかれてえなぁ」

 

 失礼な言い草で、事務室を出ていく彼。私はやっと書類を机に戻しました。でも先輩の怒りはまだ収まりません。

 

「ねえ、本当に大丈夫? もしパワハラとかモラハラ――」
「大丈夫です」
「もう! あんなやつ、怨霊にでも憑りつかれればいいのに!」
「大丈夫です」


――もう憑りつかれてますから。


最後は心の中で呟きました。

 

私は一生忘れないでしょう。


固く目を閉じる寸前に見た、口角の上がった真っ赤な唇を。

 

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あとがき

 

前回の怪談に続き、未完成なままの怪談を掲載した。

今日、ブログ用に書いていた怪談がシャレにならないくらいヤバ目になってしまったので代打。

Googleに「NO」と言われそうな血生臭いものになってしまったのだ。

 

そういう作品は本に載せるつもり。

怪談が苦手な方には申し訳ない。

日々精進して様々なジャンルに挑戦してみる。

 

ちなみに大見出しに「今日の短編」と書いたが、毎日掲載しているわけではない。

書けたら載せる、という程度の更新である。

 

それではまた。

 

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