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山姥の戯言日記

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正月時代劇 いちげき 感想 百姓が侍になって大活躍! 一撃必殺隊!

 

『いちげき』宮藤官九郎脚本 染谷将太主演の青春活劇ストーリー!

 

正月時代劇 いちげき

 

1月3日夜9時から放送されたNHKの正月時代劇 いちげき。

 

斬新でとても面白かったので、今回は感想を書いてみようと思う。

 

尚、ドラマはオンデマンドで配信中。

 

見逃した方は是非こちらでご覧いただきたい。

 

www.nhk-ondemand.jp

 

 

ささやきごと

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主なキャスト

 

丑五郎(ウシ) 染谷将太さん

 

島田幸之介 松田龍平さん

 

市蔵(イチ) 町田啓太さん

仙太(セン) 岡山天音さん

和三郎(ワサ) 塚地武雅さん

米吉(ヨネ) 高岸宏行さん

梅吉(ウメ) 細田善彦さん

千代松(マツ) 上川周作さん

 

和田六郎 工藤阿須加さん

キク 伊藤沙莉さん

ソノ 西野七瀬さん

 

伊牟田尚平 杉本哲太さん

相楽総三 じろうさん

益滿休之助 奥野瑛太さん

 

勝海舟 尾美としのりさん

 

講談 神田伯山さん 

 

あらすじ

 

小説『幕末一撃必殺隊』を原案にしたコミック『いちげき』を原作に、幕末期、江戸を騒がせていた勤皇浪士を自称する者や薩摩藩士による御用盗に対応するため、農民を集めて結成された特殊戦闘部隊「一撃必殺隊」の活躍を描く物語。

 

舞台は大政奉還直後の江戸。

 

徳川滅亡を図り江戸城下でろうぜきの限りを尽くす薩摩藩士に対し、大規模な戦争を避けたい勝海舟会津藩の武士でも庄内藩の武士でもなく「村の力自慢」や「大男」、「村一番の速足」や「機転の利く小男」などバラエティーに富んだ百姓たちを寄せ集め、私設部隊を秘密裏に立ち上げる。

 

多額の報奨金を目当てに集まった丑五郎(染谷将太)や市造(町田啓太)ら百姓たちは、初めて握る刀に動揺しながらも、元新選組隊士の島田幸之介(松田龍平)に特別な訓練をうけ、日に日に成長。

 

そして初陣。雄たけびとともに威勢よく出陣した百姓軍団の彼らには「一撃必殺隊」という名が付けられた。

 

引用:正月時代劇 いちげき - NHK

 

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いちげき 感想

 

メリハリのある講談師 神田白山さんの語り口が、テンポよくて心地いい。

 

キャストで特に素晴らしかったのが染谷将太さんと松田龍平さん。

お2人とも存在感があり、演技に関しても文句の付け所がない。

 

白山さんの語りに乗せられ、キャストが登場すると、あっという間にドラマの中に引き込まれた。

 

4つのパートに分けられていたので、それぞれ感想を書いていく。

 

第一幕 発端

 

時々現代風になる台詞が面白い。

 

クソ侍「手討ちに致しちゃうぞ~」

 

ウシ「手討ちに致されちゃうべ~」

 

キレもある。

 

ワサ「ダンゴムシだ」

 

島田「百姓の分際で 武士に逆らうんじゃねえよ バカ」(棒読み風に)

 

島田「臭!」

 

島田「おい そこのきったねえの。お前だよ エテ公」

 

おっと島田ばかりになりそうだ。

侍だけに百姓相手は容赦ない。

 

百姓チームは基本、おっとりとのんびりした喋り方だけど、やはりいちいち面白いのだ。

 

ウシ「うんこらしょ!」

 

ヨネ「うんこらしょ!」

 

ワサ「ダンゴムシだ」

 

試験に合格したウシ、ヨネ、イチ、マツ、セン、ウメの6人に、いつの間にかちゃっかりとワサも加わり、百姓チームは7人に。

 

試験に合格したものの、「キナ臭え」と思い悩む頭のいいウシ。

侍になりたいイチと喧嘩になるが、その喧嘩が互いの頬をつねるだけというのが可笑しい。

 

そして彼らの世話をする、チャキチャキの江戸っ子女子 キクの登場。

 

キク「食べんの? 食べないんでしょ?」

ウシ「食いたぐねえが 食わねえどは言ってねえ」

キク「どっちよ? 片づけて早く帰りたいんですけど」

ウシ「腹は減ったが 食うに食えねえ事情があるだ。察しろ」

キク「わかんない。私 あんたじゃないから」

ウシ「どっちかといえば 食うだ。いずれ食うだ」

キク「だったら ベラベラ喋ってないで さっさと食え 田舎モン!」

 

ここのウシとキクのやり取りが好きだ。

 

でもこの調子で書いていると超大作の感想になってしまう。

 

ここからは感想をズバッと短めにいこう。

 

勝海舟が鬼のようなことを軽い口調で言うのが面白い。

半月かけて訓練するはずだったが、防御などを省き、百姓チームは刀のよけ方も知らずに6日で訓練を終えることになる。

 

いよいよ旗揚げだ。

その名は「一撃必殺隊」。

 

その瞬間から彼らは侍になり、島田はこう言い渡す。

 

島田「初陣は 今夜 亥の刻だ」

一撃必殺隊「え~~~!」

 

かくして、一撃必殺隊はテンポよく初陣の運びとなった。

 

第二幕 初陣

 

島田・和田率いる一撃必殺隊が、伊牟田率いる御用盗(ごようとう)を狙って身を潜めている。

御用盗の数はざっと40人。

 

切り込み隊長になったウシだったが足がすくむ。

島田に背中を勢いよく押され、御用盗の背後に飛び出した。

 

ここから白山さんがウシの心の内を語るのが秀逸だった。

 

見事、斬り込み役の役目を果たしたウシ。

仲間が次々と飛び出し、ウシに続いた。

 

御用盗は大勢だったことが仇となり、挟み撃ちされると、身動きが取れない事態に陥った。

 

伊牟田がようやく刀を抜ける状態になり、和田が退却の合図の笛を吹く。

 

逃げようとするウシの前に伊牟田が立ちはだかる。

可愛がっていた若侍を斬ったウシの顔を、はっきりと覚えていた。

ここからの伊牟田の執念は凄まじい。

まさに化け物である。

 

なんとか身を隠し、ウシは化け物から逃げ切ったのであった。

 

初陣のシーンはずっと息を潜めて観ていたが、優れた百姓パワーで一撃必殺隊は1人の死傷者もなく、敵20人を討つことに成功。

凄過ぎる。

 

でも初めて人を斬ったことで、ナーバスになる一同。

そんな皆の心情を、ウシが語る場面もよかった。

遊女のソノに対して、うぶな一面を見せるのもいい。

 

実はソノの客だった伊牟田と鉢合わせしそうになり、危機一髪で難を逃れるウシ。

 

ドキドキハラハラの『初陣』だった。

 

第三幕 一触即発

 

上出来すぎる初陣は一撃必殺隊を調子に乗らせ、その後も御用盗征伐は順調に進む。

 

――慣れというのは恐ろしいもので 恐怖心を功名心が追い越していく。もはや人を斬ることに 躊躇(ちゅうちょ)はない。(白山)

 

活躍が目覚ましいのはよかったが、ヨネらがあまりに「うんこらしょ!」を連発するために、瓦版屋は高らかにこう叫ぶ。

 

「出ました! 世直しうんこ隊! うんこ隊だよ!」

 

「誰が うんこ隊だ…」

 

イチはへこんでいたが、大いに笑わせてもらった。

よりによって「うんこ隊」って。

 

同じ頃、御用盗は一撃必殺隊の素性を掴んでいた。

これはまずい…嫌な予感しかしない。

 

5日ぶりに一撃必殺隊が出撃する。

しかし、それは罠だった。

 

ここで初めて一撃必殺隊に犠牲者と行方不明者が出る。

 

なかなかヘヴィな展開である。

 

しかし、こっそり仲間に加わっていたのがキクだったとは。

 

そんな中、ウシの妹 チヨの前に伊牟田が現れ…。

 

ウシの元には村が御用盗に襲われたとの情報が入る。

 

勝海舟から、素性の割れた一撃必殺隊はもう用済み、幕引きは任せると命じられる島田。

一方、夜中になり、村へと走るウシ。

 

チヨは殺され、家は燃やされてしまっていた。

 

「やっと 戦う理由を見つけただ…」

 

チヨの可哀そうな過去が、トラウマ級の屈辱の思い出になっていたウシ。

深い悲しみの中で復讐を決意する。

 

そして翌朝、島田・和田と対立する一撃必殺隊。

 

ワサが初めていいことを言い、ウシ、イチもワサに続く。

 

一撃必殺隊の熱意に動かされる島田。

 

ここは見応えがあった。

 

島田が力石で百姓の仲間入り(ついでに和田も)。

 

島田「一撃必殺隊は一蓮托生だ!」

一撃必殺隊「お~~~!」

 

スカッとしたところで、いよいよ大詰めである。

 

第四幕 金杉橋の奇襲

 

島田と和田を含めた一撃必殺隊 最後の作戦である。

 

またハラハラさせる要素があり、非常に見応えがあった。

 

伊牟田はどこまでも恐ろしく、根性の据わったウシは半端なくカッコいい。

 

キクの活躍も見事だった。

 

百姓武士のゲリラ部隊をもっと観ていたかったと最後は思った。

 

ここへ来てネタバレを避けても遅いかもしれないが、興味のある方には是非、観ていただきたいドラマだった。

 

NHKの回し者ではないけど、一応、またリンクを貼っておく。

 

正月時代劇 いちげき 配信中。

 

www.nhk-ondemand.jp

 

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あとがき

 

私は染谷将太さん目当てで、この時代劇を視聴した。

大河ドラマ麒麟がくる』の織田信長役で、すっかり虜になってしまったのである。

 

『いちげき』での彼は、間違いなくお百姓さんだった。

素晴らしい。

 

他のキャストもはまり役ばかりで、敵の伊牟田を演じた杉本哲太さんも含め、全員が活き活きとしてその時代を生きていたように感じる。

 

同じキャストで現代劇も観てみたい。

もちろん宮藤官九郎さん脚本で。

 

正月から楽しませていただいた。

3日経った今でも余韻をひきずっているほどである。

 

またこのような素敵なドラマに出会えますように。

 

それではまた。

 

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