第16回「大きな国」え、もう終わり?な感想
決戦までいかなかった……なんてこったい。
それが第一の感想である。
明智十兵衛光秀(長谷川博己さん)の他に気になった人物
前回の感想であれだけ煽ったのに、戦になる前に終わってしまった。
「今日こそ!」と私のように楽しみしておられた方々、誠に申し訳ない。
登場人物も重要人物最低限といった感じだったので、今回気になった人物はこれまでで最少の4人となった。
まさか本当に光秀が駆けずり回るだけで終わるとは。
では目次から。
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斎藤家の揉め事をおさめようと奔走する親戚の光秀
「道三、62歳。還暦を過ぎていますが、監督から『いくつになっても生気みなぎる道三でいてほしい』と言われました。たとえ息子でも、隙あらば襲いかかっていく父親。家督を息子に譲り、剃髪(ていはつ)もしましたが、まだまだ一筋縄ではいきませんよ」(本木雅弘)#麒麟がくる pic.twitter.com/cj8eKq1uSG
— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) 2020年5月3日
尾張に嫁いだ 帰蝶(川口春奈さん)、美濃のことで暗躍し過ぎだよな~と思っていたら、光秀(長谷川博己さん)が同じことを言ってくれた。
前回、孫四郎(長谷川純さん)が姉の帰蝶に言われたからといって、明智を尋ねた時からちょっとイラっとしていた私。
今までの無茶ブリとは違って度を超えているように感じたからだ。
帰蝶は弟・孫四郎を追い返した(勝手に怒って帰ったんだけど)光秀にも憤りを露わにし、もう光秀のことは信じられない、話も聞きたくないといった様子。
まったく自分が浅はかだったとは思っていない。
それどころか痛いところをつかれて一方的に話を終わらせる始末。
まあ、自分も悪いと思っていても言わないか、帰蝶は。
高政憎しの権化と化している最中だし。
本当にね、身内の揉め事ほど厄介なものはないから。
信長(染谷将太さん)はわかっているようで光秀に同意であることを示す。
古今和歌集のやり取りは面白かった。
信長は歌が苦手だったのだろうか。
父の故 信秀(高橋克典さん)も言っていたね。
蹴鞠(けまり)も歌も何が面白いのかわからないと。
似ていると思うだけでなぜか嬉しくなる。
なぜかはわからない。
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大きくなった竹千代と頑張れ岡村さん(菊丸)
さて、駿河の場面は突然の訃報から始まった。
太原雪斎(伊吹吾郎さん)様、随分とあっけなくお亡くなりに…。
医者の 望月東庵(堺正章さん)と 駒(門脇麦さん)は雪斎の死が他国に知れぬようにと監禁状態。
そこへ大きくなった人質の竹千代キターと思ったけど、まだ風間俊介さんではなかった。
名は 松平元信 と改め、演じるのは池田優斗さん。
10代前半から半ばくらいかな(あてずっぽう)。
シュッとしたなかなかの美男子である。
駒を気に入った様子だけど、駒は後の秀吉 藤吉郎(佐々木蔵之介さん)とも知り合いになっているんだよね。
やはりクレジット3番目だけあって、最後まで重要な役割を担いそうである。
そしてクレジット4番目の 菊丸(岡村隆史さん)。
春次と名乗って薬屋に転職したのは、やはり元信(竹千代)近くに出入りできる店だったかららしい。
すっかり顔馴染みになり「若様」「薬屋」と呼び合う仲になっている。
それにしても美濃が大変なことになっていると知り、無理やり菊丸に連れて行ってもらうことにした駒。
菊丸が一緒だから大丈夫だと思うけど、光秀を見つけてタイミング悪く飛び出したりしないでよ。
頼むぞ、菊丸。
頑張れ、岡村さん。
それはそうと、もしかしたら 駒 と 煕子(ひろこ:木村文乃さん)の初対面が見られるかもしれない。
恩人のことは、息子の光秀より母の 牧(石川さゆりさん)に確認した方がいいしね。
本人たちはそれどころじゃないだろうけど、美のスリーショットに期待しよう。
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明智家を冷遇の構えで追い詰める高政
ブラック高政は目も節穴になったようで。
国替えときたよ、明智に。
国替えがどんなに辛いことかは『軍師官兵衛』で勉強済み。
もっと良い領地をと言われても喜べるわけもなく。
ずっと無邪気に高政に接してきた光秀も、さすがに気づいた模様である。
もう昔の高政は存在しないのだと。
高政も高政だ。
光安が道三ベッタリだったこと、光秀が帰蝶と仲良しだったことを気にしているのかもしれないが、彼ほど使い勝手がよく、できる家臣など他にいないだろうに。
しかも戦の前に言うか?
あれでは明智は道三に味方し、一緒に滅びろと言っているも同じ…のような気がする。
考え過ぎかな。
もし高政側についても冷遇されることだけは確実かと。
今回、高政のことをやたら「嫡男、嫡男」と連発していたけど、正室の子であろうと側室の子であろうと、父親が「嫡男」と決めた子が「嫡男」ってことなのね。
もう、ややこしいことったらこの上ない。
光安の哀愁と道三が光秀に遺した言葉
覚悟を決めたらカゴの小鳥を外に逃がす。
あると思ってたシーンだけど、光安の哀愁を更に色濃く見せていた。
そこから徐々に怒りの念が噴き出していく。
叔父上にとっては、「高政 なんぞ 」なんだね。
そもそも高政に殺された2人は甥っこでもあるわけで。
家臣の娘を正室にしたのは、明智家が土岐源氏の流れをくむ由緒正しい家柄だったからでしょ?
違ったら申し訳ない。
伊呂波太夫は顔出しだけで、次は道三の穏やかな語り。
光秀が縋るような気持ちで戦を止めようとするも、道三の気が変わるはずもなく。
「大桑城で道三が光秀と対面するシーンでは、道三の心情に合わせてメイクを変えたほか、道三のエネルギーの高まりに合わせて、日が昇っていく様を照明で表現しています。演者だけでなく、メイク、照明などのスタッフが一丸となって作り上げました」(演出・一色隆司)#麒麟がくる #追麒麟 pic.twitter.com/vsHUFzoZnU
— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) 2020年5月3日
父から聞いた話シリーズで、まさかここでも麒麟がくるか?と構えたけどこなかった。
そのかわり、
「大きな国をつくるのじゃ」
と遺言めいた言葉を残して去る道三であった。
光秀、決断の時
光秀の帰りを待たず、光安たちは道三のもとへ行ってしまった。
徒労になった光秀の奔走。
不機嫌そのままに、どちらにも行かぬとは言ってみたものの、それで済むはずはない。
「武士の妻としての覚悟をもって、出陣を悩む光秀さんを見守る熙子。当時の女性は男性の後ろに控えているというイメージがあると思いますが、熙子は横で支える女性。この先、どんな苦難が待っていても、明るくポジティブに光秀さんの隣にいたいと思います」(木村文乃)#麒麟がくる pic.twitter.com/TbXE8JfIXY
— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) 2020年5月3日
光秀は考える。
そして、鉄砲を手にして道三と高政のことを思い返す。
出した結論は…。
「敵は高政様!」
どちらかと言えば嫌いな道三に味方すると。
うん、今まで丁寧に2人のやり取りを描いてきただけあって、説得力がある。
光安が先に行ってしまった影響もゼロとは言えないけど、光秀が己の心に問い、正直に出てきた結論だと思う。
こういう光秀なら、後の「敵は本能寺にあり!」も納得できる。
次回予告 第17回「長良川の対決」
これ!
この予告を観て前回書いちゃったのだ!
う~ん、ただの次回予告じゃなくて、これからの展開を紹介する感じのコーナーだったのだろうか。
途中から観たので何とも言えないけど、たぶん、そうなんだろうな。
血沸き肉躍らない?
でも牧ママンが泣いてた……叔父上? しかいないよね、消去法でいくと。
道三の最期はどんな風に描かれるんだろう。
今までの大河ドラマだと、史実とされるものをアレンジするのが多い気がするんだけど。
戦のシーンに関して、前回はおぞましさと血生臭さだけに触れたけど、総じてロマンを感じてしまうんだよね。
本物の戦は嫌いなのに不思議。
次回の放送を楽しみにして、1週間、ぼちぼちいきましょか。
それではまた。