うつ病治療 半年以上経過した今について
上の画像は3月半ばに撮ったすずめ。
4月の記事は『麒麟がくる』ばかりになってしまい、闘病ブログどこいった?状態になってしまった。
今回はその辺の事情も含め、久々に健康状態の報告などを記しておきたい。
では目次から。
障害者年金申請手続きを自分ですると決め、あちこち駆けずり回った2月と3月。
私がすべきことをすべて終えたのは、ちょうど3月31日だった。
うつ病治療を始めて6ヵ月と約半月が過ぎ、本来ならキリよく6ヵ月目に記事を書きたかったのだが、その頃は手続きに没頭中。
半年経ったことにも気づかずに過ぎてしまった。
以前は薬の効果・副作用などを細かく報告していたので、半年以上過ぎた5月8日現在の状況を報告したいと思う。
不眠・過眠・中途覚醒 睡眠障害の今
4月初めに燃え尽き症候群っぽいと書いたが、疲れが一気に出たのかもしれない。
ミルタザピン(リフレックス)が良く効き、また 過眠 の症状が戻ってきた。
睡眠導入剤フルニトラゼパム(サイレース)だけではどうしても2時間ほどで目覚めてしまう。
しかも、以前は一度目覚めてもまた眠れることがあったのに、最近ではすっかりスッキリ目覚めて起きてしまうのだ。
これが私の 中途覚醒 という症状。
3度ほどミルタザピン(リフレックス)を飲み忘れたことがあるので確かなはず。
中途覚醒はあるものの、ミルタザピン(リフレックス)を足してからは目覚めてもすぐまた眠れるようになり、その点はよかったと思う。
ただし、その2度目の睡眠が10時間を超えることもあれば、2時間ほどに細かく刻んで何度も繰り返す日もある。
この薬は効き目が長く続くタイプのもの。
日中に突如として襲ってくる睡魔の強烈さは、単なる寝不足の眠たさとはまったく比較にならない。
薬が効いてきて「眠いな…」と思った後の記憶がないほどだ。
よく疲れ果てて「気絶したように眠った」と表現されることがあるが、まさにそれである。
体感としては気絶に限りなく近い。
これではブログを書くどころか日常生活もままならないので、認知症の父と2人で留守番をする日の前夜は飲まないことにしている。
睡眠障害 の過去記事があるので、興味のある方は是非ご一読いただきたい。
不急ではないけど必要な通院時、過眠傾向を先生に伝えると、2月に半量にしたミルタザピン(リフレックス)を、更に半量にしてみようということになった。
要するに、1錠1mgを4分の1にした量0.25mgである。
中途覚醒は後回しにして、とにかく過眠を何とかしようという作戦。
これを4日ほど試したが、残念ながら上手くはいかなかった。
4分の1では弱過ぎて、バッチリ中途覚醒した後はもう眠れない。
日中に訪れる睡魔も弱く、このままでは 不眠 に戻ってしまう。
先生からは様子を見つつと言われていたので、自分の判断で半量の0.5mgに戻した。
私の場合、暖かくなってくると眠剤の効果が強くなる傾向にある。
でも暑過ぎては逆になり、食もどんどん細くなる傾向もあるのだ。
ちょうどいい時期は、年間を通しても1~2週間あるかどうかといったところ。
今年の夏は絶対に越えたい。
まだやり残していることがある。
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抗うつ薬サインバルタ60mgの今
昨年の9月20日、20mgから始めた服用は、12月4日には上限量の60mgにまで増量。
ちなみに40mgからが「治療」で、それまでは「導入期間」らしい。
「本当は今日からでも40mgにしたいくらいです」
最初、先生はそう言った。
飲み続けるうちに意味がわかった。
サインバルタなどの抗うつ薬は、効果が出てくるまでに2週間前後かかる。
先に副作用の吐き気や眠気に襲われ、それが落ち着いた頃に効き目が表れるケースが多いと思われる。
効果や副作用、効き目が表れるまでの期間には個人差があり、ここに記すのはあくまで「私の場合」であることを、改めてご承知おき願いたい。
内容が重複するが、サインバルタについて知りたい方には、こちらの記事を読んでいただいた方がいいかもしれない。
先生はある程度の察しがついていたようだが、その予想を上回るほど、私のうつ病は重度だったのだ。
翌月の受診日に40mgにしてもらっても、20mg飲んでいた頃と何一つ変化はない。
うつ病診断後、3度目の受診で早くも60mgの処方となり、先生には念を押された。
「これ以上、もう上はないですよ」
そう言われても。
こちらになす術などあるはずもない。
その次の受診の際、
「サインバルタが効いている感覚はありますか?」
と問われた私は、鬱の真っただ中だったので正直に答えた。
「今、かなりの鬱です。効いてるんだか効いてないんだか、さっぱり」
正確な台詞ではないが、低い声でそういう意味の返答をした。
あの市役所事件(市役所は悪くない)の影響も多大である。
執念深くまた載せてみる。
もはや懐かしくさえ感じるこの一件、今思うと己の無知さ加減を披露しただけの話にも思えてくる。
自分でやってみないとわからないことはたくさんある。
やってみて失敗し、悔しさと反省点は心身共に刻まれるのだ。
この歳になってもそういう経験ができたことは、純粋に嬉しくもある。
そう思えるようになった。
かなり時間はかかったが。
今頃になって桜並木の画像を載せる。
撮影したのは4月22日だから、ちょうど半月前だ。
ツイッターには上げたけど、ブログにも載せたいと思っていたので。
さて、サインバルタの話であるが、鬱は依然として軽くならないものの、とても大きな効果を発揮してくれた。
これまで何度も書いているように不協和音がなくなったことである。
私にとってどんなに素晴らしいことか、箇条書きにしてみよう。
- 複数の音がする場所でも以前より我慢できるようになった
- テレビがついている部屋に行く度に言っていた「音量下げて」を言わなくなった
- 自分の声も不協和音ではなくなったので、人との会話がしやすくなった
- 字幕放送だけで観ていたテレビの音量を上げられるようになった
- 家族の生活音が原因でイライラすることがなくなった
- 電話はまだ苦手だけど会話はできるようになった
今、思いつくものだけでもこれだけある。
あとは聴力が戻りさえすれば言うことなしなのだが、そう簡単にはいかないようだ。
強い反響音が残っているため大きな音は地獄だし、音がする方向がわからないというのが一番怖い。
手続きの件で外を歩き回っていた頃、賑やかな女の子たちの声がどんどん近づいてきた。
どこにいるのだろうと前方や横の建物などをキョロキョロ見ていたら、なんと彼女たちは真後ろにいて、かしましく喋りながら私を追い抜いていった。
家の中でもあることだが、目の前でしている音が真後ろから聞こえることもある。
シュチエーションによっては笑い事では済まない。
特に外を歩く時は頻繁に前後左右を確認し、常に神経を張り詰めている。
東日本大震災の4ヵ月後から始まった聴力異常は、先生に言わせると「心因性の原因による症状の可能性がある」とのこと。
まさか抗うつ薬で聴力が改善するとは夢にも思わなかった。
さすが劇薬。
さすがバルタン星人みたいな名前。
これからもよろしく、である。
※聴力異常が改善したのはうつ病患者であり、セルフネグレクトの「私の場合」です。聴力にお悩みの方に当てはまるケースは稀(まれ)かと思われます。
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胃腸の薬モサプリドの今
胃腸のはたらきを促す薬モサプリド。
こちらは文句なく正常に効き目を発揮している。
胃腸が弱い私には、早い段階で半量の2.5mgに減らしたのがよかったようだ。
昨年の夏、無自覚の拒食症で衰弱し、おそらく栄養失調にもなっていたと思う。
その頃の記事はこちら。
ちなみにまだ「ですます調」で書いていた頃である。
今はモサプリドが空腹を知らせてくれるおかげで、ほぼ、ちゃんと食べている。
ほぼ、というのは3食目をきちんと食べない日が時々あるせいだ。
私は何かに没頭すると、近くで声をかけられても気づかないことがある。
はるか昔に勤めていた出版社の、女性編集長に言われた言葉がこちら。
「あなた、さっき私が呼んだの聞こえなかったでしょ。すごい集中力ね」
ものすごく厳しくて怖い鬼編集長に呼ばれ、返事をしないなんてあり得ない。
私はそんな失礼なことをやらかしてしまったのだ。
真っ青になったものの怒られずに感心され、激しく恐縮した記憶がある。
モサプリドの効果が知らせる空腹のサインにも、時々同じことをしてしまうのだ。
寝る時になって、やっと食べていないことを思い出す。
でもそれから食べると少し起きていなければならないので、結局食べずに睡眠導入剤を飲むのだ。
月に……いや、正直に、週に何度かあること。
5月初っ端から受けた暑さの洗礼で、このままではいかんと思い直した私である。
1度にたくさん食べられないので、間食もしつつ、1日3食か4食を目標にしたい。
せめて胸だけでも元に戻ってほしい…。
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抗不安薬アルプラゾラムの今
一番長いつきあいの薬、アルプラゾラム。
こちらは1日3回飲むのだが、効き目はとてもわかりにくい。
拒食症が無自覚だったように、過労、ストレス過多、無理のし過ぎなど、自覚できないことの方が多いせいだ。
これにはセルフネグレクト(自己放任・自己虐待)も大きく関わっているのだが、今回は薬の話だけにする。
アルプラゾラムは効き目こそはっきりしないが、飲み忘れると体調がおかしくなるのは確かだ。
私は昼に飲み忘れることが多く、そうすると夕方辺りから体調が崩れる。
不安が強まるのではなく体調に影響が? と思われる方も多いだろう。
私のうつ病は子どもの頃からの「仮面うつ」から始まっている。
精神科など受診経験もなく証拠もないので、あくまで自己診断だが確信はある。
「仮面うつ」は鬱の症状が精神面に表れず、体調不良という形で表れるもの。
だから普通に病院の内科で検査しても「原因不明」「悪いところ無し」で終わる。
私はこれを何度も繰り返した。
現代のように、子どもたちの鬱が取り上げられるような時代ではなかったし、私の特徴的な鉄欠乏性貧血すら見抜けない病院ばかりだった。
医師に心ない言葉を浴びせられたこともあり、すっかり医者嫌いになってしまった。
「仮面うつ」はまだまだ私の中に巣食っている。
そう仮定すると、アルプラゾラム飲み忘れによる体調不良にも説明がつく。
私にはまだまだなくてはならない薬というわけである。
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加味逍遙散(かみしょうようさん)の今
こちらは婦人系の薬で、生理不順や更年期障害などに効果・効用がある。
私は「のぼせ」が酷いという理由だけで飲むことになったのだが、加味逍遙散を飲んでいても、のぼせる時はのぼせる。
急にがーっと熱くなって大量に発汗する症状を「ホットフラッシュ」という。
更年期障害では代表的な症状の一つ。
更年期は母親に似るというので、亡き母のその頃を思い出してみた。
確かにホットフラッシュはあったが、もっと軽くて期間も短かったと思う。
こうなるとまた疑心暗鬼が首をもたげる。
実はこの「のぼせ」が始まったのも震災の約3ヵ月後。
翌月の聴覚異常に至るまで、自家中毒、鉄欠乏性貧血の悪化、パニック発作、触覚過敏など、様々な病と症状に見舞われた。
非日常の暮らしが続く中で、もしかしたら「仮面うつ」 も最高潮に達していたのかもしれない。
民間保険会社は「半壊」、市は「一部損壊」と判定した家でも、全壊した向こう2軒に比べれは住めるだけでありがたい。
沿岸部の壮絶な被害に比べればたいしたことではない。
この程度のしんどさで弱音を吐いている場合ではない。
そんな思いが根底にあり、自分の意識の中から「自分の存在」というものが完全に消え失せた。
自家中毒や鉄欠乏性貧血は治療によって回復したものの、もはや以前の私ではなくなっていた。
セルフネグレクトも大きく成長し、気がつけば自分の顔すら認識できないまでになっていたのである。
自家中毒を診てもらった先生には「早めの更年期だね」と言われたが、9年を経た今は更年期どストライクの年齢だ。
イライラ、疲労感、倦怠感などの症状であれば、うつ病や不安障害の方を疑う。
しかしだ。
不協和音の例があるにしても「のぼせ」である。
「ホットフラッシュ」である。
「ハニーフラッシュ」だったらよかったのに。
長々と回りくどい書き方をしてしまったが、要するに、震災後に始まった症状は心因性のものでは? という疑念を持ったままなのだ。
でも確信がなくモヤモヤした状態がずっと続いている。
だってなんだか ♪ だってだってなんだも~ん ♪
という心境、おわかりいただけるだろうか。
真面目に書き続けるのもそろそろ限界に達したようである。
何の話だったか……あ、加味逍遙散の今は以上。
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まとめ と 後書き
たまにはまともにまとめてみようと思う。
【私の場合のうつ闘病記録 2020.5.8】
結論だけまとめるとこうなる。
実はこの記事、書き始めたのは4日前である。
1日目はテーマと構成を決めて書き始めた。
2日目はかなりの文字数を書けた。
ところがである。
1日目と2日目ではまるで別人。
2日目の文章は、前後の繋がりやらテーマの一貫性やらがめちゃくちゃで、直さなければならない部分が多過ぎて辟易した。
以前は人様の記事の添削・指導も経験したのに、 自分がこんなものを書くのなら、もうそんな資格はない。
病のせいにしたくはないが、やはり記事は一気に書くべきだと改めて感じた。
2日目が別人なら、別人のままで1記事書けばいいだけだ。
それを妨げているのが 睡眠障害 である。
昨日はほぼ寝ていて、起きたわずかな時間で必死に己の文章の添削と直し。
今日も短時間起きては眠る繰り返しの中、夕方にスッキリ目覚めたので一気に仕上げた。
自分のブログ継続で精一杯で、最近はなかなか皆様のブログに伺えず申し訳なく感じている。
まだ桜が咲く前の川沿いの遊歩道。
通院の帰りに必ずと言っていいほど通る場所である。
でも体力の問題で、ずっと向こうまで歩いてみたことはない。
夏を無事に過ごし、体力をつけ、雪が積もる前には一度散歩してみようと思う。
フラグではないぞ、決して。
次は一気書きの記事でお目にかかりたい。
それではまた。
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