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鎌倉殿の13人 第44回 感想 鎌倉殿暗殺計画発覚! それぞれの思惑は

 

鎌倉殿の13人「審判の日」緊迫の義時vs仲章 窮地の義時

 

鎌倉殿の13人 感想 感想ブログ

 

今回の主なキャスト

 

北条義時小四郎) 小栗旬さん

 

政子 小池栄子さん

 

北条泰時(太郎) 坂口健太郎さん

 

のえ 菊地凛子さん

 

北条時房(五郎) 瀬戸康史さん

 

源実朝(鎌倉殿) 柿澤勇人さん

千世 加藤小夏さん

公暁 寛一郎さん

つつじ 北香那さん

実衣 宮澤エマさん

阿野時元 森優作さん

 福地桃子さん

北条朝時 西本たけるさん

平盛綱 きづきさん

トウ 山本千尋さん

 

三浦義村(平六) 山本耕史さん

大江広元 栗原英雄さん

三善康信 小林隆さん

 

源仲章 生田斗真さん

 

運慶 相島一之さん

 

語り 長澤まさみさん

 

公式サイト: NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

公式Twitter: 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) | Twitter

公式Instagram: https://www.instagram.com/nhk_kamakuradono13/

 

 

 

 

 

北条一門の栄華 公暁と三浦の謀略

 

半年前に白い犬の夢を見てから、それが気になっていた北条義時

 

薬師堂建立のために運慶に十二神将像をオーダーし、戌神(イヌの神様)像だけが先に鎌倉に届いた。

義時と運慶は久方ぶりの再会である。

 

北条の面々がうち揃い、戌神像の周囲でポージングするなど、皆どこか浮かれていた。

 

義時が政子にポツリと漏らす。

 

「こんなに はしゃいでいていいのだろうか」

 

「みんな うれしいのよ。身内から右大臣が出るなんて」

 

なんと、鎌倉殿 源実朝は右大臣に任命されていたのだ。

 

「いつまでも こんな時が続きますように」

 

そんな政子の願いを打ち砕くような話し合いが、三浦義村邸で行われていた。

 

「明日 実朝を討つ」

 

公暁の意志は固かった。

 

鎌倉殿は八幡宮で右大臣の拝礼の儀式に臨むことになっており、その帰りを狙うという。

その後、公暁御家人たちの前で、実朝討伐に至った理由を話し、鎌倉殿に相応しいのは誰かを示す。

すかさず三浦勢が「打倒北条」を叫べば、御家人たちはついてくる…という計画だ。

 

平六義村の目論見通りに公暁は乗ってきたが、このクーデターを成功させるには、三浦が計画通りに動かなくてはならない。

 

果たして義村の腹の底は?

 

いよいよ波乱の幕開けである。

 

のえに迫る仲章の魔の手 気づいた義時は

 

のえは源仲章と貝合わせをしていた。

仲章は世辞を言いつつ、徐々に聞き出したいことを問いかける。

 

「先代の頼家様が亡くなった時は どうだったのです」

 

「そのころのことは よく知らないんですよ」

 

「あなたなら 聞かされておられるのでは」

 

「それは さすがに言えませんわね」

 

2人きりなのをいいことに、仲章は大胆に のえに近づき、顔を寄せる。

 

「聞きたいな」

 

「内緒」

 

「頼家様が 北条殿に殺されたと言う輩もいます。まさか そのようなことは」

 

「言っておきますけど うちの人がやったわけありませんから」

 

のえは最後まで笑顔で通した。

 

だが仲章と別れの挨拶をしているところを、夫の義時に目撃されてしまう。

義時と2人になり、のえはすぐ謝った。

 

「あの男は 私を追い落とそうと躍起なのだ。なぜ 御所まで来た」

 

「あのお方が 貝合わせをしたいとおっしゃるので」

 

「お前に近づいたのも 魂胆があってのこと。なぜ それがわからぬ」

 

「それ以上のことは 何もありませんでした。手も握っていません」

 

「そんなことは どうでもいい!」

 

「どうでもいい?」

 

「何を聞かれた。正直に答えよ。余計なことを 喋ってはいないだろうな」

 

「私を 見くびらないで!」

 

夫婦喧嘩になってしまった。

 

義時に無断で仲章と会っていた のえも悪いが、「どうでもいい」はないだろう。

女心がどうのと言っている場合ではないにしても、義時には余裕がなさ過ぎだ。

 

それだけ、仲章を強敵だと思う証でもある。

 

公暁の企てに気づいた義時 鎌倉殿の爆弾発言

 

公暁と三浦の動きに気づいた泰時は、父の義時に儀式を中止できないかと相談する。

 

義時は泰時とともに三浦義村を訪ねる。

義村の嘘を見破り、公暁が鎌倉殿を襲うと確信した義時は、鎌倉殿に拝賀式の中止を申し出た。

 

だが、同席していた仲章に一蹴されてしまう。

 

「京から 上皇様が遣わされた方々が 既に鎌倉にお入りになっておられる。ばかも休み休み申されよ」

 

「ならば せめて警固の数を増やしていただきたい」

 

「式に関しては この源仲章が全てを任されておる。余計な口出しは無用。警固のことは考えておく」

 

こちらが一段落したと思ったら、今度は鎌倉殿が義時に爆弾発言を。

 

「いずれ私は 京へ行こうと思う」

 

「京へ」

 

「右大臣となれば 本来 上皇様のおそばにお仕えすべきもの」

 

「ゆくゆくは 御所を西に移すつもりだ」

 

「お待ちください」

 

「内裏に近い方が 何かと都合がよいのだ」

 

六波羅にしようと思う」

 

「頼朝様がおつくりになった この鎌倉を 捨てると申されるのか」

 

「はっきり言って ここは験が悪い」

 

「鎌倉殿にお聞きしている!」

 

「そういうことにはなるが まだ先の話だ」

 

今日は太刀持ちの役目、よろしく頼む…と結び、鎌倉殿は去って行った。

 

御所を京へ移すなど、御家人たちが承服するはずがない。

公暁がやらなくとも、謀反はいずれ起きていただろう。

 

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義時vs仲章 追い詰められていく義時

 

廊下でひとり、物思いに耽る義時に、仲章が近づく。

 

「奥方から面白い話を聞きましたぞ。頼家様が身まかった真相。おぬしが 一幡様に対して何をしたか」

 

「かまをかけても無駄だ。妻は何も知らぬ」

 

「ほう まるで知られてはならぬことが あるような物言いだな。あとは とことん調べるのみ。主(あるじ)殺しは 最も重い罪。鎌倉殿にも お知らせせねばなるまい。では」

 

「そなたの目当ては何だ」

 

「目当て?」

 

何のために鎌倉にやって来たのかと、義時は問う。

 

京でくすぶっているよりは、己の腕を思う存分試してみたいと、仲章は答える。

 

「望みは ただの一点。人の上に立ちたい。それだけのことよ。やがて目障りな執権は消え 鎌倉殿は大御所となられ 新たに親王様を将軍にお迎えし 私が それを支える」

 

「お前には無理だ」

 

「血で汚れた誰かより よほど 相応しい」

 

緊迫した場面は仲章の台詞で終わった。

 

義時にはだいぶ分の悪いパワーゲームである。

 

「今にして思えば 私の望んだ鎌倉は 頼朝様が亡くなられた時に終わったのだ」

 

大江広元を相手に、弱音を吐く義時。

 

大江は言う。

あなたは頼朝様より鎌倉を託された、放り出すことはできない、と。

 

「あなたの前に立ちはだかる者は 皆 同じ道をたどる。臆することはございません。それが この鎌倉の流儀。仲章には死んでもらいましょう」

 

義時は臆することなく命を下した。

 

トウに、仲章を「殺せ」と。

 

公暁と鎌倉殿 それぞれの強い思い

 

泰時はひとりで三浦邸を訪れ、式に参加しないよう申し渡した。

鎌倉殿の命という形だったが、泰時の独断だろうか。

ならばグッジョブである。

 

「感づかれた」と三浦勢はその日の挙兵を取りやめにした。

 

ところが公暁は、わずかな手勢を率いて決行するという。

その思いは強く、母のつつじでさえ変えることはできなかった。

 

一方で、鎌倉殿はずっと同じ疑問を考えていた。

 

公暁は なぜ私を……」

 

その疑問は刻々と強まり、やがて真実を知るための行動へと移った。

 

もはや愛想は尽きた 義時の決意

 

義時は弟の時房と2人、建立予定の薬師堂に赴いた。

 

義時が運慶に尋ねる。

 

「以前 お会いした時 私の顔が悪くなったとおっしゃいましたね。今はどうですか。何もおっしゃいませんが」

 

「あんまりひどい時は 言わないようにしているんだ。気の毒が先に立ってな。好きなだけ拝んでいけ。戌神はお前の守り神だ」

 

正直にそう言い、運慶は外に出た。

 

「五郎」

 

義時が時房の名を呼ぶ。

 

「お前にだけは 伝えておく。ここからは修羅の道だ。つきあってくれるな」

 

「もちろんです」

 

源仲章には 死んでもらう」

 

「鎌倉殿には どうご説明を」

 

公暁が その鎌倉殿を狙っておる。おそらく今夜 拝賀式の最中」

 

すぐに公暁殿を取り押さえましょうと提案したものの、余計なことはするなと返され、耳を疑う時房。

 

重苦しい溜息を吐き、義時は戌神像の足元に腰かけた。

 

「もはや 愛想は尽きた。あのお方は 鎌倉を捨て 武家の都を 別のところに移そうと考えておられる。そんなお人に 鎌倉殿を続けさせるわけにはいかん。断じて」

 

強い決意を語る兄を、時房は息を呑んで見守るしかなかった。

 

全てを知った鎌倉殿 政子を責め公暁に許しを乞う

 

善信から全てを聞きだした鎌倉殿は、母の政子を責めた。

 

なぜ黙っていたのか、公暁が自分を恨むのは当然だと。

 

「全ては北条のため…」

 

「私は 鎌倉殿になるべきではなかった」

 

公暁をないがしろにして なぜ平気なのですか!」

 

政子が何を言っても、鎌倉殿の気は静まらない。

 

「私は 母上がわからない。あなたという人が」

 

鎌倉殿は泣きながら去り、あとには打ちひしがれた政子が残された。

 

そして、驚かされたのは次のシーンである。

 

なんと鎌倉殿がひとりで公暁に会いに行き、頭を下げているではないか。

鎌倉殿の行動力を褒めるべきか、警固のザルっぷりを指摘すべきか迷ってしまう。

 

ともあれ、鎌倉殿と公暁に話を戻そう。

 

公暁の気持ちに理解を示す鎌倉殿だが、「わかるはずがない!」と突っぱねられてしまう。

 

だが公暁は、父の無念を晴らしたいだけだと、穏やかに鎌倉殿に語りかけた。

 

「あなたが憎いのではない。父を殺し あなたを担ぎ上げた 北条が許せないのです」

 

「ならば 我らで力を合わせようではないか。父上がおつくりになった この鎌倉を 我ら源氏の手に取り戻す。我らが手を結べば 必ず勝てる」

 

公暁の手を取り、熱く語る鎌倉殿に、公暁は大きくうなずいてみせた。

 

「ただし これ以上 血は流したくない。悪を討つなら 戦ではなく 正々堂々と裁きを受けさせればよい」

 

微妙な表情になる公暁

 

「案ずるな。義は我らにある」

 

「お急ぎください。間もなく 式が始まります」

 

うなずくと、鎌倉殿は去って行った。

 

「だまされるものか…」

 

公暁は鎌倉殿を信じていなかった。

2人が思いを分かち合うには、全てが遅過ぎたのである。

 

その頃、八幡宮には雪が降り続けていた。

 

仲章は生きていた! 雪と緊迫の八幡宮

 

式の刻限が迫りつつある中、義時は政子に呼び出されていた。

 

義時にしてみれば、今さらなことを言う姉に、義時は強い目で語りかける。

 

「正しいと思った道を選んで ここまでやって来た。そうではないのですか。今さら誰に何を言われようと ひるんではなりません。私たちは正しかった。いつだって」

 

政子に響いたかは怪しい。

義時本人が、そう思わなくてはやってこられなかったのだろう。

 

実衣が政子を訪ねてきて、義時は退室した。

 

八幡宮に集う御家人たち。

 

義時は、時房に明かした企てを思い返していた。

 

――今夜 私は太刀持ちとして従う。公暁が鎌倉殿を斬ったら その場で私が公暁を討ち取る。それで終わりだ。

 

太刀を持つ義時に近づいて来る人物が……それは源仲章だった。

 

瞬時に暗殺が失敗し、己の執権の座が危ういことに思いを巡らせる義時。

 

仲章は自信満々に言い放った。

 

「私を狙った雑色を捕らえた。必ず吐かせてみせる。しくじったなあ」

 

言い終えると、太刀を渡せというように右手を差し出した。

 

何だ? と義時が問いかけたところで場面は転じる。

 

鎌倉殿と妻 千世との幸せな時間の中での別れ。

 

拝賀式が始まり、楼門は閉ざされた。

 

夕方から降り始めた雪が、うっすらと積もり始めている。

 

三浦義村は静観の構えだ。

公暁が本懐を遂げたら挙兵する、それまでは動いてはならんと。

 

公暁別当房に残した図を手にし、平盛綱が泰時らがいる警固の持ち場に戻ってきた。

その図には、帰りの行列の並びが記されている。

 

目印は3つ。

 

公暁が潜む場所と、鎌倉殿と……。

 

「父上!」

 

戌の刻が過ぎ、粉雪が牡丹雪に変わった頃、公暁は木の下に身を隠し、行列が現れるのを待っていた。

 

外の様子など知る由もなく、八幡宮奥では鎌倉殿が儀式を執り行っている。

 

御簾の向こうから、ひっそりと見守る政子。

 

政子目線の鎌倉殿の背中のショットで「つづく」。

 

(ここで終わるんかーーーい!)

 

次回予告

 

次回は 第45回「八幡宮の階段」

 

歩き巫女「天命に逆らうな」

義時「受けて立とう」

義村「鎌倉はガタガタだ」

政子「では あなたが殺して」

のえ「言っていいことと悪いことがございます!」

運慶「迷いのない顔」

公暁「義時~! 覚悟~!」

公暁?「四代目は 私です」

 

間違えていたらごめんなさい。

 

今回があまりにもな終わり方だったので、初っ端に山場が来るのは確実。

政子、のえ、運慶の台詞は義時が相手のものだろう。

と思われる。

三浦義村の動向を注視していたが、クーデターはかなり本気だった様子。

それでいて、予告のような台詞をしれっと言ってのける男である。

 

個人的に注目なのは義時とのえの夫婦仲だ。

どんどん悪くなっていくだろう。

 

山場は一気に観たかったというのが私の本音である。

 

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あとがき

 

今回は最後まで描くと勝手に思っていたので、「つづく」が出た時は本当にビックリした。

次回が待ち遠しくて仕方がない。

 

源実朝は優しくていい人だけれど、鎌倉殿としては甘過ぎる。

公暁に詫びに行くなんて、その場で斬られてもおかしくない状況である。

自己満足のための詫びのようにも映ったし。

 

申し訳ない。

ひねくれ者の穿った見方である。

 

もう余計なことを言わずに次回を待とう。

 

それではまた。

 

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