シルバーカーは優れもの 理想の歩行に近づいた2日間の記録
ブラザーが母のために買い、一度も使われずにひっそりと眠っていたシルバーカー。
いよいよ目覚めの時が来た。
昨日の午後、このシルバーカーによる初リハビリ散歩を実行した。
試運転も兼ねて、ゆっくり歩くこと約1時間。
今回は、昨日と今日のリハビリ散歩の様子を記録する。
外へ出る前に 目立つ注意書きは「人乗せ歩行禁止」
まずは室内で、ブラザーから扱い方のレクチャーを受ける。
ブレーキやタイヤのストッパー、収納部分などについてだ。
「手押し車」と呼んでいた時はもっと簡素なイメージだったが、なかなかの高性能で「シルバーカー」という呼び方がしっくりくる。
廊下を往復してみる。
感触はすごくよかった。
これならイケるという感じ。
収納部分に入っていた注意書に目を通した。
「人乗せ歩行禁止」と目立つように書いてある。
これを車椅子代わりにする人がいるのだろうか。
発想としてはわからないでもないが、前の椅子部分は押している人が休憩したり、買い物かごを置いたりするためのスペースである。
危ない話だ。
決して人を乗せて歩行してはいけない。
さて、玄関の三和土にシルバーカーを下ろしてもらい、いよいよ外へ。
が、思わぬ難敵が潜んでいた。
道路へ出るまでの砂利道である。
やはり平らな道でなければ前には進まぬ様子。
仕方ないので持ち上げては下げ、持ち上げては下げを1歩ずつ繰り返し、道路へ出た。
幸い、シルバーカーはとても軽い。
こうして、ちょっと手間のかかるシルバーカーと私の旅は始まったのである。
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シルバーカー1日目のリハビリ散歩
ずっと杖で歩いていたので、ものすごく楽に感じた。
安定しているからよろけることもない。
念のため、膝サポーターをつけていたけど、シルバーカーの時は必要ないかもしれないと思った。
昨日の空模様。
曇り時々晴れで爽やかな天気だった。
もう紅葉が始まっている。
商業施設の正面入り口付近を回って帰る予定だ。
初日なので無理はしない。
花壇のところをぐるりと回る。
この後もよろけることなどなく、危なげのない歩行ができた。
ただひとつだけ、シルバーカーには問題があった。
車体が軽すぎるせいか、スピードが私の歩行より速く、先へ先へと勝手に進んでしまうのだ。
ブレーキを利かせながら歩行しても、気づくと車体と私の身体の間に距離が開いてしまう。
これにはもう少し慣れが必要なようだ。
課題を残した初日のリハビリ散歩であった。
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シルバーカーでリハビリ散歩 2日目
さて、ここからは今日の話である。
出かけたのは午前中で、空模様は曇り。
でも寒くはなく、気分は爽やかだった。
今日は思い切って膝サポーターなしでの歩行だ。
これが予想以上によかった。
絞めつけから解放された脚は軽く、膝も全く痛くない。
歩幅は大きくすることを意識した。
杖歩行の倍はあっただろう。
ブレーキ操作も昨日よりは上手くできたと思う。
コースも昨日の倍程度の距離にした。
並木道を歩いて振り返る。
杖では考えられない距離だ。
シルバーカーに挑戦して本当によかったと思う。
やっと「歩行訓練」らしき歩き方ができているのだ。
これを続ければ、きっと両足は以前の歩き方を思い出し、筋肉も戻ってくるだろう。
そんな希望が持てた。
リハビリ散歩では初めて通るコースに、桜の並木道もあった。
もうちょっとしたら、落ち葉のじゅうたんができそうである。
家はもうすぐ。
シルバーカーは玄関ではなく、道路に面した店舗の入り口にしまうことにしている。
今は店は閉店状態なので邪魔にならない。
出発してから1時間弱で家に到着。
歩数は1,791歩だった。
玄関側の庭では、咲いたばかりのノコンギクが迎えてくれた。
本格的なリハビリ散歩は、まだ始まったばかり。
雪が積もるまでの間、怪我に気をつけながら続けていくつもりだ。
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あとがき
明日は雨の予報なので、リハビリ散歩ができるかどうかは微妙なところ。
でも明後日は晴れる。
休むとしても、明日1日だけになりそうだ。
なんとなく、鬱の波は乗り切れた気がしている。
希望が持てたおかげかもしれない。
それではまた。
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