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山姥の戯言日記

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鎌倉殿の13人 第38回 時政-義時今生の別れ 執権北条義時誕生!

 

鎌倉殿の13人「時を継ぐ者」感想 ブラック義時の本心は

 

鎌倉殿の13人 感想 感想ブログ

 

今回の主なキャスト

 

北条義時小四郎) 小栗旬さん

 

政子 小池栄子さん

 

北条泰時(太郎) 坂口健太郎さん

 

のえ 菊地凛子さん

 

北条時房(五郎) 瀬戸康史さん

 

北条時政 坂東彌十郎さん

りく 宮沢りえさん

平賀朝雅 山中崇さん

源実朝 柿澤勇人さん

千世 加藤小夏さん

実衣 宮澤エマさん

 福地桃子さん

鶴丸 きづきさん

トウ 山本千尋さん

 

三浦義村(平六) 山本耕史さん

和田義盛 横田栄司さん

八田知家 市原隼人さん

大江広元 栗原英雄さん

三善康信 小林隆さん

二階堂行政 野仲イサオさん

 

後鳥羽上皇 尾上松也さん

藤原兼子 シルビア・グラブさん

慈円 山寺宏一さん

 

公式サイト: NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

公式Twitter: 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) | Twitter

公式Instagram: https://www.instagram.com/nhk_kamakuradono13/

 

 

 

 

 

計画は総崩れ その時、時政は? りくは?

 

前回、北条時政が鎌倉殿 源実朝のまえで刀を抜いたシーンで終わった。

今回はその続きからである。

 

三浦義村の守りを強行突破した和田義盛が、その場面に出くわす。

何度も自分の邸に遊びに来る実朝に、和田は完全に情が移ってしまった様子。

 

しかしながら、和田が実朝の側に来たことで、時政は強引なことができなくなってしまった。

 

外からは、息子の時房が、既に館が囲まれていることを告げる。

 

万事休す。

計画が失敗に終わったことを覚った時政は、りくを逃がしてくれるよう三浦に頼む。

京にいる娘のきくと婿の平賀朝雅を頼るよう言い残して。

 

だが、りくは京に逃れるつもりはなかった。

 

時政の覚悟と政子の土下座

 

三浦の手引きで下人たちとともに館を脱出したりくは、政子を訪ねていた。

 

時政が死ぬつもりだと聞かされ、政子は慌てて飛び出して行く。

 

現われた先は、弟の北条義時らが包囲する時政の館。

父を助けるよう政子は懇願するが、義時は取り合わない。

 

一方、館の中では覚悟を決めた時政が、実朝に詫び、最後の言葉をかけていた。

 

「鎌倉殿の しんの強さ 感服いたしました。いずれは 頼朝様を超える鎌倉殿となられまする」

 

すっかりじい様の顔になっている時政に、実朝も控えめにうなずく。

 

和田には義時への伝言を頼む時政。

 

「あとは託したと。北条を 鎌倉を引っ張っていくのはお前だと」

 

この伝言は和田に忘れられ、横にいた鎌倉殿によって伝えらえることになる。

 

そして、表では政子が兵たちに土下座をし、父の命乞いをしたとは知らない時政。

 

自刃しようとしたところを後ろから止められる。

止めたのは八田知家である。

 

首をはねちまえと言っていた彼も、尼御台の土下座には敵わなかった様子。

 

こうして事態は収束した。

 

時政・義時親子の今生の別れ

 

鎌倉殿の意向と文官たちの話し合いにより、時政・りく両名は伊豆への流罪と決まった。

 

義時は沙汰を知らせに、頭を丸めた父の元を訪れていた。

 

りくさえ一緒ならそれだけでいいと満足気な時政に、義時は滔々と己の心中を語り始める。

 

「父上。小四郎は 無念にございます。父上には この先も ずっと側にいてほしかった。頼朝様がおつくりになられた鎌倉を 父上と共に守っていきたかった。父上の背中を見て ここまでやってまいりました」

 

感情が昂り、義時は落涙しつつ続ける。

 

「父上は 常に私の前にいた。私は 父上を……父上を……」

 

「もういい」

 

時政の目にも光るものがあった。

 

「今生の別れにございます。父が世を去る時 私は そばにいられません。父の手を…握ってやることができません。あなたが その機会を奪った。お悔やみ申し上げます」

 

途中、嗚咽混じりになりながらも、義時は最後まで言い切った。

 

時政はまるではぐらかすように、ウグイスの話を始める。

 

もう何も元に戻すことはできない。

それどころか、時政は己がしたことを悔いてはいないのだ。

だから義時に責められようと、謝ることもできない。

 

義時との最後の会話は、どうでもいい話にしたかったのかもしれない。

 

義時は嗚咽を漏らすほどの感情があったのだから、父を追い詰めるのはどんなに辛かったろうか。

もっとブラックになってしまったと思っていたので、観ていてその点に驚いた。

 

頭を深く下げて泣き続ける息子に、時政はそっと近寄り、その肩に手を乗せた。

 

りく許すまじ 暗殺者トウを差し向けた義時の本音

 

あれだけ父を慕っておきながら、りくについては恨み言ひとつ言わなかった義時。

 

だが、心の中は嵐が吹き荒れていたようで、なんとトウをりくの元に差し向けた。

トウの仕事といえば、ただひとつ。

命を奪うことである。

 

夕食の膳を持って現れたトウは、りくの斜め横に控えた。

背中で短剣を抜いたものの、のえが顔を見せたり、三浦義村が話しに来たりと、なかなか実行に移せないでいた。

 

すると、三浦はりくに近づくふりをして、トウの手を掴んだ。

 

そこからの殺陣がまた圧巻。

三浦が強いだけに、トウのアクションが長く観られた。

 

最後はトウは逃げてしまうのだが、失敗に安堵したのはなぜだろう。

憎き義母とはいえ、義時が親殺しの罪から逃れたからかもしれない。

 

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りくのはなむけと義時のはなむけ

 

出立の日、義時はりくの元にいた。

 

用件だけ告げて去ろうとする義時に、りくは単刀直入に切り出した。

 

「私を殺そうとしたでしょう。安心なさい。私は もう あなたのお父上をたきつけたりしないわ」

 

ゆっくりと振り返る義時。

りくは構わず独り言を続ける。

 

「ああ、悔しい! もう少しで てっぺんに立てたのに。でもね 私の中の火は まだ消えておりませんから。このまま坂東のど田舎で朽ち果てるなんて 真っ平ごめんだわ。あらやだ こんな品のない言葉 使ったことなかったのに」

 

「あなたは とっくに坂東の女子だ」

 

「やめてちょうだい…執権を継がなかったそうですね」

 

「それが何か」

 

「意気地がないのね この親子は。手の届くところに大きな力があるなら 奪い取りなさい。歯がゆいったらありゃしない」

 

何に遠慮しているのかと、義時の顔を覗き込むりく。

義時は無言でその顔を見つめ返した。

 

「小四郎 いいですか。あなたは そこに立つべきお人。これは義母からのはなむけ」

 

「父上と義母上の思い 私が引き継ぎます。これが 息子からのはなむけです」

 

フッと笑顔を交わす2人。

これが殺そうとした人物と、殺されそうになった人物の会話だろうか。

 

夫にするように義時を焚きつけるりくが、どこか現実離れしているように感じた。

ドラマなので、ある意味、現実離れは当然のこと。

 

そういえば、この人、京進出のことで頼朝も焚きつけていたのを思い出した。

 

迫力はあるし、結構な大人物だったのかもしれない。

 

執権 北条義時誕生! 怒りの後鳥羽上皇

 

りくのアドバイスに乗ったタイミングで、義時は執権となった。

 

最初の仕事は、京にいる平賀朝雅の討伐である。

平賀の罪状は、実朝に成り代わり、鎌倉殿の座を狙ったこと。

更に、義時は続けた。

 

「あの男は 北条政範に毒を盛り 畠山重保に罪をなすりつけた。それがなければ 畠山は滅亡することはなく……我が父は 鎌倉を去ることもなかった」

 

ただちに下文(くだしぶみ)が用意され、京の御家人たちに届けられた。

 

この事態を苦々しく見ていたのが後鳥羽上皇だ。

藤原兼子が上皇に問う。

 

「断りもなく そのような命令を?」

 

「朝雅の主は実朝であって わしではないということであろう」

 

下文をぐしゃぐしゃ丸め、上皇は投げ捨てた。

 

鎌倉の意向に沿い、平賀朝雅は討伐される。

 

「朝雅……」

 

「京で大軍勢が動いたのは 九郎義経木曽義仲を追い払って以来のこと。鎌倉殿に これ以上 勝手なまねをさせてはなりません」

 

「実朝の考えとは思えん」

 

上皇の疑問に慈円僧正が答える。

 

北条時政が執権の座を追われたと聞いております。さしずめ その跡取り」

 

「名は何という」

 

北条義時

 

その頃、鎌倉では義時が御家人たちを集めていた。

 

「これより この北条義時が 執権 時政に代わり 鎌倉の政を取り仕切る」

 

すぐに、そのために時政を追放したのかとの声が挙がり、三浦義村が助け舟を出す。

 

「お前は 己の欲のために 父親を執権の座から追い落したのか。どうなのだ」

 

「そうではない。時政に成り代わり 私は この鎌倉を守る。それができるのは 私しかいない」

 

「確かに そのとおりだ。北条義時のほかに 御家人の筆頭になれる男を 俺は知らない」

 

「決して私利私欲で申しているのではない!」

 

義時と三浦のやり取りで、その場は何とか収まった。

 

だが、京では後鳥羽上皇が怒りに燃えていた。

 

「義時……調子に乗りおって……許さん」

 

上皇の憤りはもっともである。

平賀討伐で朝廷をないがしろにしたのは鎌倉の失策。

文官たちも気づかなかったものか。

 

かくして義時は上皇の怒りを買い、ドラマは怒れる上皇のアップで「つづく」。

 

次回予告

 

次回は 第39回「穏やかな一日」

 

時房「始めますよ」

義時「私は この鎌倉を変えるぞ」

和田「親父を追い出したら 途端にやりたい放題だ」

源仲章「私は あなたのお味方」

実朝「大海の 磯もとどろに 寄する波 破(わ)れて砕けて 裂けて散るかも」

??「そして いずれは いなくなる」

 

間違えていたらごめんなさい。

 

改革に乗り出す義時だけど、すぐに文句が出るのね。

源仲章は怪しい人だから気をつけて。

鎌倉殿が詠んでいる歌、どこかで聞いたことあるかも。

最後の気になる台詞、誰が言っているのかわからない…。

 

次回からは時政もりくもいないのね。

義時がいろいろと乗り越えていく様に期待しよう。

 

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あとがき

 

予想していたのと違い、ウエットな回になった。

ブラック義時の本心を知らなかったせいで。

 

それにしても宮沢りえさんは素晴らしかった。

回を追うごとに役に憑依し、恐ろしい悪女へと変貌していった。

 

そして、そんな彼女をただひとり受け止めていた、時政役の坂東彌十郎さん。

最後までりくへの愛を貫いてみせた。

 

数々の悪行を思い起こせば、流罪は甘い。

でも死罪にならなくてホッとしている部分もある。

一視聴者として、とても複雑な思いが残る回だった。

 

もう出番はないかもしれないので、区切りとして。

宮沢りえさん、坂東彌十郎さん、そして平賀朝雅を演じた山中崇さん、大変お疲れ様でした。

 

次回からは、後鳥羽上皇の怒りを買った義時と、朝廷の駆け引きも見ものである。

源仲章を使ってどんな策を仕掛けてくるのか。

 

楽しみに待ちたい。

 

それではまた。

 

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