入院中の父と介護について思うこと
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)で入院している認知症の父が、今の病院に転院して1ヵ月余り経過した。
入院後、初めて要介護度認定を受けたのだが、結果は「5」。
要介護度としてはもっとも重いクラスと認定された。
入院前の要介護度は「3」だったので、いきなりの「5」は、予想していた家族ですら大きな衝撃を受けている。
今回は、この要介護認定を受けての今後などについて、記しておきたい。
認知症の父 要介護度5の理由
要介護度3で在宅していた時の父は、生活全般の介助は必要だったが、自分の足で歩けたし、食事もダイニングの椅子に座り、箸を持って自分で食べることができた。
誤嚥性肺炎になってからは、身体に力が入らず、起き上がることも座っていることもできなくなった。
寝たきりで箸も持てなくなり、全面的な介護が必要になったのである。
これが第一の理由。
第二の理由は、認知症が更に進んだことにあるだろう。
一般的な要介護度5の基準には、「意思の疎通が困難」であることが条件とされている。
離れて暮らして約1ヵ月半。
身体が衰弱した父の認知症は、想像以上に悪化した状態にあるのだ。
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今後について
現在は病院からの連絡待ちである。
転院した当初、担当医は4週間後に何らかの決定をすると言ったらしいが、1ヵ月を過ぎても連絡がない。
おそらく、まだ退院させる目途が立たないのだろう。
退院した場合のため、先月中に複数の介護施設に申し込みを済ませている。
今の状態では在宅介護が不可能なためだ。
父はもう家に戻ることはないだろう。
母の時と同じ。
それ以前に父の場合、そう長くはないと担当医から言われている。
あとは最善を尽くすのみである。
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あとがき
私は解離性健忘のため、父がいつから認知症の症状が出始めたのか定かでない。
だが、随分前だということは憶えている。
もう一つ憶えているのは、母が亡くなってから、症状が一気に悪化したこと。
介護は綺麗ごとだけでは語れない。
母、父と続け、介護の一端を担ってきた私だから言えることもある。
「子が自己犠牲を選ばなくても立ちゆく介護社会を」
自己犠牲は当たり前という考えの人もいるだろう。
その考え方を否定はしない。
なぜなら、私もそう考える1人であったからだ。
それではまた。
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