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鎌倉殿の13人 第32回 哀れな者たち 頼家 善児 仁田 比奈 義時

 

鎌倉殿の13人「災いの種」感想 三代将軍誕生 一幡は生きていた!

 

鎌倉殿の13人 感想

 

今回の主なキャスト

 

北条義時小四郎) 小栗旬さん

 

政子 小池栄子さん

 

北条泰時(太郎) 坂口健太郎さん

 

北条時房(五郎) 瀬戸康史さん

 

比奈 堀田真由さん

 

源頼家 金子大地さん

一幡 相澤壮太さん

つつじ 北香那さん

善哉 長尾翼さん

 

千幡(源実朝 嶺岸煌桜さん

北条時政 坂東彌十郎さん

りく 宮沢りえさん

きく 八木莉可子さん

平賀朝雅 山中崇さん

北条政範 中川翼さん

実衣 宮澤エマさん

 

畠山重忠 中川大志さん

三浦義村(平六) 山本耕史さん

和田義盛 横田栄司さん

仁田忠常 高岸宏行さん

八田知家 市原隼人さん

大江広元 栗原英雄さん

三善康信 小林隆さん

鶴丸 きづきさん

 

善児 梶原善さん

トウ 山本千尋さん

 

後鳥羽上皇 尾上松也さん

慈円 山寺宏一さん

中原親能 川島潤哉さん

 

比企尼 草笛光子さん

 

公式サイト: NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

公式Twitter: 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) | Twitter

公式Instagram: https://www.instagram.com/nhk_kamakuradono13/

 

こちらまで気まずくなった、頼家の奇跡の回復。

 

オープニングは困惑する北条家の人々と大江広元の会議から。

 

次の鎌倉殿は千幡ということで話が進んでいる。

何より、比企家はせつと一幡とともに滅びている。

これをどう頼家に伝えるか。

 

北条義時が息子 泰時に、一幡殺害を命じたことを政子は知らない。

一幡は生きているとの政子の言葉に、一同は驚愕の声を漏らす。

 

大江広元は政子に早急な決断を促す。

 

「千幡様を征夷大将軍に任じていただくための使者は 既に都に発ちました。止めるなら今ですが。ご決断を」

 

応じたのは義時だった。

 

「答えは とうに出ている。頼家様が全てを知れば 北条をお許しにはならない」

 

「ここは 頼家様が息を吹き返される前に戻す。それしか道はない」

 

これだけでは義時の真意が汲み取れない。

 

いったい鎌倉はどうなるのか。

 

詳しい感想は本文で。

 

 

 

 

義時と政子が激突 姉と弟のすれ違う心

 

義時は一幡の死を政子に告げ、政子の怒りを買う。

義時の頬を叩く政子。

 

「あなたは 私の孫を殺した。頼朝様の孫を殺した!」

 

「一幡様には いてもらっては困るのです」

 

「頼家も殺すつもりですか」

 

静かに首を横に振る義時。

 

「もう あなたを信じることはできません」

 

そして、頼家に比企の乱を伝えに行こうとする義時を止めた。

頼家に近づかせたくなかったのだろう。

 

頼家に話すのは自分の役目だと言う政子の前に、義時は威圧するように立ちふさがる。

 

「全てをお話しになるおつもりですか」

 

「ばかにしないで。私だって心得ています」

 

政子は義時の横をすり抜け、頼家のもとに向かった。

 

この場面、とてもよかった。

政子の反応は至極真っ当で、義時は己の腹黒さをさらけ出している。

 

頼家を巡る宿命の糸は、更にもつれることになる。

 

全てを知った頼家の絶望と憎悪

 

――もう頼家が助からないと思い、比企一族は館に火を放ち、自害した。

 

政子の話は穴だらけで、頼家が信じるとはとても思えないものだった。

 

「本当は何があったのですか。教えてください」

 

「本当のことです」

 

「……北条のやつらだ。あいつらが比企の舅殿を…せつを…一幡を…」

 

絶望の涙が止まらない頼家。

政子がなだめようとするが、頼家はその手を拒否し、やがて憎悪の言葉が政子にもぶつけられた。

 

「北条を わしは絶対に許さん! お前もだ!」

 

お願いだから出て行ってくれ…と布団の上に崩れ落ち、頼家は涙を流し続けた。

政子も涙しながら見つめるしかなかった。

 

この場面で意外だったのが、比企能員が頼家に慕われていたことだ。

あくまで、舅としてではあるが。

 

政子には辛いシーンが続いた。

孫が弟に殺されたと知った後に、息子との間に亀裂が生じたのだ。

政子の心の休まる日はくるのであろうか。

 

後鳥羽上皇 元服する千幡の名付け親になる

 

場は変わり、京の院御所(いんのごしょ)

 

後鳥羽上皇のもとに、鎌倉からの文を持った中原親能が現れた。

 

中原は当初は13人の1人だったが、途中からどこかへ消えたと思ったら、京に派遣されていたらしい。

都と鎌倉を取り持つ外交官とでもいうべきか。

 

鎌倉からの文には、頼家が危篤になり、弟の千幡に跡を継がせたいので、征夷大将軍に任命してほしい…とあった。

同時に元服する…との言葉も見て取り、後鳥羽上皇は名付け親になることにした。

 

京と鎌倉を繋ぐ実(さね)となってもらうという意味から、「源実朝」。

僧の慈円も良い名だと納得する。

 

後鳥羽上皇のシーンはいつも短いが、一筋縄ではいかない狡猾さを感じさせる。

鎌倉と政治で対立した時が見ものである。

 

頼家の逆襲 時政の首を取れ

 

失意の中、頼家は密かに和田義盛仁田忠常を呼び出し、嘘のつけない2人から、比企能員の最期を聞き出すことに成功する。

 

時政に計られた死だったと知り、頼家は2人に時政の首を取ってくるよう命を下す。

 

人の好い2人は大いに悩む。

 

和田義盛三浦義村畠山重忠らに相談し、時政に報告するということで収まるが、仁田忠常は違った。

 

独り悩んでも答えが見つからず、義時に相談しようとすれば、急ぎ帰らなければならぬと断られ…。

 

このシーンは後に続くことになる。

なんとも衝撃的な展開だ。

 

義時と比奈 今生の別れ

 

出かけようとする義時を、比奈が呼び止めた。

 

「私は比企の血を引く身でありながら 比企を滅ぼす手伝いをしてしまいました。このまま 鎌倉に残ることはできません」

 

比奈は自分から義時と離縁し、鎌倉から出ていく決心を固めていた。

涙を流す比奈を抱き締める義時。

 

「けじめ けじめ。お出かけでしたよね。ここで失礼します」

 

「行ってくる」

 

「いってらっしゃいませ!」

 

それが2人が交わした最後の言葉となった。

 

ここで寂しいナレーションが入る。

 

――北条義時正室は 比企ゆかりの者。「姫の前」という名で 歴史に刻まれている。比企が滅亡した年 鎌倉を去り 4年後 京で生涯を終えたという。

 

聡明で強い女性だった比奈には、とても好感が持てた。

史実なので仕方がないが、闇に堕ちた義時を、もっと支えてほしかった。

 

堀田真由さん、素敵な比奈をありがとう。

お疲れ様でした。

 

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老いた善児 初めて知った情

 

泰時から一幡が生きていると聞いた義時は、善児の棲み家を訪ねる。

 

善児が造ったというブランコに乗り、楽しそうな一幡がいた。

 

一幡の相手はトウに任せ、家の中に入る義時と善児。

2人の会話はゆっくりしながらも切迫していた。

 

「あれは 生きていてはいけない命だ」

 

「できねえ」

 

「千鶴丸と何が違う」

 

「わしを好いてくれている」

 

「似合わないことを申すな」

 

義時に嘲笑された善児は、短い刀を手に外に出る。

 

自分に向かって手を振る一幡を目にし、そこから動けなくなる善児。

 

代わりに、義時が善児の前に進み出る。

 

一幡に見えぬよう、横を向き、義時は太刀に手をかけた。

 

トウが勘づき、一幡と義時の間に入る。

 

一幡を水遊びへと誘い出すトウ。

 

ブランコの縄を斬る善児。

 

「情」との決別だったのだろうか。

 

善児が向かった先には、きっと一幡がいる。

 

義時はただ、冷たい目で斬り捨てられた遊具を見下ろしていた。

 

と、シーンの描写はここまで。

どうした、善児。老いたか、善児。

蒲殿暗殺の時など、罪のない農民まで殺していたではないか。

静御前が産んだ子をさらっていく姿も忘れてはいないぞ。

 

今更、人の情を知ったとて遅過ぎよう。

哀れな男だ。

 

仁田忠常の死 頼家を修善寺へ 新しい鎌倉殿

 

忠義心の厚い仁田忠常は、御所の一角で自害に及んだ。

誰も止める間もなく、あっという間の出来事だったとか。

 

義時は頼家を諫めたが、聞く耳は持たぬ風情の応対だった。

 

頼家を鎌倉に置いてはおけぬと、義時たち北条一族は、伊豆の修善寺に移す話し合いをする。

 

後日、御家人の総意として、頼家に修善寺行きが言い渡された。

頼家は激しく抵抗し、やがて泣き崩れてしまう。

後日、頼家は伊豆の修善寺へと送られた。

 

そして、建仁3年(1203年)10月8日。

千幡の元服の儀が盛大に行われた。

 

新たな鎌倉殿、三代将軍 源実朝の誕生である。

 

話は戻り、仁田忠常の死。

早くから北条に付き従ってきた武将だけに、愛着があり、ショッキングだった。

正直な忠義者であるが故、ひとり苦悩し、死を選んでしまった。

彼のような人材を失うことは、鎌倉にとっても、北条にとっても痛手である。

 

演じられた高岸宏行さん、人の好い猛者を好演してくださいました。

お疲れ様でした。

 

義時と泰時 父と子の激突

 

北条一族の話し合いが終わった後、義時を泰時が待ち受けていた。

 

「一幡様のことを お伝えになられたのですか…生きてらっしゃると」

 

「一幡様は 比企の館が焼け落ちた時 お亡くなりになった。おかしなことを申すな」

 

「善児のところへ行かれたのですか…父上は一幡様を!…なぜです!」

 

「武士とは そういうものだ」

 

「こんなのはおかしい」

 

「これで よかったのだ」

 

「父上はおかしい! 父上は!」

 

バシッと、義時が息子の頬を打つ音が響く。

 

父は無言で立ち去った。

 

義時が最近覚ったばかりのことを、息子に理解しろと言うのが無理な話である。

このシーンを観て、泰時はどんな大人に成長するのだろうかと思った。

父を理解することは難しかろう。

でも泰時なら、義時の背中を追い続けそうな気がする。

 

最後は比企尼…の幽霊? 妖怪?

 

ちょっと失礼なタイトルで申し訳ない。

だって、善哉に見えて、つつじに見えないなんて。

 

急いで隠れるのは生身じゃ無理だろうから、北条憎しのあまり、化けて出てきたとしか思えない。

絶対、善哉のトラウマになるだろう。

 

そんな善哉を、不安げに抱き締めるつつじで「つづく」。

 

次回予告

 

次回は 第33回「修善寺

 

頼家「北条の者どもの首をはねる」

義時「全ては鎌倉のため」

泰時?「承服できません!」

義時「あれは 私なんだ」

??「鎌倉へ下れ」

??「タタタ…」

??「修善寺で…」

政子「達者でいることがわかったら それで十分です」

時房?「三郎兄上の…?」

 

間違っていたらごめんなさい。

 

頼家は修善寺に行っても変わらない。

義時・泰時親子はまた衝突するのかな。

意味不明な部分が多かった今回の予告。

源仲章が「鎌倉へ下れ」と命じられていた。

比企が滅び、政子だけが頼家の心配をしている。

善児、どうした。

善児、老いたか。

 

さて、義時はどう出るか。

 

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あとがき

 

いつもはどうしても「あとがき」に書いてしまう感想を、シーンごとの末尾に入れてみた。

読みにくい等のご意見がありましたら、気軽にコメントしていただきたい。

 

でも総括として書くとするならば、義時が自分で一幡を殺そうとした場面が、今回で1番、衝撃的だったかもしれない。

 

難を言うなら、善児の棲み家でのシーンのBGMが郷愁的過ぎた。

ああいう盛り上げ方をする場面だったろうか。

一幡の宿命を憐れんで、というならまだわかるが、どう観ても善児の心情に乗っけた感じがする。

そう感じたのは、私が善児に甘くないせいかもしれない。

 

災いの種はまだ残したままだが、次回のタイトルは「修善寺」。

ハラハラドキドキは続きそうである。

 

それではまた。

 

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