「大いなる小競り合い」感想 演技巧者の俳優陣!
まず、率直な感想から。
1回観た後の感想は、コミカルにし過ぎ、だった。
そこまで笑いを求めていないし、笑えない場面が多かったためである。
初回としてはどうなんだろう。
もっと緩急つけてほしかったなぁ、と。
ところが感想を書くために2回目の視聴をしたら、めっちゃ面白い。
1回目で世界観と三谷さんの色に慣れたせいだ。
変な期待もないし。
では、2回観た後の感想を早速。
初回の見せ場とBGM
オープニングとエンディング、躍動感があったのはここの2つだけ。
しかも同一の場面。
その間は、ほぼ身内に振り回されっぱなしの主人公 北条義時(小栗旬さん)という、かなり思い切ったストーリーと演出だと思った。
源頼朝(大泉洋さん)と八重姫(新垣結衣さん)の子が殺された件も、ドラマチックに描くことはせず、逆に不気味さを感じさせるほど。
そんな中でのオープニングとエンディングである。
特にエンディングの、馬が駆け出した途端の爽快感は格別だ。
効果的に編曲されたドヴォルザークの『新世界より』が、一層、躍動感を引き立たせる。
使われるクラシックのBGMはドヴォルザークだけなのか。
戦のシーンで有名な洋画よろしく、ワーグナーの『ワルキューレ』をかけてくれてもいいと思う。
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愉快な北条ファミリーへの期待
北条ファミリーとはいっても伊東家も親戚だし、三浦家も近しい。
ここでは北条親子について語っていきたい。
主人公 北条義時(小栗旬さん)
第1回「大いなる小競り合い」をご覧いただきありがとうございました。
— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) 2022年1月9日
見逃した方、もう一度見たい方は ぜひ #NHKプラス でご覧ください。
▼配信ページはこちらhttps://t.co/4wPiQxfkUf
※配信期限 : 1/16(日) 午後8:57 まで
※要ログイン#鎌倉殿の13人#小栗旬 pic.twitter.com/I4cV0mCzCn
まだ周囲に動かされている(振り回されている)段階。
坂東武者らしさも、まだあまり感じさせない。
馬を駆る身のこなしからすると、武芸は達者っぽい。
これからますます巻き込まれ、振り回されていくので、本気出した時が期待大。
父 北条時政(坂東彌十郎さん)
存在感も演技もとても自然体で、普段はお茶目なお父さんっぷり。
でも決めるところは決める魅力的なキャラクター。
駄々をこねる場面と、攻めてきた伊東祐親(浅野和之さん)に啖呵を切った場面が個人的にお気に入り。
新しい妻 りく(宮沢りえさん)が加わってからも期待大。
兄 北条宗時(片岡愛之助さん)
\#鎌倉殿の13人 ギャラリー/
— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) 2022年1月9日
今夜放送スタート!
[総合]夜8時
[BSP・BS4K]午後6時#三谷幸喜 が贈る予測不能エンターテインメント!#片岡愛之助 #北条宗時#高岸宏行 #仁田忠常 #ティモンディ pic.twitter.com/6nzi6H3kC9
平家憎しのあまり、頼朝を担ぎ上げる熱血漢。
先走り、突っ走り気味で、義時を巻き込み大いに振り回す。
ポジティブ過ぎて義時や視聴者を冷や冷やさせるが、伊東祐親と渡り合おうとする場面では、見事な武者っぷりを披露した。
この先も熱く突っ走る様に期待大。
姉 北条政子(小池栄子さん)
\#鎌倉殿の13人 ギャラリー/
— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) 2022年1月8日
1月9日(日)放送スタート!
[総合]夜8時
[BSP・BS4K]午後6時#三谷幸喜 が贈る予測不能エンターテインメント!#小池栄子 #政子 pic.twitter.com/kPvuYBrsSq
ぞっこん(らしい)の頼朝に、あの手この手で迫る美女。
色香で落とそうとする場面は、若干コントチックに映った。
頼朝を逃す際の機転はナイス。
のちの尼将軍っぷりに期待大。
妹 北条実衣(宮澤エマさん)
まだそこまで存在感は強くない。
頼朝にぞっこんな政子を面白そうに眺めている。
未知数な今後に期待大。
将来の兄 源頼朝(大泉洋さん)
\#鎌倉殿の13人 ギャラリー/
— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) 2022年1月8日
1月9日(日)放送スタート!
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今はまだ挙兵前で流人の身。
八重姫との間に子ができたことから、監視役の伊東祐親の逆鱗に触れる。
宗時によって北条家にかくまわれるが、本心はなかなか見せない。
クールに装いつつも、「祐親を殺せ!」と鋭く命じるシーンはぞくぞくした。
期待しかない。
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源義経のあのシーンは無し?
あのシーンとは、頼朝の弟 源義経(菅田将暉さん)と武蔵坊弁慶の出会いでお馴染みの、五条大橋の場面である。
義時が主役なので、なくても驚きはしないが、ラストのナレーションでは既に奥州平泉に身を寄せていた。
五条大橋の後である。
元々史実ではなく、物語として作られたとの説が有力で、武蔵坊弁慶という人物も、義経の家来として1度だけ名前が記されていた程度だったはず。
私の記憶違いなら申し訳ない。
判官びいきの流れで、義経主従には作られたストーリーが多過ぎる。
狐忠信にしろ勧進帳にしろ立ち往生にしろ。
歴史ファンタジーとしては、この上ないくらい魅力的ではある。
何故こんな話をするかというと、今まで源義経が出てくる大河ドラマでは、必ず五条大橋を描いてきたし、武蔵坊は義経の側近のように描かれ続けてきた(実際は常陸坊海尊との説あり)。
そこでだ。
『鎌倉殿の13人』ではどのように描くのかに、個人的に注目している。
ファンタジーをどの程度、採用するのか、或いは全く採用しないのか。
後者なら、かなり新しい義経像が観られるだろう。
そういう意味で、三谷幸喜さんに期待する部分が大きい。
もし、1回戻って五条大橋を描くとしても、菅田将暉さんは今までにない牛若丸を演じてくれるはずだ。
個人的見解を述べると、義経は決してただのいい子ちゃんではない。
頼朝の弟ということで威張ったこともあるだろうし、戦では卑怯なこともした。
何よりも政治オンチでやっちゃ駄目なこともしちゃってる。
それが兄との溝を深めることになるのだ。
そういう義経を描いてくれたなら、三谷信者になるかもしれない。
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次回予告
次回は 第2回「佐殿(すけどの)の腹」。
義時「出ていってください。北条から」
時政「死んでも佐殿を渡すわけにはいかないんじゃ!」
祐親「ハハハハハ!」
比企能員「ん? 母上!」
政子「佐殿をお支えしとうございます」
宗時「佐殿を婿にとれば 盤石だぞ!」
義時「断じて なりません!」
頼朝「わしは 兵など挙げん。決めた。戦は苦手じゃ」
とことん義時の望まぬ方へと進んでいくよね。
頼朝と政子の結婚までいくのかな。
八重姫が義時に石をぶつけていた。
比企尼がご登場だ!
佐殿こと頼朝はどこまで腹を見せるだろう。
兵など挙げん、とは思っていないくせにぃ。
また義時お疲れ様な回になりそうだ。
次回予告に関しては以上。
公式サイト: NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
公式Twitter: 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) | Twitter
公式Instagram: https://www.instagram.com/nhk_kamakuradono13/
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感想まとめ
短くまとめ過ぎた。
源義経の話をしたのでこうなったけど、演技は皆さんに期待している。
今回、特に印象に残ったのは、小栗旬さん、片岡愛之助さん、大泉洋さん、そして坂東彌十郎さん。
主力が魅力的なので、私は今回も見続ける。
この題材、俳優陣の素材をもってして、つまらないドラマを作る方が難しいかと思う。
それに脚本ばかりでなく、演出にも期待している。
時々でいいので、ハッとさせる演出をお願いしたい。
わがまま視聴者からは以上。
それではまた。
次回の感想記事
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