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山姥の戯言日記

うつ病 解離性障害 セルフネグレクト 骨粗鬆症の闘病・雑記ブログ「私の場合」

認知賞の父の症状 介護・看護関連の振り返り2020

 

幻覚 ショートステイの始まり いろんな事件もあった2020年

 

雪の小川

 

自分のことを振り返ろうかと思ったが、前回、このような記事を書いたばかりである。

 

www.yamauba.work

 

もう少し頭の中を整理してからにしたい。

 

そこで、今回は認知症の父の症状や介護等について1年を振り返る。

 

  

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幻覚がレベルアップする一方の認知症の父

 

まずは25日深夜から26日早朝までの話を。

日付けが変わる前から起きだし、父が家の中を歩き回る音が始まった。

例の、いろんな物を移動させる「お仕事」である。

 

その夜はきつい冷え込みもなかったので、上に掲載した前回の記事を書きながら、音が落ち着くのを待った。

始まったが最後、何度寝かしつけてもすぐに起きだして、同じことを繰り返すだけだからである。

 

始めたばかりのうちは、しばらく好きなようにさせておく。

経験上、私のとった策だ。

こちらにも体力と精神力の限界がある。

 

何度がゴンッという物を落とす音はしたが、活発に動き回る音は変わらない。

しばらくして音が静かになり、そろそろ満足したのかと思いながら、私はようやく階下へ父の様子を見に行った。

 

すると、意外な事態が起きていた。

 

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認知症の父の幻覚その1 誰かと誰かが戦っている

 

音がしないので寝床を見に行ったが、父の姿はなし。

呼びかけると返事が聞こえた。

真っ暗で見えなかったが、なぜか玄関の三和土(たたき)に下りていて、声を潜めている。

 

状況を把握しようと、私は明かりをつけた。

すると、玄関の扉用の防寒シートを盾のようにして身を隠し、掃除用のクイッ○ルワイパーを片手に持つ父の姿があった。

仏間の襖(ふすま)が少し開いていて、父の視線はそこから動かない。

 

とりあえず話を聞くと、襖の隙間から、誰かと誰かが戦っているのが見えるという。

光って動いていると。

 

父が玄関に下りていたのは、巻き込まれないための行動だったようだ。

 

仏間は当然真っ暗、何もいないし何も動いていない。

父をなだめつつ、仏間に連れて行った。

私が来たので怯えてはいなかったが、まだ不安そうに光が見えた辺りの様子をうかがっていた。

 

電気をつけると、「見えなくなるから消せ」と言う父。

逆だと思うのだが、探しているのは動いていた光のようだ。

 

「誰もいない」「勘違い」といった類いの言葉は、逆効果にしかならない。

父が壁やカーテンを何度も触ってみているのを見て、私はお隣さんを利用することにした。

 

「お隣がお風呂に入ったりトイレに入ったりすると、電気の光が透けて見えることがあるんだよ」

 

「部屋の物に反射して動いてるように見えたんじゃないかな」

 

半分は真実、半分は創作である。

父が納得すればそれでいい。

 

最初は半信半疑だったが、光も戦う人たちも見えなくなった父は納得せざるを得なかった様子。

急に興味を失い、私が促す通りに仏間を出て寝床へ向かった。

 

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認知症の父の幻覚その2 集まってくる人々

 

これは以前から、寝床で何度か見ている幻覚。

せっかく寝かしつけたのに、私が自分の3食目の準備をしていると、すぐに父の声が。

その場にいて無視するわけにもいかない。

 

「どうした?」

 

父は寝床で身体を起こし、窓の方を見ていた。

人がいっぱい集まってきていると。

 

怖そうでも不安そうでもなかったので、その点は安堵する。

 

「帰れ~ 家に帰れ~ 出てけ~」

 

いつものように父を暗示にかけるよう繰り返したが、疲れていて気合いが入らなかった。

それでも効果があったようで、1回は皆、散ったようである。

でもまだすぐ近くにいて、私が気を抜くと戻ってくるらしい。

 

しばらく続けているうちに、外が白み始めていて愕然とする。

私は何時間、父の幻覚とつき合っていたのだろう。

ブログもまだ投稿していないというのに…。

 

明るくなれば父は幻覚を見なくなる。

まだ面白げに人々を眺めている父に温かい飲み物を飲ませ、後は横になるように言って、私はようやく自室に戻った。

 

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今年の振り返り

 

認知症介護は長期戦である。

緩やかな進行を見守りつつ、それを日常として受け入れるのが理想なのだろう。

 

私のような精神疾患者には無理な話だ。

でも、在宅介護を続ける限りは負担がゼロになることはない。

デイサービス、ショートステイなどの通所介護でかなり助けられているが、それでもまだ重いと感じる日がある。

 

当然で仕方のないことと割り切ったつもりではいるが。

 

さて、それでは2020年全体を振り返ってみよう。

 

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父から聞いた話を忘れないように書き留めた記事。

認知症になってから初めて語ったこともあった。

 

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真夜中に父がとんでもない場所にはまり込んで身動きがとれなくなり、それを私1人で救出した話。 

 

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睡眠導入剤を飲んでから、「お仕事」に夢中な父の世話をしようとして、よろけてすっ転び、腰を強打した話。

母の杖を使うようになり、今も私の部屋に置いてある。

その腰が今日は久々に痛い。 

 

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私の障害年金が受け取れるようになり、父のショートステイ(泊りの通所介護)がやっと現実的に考えられるようになった頃の記事。 

 

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お試しショートステイが成功した話。

私は過眠でかなり悩んでいた頃。 

 

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父が初めて幻覚を見た話。

怒りっぽくなったのは替えた薬のせいだったんだけど、書いたかな?

穏やかになる薬に替えてもらってから短気を起こさなくなった。 

 

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あ、薬の件、ちゃんと書いてたね。

2回目にして、早くも幻覚とのつき合い方を覚えた私。 

 

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父のショートステイが順調で、私もブラザーもだいぶ楽になった。

珍しく前向きな記事だったかもしれない。

 

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これは食事の不安ね。

施設側への不信ではなく、父の早食い癖への不安を書いたもの。 

 

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従兄の胃ガン手術とブラザーの仕事関係で、ショートステイから帰宅した翌日にまたショートステイという荒業をするしかなかった。

私はこの辺りの不安から体調不良に。

 

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1ヵ月前の話だ。

はてなのお題に乗っかった記事。 

 

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これは天気が悪くて薄暗い日、 父が幻覚を見ている場に初めて居合わせたブラザーと、対処法を実践して見せた私。

 

だいぶ大まかだけど、振り返りは以上。

 

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あとがき

 

「ひとり介護」ができなくなっていた私にとり、父のショートステイは大きな変化をもたらしてくれた。

やっと自分の闘病に専念できるようになったのだから。

 

このままコロナに脅かされることなく、施設の職員さん、サービス使用者の皆さんのご健康をお祈りしたい。

 

それではまた。

 

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