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山姥の戯言日記

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はてなブログのお題に挑戦【怖い話】近づく足音・ポルターガイスト

 

今週のお題「怖い話」私の人格・足音・ポルターガイスト

 

はてなブログのお題に挑戦【怖い話】近づく足音・ポルターガイスト

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久々のお題に挑戦。

怖い話といっても私の場合はストーリー展開できるような経験ではなく、どちらかというと箇条書き方式の方が合いそうな話ばかり。

 

そんなわけで、本当の怖い(であろう)話は後に取っておいて、まずは数日前に起きた自分自身が怖かった(?)話から記そうと思う。

 

 

 

なぜ今? 自分でも謎の真夏の大掃除 

 

タイトルからして既に怖くないが、助走だと思ってお読みいただきたい。

 

実は昨日思い出したのだが、私は前回の記事を書きながら、合間にひとりで大掃除をしていたのだ。

 

昨年の年末でさえ体力がなくてできなかったというのに、

 

もっとも苦手な真夏に

 

ひとりでやったのである。

 

これを暴挙と言わずして何と言う。

驚いているのは書いている私ひとりかもしれない。

 

前回の記事はGoogleアドセンスに合格した2日後に更新した。

だから精神的にも興奮状態はなく冷静だったはず。

ただブログを書き始め、合格するまでのすべてを振り返るには、相当な文字数になることに気づいたのだ。

 

私の道のりよりも、多くの方が望んでいるのは合格の理由だろう。

さて、どこを削ってどことどう繋げるか。

手を止めて考える。

何かをしに1階へ行く。

 

父はショートステイでブラザーは遠出のイベント、家には私ひとり。

1階は暑いと思ったのは憶えている。

 

頭の中ではブログの構成を考えつつ、気がつくと掃除機をかけていた。

でも不思議に思わずブログのことを考える。

 

この時の私は、考えていることと、行動が伴っていなかったのだ。

 

正常な精神状態であれば、絶対にやらない。

今まで必死に熱中症気味にならないよう、万全の対策を施した毎日を送ってきたのだ。

まるですべてを無駄にするかのような異常行動。

 

でもブログのことにとらわれていた私は、その行動に違和感を覚えることもなく延々と続けていたのである。

気温は30℃を超え、古い掃除機が放つ熱は凄まじく暑苦しい。

 

でも少しも苦痛に感じないのだ。

掃除をしている自覚がないから。

 

実は、私の人格は一つではないのでは…と思うことが時々起こる。

でも悪いことをするわけでもないし、ほとんどの場合、無茶な真夏の大掃除のように自分に害をなす恐れのあることばかりだ。

記憶がすっぽり抜け落ちるようになったには、母の介護を始めてから。

 

平成の半分以上の記憶があやふやなのである。

 

精神疾患の一つの可能性もあるが、病院で先生に話しても、

「そうかもしれないね」

で終わる。

 

子どもの頃から始まった重度のうつ病。

すべてはこれがおおもとと思わる。

うつ病はいろんな不安障害を併発し、また逆もあり得るからね。

私の場合、顕著ななのが重度の睡眠障害。

 

あ、病気の話になってしまった…。

でも自分の中に別の自分がいると感じること、これは後から冷静に考えると結構怖いことである。

 

実は掃除の後、ブログも書き終えて投稿したのだが、掃除をした記憶は一時的になくなり、ブログを書いたせいで疲労困憊なのだと思っていたのだ。

 

昨日まで。

 

自分の記憶のメカニズムのほんの一端に触れた気がした。

私はこうやって過酷な経験をどんどん忘れてきたのだ。

今回思い出せたことで、将来に少しだけ希望が持てた。

 

無茶なことを無意識にしてしまうことさえなくなれば、少しは楽になるのだから。

  

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怪談その1 近づいてくる足音

 

私の最初の霊体験は小学校2年か3年くらいだったと思う。

まだ暗い朝方、私は聞き慣れない音で目を覚ました。

 

その時は泊まりに来ていた伯父と伯母の真ん中に潜り込んで寝ていたが、明らかに辺りの雰囲気にも違いを感じた。

家族の足音なら見なくても誰だかわかるくらいに敏感だった私。

 

足音と足音の間に何かを引きずるような音もする。

まるで着物か浴衣を羽織り、それを引きずりながら歩いているような音。

しかも、とてもゆっくりなのだ。

 

ズズズ~…ピタッ…ズズズズ~…ピタッ。

 

どんどん近づき音は大きくなっていく。

 

枕もとのすぐ近く、襖の向こうまで来たので私はようやく伯父と伯母を起こした。

「変な音がする~」

と言って。

 

でも「変な」と声を出した瞬間に音は消え、変な空気もなくなった。

私がなだめられていると、早朝にも関わらず電話の音が。

 

父の本家の親せきが亡くなったという知らせだった。

「△△のおばあさん」と言っていたので分家だとは思うが、両親も伯父伯母もよく知っている人物のようだった。

 

「お別れしに来たんだねぇ」

と、しみじみ感慨深げな大人たちの中で、

「わしゃ知らんがな…」

と、小学生の私は心の中で呟いていた。

 

今思えば父方と母方、両方とも霊感が強い人が多く、必然とも言うべき不思議な体験はどんどん増えていった。

 

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怪談その2 ポルターガイスト現象

 

母は「見える人」だったが「私は聞こえる人」だった。

その中の一つがこれである。

映画で観たことがあるが、日本で、しかもこんな田舎で起こる現象とは思ってもいなかった。

それは昔住んでいた家で、私たち兄弟がまだ小学生の頃。

 

おもに私がひとりでいる時、家の外も中も構わず、大人数が駆け回る音が鳴り響くのだ。

まるで地鳴りのようにドドドドドドッと。

外はともかく家の中ではあり得ない。

 

そして耳元で男のため息。

「はあ~ぁ」

パッと見ても誰もいるはずがない。

家にいるのは私だけなのだから。

 

ある日、ブラザーと一緒にいる時もそれは起きた。

閉め切ってある縁側の窓を、まるで取り外そうとしているかのような乱暴な音。

 

ダンダンッガシャガシャガシャッ。(木枠にガラス窓だったので)

 

あー今日も始まったと思っていると、ブラザーが一言。

 

「何なんだ? さっきから走り回ったりしてよ、うるせぇ」

 

走っている音は私には聞こえていなかったので驚いた。

ブラザーは誰かのいたずらだと思い、私はいつものポルターガイスト現象だとそれぞれ思いつつ、縁側へ行ってみる。

もちろん誰もいない。

 

すると突然、何もない部屋の空間を、下から上にミシミシミシッと歩く音がし、次の瞬間に私のすぐ側の戸がダンッと叩く音が続いた。

もう完璧に調子に乗っている。

しかも標的は私だ。

 

不思議そうな顔のブラザーを連れて、とりあえず家の外に出た。

そして二人ではっきりと見たのである。

地震でもない、風も吹いていないのに、縁側のガラス窓だけが激しく揺さぶられる様を。

 

玄関の戸も似たような戸なのに微動だにしていない。

同じ向きの他の部屋のガラス戸も。

 

ブラザーは意味の分からない現象を怖がるタイプではない。

ただ不思議そうにしているだけ。

 

このまま家にいてもよくないと思い、私はブラザーを遊びに行かせた。

近所では男の子が集まって毎日ケットボールなる遊びをしていたからだ。

私も近所の女の子の家に行ってみたが、あいにく留守だったため、家に戻って庭で時間を潰す。

 

ポルターガイストは私の怒りの対象となった。

明らかに人を怖がらせて喜んでいる。

耳から離れない、あの男のため息。

少し笑いを含んでいてからかっているように聞こえた。

 

「怖いだろう? 不気味だろう?」

とでも言いいたげに。

 

持続時間は1時間前後なので、私はまた家の中に入って普段通りに過ごした。

 

寝ている時、そいつが部屋の壁を真横に走り回ったこともあった。

どんなに驚かそうと人に害をなすことまではできない。

ポルターガイスト恐れるに足らず。

同情の余地もなし。

よって無視しておけばよろしい。

ただうるさい、

 

成仏できずにさまよう日本古来の奥ゆかしい幽霊とは大違いである。

 

私が体験したのは2ヵ月か3ヵ月ほどだったと思う。

自然に迷惑な現象はなくなった。

起きた理由も止んだ理由もわからない。

 

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あとがき

 

まだまだいっぱいあるのに長くなったので今回はここまでにする。

次は元処刑場だったという土地で働いていた頃の出来事を。

 

不思議なだけで本当に怖くないからね~。

それではまた。

 

  

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