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山姥の戯言日記

うつ病 解離性障害 セルフネグレクト 骨粗鬆症の闘病・雑記ブログ「私の場合」

「最初で最後の治療」って重い? 仮面を剥いだうつ患者が生身を晒す

 

通院の日 先生に洗いざらいを告白する

 

庭の紫色の花

 

体調は復活し、気分も上り調子。

 

今日は通院日だった。

その一部始終を。

 

 

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外を歩くのはまだしんどかった

 

先月のようにふらつきはしないものの、以前のようにスッスッスッといいリズムで歩けない。

でもリズムが良過ぎても、到着してから血圧が下がるまで時間がかかるので、のんびり行くことにする。歩幅を狭くして呼吸を乱さないように。

 

どこのおばあちゃんだよ、と独りツッコミをしていたら老婦人に追い抜かれた。

ぐぬぬぬぬぬ……と負けず嫌いが出そうになったが、今日は診察前に無駄な体力を使っている場合ではない。

 

今日は決戦の日なのである。

能面を追い払い、山姥の本性を洗いざらい申し述べるのだ。

いざ、参らん!

 

駆け引きなし ガチでぶつかった生身の「私」

 

受け付けに行くと、お姉さんがおでこにピッと当てるやつで体温を計ってくれる。

35.8度だった。

私的にはこの辺が平熱。

 

次に血圧を自分で計る。

歩いてきてすぐである。高い時は150を超えたりするが、今日は140を切った。

のんびり歩きの勝利である。

 

老婦人とのレースには敗れても血圧を抑えることに成功した。

こういうのを試合に負けて勝負に勝つというのであろうか。

 

そんなことはどうでもいい。

名を呼ばれて診察室に入り、先生と対面する。

いつもの体調の確認などを終えると、「じゃあ、お薬はいつも通り――」とエンディングに入ろうとする先生。

 

「あの」とつかさず遮り、私はいきなり本題から入った。

 

さざんか

 

「私は精神障害者手帳のようなものを持つ権利があるのでしょうか?」

 

あるのは知っている。先生からきちんと説明を受けたかった。

 

「もちろんですよ」

 

先生は優しく詳しく説明してくれた。心を穏やかにしてくれるトーンで。

 

もうここしかない。

私はこの治療にかける熱意と、その理由の要点を述べた。

 

  • 中一の自殺未遂は先月話したので、小学生から「仮面うつ」を発病していたと確信する他の出来事、そこから自然にセルフネグレクトに繋がったことを述べた。
  • 能面とは言わなかったが、「もう一人の自分」のような存在がいて苦痛を麻痺させ、限界を超えて行動するようになり、セルフネグレクトを助長したこと。
  • 抗うつ薬の服用でそいつはいなくなり、すべてを生身の自分で感じるようになってから、初めてのたうつような苦痛を知ったこと。
  • 失礼な言い方だが、小学生から悩み苦しんできた私が初めて受けたまともな診察であり、これを最初で最後の治療だと思っていること。

 

一気に述べた。

先生は笑うこともせずにしっかりと受け止めてくれた。

 

いつもはパソコンに打ち込んでいるのに、診断書用なのかメモを取り、時には私の顔を見て頷きながら。

 

過去のことは診断しようがないけれど、「そうだったのかもしれないね」と言ってくれた。

それで十分。

 

私の真実と苦しみは私しか知らない。

それを否定されないだけでもどんなに安らかな心地か。

 

「先生」

 

最後の最後、山姥は本当の姿を晒す。

 

「これは今まで誰にも言ったことがありません。初めて口にします」

 

そう前置きし、洗いざらいを白状した。

本当の自分の深刻な状態を

 

先生は忙しくメモを取りながら一度も私を見なかった。

驚いたのだろう。

能面に隠れていた生身の私に。

 

こうして私は本日の目的を遂げた。

 

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診察の最中に気になったことと明らかになったこと

 

まず気になったこと。

父の話の時である。

 

今日はデイサービスで、と言うと、先生は詳しく尋ねてきた。

デイサービスの日程、施設の名前や場所など。

介護うつ患者を診るからには要介護者の情報も必要なのだろう。

 

私は何気なく続けた。

 

「2人だけの時も、もう介護なんて言える状態じゃなくて。半分放棄しているようなものです。でも罪悪感はありません

 

この時、顔色も表情も変わらない先生が一瞬だけ息を止めた。

本当に、ほんの一瞬。

 

バカ正直が過ぎたかとも思ったけど、これは診察である。

私は言うべきことだと思って言った。

先生はすぐ話を進めたが、やはり私は危ういのかもしれない。

 

そういえば明日、ケアマネージャーさんと役所の人が父の様子を見に来るようだ。

私の件もあり、兄弟が更に上の要介護認定を望んだのかもしれない。

確認しておくのを忘れた。

 

次に診察で明らかになったこと。

左耳の聴覚異常についてである。

 

サインバルタを服用し始めてから改善が見られたということは、聴覚異常そのものが心因性の症状である可能性が高いと。

 

まだ反響音が酷く、複数の音のする場では言葉は聞き取れないが、不協和音地獄からは解放された。

 

無駄に耳鼻科に行かなくてよかった。

まあ、行けと言われても行かなかっただろうが。これだけでもストレスはかなり減った。

サインバルタは腰痛などにも適用されるように、鎮痛剤の役割も担っているので、私などはどこにどう効いているか計り知れない。

 

あ、そうだ。

「朝起きたくない」現象撲滅のために、サインバルタを夜飲んだ方がいいのか尋ねてみたが、先生曰く「いつ飲んでも同じですよ」とのこと。

思わず笑ってしまった。

 

そして、夜飲むと不眠を訴える患者さんもいると聞いて驚いた。う~む、その人と逆だったらよかったのに……。

 

本懐を遂げ(いや、まだ死んでない)、足取りも軽く帰途へ。

寄り道をしてまた写真を撮りまくった。

 

雲と太陽

 

私の中で爽快な炎が燃え続けている。

 

やっと信頼できる医師と出会い、すべてを打ち明けられた。

「最初で最後の治療」って、ちょっと重過ぎたかな?

先生、めっちゃプレッシャー感じてたりして。

でも先生しかいないんだ、私には。

 

この命、お預け致し候

 

てなわけで、明日は画像三昧のブログかも~。

 

それではまた。

 

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